Plongez dans le "IS" monde.   作:まーながるむ

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13. La dissonance de deux tempos

「……私のことを嫌いなだけなら放っておくこともできたんですけどね」

 

 見つけた盗聴機には捉えられないような小さな声で呟きます。

 的はずれなことをいっていたのも盗聴機を見つけられたとマイクの向こう側の人物に気取られないようにするためです。

 これでカメラもついてたら無駄な努力ですけど……服の中にカメラを仕込むのは不可能に近いと思いますしね。

 今度はさっきまでと逆の手順でキャサリンさんに服を着せていきます。

 もちろん盗聴機は残したまま……

 

「亡国機業が私に手を出す気ならシャルも巻き込むでしょうからね……」

 

 それなら、壊滅させるか私達に手を出せなくなる程度まで痛めつけるかの二択です。

 キャサリンさんも利用されているだけなのでしょうけれど……こうなってしまった以上は仕方ありません。

 

「起きてください」

 

 嵐才流に伝わるいわゆる気付けでキャサリンさんを文字通り叩き起こします。

 ここからは亡国機業に与える情報と与えない情報を分けるべきです。

 まだ、コンタクトをとるには尚早ですから。

 

「ん、んぅ……?」

「……可愛く寝ぼけても無駄ですよ?」

「へっ? あ、不破アリサ!? なんで!?」

 

 ……本当に、寝てれば可愛いんですけどね。

 とりあえずキャサリンさんの唇に人差し指をあてて静かにさせます。無理矢理に口を塞ぐと不審な音がたちますから。

 そんなことをしながら黒板に一文。

 

『黙ったまま聞きなさい』

「っ!?」

『質問します。会話をしながら頷くか首を振りなさい』

 

 盗聴機を騙すのは意外と簡単なことです。

 向こうに一定の意味のない情報を伝えながら視覚だけでコミュニケーションをとればいいので。

 チョークの音なんかは最後にドラ○もん描けたとか言っておけば誤魔化せますし。

 

「私のこと、本当に嫌いなんですね……」

『盗聴機は亡国機業のものですね?』

「あ、当たり前じゃない……」

 

 もう盗聴機を見つけられたことは分かっているのでしょう。驚いた様子はなく、むしろやっぱり、という感じで頷きました。

 でも少し顔を赤くしたのが気になりますね。何故なんでしょう。

 ……あっ、私が彼女の服を脱がせたことに気が付いたからですか。

 

「そこまで嫌われるほどのことをした気はないのですが……」

『目的は私ですか?』

「あなた意外と鈍いのね」

「そんなこともないと思うんですけど……」

『シャルが巻き込まれる可能性はありますか?』

 

 キャサリンさんは二度、頷きました。

 どうして私なのでしょう。

 もちろん世界中から危険視されているのは知っています。私ほど私情で国を動かしている操縦者もいないでしょうからね。

 言ってみれば危険な思想を持つ可能性のあるもの、ということです。

 簡単に言えばシャルロット・デュノア、並びにデュノア社のためならなんでもする、という思想です。

 その上、無駄に顔も広いので世界的な影響力もそれなりにあると思われているのでしょう。

 そして一番の問題が篠ノ之束が唯一心を許す他人ということなのでしょうね。

 危うい思想の持ち主とその気になれば世界を破滅させられる技術をもった二人が仲良くしているというのは十分恐怖に値するでしょう。

 でも、それは亡国機業にとってはまったく美味しさを感じないもののはずです。

 私の持つ影響力が本当は強くないというのも知っているはずですし、束さんがIS以上の兵器を作るのは死の商人の価値を無くすもののはずですから。

 

「どうしたのよ、黙っちゃって」

 

 それに、シャルを巻き込んでまで?

