ハイスクールD×D 満たされぬ欲に狂う者   作:山北深夜

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週一とか嘘ついてすいませんでした。正直無理です。


二十四話

 アザゼルはひどく忙しい立場の存在である。堕天使総督の地位を辞した現在でさえ、通常ではどうにもならなくなるほどに予定が詰め込まれ、普通では管理できなくなるほどの仕事を負っている。その中でなお、自らの趣味の時間を充分にとれるあたり、アザゼルという男の要領の良さが伺える。

 

 その通り、アザゼルはたいへん有能である。有能で才気あふれる男である。彼の仕事の多さは、その有能さ故とも言える。……その仕事のほとんどが自分で作ったものであるが。ともかく、人を導き、人を支え、人を教えるその能力。地道で地味なその力は、しかしあまりにも強力であった。言うなれば、縁の下の力持ち。それこそがアザゼルという男の能力である。

 

 評価こそされにくく、敵からも侮られやすいが、アザゼルこそが最も放っておいてはいけない存在なのである。誰よりも厄介な、あまりにも有用な、何よりも重宝される男。一人いるだけでその戦局をひっくり返さないほどの力を持たせる男。

 

 彼の能力はそこらへんにあるようで、実はなかなかない。なによりも、なんだかんだ言いながら、おせっかいで世話焼きなアザゼルの性格は、その能力に実に噛み合っていた。

 

 そんな能力を持った彼は実に重宝されていて、なんだかんだ物凄く忙しい。まあ、つまり――

 

「言い訳を聞こうか」

 

「…………」

 

 ひたすらだんまりを決め込む空繰人形(パペット)に、アザゼルは若干焦っていた。時間がないのである。こうしている間にも、アザゼルが苦労して捻出した時間が刻一刻と減っていっている。そもそもその時間はあまり多くない。急な話だったので、多くを用意できなかったのだ。

 

 ライザーから卵の話を聞いたとき、アザゼルは血の気が引いた。空繰人形(パペット)の卵一つでも敵にとられてしまえば、味方にどれほどの被害がでるのか。だからこそ、無理をしてでも空繰人形(パペット)から話を聞かなければならなかったのだ。

 

「いや、まさか忘れられてるとは夢にも思っていなくてなあ。お前にだってあの卵の危険性ぐらいは分かってると思ってたんだが」

 

 ちらりとアザゼルは空繰人形(パペット)を見る。相変わらず、表情自体からは何も読めない。しかし読み取る材料はある。彼女は特に瞳の動きが顕著である。今の動きから言って、話は聞いているが、その上で訳がわかっていないということらしい。

 

 アザゼルは思わずため息を吐いた。この手の、空繰人形(パペット)のようなタイプは珍しくはあるが、いないこともない。たまに見るようなタイプである。言うなれば興味のないことはとことん頭に入らないタイプ。彼女はまさしくそうだろう。

 

 経験豊富なアザゼルは当然そんなタイプをどうにかする方法を知っているが、それには時間が必要であった。今にもなくなりそうな時間で、それを為すことは不可能である。例えばアザゼルが興味を持たれているならまだやりようはあっただろうが……。

 

 はあ。と、アザゼルは再度ため息を吐いた。

 

「卵はな、あれ一つで下手すりゃ悪魔ですら発狂させられるかもしれねえもんなんだぞ」

 

 ここまで言ってなお、彼女は考えない。話を聞きはする。卵一つで悪魔が発狂するという情報は聞いている。しかし、そこから先を考えない。どうしてそうなるのか、どうやってそうなるのか。彼女はただ聞くだけである。

 

 いや、まあごく稀に考えることもあるかもしれないが、恐らくほぼ全てが途中で脱線するだろう。空繰人形(パペット)という少女の考えは、世界は、全て興味のあるなしを中心にして回っているのだ。

 

 子供。そう、子供。ライザーという親を中心に、ライザーという親ばかりを見ながら、しかしそれすら見えていない。見ようとしていない。簡単に言えば、理想の世界に生きている。空想の世界に逃げている。妄想の世界に住んでいる。

 

「……いや、それは考えすぎか」

 

 空繰人形(パペット)が話を聞いていないのをいいことに、アザゼルはそう呟いた。ついでに空繰人形(パペット)の頭をチョップして意識を向けさせておく。意識が自分のほうへ向くのを感じながら、アザゼルは思う。

