Plongez dans le "IS" monde.   作:まーながるむ

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「ISとはなにか」


7. Qu'est-ce que nous pouvons utiliser le "IS" comme?

「ごきげんよう、アリサさん」

「ん? あぁ、セシぃ。何か用?」

 

 お昼休み、セシぃが私に話しかけてきました。いえ、それ自体は特別珍しいことでもないんですけど……私を心配しているような顔の理由が分かりません。

 はて、織斑君との死合のことでしたら心配無用なのですが。昨日のセシリアとの対決のおかげで人の目を気にせずに昂ることもできるようになりましたし……というより勝手に昂るようになってしまったのですが。

 

「確かに織斑一夏は素人ではありますが……仮にも専用機持ちなのですから多少の準備は必要なのではなくて?」

「あー、平気平気。負けるわけないよ」

 

 私が軽い調子で言うとセシぃにあからさまなため息をつかれました。

 

「んー? 気がかりなことでもあるんですか?」

「えぇ、まぁ……」

 

 苦々しい、という表現がぴったりな顔でセシぃが少し俯きます。

 セシぃ、あなたの座右の銘は傲岸不遜とか先見の“不”明とかだと思っていたんですが。

 

「アリサさん、それはどういう意味ですの?」

「そりゃ、根拠のない自信にあふれた油断してるうっかりさんってことですよ」

「……呼び方が昔に戻っても、あの頃のような純真無垢なアリサさんには戻らないのですわね」

 

 セシぃは今も変わらず失礼です。

 大体、呼び方を戻したのだっていい加減呼びにくかっただけですよ!

 

「で、話戻すけど。何が気になってるんですか?」

「えぇ、織斑一夏ですが、才能はあるようです。短い訓練時間の間にISを思うように動かすことができるようになっていましたわ」

「そんなの適性がB以上出る人なら当たり前じゃないですか」

 

 しかもISには操縦者をサポートするシステムまであるんですから。

 でも、まだセシぃは不安が残ってるみたいですね……正直、原作を思い返してみても、現時点では大した驚異になり得ないと思っているのですが。

 

「それはそうですが……あの機体、最初からワンオフ・アビリティを発生させていましたわ。特殊能力を部分的に扱える第3世機相手でしたらそこまでの驚異にはなりませんが、あなたのオンブル・ループは第2世代機でしょう?」

「まぁねぇ。それでも白式の唯一仕様(ワンオフ)に遅れはとりませんよ。織斑千冬が使わないなら零落白夜もただのナマクラです」

「貴女、彼のワンオフ・アビリティのこと知っていましたの?」

 

 私は織斑君の訓練は見ませんでしたが、白式については多少覚えていますから。

 近接戦闘特化型IS同士の戦闘で大事なのは操縦者がどれだけIS(手足)を巧みに扱えるかです。要するにISの総操縦時間ですね。

 

「伊達に4桁時間も乗っていないってこと、見せてあげますよ」

「……アリサさん、そんなに乗っていましたの?」

「うん。やることない時とかボーッとしたい時とか、取りあえずIS展開して棒立ちしたりしない?」

 

 その状態のまま訓練場に付いていたスクリーンで映画見たりもしましたね。

 ハイパーセンサーのおかげでちょっとしたNGシーンとかも見つけられて面白いんですよ。

 

「やたらと知覚系とのリンクが強いと思ったらそういう理由ですのね……」

「ハイパーセンサーも使うだけ最適化されていきますからねー……ってセシぃはなんで呆れてるんですか?」

「……はぁ」

 

 む、人を見てため息だなんて少し失礼ですよ。

 まぁ、セシぃも心配してくれてたみたいですし少しは多目に見ますけど。

 ……少しなのに多目とか織斑君が好きそうですよね。

 

「ま、装備に頼らない戦いってものを見せてあげますよ。というか私のカゲロウはシールドエネルギーとその変換効率は多分随一ですから、時間を稼ぐだけで勝てます」

「そんな消極的な勝ち方はみっともなさすぎですわ。勝つなら派手に、誰から見ても勝敗がはっきりするように勝たなければ意味がありません」

 

 勝てばいいと思うんだけどなぁ。

 自己進化プログラムの影響でエネルギー量、装甲硬度、あと移動速度なんかも上がっていますから、そこら辺の適当な操縦者が使うISには手を抜いても勝てるはずです。

 ……まぁ、ここまで進化させるのに時間かかりましたからね。

 最初の数十時間は充電池で動くアルミ製のラジコンカーと比べても遜色ない性能でしたから。

 

「ま、取りあえず心配無用ですよ」

 

 ◇

 

 さて、時間は過ぎて放課後。つまり、織斑君との対決時間なのですが……

 

「うわぁ……」

 

 フィールドには昨日の数倍の人が観戦しに来ています。代表候補生同士の戦いよりも織斑君に興味がありますか……さすが女子校、なににとは言いませんが飢えてますね。

 

「さて、織斑君」

「不破さん……えっと、よろしくな?」

 

 甘い、甘いですよ織斑君。この対決に対してのあなたの認識はトレハロースの万倍甘いです!