 理由がまったく分かりません……まあ、亡国機業が私の敵だということはハッキリしましたけどね。

 

「いえ、やっぱり思い当たる節がなくて」

『亡国機業は私を殺す気ですか?』

「はあぁ、呆れて言葉もでないわ」

 

 今度は左右に振られる首。

 ということは私を仲間に加えたいのは間違いないようですね。

 だとしたら私の何に魅力を感じているのでしょう。

 ありそうなのは操縦技術ですけど……ISの操縦技術なんて亡国機業には必要ないと思うんですよ。

 そもそも彼らにとってISは戦争を起こす引き金、もしくはただの商品のはずです。だとしたらISは動かせればいいだけのはずで対ISの戦闘技術なんてあってもなくてもいいものです。

 

「あの、ところで退学にされて……えと、親御さんに叱られちゃいました?」

『亡国機業が私を狙う理由を知っていますか?』

「……ううん。それどころかやっぱり早く結婚して幸せになるべきだって。あの人たちは本当にそれが私の幸せだと思ってるのよ。政略結婚っていうの? あれがそうだとは思ってもない」

「お、お金持ちにも色々あるんですね……」

「私は、普通に恋愛して、普通に結婚したいのに……」

 

 キャサリンさんの両親に対する不満はとめどなく噴出しますが肝心の亡国機業の理由の方へは答えてくれません。

 それも、言いたくないわけではなくて知っているのか知らないのか分からない、というような感じです。

 ……これは長引かせても仕方ないでしょうね。

 質問を一度消して、黒板に最後の質問を書きました。

 

「それじゃあ、やっぱりIS学園に戻りたいですか?」

『学園に戻りたいですか?」

「え、あ、当たり前じゃないっ!」

 

 何度も頷くキャサリンさんを見て、私は心の中で謝りました。

 誰に対してかは……私にも分かりません。

 それはきっと、色んな人に謝らないといけなくなるから……

 

「じゃあ、協力してあげます」

「……なんで?」

「私のせいで人生狂ったなんて言われたら寝覚め悪いじゃないですか」

 

 そんなのはただの建前。

 本音はキャサリンさんの立場が私にとっても都合がいいからです。

 だから、黒板に書く最後の一文はこれです。

 

『私と機業の二重スパイになってください』

 

 数秒たってからキャサリンさんは呆れたように頷きました。

 亡国機業に単身で喧嘩を売るなんて、と思われているのでしょうね。

 ですが亡国機業には敵が多いので単身というわけでもないんですよ。

 

「それに、あなたもいますしね」

 

 こうなった以上は一蓮托生だと、そういう意味を込めてにっこりと笑いかけました。

 

「……それはいいけど、私をどうやって学園に戻す気なの?」

「基本的にはお金です。なのでご両親を説得してください」

「は?」

「まあ、お金だけでどうにかなる学園ではないので……被害者だった私が弁護してなおかつ楯無先輩に口添えしてもらいましょう」

 

 織斑先生もキャサリンさんが逆スパイだということを教えれば協力してくれるでしょうし。

 被害者と生徒会長、そして元ブリュンヒルデの援護、それに加えてお金もあるんですから完璧なはずです。

 楯無先輩の方は……んー、部屋のこともありますし……

 

『生徒会主催の観客参加型演劇『シンデレラ』に興味がある人は第四アリーナまできてねー』

 

 ふいにスピーカーから聞こえたのほほんさんの声。

 そういえば楯無先輩も催し物でトップをとる秘策はあるみたいなことを言ってましたね。

 

「これまた都合がいいですね……利用させてもらいましょう」

「え?」

「キャサリンさんは私について来るだけでいいですよ」

 

 ◇

 

「セシリア、一夏は!?」

『こちらにはおりませんわ!』

 

 もう、あいつったらどこ行ったのよ!

 本当にこういうときばっかり手間かけさせるんだから!

 

『鈴! 第四アリーナから西の方角で一夏の目撃情報だ! それとアリサがこっちに向かっているらしい!』

「そ、サンキュー!」

 

 アリサもいればこっちのものね。

 一夏、あんまり手間かけさせるとアリサに言ってお仕置きしてもらわないといけなくなるわね?