 

 ともかく、最も大事なのは空繰人形(パペット)がこれ以上の卵を隠すなどということをさせないことだ。どれほど危険なのかを教えるにはあまりに時間が少ない。どうにか、これからの卵が全て自分に来るように仕向けないとまずい。

 

 アザゼルはそこまで考えて、ふと思った。それより先にするべきことがあった。

 

「で、卵は何個ぐらい持ってきてねえんだ? ていうかどれぐらい産んだんだ?」

 

 そこらへんを明確にしないと、例えば盗まれたときなどに気づかなかったら大変である。そう思って聞いたことだったが、さて。

 やはりというべきか空繰人形(パペット)は首を傾げた。アザゼルは自らの頭に走った痛みに、思わず天を仰いだ。ついでにそろそろ時間だった。

 

「くっそ。忙しいってのは嫌なもんだな。あー、ともかくだな、次からは絶対に俺に持ってこい。ライザーに渡すとかでもいい。絶対にそこらへんに置いておくとかはするなよ」

 

 そう言うぐらいのことしか、アザゼルはできなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 総督が説教をしていた時間はどのくらいかわかんないけど、多分長かったと思う。ていうか話聞いてないのがばれるから聞き流すこともできないんだよね。なんか最後は忙しいからってどっか行ったけどそれなら最初っから説教とかするなよ。まったくもう。なんとも無駄な時間だった。まあほとんど忘れたんだけど。

 

 ともかく、えっとなんだっけ。今度こそちゃんと持ってこいとか言ってた気がする。でも俺それに返事してないし無視していいよね。俺のものは俺のもの。総督のものは総督のものだし。ていうかまだライザーに食わせてないのにやってたまるかっての。最低でもヤってからやるよ。

 

 そのためにへびをどうにか隔離しないとなあ。動いて卵食うようなったのはまあいいんだけど、それはライザーのとこに帰る前になっていてほしかった。そして帰ったら戻ってきといてほしかった。あれはダメだろ。なんでライザーに食わせようとしたのを食うのさ。そんな調教した覚えないぞ。まあされたくはあるけど。

 

 まあそこらへんは虫かごでも用意すればいいか。へびだし多分出れないだろ。虫かごがあるかは別にして。まあなくても多分それっぽいのはあるだろうし、なんとかなるんじゃないかな。最悪コップにラップかなんか張ればいけると思うし。

 

 ……ってあれ? そういえばへび自体も媚薬効果あったよね? ってことは卵とか気にしなくてもへびをライザーにねじ込めばそれだけで発情させられるんじゃね? うん。だって俺がやった時は本当になんか大変なことになったし、これはいける。

 

 うん。うん。いいなこれ。いけるわ。へびをどうにかライザーに突っ込まないといけないのがあれだけど……ん? あれ。どこにねじ込めばいいんだろ。口でいいのかな。でも普通そこじゃないよね? 俺だって下の方に突っ込んだんだし、口だと効かないかもしれないし……。

 

 …………。うん。ってことはそうか。あとは尿道か尻の穴くらいか。現実的なのはお尻のほうだけど、性感的には尿道に打ち込んだ方が良さそうだよね。やっぱり使うのはそっちなわけだし。うん。まあライザーってフェニックスだし、死にはしないだろ。大丈夫大丈夫。ライザーに頑張ってもらおう。

 

 この方法の何がいいって我慢しきれずにライザーは俺に突っ込んで、そのとき俺の中にもへびがいるみたいなことになるから媚薬効果が俺にも効くだろうことなんだよね。気持ちよくなりたいときに気持ちよくなれるってのはやっぱりいいことだからね。さらにライザーはこの快楽にはまって毎日のように俺の体を貪ることになるのだ。やったあ。

 

 そうと決まればサクッと戻ろう。総督も多分帰っていいって言ってたような気もするし。うん。言ってた言ってた。戻ればめくるめく桃色の世界が始まっていくのだ。楽しみである。最近なんか変なこと多いし、面倒なことも多いから心機一転してセック●して気持ちよくなって怠惰な快楽の日々を味わうのだ。

 

 屋敷まで飛んでってどんぐらいかかるんだろ。まあとりあえずライザーがそんなにかかってなかったし、三十分もすれば着くと思うんだけどなあ。ぐいぐい飛んでいくと屋敷についた。どのぐらい時間かかったんだろうか。まあそこまで興味ないけど。