 

「覚悟はいいですか? お祈りは? 遺書の準備は? あと、姉孝行はしっかりしましたか?」

「…………え?」

「これから始まるのは試合ではなく死合です。あんまり楽観にすぎると痛い目見ますよ?」

 

 うん、こんな感じのセリフを言ってみたかったんですよねー。えぇ、気分が高揚しているのも否定しません。

 不破の血というのもなかなか厄介ですね。自分の業が思う存分に振るえる舞台と分かったら身体が勝手に血が沸騰しているかのように熱くなる。修羅の血、というのもあながち間違ってないかもしれませんね。

 

「覚悟ができたらどこからでもかかってくるといいです。私は逃げも隠れも動きもしません」

「確かに不破さんは強いんだろうけど……それは俺を甘く見過ぎだぞ」

唯一仕様(ワンオフ)程度で調子乗らないで下さいよ。私にだって相手のシールドエネルギーを大きく削り取る手段は持っています。2種類ほど」

 

 ここで白狼の咆号(ウルフズロアー)でも放ってみたいですね。時間はかかりますけど、きっと戦意喪失しますよ。

 というか私の発言を受けて織斑君の動きが止まっちゃいました。本当に唯一仕様(ワンオフ)だけで自分の優位性を信じていたんですかね?

 いえ、もちろん彼の攻撃も当たればとても痛いんですけどね。当たれば。

 

「……いくぞ!」

 

 白い刀を上段に構え、瞬時加速(イグニッション・ブースト)で距離を詰めてきました。ええ、速いし良い作戦ではありますが……

 

「動きが正直すぎですよ」

 

 振り下ろされる雪片を無手で取り、白式の腹を思い切り蹴り飛ばす。

 無刀金的破――ええ、名前の通り本来の蹴る場所はまた別ですけど、乙女の口からはとてもとても説明できないので各自で補完してください。

 業名を叫ばないのは恥ずかしいからという理由からですが、本来の業ではどうなるかを想像させないための優しさでもあるんですよ? 織斑君だって将来子供は持ちたいでしょうし。

 

「まだまだぁ!」

 

 今度は横振りでの逆胴狙いですか。

 確かにこれだと無刀取りは難しいですが、

 

「な……!」

 

 落ち着いて、一歩踏み込むだけで良いんですよ?

 刀は振る速度が一番重要な武器です。振り切る前に刃の根元まで入り込まれてしまったら、切れるものも切れないですからね。なにより圓明流は戦乱の時代をも無敗で駆け抜けた流派、対刀戦を研究し尽くしていますから、この程度のことならちょちょいのちょいです。

 やはり拳よりも殺傷能力が高い分、間合いが限定されてしまうのが武器の難点ですよね。近すぎても遠すぎてもダメ、というのは扱いにくいです。

 流れるように白式の腕を取って今度は投げ飛ばす。

 

「織斑君。短期決戦のつもりかもしれませんが、そのままだと私に有効打を与えることもできませんよ? 虚実織り交ぜるのが実戦でのコツです」

 

 例えば唯一仕様(ワンオフ)を見せ技にして蹴ってみるとか、素早い乱打を心掛けて合間に唯一仕様(ワンオフ)を混ぜるとか。

 

「これで、どうだ!?」

「遅いです! あと突きは刃を寝かせた方が防ぎにくいんですよ」

 

 低い体勢から突き上げるように放たれた突き、その剣筋を刀の腹を横から殴ることで逸らす。さらに返す肘で白式の頭を揺らし、その腰を両手で掴んで上下を半回転。頭から地面に叩きつける。

 

「パワーボム! うん、一度やってみたかっただけです……って! 危ない危ない」

 

 少しふざけすぎましたか。

 地面に叩きつけられた織斑君が繰り出した反撃はバックジャンプでかろうじて避けました。

 やっぱり慣れていない技は使うべきでないですね。本当にギリギリでした。

 

「へっ、動いたな」

「え? ……あー」

 

 にやりと織斑君が笑って最初に自分が言ったことを思い出しました。

 そういえばノリで動きませんとか言いましたね。そんなところに拘るなんて、織斑君も案外男の子ですね。

 

「動いちゃったんで、私からも攻めますね」

 

 まぁ、それにのってしまう私もですけど。

 

「速……っ!」

 

 ――嵐才流・疾歩嵐打(しっぽらんだ)