 とりあえずシャルロットにアリサのことを伝えないとね。

 

「シャルロット、アリサが向かってるらしいわよ?」

『うん、見えてる』

 

 あれ?

 もっと嬉しそうな声を出すと思ったんだけど……なんていうか、むしろ平坦な声?

 

「どうしたの?」

『鈴……アリサに気を許さないで』

「へ? ちょ、ちょっとどういうこと!?」

 

 ……切れてる。

 アリサに気を許さないでって説明してもらわないと分からないわよ!

 まさかまた二人で喧嘩したんじゃないでしょうね!?

 

 ◇

 

「鈴の邪魔をする……そういうことでいいの?」

「やっぱりシャルですね。私の考えてること、全部伝わっちゃってるみたいです」

 

 本校舎から第四アリーナまで続く渡り廊下の屋根の上を走ってきたアリサが僕から数メートル離れたところで立ち止まる。

 アリサの腕の中には金髪の女の子。顔立ちからしてアメリカ系。

 

「なんで……!」

 

 なんで嬉しそうに笑えるの!?

 アリサと鈴は親友なのにどうして裏切れるの!?

 

「なんのために……その子は誰……?」

「キャサリン・ジェファソンさん。私のせいで退学にされた学園の元生徒です」

「だからなんのために!」

「復学させるために決まってるじゃないですか」

 

 顔はあんまり覚えてないけど名前は知ってる……アリサを苛めていたから退学にされた子だ。

 そんなの本人のせいなのにどうしてアリサのせいなんて言うの!?

 しかも復学させるなんて……どうして、どうして……!

 

「だ、だって、その子が流した噂がきっかけになって、今でもアリサのことを嫌いな人もいるのに!」

「だからといって彼女が私の身代わりとして退学にされたのは変わりません。まあ、正確にはリカさんの身代わりですけどね」

「だから助けるの……? それに、アリサ、なに考えてるの?」

 なにか悪巧みをしてる……そんなアリサらしい表情。

 鈴が一夏の王冠を奪うのが当然っていう流れでそんな顔をするってことは……多分、アリサは鈴にそうさせる気がない。

 

「織斑君の王冠を奪った人には会長権限で織斑君のルームメイトになれます。そして参加資格は生徒会の催し物に投票すること……それだけです」

「まさか……その子に王冠を取らせるつもり……?」

 

 投票は外部から招かれた人もできる。そして投票さえすればこの演劇には参加できて王冠を奪うことができれば……そう、たとえ生徒じゃなくても。

 でも、こんなの詭弁だよ……!

 

「できっこない……」

「ええ、でしょうね。私以外にはできないでしょう」

 

 ……まだ、なにかあるんだ。

 別に隠し事してることには怒らないよ……でもね?

 

「アリサが自分のためにその子を助けて、鈴の幸せを邪魔しようとしてるなら許せないよ……」

「なら、どうするんですか?」

 ……本気、なんだ。

 本気でその子を助けて、自分のせいで退学になった生徒がいるなんて過去を消すつもりなんだ……

 

「力尽くでも止めるよ……アリサは間違ってる。自分のために人の幸せを邪魔する権利なんてない……」

 

 アサルトライフルを展開してアリサに向ける。

 引き金を引けばISが無いアリサは死ぬ。

 僕の指先に、大好きな人の命がかかってる。

 今まで想像すらしなかった恐怖に指どころか身体全体が震える。

 

「今、私を止められるのはシャルだけです。鈴ちゃんを尊重するなら引き金を引いてください。脚一本くらいなら死にませんしシャルのことも嫌いになりませんよ……」

 

 なにを、言ってるの……?

 止めたければ撃てって?

 撃たれても嫌いにならないって?