 

 とりあえずレイヴェルたちにばれないようにこっそりと窓から侵入する。よし。誰もいない。そういえば当然の話であるが、ライザーの家は日本式でないので靴を脱ぐ必要はない。なので窓から入っても問題ないし、窓から出ても問題ないのだ。ライザーも一部なら俺の穴に出入りしていいよ。

 

 とりあえずばれないうちに部屋に戻ろう。そこでへびを回収して、それからライザーのところへ襲撃をかける。そのままライザーを拘束し服を脱がしてどうにか勃たせてへびをねじ込む。うん。完璧だ。文句の付け所がない。欠点があるとすればそんなことするのは嫌だということぐらいである。頼み込めば自分で入れてくれたりしないかなあ。

 

 ……やっぱり卵の方がやりやすいよね。あれなら料理っぽい形にすることはできるし、へびをライザーの尿道にねじ込むことで生じるリスクがなくなる。うん。やっぱり卵にしよう。これでライザーがインポにでもなればショックだし。うん。安全性は大事だからね。まあ卵も副作用とかあるかもしれないけど。

 

 そうなると、とりあえず虫かごを探さないと。へびが卵を食べてしまえば一日とはいえセック●できる時間が遅くなってしまう。俺は一日でも早くライザーと合体したいのだ。エクスカリバーを受け止めたいのだ。

 

 あ、でもその前にへび回収したほうがいいかな。あいつたまに変なとこ行ってたりするし、ていうか大体の場合姿見せてないし、気がついたら近くにいるとかいうわけ分からん存在だし。先に回収して手にでも持っておけばいいかもしれない。虫かごを探すのはその後でも大丈夫だろうし。

 

 よし、そうと決まれば早速俺の部屋に行ってへびを回収しないと

 

「……あら? 貴女帰ってきてたのね。丁度いいわ。話があるからちょっと来なさい」

 

 こんにちはユーベルーナさん。ていうかなんで俺がしようとしたことはことごとく邪魔されるんだろうね。ていうかせめて許可をとろうよ許可を。なんでみんな俺を強制的について行かせようとするのさ。いやまあライザーがベッドの上に誘うというのなら全然オッケーなんだけどね。

 

「最近小耳に挟んだのだけど、中級悪魔昇格の試験の――」

 

 後ろを向いて逃げ出した。逃げるが勝ちである。いやそもそもなんでユーベルーナがそのこと知ってんだよおい。どうやったんだ。もう結果発表だっけ? ていうか成績開示とかされんのかよ。あ、だめだやっぱ俺足遅い。俺が遅くても引きつければいいから速さとか今まで必要なかったしなあ。

 

 後ろを振り向くとすぐ目の前に手が。うん。無理である。ていうか騎士(ナイト)の属性も持ってる女王(クイーン)に勝てるわけないじゃん。目で捉えられるし殴れるけど逃げ切れるかっていうと絶対無理。ハンデ10秒とか貰っても勝てない。

 

 ていうかユーベルーナって魔法使いタイプじゃん。なんで走ってんだよ。優雅に歩けよ。そして俺を逃がせよ。ていうかお前ばっかライザーとセック●してるのずるいんだよたまには俺に変われよ。俺だってライザーの下で乱れたいわ。

 

「逃げるってことはやましいことがあるってことよね」

 

 やましいっていうか乏しいっていうか。そもそもなんで悪魔文字覚えたばっかの俺が試験なんて受けなきゃなんねえんだよ。そんなことして点数なんか取れるわけねえだろ。そもそもなんだよレヴィアたんって。なんでアニメの問題が出るんだよ。

 

 だいたいさ、ライザーだって教えてくれるって言ったのに結局仕事とか言って何もしてくれなかったのにさ。せめて犯せよ。そのぐらいの時間はとれただろ。俺だって頑張ったほうだし、将来とか判らないから中級悪魔とか言われても困るし。

 

 俺はただライザーとベッドとの間でサンドイッチされたいだけなんだよ。ぎっこんばったんしたいだけなんだよ。そこに勉強の必要があるかって言われたらどう考えてもないよね。肉欲に身をまかせるだけの簡単なお仕事だよね。