 連続攻撃を至高とする嵐才流の奥義。

 重心移動による連続縮地と不断の乱打。

 拳、掌、肘、敵、額、膝、踵、攻撃に使えそうな部分は残さずに使いながら最速で打撃を重ねていく、相手に反撃の機会を与えない戦闘法です。

 しかも嵐才流の特徴はその速さもですけど、特異点はまた別のところにあるんですよ。

 

弧月(こげつ)!」

 

 それが他流派の吸収。

 連続攻撃の内容には正拳突きだったり、ネリチャギだったり寸勁だったりと、ありとあらゆる武術の技が混ぜられるようになっているんです。

 そういう特徴があるから嵐才流特有の業というのは少ないんですけどね。

 それでも圓明流の業も当たり前のように使えるのは有り難い――無手だからこその高速戦闘でありつつ、武器への対策がしっかり立てられた業を使えるというのは大きなアドバンテージになります。

 

(つむじ)!」

 

 連続攻撃の最後を跳び後ろ回し蹴りから空中回転蹴りへと繋ぐ業で締めくくる。

 多分、2分ほど攻撃してましたが、狼鋲(ヴリコネイル)の光学刃も使っていないのでダメージはそれほどでもないはずです。

 まだ、尋ねなければならないこともあるので倒しちゃうわけにもいかないんですよ。

 

「織斑君。あなたはISを兵器ではなく力だと言いましたよね? その違いはなんですか?」

 

 彼のノートに書いてあった文字を見てからずっと考えていましたが、未だにその違いがよくわかりません。[IS≠兵器、IS=力]だなんて、結局力と兵器は切り離せないものじゃないんですか?

 全く同一のものとは言いませんがISの力は結局兵器としての暴力性(それ)だと思います。

 

「違う」

 

 お互いに戦闘態勢を解いて向かい合うと織斑君が短く答えました。私、割と彼の答えに期待しているのでつまらなくなければいいですね。

 

「確かにISは兵器としての性能ばかり注目されている。でも、それだけじゃない。そもそもISは宇宙開発のために作られたんだ。ミサイルとかじゃなくて、そのための物を装備すれば破壊するだけの存在じゃなくなる」

「んー……なるほど。でも467機しかISが存在しないという現状で抑止力、つまり兵器として活用しない国はないですし、これから現れることもないでしょう。それほどまでにISは兵器として高い性能を持っています。それは、あなたもISに乗った時に感じたはずです。自分への危険を探し出すハイパーセンサー、操縦者の命を守る絶対防御……なにより攻撃的なワンオフ・アビリティ。それらは戦争でこそ最も役に立つと思いませんか?」

 

 ハイパーセンサーを使うことで災害時の人命救助を、とも考えられますがISはその用途のためには大きすぎます。そうするならばハイパーセンサーと同様の装置を他の機会に積んだ方がいいんです。

 

「それに、戦闘能力以外のワンオフ・アビリティが発生したという事例は今まで一度も聞いたことがありません。こうなるとISの登場が本当に宇宙開発のためだったのかさえ怪しくなってきませんか?」

「それは、操縦者が兵器として乗っているから、」

「なるほど……操縦者の闘争心にISが同調して攻撃的な唯一仕様(ワンオフ)を生み出すと……確かにそれはあり得るかもしれませんね」

 

 唯一仕様(ワンオフ)にも攻撃用や防御用などがあるようですし、操縦者の意思が能力に関係するというのも可能性としては十分ありますね。でもそれだと、

 

「織斑君、結局あなたもISを兵器として見ていることになるんじゃないですか? まぁ第一形態から発生しているのでそうとも言い切れないかもしれませんが」

「っ! ……でも、俺はISに命を救われたし、束さんが兵器なんかを作るわけないんだ!」

「うーん……」

 

 結局、第2回モンド・グロッソで彼が誘拐された時に織斑先生が助けた、その時の印象が強く残り過ぎているんでしょうね。それに篠ノ乃博士は彼から見れば幼馴染の姉なんでしょうけれど、実際は最強の自己中ですし。

 それにISの影響力を強くするために起こした白騎士事件。

 あれもハッキングから何から何まで全て彼女が行ったことですから。そういうところを見るとISの軍事的な価値を見せつけ、さらにそのコアの数を制限することで世界を自分の手中に収めたとも考えられますよね。

 しかも彼女は、織斑君がIS学園に通っていることすら彼女の思惑だという見方すらあるほどの天才です。そこまで先のことを予想できる彼女が宇宙開発のためのISが軍事転用されるという彼女にとって不本意なはずの結果を招くでしょうか?

