Minecraft ~ある冒険家の旅路~ 作:セッキー.Jr
飛ばしてもらっても本編の展開には何も問題もありません。
注)この番外編は作者の気まぐれに描かれた物です。
もう真面目という言葉を中世らへんに置いてきた、そんな感じでふざけた書いた物です。
読む場合、それを踏まえたうえで、読んでもらいたい。
それでは、どうぞ。
「ルーフスさん・・・」
チェリーが自室にいる少年に声をかける。
「んー。」
ルーフスは地図で洞窟の場所を確認していた。
「あ、あの・・・ケーキ作ったので・・・一緒に・・・食べませんか?」
チェリーは照れながら言う。
「あー今はいいわ。うん。ちょっと忙しいから。ちゃんと閉めてってね。ドア。」
「・・・・・・」
バゴン!!!
チェリーはドアをとても強く閉めた。
ルーフスは気を留めもしない。
地図を眺めているだけだ。
あー眠くなってきたな・・・
そろそろ寝よう・・・
朝日が昇る。
少年は起きる。
背伸びをする。
ニワトリが鳴く。
何の変哲も無いいつもの光景。
パンを食べて、外へ出る。
「よし!今日も快調だ!!・・・ってあれ?・・・ジャックとチェリーは・・・?・・・」
寝室を見ると、誰も居ない。
「・・・?・・・まさかあいつら、もう洞窟に行ったのか?・・・しょうがねぇなぁ・・・」
少年は鉄ピッケルとクッキー、松明を持って、洞窟へ向かった。
「なんだ、あいつら違う洞窟と間違えたのか?・・・ぜんぜん明るくないぞ・・・」
少年は松明をつけながら進む。
うぁー。うぁー。
ゾンビの声だ。
なんか耳がおかしい。
なんかいつもより高い声が聞こえる。
少年は右耳を人差し指で掃除した。
ん・・・!クリーパーの気配!!
後ろだ!!
少年は後ろを振り向く。
「あれ・・・」
後ろに居たのは女の子だ。
緑色の、見覚えのある顔の柄が付いたパーカーをかぶった女の子。
なんでこんなとこに女の子が・・・?
女の子はしゃべる。
「あんた・・・」
「へ・・・?」
「どこからきたのよ!」
「いや・・・え・・・?」
「なによ!はっきりしなさいよ・・・」
「い・・・いや、いきなり可愛い女の子に話しかけられてもな・・・」
「か・・・かわ・・・かわ・・・いい・・・だなんて・・・私!!」
その女の子は光った。
その瞬間。
ボォン!!!
「うわぁ!!!」
(・・・・・・)
(うん、ちょっと待ってくれ。)
(整理がつかないぞ・・・?)
(女の子が・・・洞窟の中に現れて・・・爆発。)
(まるでクリーパーのようだ。)
(落ち着け。落ち着くんだ。)
少年は深呼吸する。
ビュン・・・
エンダーマンだ。
あっちの方角に・・・
「ってあれ・・・」
今度は女の人だ。
美人で、手脚が長い、スレンダーな女性。
黒袖の手で石を運んでいる。
少年はじっと見つめる。
女性はこちらに気づき、頬を染めた。
「・・・しいか・・・」
何かしゃべった。
「・・・えっと・・・なんですか?」
「・・・恥ずかしいから・・・」
「・・・・・・?」
「・・・私の・・・顔・・・見ないでください!!」
バチン!!
(生まれて初めて、女性に殴られた。美人な女性に。)
このとき、初めて少年は気づく。
(なんか・・・今日、なんか変だ!!!!!!)
「きしゅー!!」
今度は小さい女の子が両手を挙げて襲ってくる。
「きちゅー!!」
その後に一段と小さい女の子。
「なんだ!?蜘蛛みたいに身軽だ・・・!!」
「たぁー!!」
ばすっ!!
「いて!!くそぉ・・・反撃・・・」
相手は女の子。
「できるかぁー!!」
少年は逃げる。
ビュッ!!
「ひっ!!」
矢が飛んできた。
見れば、洞窟の入り口に、一人の女性が立っている。
白い甲冑のような服。
「あなたのハート。狙い打ちたいわ・・・!」
ビュッ!!!!
ビュッ!!!!
ビュッ!!!!!
「ちょ、おま、待って!!」
右に抜け穴があった。
その先にはネザーゲートだ。
(しめた!!・・・っていつ作ったっけ・・・?)