 

 そうだ仕事といえば俺ってもしかしてニートなのかな。もう成人したし。ライザーが養っていく義務があるなら全然このままでもいいんだけど。そうだ、成人したんだった。お酒とかどんな味なんだろうか。やっぱり日本酒とかがいいんだろうか。

 

 あ、でもライザー的にはワインって感じだよね? 赤ワイン。ワイングラス持ってるやつ。まあ色合いだけならぶどうジュースでいいよね。ワインとか飲んだことないなあ。まあお酒自体ないんだけどさ。

 

「返事はどうしたのかしら?」

 

 ぱあんっという炸裂音。そして鋭い衝撃。見ると……え、鞭? なんで鞭? なんで鞭で叩いてんの? え? え、ちょ、え? まって訳わかんない。ちょっとまって。いや話聞いてないとき叩くのは総督とかライザーとかもだけど、なんで鞭? ライザーたちが手で叩くのは百歩譲っていいとして、ユーベルーナはなんで鞭?

 

「あら、もしかして話を聞いていなかったのかしら?」

 

 思わず頷く。びっくりしてると硬直する他に素直になることがあるらしい。いや、ほんとになんで鞭? ユーベルーナは鞭を虚空に振るって音を出す。

 

「じゃあもう一度言うわ。きちんと返事をしなさいね。……貴女、この試験どのくらいの時間をかけたのかしら」

 

 ……どんくらいだっけ。えっと。多分一か月くらい……? いやでももっとあったようななかったような……。やべえ。全然思い出せない。鞭の衝撃が強くてやばい。ほんとになんで鞭なんだよ。イメージ的にダイナマイトとかにしろよ。爆弾女王(ボムクイーン)だろお前。

 

「……答える気がないのかしら」

 

 いやほんと待って。なんだっけ。そんなに時間はなかったようなあったような。少なくとも一年はなかった。半年でもない。そうだ、いつ頃始めたんだっけ。えっと多分……えーっと。いつだっけ。屋敷に戻ったころからだから……えっと。やばい分からん。

 

「首を傾げたってことは分からないってことかしら」

 

 頷く。いや。ほんといつだっけ。イベントは覚えてるんだけどなあ。時間となると……何月だったっけなあ。多分秋ぐらいとは思うんだけど夏かもしれないし……。夏、いや秋……、駄目だやっぱり全然分からん。

 

「……まあいいわ。これは単に目安をはかろうとしただけだし」

 

 そう言ってユーベルーナはもう一度鞭を鳴らした。ってユーベルーナをよく見るとなんか眼鏡かけてる。えーっと。……あれ。ユーベルーナって目悪かったっけ? 普段眼鏡掛けてなかったよね? あれ? コンタクトだったとか?

 

「まあ単純な話よ。できの悪い下僕がいるとライザー様の迷惑になるかもしれないでしょう? 幸い勉強面だから頑張ればどうにかなるでしょうから」

 

 時間を聞いたのは、貴女がどれだけ勉強してあの結果だったのか知るためよ。そうユーベルーナは続けた。ふむふむ。なるほど。また勉強か。……逃げていいかな。いやでも逃げられないよなあ。くそ。なんでみんな俺より速いんだよ。もうちょっとのんびりしていけよ。

 

「時間もあるし、この際せっかくだから悪魔の常識から礼儀作法に至るまで全部教えてあげるわ」

 

 わあい。おうち帰りたい。いやまあここがおうちなんだけどさ。いやほんと絶対そんなの必要ない。そんなのあってもどうするっていうんだ。いやまあライザーのためと思えば……いややっぱ無理。いいじゃん俺はただ気持ちよくしてもらえればそれでいいし。

 

「ほら、まずは悪魔文字をきちんと読めるようにするわよ」

 

 ていうかさ、ほんとさ。その鞭なんなの?

 まじまじと見るが、やはりどう見ても鞭である。一本鞭である。……え、っていうか俺こんなん当てられたの? ひどくね?