 

「こんなことして、鈴を裏切るなんて言っておいて……もう僕に嫌われてるって思わないの……?」

 

 もちろん嫌いになんてなってない。

 今でもアリサのことは好きだしほんとアサルトライフル(こんなもの)じゃなくて、抱き締めてアリサのことを止めたい。

 でも、それとこれとは話が別だよ……どうして、自信をもってこんなことができるのか、僕にはわからないよ。

 

「だって、シャルが言ってくれたんですよ? いつでも私と同じ気持ちでいてくれるって……それとも、もう、無効ですか……私が、鈴ちゃんを裏切ったから……」

「あ、う……そんなこと……」

 

 ない、とは言えない。

 今のアリサはアリサじゃないみたいに思えるから。

 それなのにアリサはやっぱりいつもみたいに嬉しそうに笑って、踊り出しそうなステップで僕の方に歩いてくる。

 

「と、止まって!」

「……止まりません。止めたければ撃ってください」

「そんなことできるわけないじゃん! ……でも、アリサは止めるよ! だって、アリサの自己満足で裏切られる鈴はどうなるの……?」

 

 アリサがその子を復学させたところで誰か幸せになるの?

 親友の鈴より、他人程度の繋がりしか持たないその子をどうして助けるの!?

 

「バカじゃないの ?」

「え――?」

「全部、あなたのために決まってるじゃない」

 

 どういうこと……?

 

「キャサリンさん」

「分かってるわよ。そっちは言わない……ねぇ、シャルロット・デュノア」

「なに?」

 

 呆れているようでスゴく嬉しそうな顔。

 嫌な予感しかしない。

 でも、僕のため……?

 どうして彼女を助けることが僕のためになるの?

 

「あなた、自分がこのちっこいのより嫌われてるの知ってた?」

「キャサリンさん!」

 

 僕が……アリサより?

 

「だいたいさ、自分が他の女生徒のこと騙してたこと理解してるの? あなたに憧れて毎日毎日、寮でも油断できないからって朝から晩まで化粧してた子とかいたわよ?」

「それは……」

「まぁ、あなたがいつ男だってカミングアウトしたのかしらないけど、あの様子じゃ今はもうかなり肌が荒れてるんじゃないかしらね」

 

 ……そういうのは、理解してる。

 きっと彼女が話してるのはただの一例で僕に振り回された人はもっとたくさんいるだろうってことも。

 

「でも、あのときの僕には選択肢なんて……」

「まあそれも分かるわよ。でもね、一番人生を狂わされた子はあなたが選択したからこそなのよ?」

「へ?」

 

 僕がした選択で人生が……?

 

「キャサリンさん……早く織斑君を――」

 

 アリサが、焦ったようにキャサリンさんを急かす。

 もしかして……

 

「あなたの可愛い恋人がそうでしょ? そもそもあんたが男装しなければってのもあるけど、それ以上にあんなあからさまに冷たくなんてしなければ私以外には苛められなかったんじゃない? あなたに嫌われてるから苛めてやれって方が多かったのよ?」

「それは……」

「それに最初の頃は表向き仲良さそうにしてたわよね? あれがなければ私も変に嫉妬したりなんてしなかったわよ。噂をばらまくことも苛めを扇動することも……それどころか海に突き落とされることもなかったんじゃないかしら?」

 

 海のあれも苛めの延長だったの……?

 アリサは本当に死にかけたのに?

 しかも、その原因すら僕に関係してたなんて……

 

「で、最初に戻るけど私を復学させる条件の一つがあなたに騙された生徒たちのケアってわけ。可能ならあいつらがあなたのことを許すようにすることもね」

「で、でも、僕は別に嫌われてたって――」

 

 僕のことを嫌うのも仕方の無いことだし、今まで何かされたこともないから嫌われたままでも問題なんてなにもないはずだし……

 

「そう、じゃあオマケに私がこの子にしようとしてたこと教えてあげる。例えばトイレ盗撮してネットに流したり、洋服を全部切り刻んだり……あとは机の中に野良犬の死骸とか入れたりね」

「ひどい……」

「そ、それは、実行されてたらちょっと辛かったかもですね……」

 

 そんなことされたら……僕なら学校に来たくなくなる……

 

「え? なに他人事みたいに言ってるのよ? これって、将来的にあんたがされる可能性のあることよ?」

 

 そんなわけ……だって、僕は今までそういう風にされたことなんてないし、だからこれからだって……

 でも、今の話が本当ならどうして今まで無事だったの……?