ビュッ!!!
「きしゅー!」「きちゅー!」
「と、とりあえずいくぞー!!」
少年はネザーゲートに入っていった。
「よし・・・ここまでくれば・・・」
「ルーフス様ではありませんか!!」
「ええ!?」
そこに居たのはやはり女の子だ。
「私ども、ルーフス様のご無事を祈って・・・」
「ああ、分かった!!ありがとう!!」
「おまちください!!私どもに、どうか服従を・・・!!」
少年は走る。
遠くへ走る。
「やっぱり何か変だ。」
「よお、お前は旅人か?」
遺跡の橋の欄干に座っていたのは茶色の水着に身を包んだ女性だ。
吊り目のボーイッシュな顔立ちだ。
「あなたは・・・?」
「お前のその心、われが温めてあげよう!」
ボォッ!!!
ボォッ!!!
「あちちちちちちちちちち!!!!!逃げろ!!」
「待つのだ!!ハハハハハハ!!」
笑っている。
相当ドSのようだ。
「ここまでくれば・・・」
「あら~旅人さんですか~?」
どこからかの声。
上だった。
とても大きい女性だ。何故か宙に浮いている。
「観光ですか~?」
「いや、そうじゃないんだけど・・・」
「うれしいです~!!こんな所に観光に来てくれるなんて~!!」
「いやそうじゃな・・・」
喜ぶと同時に炎が噴出される。
「ちょ」
ぼぉん!!!
「言わんこっちゃねぇえええええええ!!!」
床が崩れ、少年が落ちていく。
目が覚めると、そこは夜の草原。
「あれ、マグマじゃ・・・」
「逃げてぇぇええ!!!きゃぁああああ!!!」
見ると茶色の服の女の人が追っかけられている。
「やった!!普通の人だ・・・げぇ!?」
後ろから青いTシャツを着たショートヘアーの女の子が大勢、女の人を追っかけている。
「うぁー。」 「うぁー。」
「うぁー。」 「うぁー。」 「うぁー。」
「うぁー。」 「うぁー。」 「うぁー。」
「うぁー。」 「うぁー。」
「うぁー。」 「うぁー。」 「うぁー。」
「きゃぁあああああ!!!」
「やべ!逃げ・・・」
後ろを向く。
「あなたと一緒に///・・・いたい!!」 緑パーカーの女の子。
「私の・・・私の顔を・・・見られるなんて・・・///」 黒長袖の女性。
「きしゅー!」「きちゅー!」 幼い姉妹。
「ねぇ・・・撃っちゃうわよ・・・///」 白い甲冑の女性。
「私ども、あなたさまを守りたいのであります!!」 金の剣を持った女性達。
「さあ、また始めようではないか・・・ハハハハハ!!」 茶色の水着の女性。
「きゃ!またあえるなんてすてき~!!」 浮遊した大きい女性。
「あ~もう訳が分からない~!!!」
少年は頭を抱える。
そのまま、沢山の女の子の渦に巻き込まれた・・・
「うぁ~。」
「狙い撃ち・・・!」 「助けて~!!」
「うふふふふ~♪」 「ルーフス様!!」 「爆破・・・しても///」
「恥ずかしい///」 「ハハハハハハ!!!」 「きしゅー!!」 「うぁー。」
「きちゅー!」 「お守りします!!」 「うぁ~。」
「・・・さん・・・」
「・・・フスさん!・・・」
「ルーフスさん!!」
・・・・。
夢か・・・。
良かった。
「大丈夫ですか、ルーフスさん・・・何か怖い夢でも・・・!?あ、ケーキどうぞ。」
「お・・・おう・・・」
少年はケーキを食べながら、チェリーを見る。
「・・・どうしたんですか?」
「・・・やっぱ、お前が一番、可愛いな!!」
「へ・・・いきなり・・・何を////・・・はうっ!!!」
バタン!!!
「あ!大丈夫か!!チェリー!!チェリー!」
今度こそ、平凡な一日が始まった少年であった。
―――――――番外編 1:終―――――――
「・・・・・・」
「うん。・・・・・・おいら、思ったけど。
一人で、レッドストーン並べるのって・・・・・・悲しいね。」
・・・・・・これって、完全に自分の理想だよな・・・
うん。悲しくなってきた。orz