 

「どうしたのかしら?」

 

 いや、あの。その。

 

「むち」

 

 うん。聞かずにはいられないっていうか。うん。

 ユーベルーナは俺の言葉にその手に持つ鞭を見下ろす。

 

「鞭?」

 

 そう。その鞭。と頷く。

 

「ああ、これね。わからないけど、躾にはこれがいるらしいのよ」

 

 何言ってんだこいつ。……何言ってんだこいつ。

 いやほんと何言ってんだこいつ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 結論から言えば、多分ユーベルーナの勉強は分かりやすかったと思う。まあ俺って基本からできてないからね。そこへんの暗記とかから始めたけど、いろいろ覚えれたのだ。おっぱいドラゴンとかレヴィアたんとか。……うん。どう考えてもおかしいよね。でも今後の試験にはほぼ間違いなく出るらしい。悪魔って頭おかしい。

 

 まあいくら分かりやすいからって一日二日でどうにかなるわけないんだけどね。頑張るなユーベルーナ。いつでも諦めていいからな。まあでもおかげで悪魔文字は少し読めるようになったと思う。まあまだ時間はかかるし間違いも多いんだけど。でも正直もうやめたい。こんなん読めるようになってもどうでもいい。

 

 これでライザーが俺を犯してくれるんなら喜んでついでに悦んで全力で頑張るんだけど。ユーベルーナだしなあ。いやまあ嫌いってわけじゃないんだけど、いつもライザーに犯してもらっているから嫉妬心とかいろいろと湧いてくるのだ。仕方ないね。譲ってくれたまえ。

 

 いや疲れた。ほんと疲れた。勉強とか二度としたくない。永遠にしたくない。まあ大半がテレビ見てただけなんだけどさ。ちなみに悪魔文字の字幕付きだった。内容はもちろんマジカル☆レヴィアたんとおっぱいドラゴンである。普通に面白かったのがちょっとむかつく。ていうかこんなん試験に出すなよ。ほんとに。

 

 なんだろうなこれ。日本映画を英語字幕で見たような感じだ。当然のようにユーベルーナはいちいち停止したりして悪魔文字の解説をくれた。はっきり言ってあれはやめてほしい。テレビは普通に見たかった。あれさえなければもっと楽しめたんだけどなあ。勉強のためとは分かっているんだけど。

 

 ともかく、えっと、ユーベルーナが言うには俺の勉強の仕方は悪いらしい。まあそうだろうね。勉強嫌いなんだから上手いわけないじゃん。自習させたら大変なことになるから付きっ切りで勉強みるとかなんとか。やめてほしい。ライザーと突きっきりならともかく。

 

 ていうか付きっ切りとかされたら俺がサボれないじゃん。適度に休憩と休養と休み時間を挟んでくれないと困るっていうのに。ていうか全部ご休憩でいいよ。一時間2千円くらいの。そしてライザーつれてきてくれたら大喜びする。

 

 何より困るのがユーベルーナがいろいろと教師の服とかを買ってることである。形から入るのかとかそんなんより、なんだあれ。なんだあいつ。なんでそれで鞭を手放さないんだよ。いい加減鳴らすのやめろよ。あれ集中力切れるんだよ。もとから集中とかしてないけどさ。

 

 まあ話聞いてなくても気づかないってのは助かったけど、ユーベルーナ返事求めるしなあ。あれされると聞いてないのばれるし、いやほんとどうしよう。とりあえず部屋に戻……あ。忘れてた。へび回収してライザー襲いにいかないと。

 

 急いで部屋に戻り、へびを探す……が、くそ、いない。服の中とかかな。くそう。あれ広い屋敷の中で探すとか無理ゲーなんだけど……。ていうかそういえば卵まだ持ってない。朝にならないと産まれないし……。

 

 うぐぐぐ。とりあえずライザーの部屋に行こう。もしかしたら俺を見てなんとなくライザーが犯したいという気分になるかもしれないし。うん。もしかしたらそれでこれから毎日パンパンするかもしれないし、うん。

 

 ユーベルーナはなんか俺用の問題集作るとかでライザーのとこにはいかないだろうし、他の下僕悪魔たちも多分いないはず。レイヴェルは主人公のところだろうから、よし、今ライザーは一人のはず。よっしゃっ。これならライザーは犯してくれるかも。

 

 急いでライザーの部屋の前へ行く。乱暴に開けたら怒られるのでゆっくりとドアを開けると……ん?

 

 えっと、ライザーと、変な幼女と……おっさん? あれ。どこかで見たことあるような、ないような……。どういうこと?




一応書きますが、レヴィアたんは多分実写です。アニメじゃないです。

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