 

「無事に決まってるじゃない。あなたを嫌ってるやつらはことごとく不破アリサに同情してるのよ? これであなたが苛められたらあなたじゃなくてこの子が不憫で仕方ないじゃない……ねえ、さっきから裏切るとかなんとか言ってるけど、あなたが一番の裏切り者な痛ぁっ!? ちょっとあんた握るにしても加減があるでしょ? 馬鹿じゃないの!?」

「キャサリンさん……言い過ぎです」

「庇うとかバカじゃないの……やっぱ嫌いだわ」

 

 アリサがキャサリンさんの腕を掴んでる。

 きっと、本気で握ってるんだと思う。

 ずっと、アリサに守られてたんだ。フランスのことだけじゃなくて学園の中でも……

 ……まだ僕はアリサに我慢させてる。アリサは苦労したんだから幸せにならないといけないなんて言ってるくせに、それを僕が邪魔してる。

 

「アリサ……今の話は、本当? 僕のために頑張ってるの……?」

「それは……」

「鈴に嫌われるかもしれないんだよ? 一夏にもセシリアにも……皆に鈴と一夏の仲を邪魔したやつって思われるかもしれないんだよ?」

 

 僕が嫌われてることなんて、気にしなくていいのに……

 

「あとさ、もう一つ言わせてもらうわ」

「……まだ、あるの?」

「結局あなたが邪魔されたくないのって……順調にいけば不破アリサの部屋が一人部屋になって遊びに行きやすくなるからでしょ?」

「――!」

「自分が幸せになるために他の人の幸せを無視してるのはどっちなのよ? まあ、この場合の他の人に当たるのが私だから言いにくいけど退学になったせいで私の人生ひどいんだから」

 

 ……そんなこと、考えてなかった。

 ううん、本当に?

 どこかで、鈴がアリサの部屋からいなくなればって考えてたんじゃないの?

 だからアリサに邪魔されそうで、アリサが僕と一緒の部屋になることを考えてくれてなかったから怒ってる……?

 キャサリンさんが苦労してることも無視して……?

 

「シャル……カゲロウは貰っていきますね。持っててくれてありがとうございました」

 

 アリサが僕の制服からカゲロウの待機形態であるアンクレットを取って――

 

「でも、早い内に私のこと嫌ってくれた方がいいかもしれません……」

 

 泣き笑いの顔で頬にキスをされた。

 

 ◇

 

「キャサリンさん……よくあそこまでスラスラと嘘がつけますね」

 

 カゲロウを展開して再びお姫様抱っこでキャサリンさんを運びながら、抗議の意味も込めて軽く睨みます。

 

「え、あの子、嫌われてないの?」

「ええ、そりゃもう全然」

 

 シャルが嫌われているなんてあるわけないじゃないですか。すっごく優しい子なんですから……それに、皆さんシャルの男装の事情を知ってますしね。

 

「意外……」

「あのですね……世の中の人間全員がキャサリンさんみたいなわけじゃないんですよ?」

 

 というかキャサリンさんのような捻くれ者ばかりだったら地球はとっくに滅亡しています!

 

「相変わらず嫌な子ね……」

「いえいえ、事実ですから」

「ふーん……まあ、あなたも鈍そうだしシャルロット・デュノアが嫌われていることに気付いてない可能性も痛っ!? だから痛いっての!? なにすんのよバカヂカラ!」

 

 人に運んでもらいながら不吉なこと言わないでください!

 

「それより最後のなによ。嫌ってくれてもいいっての」

「……さぁ?」

 

 言っておいた方がいい気がしただけですから……きっと、今回のは長くなります。





君だよ君
「またいつもの展開かよー」とか思ってる君!


ごめんね?






なんていうとでも思ったか?
今回の亀裂はひと味違うぜ……?

タブン(´・ω・`)

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