Minecraft ~ある冒険家の旅路~   作:セッキー.Jr

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この小説はNotchさん作のMinecraftを元に書いたものです。
「自分のMinecraftの世界観を崩したくない!」
「自由にMinecraftしたい!」
と思う人は、戻ることをおすすめします。


1章:最初の冒険
1:プロローグ


一人の少年がその父に聞く。

「・・・パパ、パパってむかし、せかいをみてきたんでしょ?」

「ああそうさ。パパは世界のあちこちにいっていろいろなものを見てきたんだ!」

そしてくっきょうな男が語る。

「雪に包まれた森、植物がほとんど生えない砂漠、動物の豊かな森林、険しい山岳地帯・・・

実は地の果てや宇宙彼方の星にも行ってきたんだぞ!」

「ほんとうに!?」

「本当だ!!変な宇宙人もいたぞぉ。こんな顔の!」

そういって一人の男は両方の目じりを横に引っ張った。

「あはははは!へーんなの!」

少年は爆笑した。

「ねえねえ、もっときかせてよ!」

「それはだめだ!」

「ええー。なんだよお。」

「・・・続きは、おまえが大きくなってから自分の目で見るんだ。」

「・・・うん!ぼく、おとうさんみたいなぼうけんしたい!」

「ははは。よしよし、おまえならきっとなれる。なんせパパの子どもだ!」

 

そしてその夜、

男はリビングでなにか荷物をまとめているようだ。

妻がその様子を見守る。

テレビはついたままで、音声が流れていた。

(ある冒険家が無人島に古代遺跡を発見したという連絡がありました。

その男は興奮した口調でこう伝えていました。

「いやあ地下の洞窟から奥へ進んでたらなにか円状に並んでてさ、

その場所には何かの絵があったんだよ。・・・確か、炎を体にまとったもの、

長身の生物が描かれてあったんだ!これは古代の遺跡に違いない!

ついに見つけたんだ!・・・!な、なんだこれは!うわ!う

ざざざざざざざざざざざざざざざざざざ・・・・」

それからその男とはまだ連絡がとれていません。

捜索隊は彼の居場所を探しています。・・・)

 

男は言った。

「・・・じゃあ行ってくるよ。」

「・・・行ってらっしゃい。」

そしてすやすやと眠っている少年を見た。

「・・・強くなれよ。そして自分の目で確かめるんだ。・・・世界を。」

 


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