Minecraft ~ある冒険家の旅路~   作:セッキー.Jr

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24:終わりの世界へ

西の空に、紫色の切れ目が見えていた。

 

「・・・ついに始まったか・・・」

 

「こうしてはいれません。皆さん、防具や武器の準備をよろしく。」

 

 

 

 

 

 

 

ここはとある緑の草原。

 

西の空に紫色の切れ目。

 

その様子を村人達は見ていた。

 

鉄の人形と村長も。

 

 

「これは・・・どういうことなのだ・・・」

 

「・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

ここはとある灰色の洞窟。

 

西の空に紫色の切れ目。

 

クリーパーやゾンビたちが洞窟の外を見る。

 

帽子を被ったスケルトンも、弓の手入れをやめた。

 

 

「・・・あれは・・・何なのだ?・・・」

 

 

 

 

 

ここはとある深緑のジャングル。

 

西の空に紫色の切れ目。

 

猫はそれを見て毛を立てた。

 

 

「プシュウゥ・・・」

 

 

 

 

 

ここは赤い地の果て。

 

西に紫色の切れ目。

 

鬼と守護神は見る。

 

 

「なにやら不穏な空気だ・・・」

 

「これは・・・ただ事ではないな・・・」

 

 

 

 

ここはとある白の雪国。

 

西の空に紫色の切れ目。

 

子供と母が窓から覗いている。

 

 

「ねぇねぇママ・・・あれなに?」

 

「・・・お母さんにも・・・分からないのよ・・・」

 

 

 

 

ここはとある黄色の砂漠。

 

西の空に紫色の切れ目。

 

博士と村人達は見る。

 

 

「・・・敵は・・・もうすぐ来るぞ!・・・武器の準備だ!」

 

「「「ああ!」」」

 

 

 

 

 

 

少年達は洞窟の奥へと進む。

 

もう明かりが点いている。

 

壁や床の鉱石もほとんど回収しきっている。

 

 

 

「・・・こちらです。」

 

そこにあったのは、12個の台座。

 

周りに白い虫がたくさん這っている。

 

「ここだ・・・」

 

ライモンは懐かしい思いで歩いていた。

 

その白い虫を追い払って進んだ。

 

 

「・・・ここにエンダーアイをはめるのです。」

 

「ムフェックリーから貰ったこの玉だな。」

 

少年は一つずつはめていく。

 

 

 

 

 

 

最後の一つをはめた途端、少年達は吸い込まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここが・・・TheEnd・・・!

 

 

前に広がる殺風景な景色。

 

エンダーマンがそこかしらにいる。

 

「・・・ダレダ・・・オマエラハ・・・」

 

一人のエンダーマンは近づいてきた。

 

「やばい・・・」

 

 

少年達と共にいるエンダーマンは、そのエンダーマンの腹を殴る。

 

「ウ・・・」

 

水晶が体から出て倒れた。

 

「エンダーマンは私が何とかします。・・・暴君はそこです!」

 

エンダーマンは空を指す。

 

「・・・オマエラハナンダ・・・」

 

低い声がした。

 

少年達は見上げる。

 

 

 

 

そこにいたのは巨大な真っ黒な竜であった。

 

「・・・こいつが・・・我らが暴君、エンダードラゴンです。」

 

「・・・エンダードラゴン・・・この計画を・・・俺達が消してみせる!」

 

少年は答える。

 

「ハハハハハハ・・・コンナチビ二・・・ケサレルヨウナケイカクデハナイワ!」

 

竜が飛んできた。

 

突進するつもりだ。

 

「気をつけてください!こいつの突進は・・・最強です!」

 

ゴォォオオオオ!

「うわ!」

         「くっ!」

 「わわわ!」

 

少年達の横を竜が通りすぎた。

 

「ひとまず大地へ!」

 

少年達は広い大地に足をつける。

 

「シラレテハイケナイ・・・」

「シラレテハイケナイ・・・」

 

「この!」

 

ドッ!

     バゴッ!

 

 

「「グッ!」」

 

水晶玉が二つ落ちる。

 

 

ゴォオオ!

 

 

「おりゃ!」 

       「ガブッ!」

  「たあっ!」

 

二つの剣と牙が竜へ向かう。

 

全ての攻撃が当たった。

 

「よし!」

 

 

 

 

だが・・・

 

 

 

傷は再生されていった。

 

謎の光を浴びて。

 

「何!?再生している!」

 

「なんでなんだ!?」

 

「・・・分かったよあんちゃん!あの柱の頂上から光がでている!

その光が回復させてるんだ!」

 

ジャックは空を指した。

 

「あんな高いところにのぼらなきゃならねぇのか!?」

 

「めんどくさいことを!」

 

「アタマノイイ・・・トイッテホシイナァ!」

 

ドラゴンは少年に突撃していく。

 

ゴォオオオオ!

 

「わぁあああ!」

 

「あんちゃん!」

 

「小僧!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グシュッ!

 

 

 

「!?」

 

 

少年の目の前にいたのは一人の男。

 

頭は・・・かぼちゃ?

 

剣でドラゴンを斬ったようだ。

 

「グゥ・・・」

 

ドラゴンは一旦、柱の近くへと向かった。

 

 

 

「ここへ来たからには、油断してちゃいけないなぁ・・・」

 

といって、頭のかぼちゃをはずした。

 

 

 

 

 

 

「旅人さんよ!」

 

 

「お・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お父さん・・・!」

 

 

 

 


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