Minecraft ~ある冒険家の旅路~   作:セッキー.Jr

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19:レッツゴー!ジャングル!

「少年達よ、本当に、ありがとう。」

 

「私からも礼を言う。ありがとう。」

 

「それよりも、これからは二人で仲良く地上の人たちを守ってくださいね!」

 

「ああ、もちろんだ!・・・というわけでブレイズ、酒持ってきてくれ。」

 

「はあ!?お前何俺に指図してんだゴルァ?」

 

「いやお前守護者だから・・・俺よりも地位低いじゃん・・・だから・・・」

 

「いい加減にしろこの!ジジィ!」

 

「はあ!?何を!この青二才!」

 

「俺は青二才じゃねぇよ!どっちかっつーと赤二才だバーカ!」

 

二人はガミガミ喧嘩をし始めた。

 

 

 

 

「・・・もともと気が合わないのかもね?」

 

「おい・・・ここまでトークできるんだったら漫才やれよ・・・」

 

「はははは・・・!」

 

二人は幸せそうな顔で、肩をくんでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

ネザーゲートを通って雪の村に戻った。

 

「ありがとう、あんちゃん!これからは村で楽しく過ごせそうだよ!」

 

「そうか・・・!」

 

「・・・ところであんちゃんたち、何で旅してるの?」

 

 

 

 

「世界を見に行くんだ!いろいろな世界を!」

 

「へえ・・・おいらも行ってみたいな・・・」

 

「行っても良いわよ!」

 

家から出てきたのは子供のお母さんとお父さんだった。

 

「いいの!?」

 

「昔から、かわいい子には旅をさせよ、っていうからねぇ・・・」

 

「あなたも、もうそんな年頃だからね!お兄さんに迷惑かけるんじゃないよ!

 

・・・ということで旅人さん、息子をよろしくお願いします。」

 

「・・・・・・分かりました!」

 

「いやーにぎやかになるねぇ・・・」

 

 

お父さんとお母さんはびっくりした。

 

「い、犬がしゃべった!」

 

「な、なんと!」

 

「おい、ライモン!」

 

「いけね!・・・あ!お父さんだいじょうぶですか!」

 

「ブクブク・・・お前にお父さんと呼ばれる筋合いはない・・・」

 

「だめだこりゃ・・・気を失ってるよ・・・」

 

 

 

 

 

 

少年達は草原を歩いていた。

 

「ところでお前はなんていう名前なんだ?」

 

「おいらはジャック。友達からは歩く冒険の書って呼ばれてるんだ!」

 

「変なあだ名だな・・・」

 

「お・・・見えてきた!」

 

見えたのは自宅。久しぶりに戻ったのだ。

 

「あ゛ー!動物が散乱してる!」

 

「作業が途中だったなそういえば・・・」

 

「集めようか!」

 

 

 

 

動物達を集めてから、少年達は自宅の床についた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少年はおきた。

 

腹が減っていたので豚肉を食おうとしたら・・・

 

「あ・・・」

 

「むにゃむにゃ・・・骨骨パラダイス・・・むにゃ・・・」

 

「ライモン!おきて!」

 

「もう自分がほ・・・はっ!」

 

何の夢を見ていたかは知らないが、少年は今の状況をライモンに話す。

 

「石炭が切れちゃったよ・・・」

 

「意外と早いな・・・松明とか燃料に使っちゃったからか。」

 

「木炭なら20個ほどあるんだけど・・・これじゃこれから切れるよな・・・もぐもぐ」

 

「そうだな・・・もぐもぐ」

 

「「どうすれば・・・むしゃむしゃ」」

 

少年と狼はパンを頬張りながら悩んでいた。

 

 

 

「ぐー・・・真剣な眼差しで見つめるスフィンクスの放つ幻想的な香り・・・」

 

「こいつまだ寝てるのかよ・・・ってかなんの夢見てんだよ!」

 

「それは君も同じじゃないかライモン・・・おーい、朝だぞー!」

 

「それでいて珍しい色のスタチュー・オブ・リバティー・・・はっ!」

 

「なんで世界遺産なんだよ・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

「なるほど、炭が足りないんだね・・・それなら沢山木の生えるところに行こう!」

 

「でもほとんどの木って丈が短いからそんなに取れないんだよな。

簡単に4スタック分くらいの原木が取れる木があれば・・・」

 

「ジャングルしかないな!」

 

 

「ジャングル!?」

 

「確かここへ来る途中、東に密林の気候帯があったんだ。そこへ行ってみよう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少年達が東へ歩くと

 

そこには天までそびえる大樹だった。

 

明るい緑の葉に、赤橙色の幹。

 

「ここがジャングルか・・・」

 

「壮観だな・・・」

 

「さっそく伐採しようよ!」

 

「でも・・・どうやって?」

 

「こんな大樹じゃ、下からブロック積み上げて切るのは大変だぞ。」

 

「いや、あれを見てよ!」

 

子供が指差したのは幹。

 

その幹をよくみてみると緑色の網のようなものがかかっている。

 

「密林の気候帯ではツタが群生しているんだ。あれをのぼって、木の天辺から

一気に切る、ていう寸法さ!」

 

「なるほどな・・・」

 

「よし、のぼるか!」

 

少年は木の幹をつたってのぼり、木を切っていく。

 

 

 

 

3本目を伐採した時、気づけば夜になっていた。

 

「ふう・・・4スタックどころじゃないな・・・7スタックか!」

 

「すごいな!」

 

「・・・やばい・・・!夜だ!」

 

「何だ?確かに夜は怖いがそんなにあわてることは」

 

ガサ・・・

 

「「「!?」」」

 

ガサッ

 

ガサガサ・・・

 

 

 

子供は涙目になりながら答える。

 

「密林の夜は・・・見にくいからどこから敵が来るのか分からないんだ・・・」

 

 

 

 


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