 きっと、彼女にとって世界が彼女を尊重するようになればISがなんであっても良かったんです。

 それに――

 

「兵器も、人を救いますよ?」

「…………」

「自衛手段としての兵器――例えばかつて核の傘という言葉があったように、兵器は常に国民を他国からの侵略から守っているとは言えませんか? 織斑君がISに助けられた時も、言い方はアレですが力尽くだったんじゃないですか?」

「……じゃあ、なんで不破さんはISに乗っているんだ」

「当然、守るための力としてですよ」

 

 少なくともカゲロウはデュノア社を経営危機、ひいてはIS開発資格剥奪から救える可能性はあります。意図的ではないバグだとしてもカゲロウに搭載されている自己進化プログラムは研究する価値が十分にあるはずですから。場合によっては第3世代機よりも価値があるかもしれません。そしてそれは最終的に……

 ですが、織斑君は納得していないようですね。

 まぁ、自分の姉が操縦の第一人者で幼馴染の姉が開発者なのですから兵器だと言われるのが嫌なのでしょう。

 

「でも別に兵器でもいいじゃないですか。兵器は悪いものじゃありません。当然いいものでもないですけど、それを決めるのは使う人たちの行動理念だけです。逆に言えば私もISが兵器だということにこだわる気はないんです。ただ人を簡単に傷つけることが出来るものだと、そういう意味で分かりやすく兵器だと言っているだけなんですから。まあ、ありがちな表現になりますが、銃で人を殺すのは人間です。ISだって同じ事ですよ」

 

 あぁ、そっか、そうですね。

 確かに織斑君が言うとおりISは兵器というより力というのは間違ってないかもしれません。

 何でもできる可能性があるISを他の言葉で表現することもできないのでしょう。人間を人間という言葉以外で説明できないのと同じことで、きっとISもIS以外の何物でもないんです。

 

「うん……確かに、ISは兵器としての側面を持っている“だけ”かもしれませんね。それは認めましょう」

「え?」

 

 自分の中では兵器じゃなくてもいいという結論に至ったものの、織斑君には急に私が態度を翻したように見えたのでしょう。ちょっと拍子抜け、という感じの声が彼から漏れました。

 

「さっきも言いましたが別にISを無理にカテゴライズする必要はないんです。私が織斑君に、というより皆さんに知っていてほしいのはISが人を傷つけ、殺すこともできる“兵器”というものになり得ることを理解してほしいだけです。恐らくまだ試験の時にしかISに触れていない新入生の人たちには分からないかもしれませんが、もう一度乗ればISがそういうものだと理解できるはずです」

 

 少しでもそのことを意識してもらえれば、私は満足なんですよ。ISは個人のために使うには大きすぎる力だと理解する必要があるんです。そうじゃないと、きっと後悔する。

 

「話が長すぎましたね。そろそろ決着をつけましょう」

「あぁ……」

 

 開始から有効打を貰っていない私と零落白夜を何度か使用している織斑君。既に勝敗は見えていますが最後まで戦い抜くのが礼儀でしょう。

 織斑君は雪片を居合抜きのようにもち低く構える。

 ……私から来いということでしょうか? 

 流石に待ち伏せされているのが分かっているのに突っ込む程(おとこ)じゃーー

 

「いくぞ!」

「投げちゃうんですか!?」

 

 というかその戦法は他の試合の時でしたよね!?

 と、予想外の動きに慌ててしまいましたがなんとか避け、丸腰になったはずの織斑君を探す……けど既に姿はありませんでした。

 刀を目くらましに移動するとしたら――

 

「後ろっ!?」

 

 ――いや、いないっ!?

 

「う、え、だぁぁぁぁああ!」

「なっ……!」

 

 長年続けていた古武術の勘に頼って肝心のISのハイパーセンサーを確認していなかったため完全に予想外の一からの攻撃。せっかく知覚系は特に発達させたのに、これじゃ宝の持ち腐れですね。

 読みが外れて硬直した私に、その真上から降ってきた織斑君が勢いを殺さないままに刀を振り抜く。

 なるほど、投げた刀を空中でキャッチして、ってことですか。まるでゲームの世界です。

 

「まぁ、でも……」

 

 ビーーーーーーーーーーーーー!

 

 試合終了の合図。

 この試合、

 

「私の勝ちです」

「あぁ、惜しかったのに!」

 

 織斑君の零落白夜は私のシールドエネルギーの4割ほどを削ぎ落とすに留まり、その代償として自らのシールドエネルギーを尽きさせてしまったようです。

 ……もし全力の零落白夜で切られていたら負けていたかもしれませんね。最後の動きだけ見れば、確かにあの織斑千冬の弟であることも納得できます。

 

「次に戦うときはもう少し愉しませて下さいね?」

 

 織斑君に笑いかけましたが……はて? どうして彼は引き攣ったような笑いを浮かべているのでしょうか?


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