ハイスクールD×D wizard 希望の赤龍帝   作:ふくちか

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新年、明けましておめでとうございます!

2017年も宜しくお願いします!

新年一発目で、ドライグ君が酷い目に合います。では、どうぞ



MAGIC77『強さの根源』

 

 

パァァァァッ

 

 

「大丈夫ですか、イッセーさん?」

「あぁ、ありがとう。アーシア」

 

模擬戦後、負傷した俺はアーシアに回復を受けていた。

あぁ、癒される……。

 

対する晴人は疲れが見られず、普通にドーナツを食べていた。

 

「晴人は、疲れてないのか?」

「おう」

「……スゲーな。何か特別な訓練でも受けてるのか?」

「別にこれといった訓練はやってないさ。と言うより……」

 

晴人はドーナツを袋に入れると、俺の戦闘スタイルに指摘してくれた。

 

「戦って分かったけど、お前の場合力が駄々もれなんだよ。そんなんだったらすぐにバテるだろ?」

「うっ……」

 

心当たりがありすぎる俺は思わず口を閉ざす。

 

「もうちょっと力を抑えて、精密なコントロールをすれば、スタミナ面も少しはマシになるだろうぜ。パワーに関しては申し分ないし。だろ、ドライグ?」

『あぁ。そこだけは自信を持って良いぞ。オーラそのものも力強いし、後はコントロールだな』

「コントロールか……」

 

今までには聞かなかった意見に、俺は素直に感銘を受ける。

そんな俺に、晴人は話しかけてきた。

 

「そういやある程度はお前の事聞いたぜ。悪魔になるまで全く戦闘経験がなかったんだろ?」

「あぁ」

「それなのに、あの力強いオーラはすげぇよ。禁手に目覚めるのも大変だったろ?」

「あ、えーと……」

 

禁手の事を聞かれて、思わず俺は口ごもる。

何故かって?

 

おっぱい突っついて覚醒したからだよ!

 

「どうやって至ったんだ?」

「えっと………………お、……おっぱい突っついて…………」

「え?」

「……おっぱい突っついて覚醒したの!!」

「おっ、おっぱい……!?」

 

こうなったら、もうやけくそだ!!

 

俺は隠すことなく叫ぶと、晴人は驚いた様に口をあんぐりと開けた。

 

 

だけどーーーー

 

 

 

 

 

「『…………プッ。アッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!』」

 

 

次の瞬間には腹を抱えて笑い転げた!

 

っていうかドライグもかよ!?

ドライグも笑ってるよ!

 

「お、おっぱいって!お、おまっ、マジで言ってるのかよ!?おっぱい突っついてって……クハハハハハハ!!!」

『アッハッハッハッハッハ!!!!そ、そんな奴歴代の中には誰一人として、い、いなかったぞwwwww!!』

 

め、滅茶苦茶バカにされてる……!!

 

「笑わないでよ!そんなに笑われたら、胸を出した私が馬鹿みたいじゃない!」

 

堪り兼ねた部長が叫ぶ!

そうだ、部長だって恥ずかしがっていたんだぞ!!

 

けど、二人の笑いが留まる事はなかった!

 

「い、いやバカでしょwww!!それって戦場のど真ん中でおっぱい突き出したって事でしょ!?」

『ど、何処の痴女だよwww!そして何で乳房をさらけ出したんだよ!?ば、バカ丸出しじゃ……アーッハッハッハ!!!』

「こ、こいつその内おっぱいビームでも浴びるんじゃねェのか!?そ、そうなったら……ち、乳首から謎ビーム……ブフッ!!」

『お、おっぱいビームとか…………www。もう止めてくれ相棒!お、俺の腹筋がねじ切れるからwwwww!!アッヒャヒャヒャヒャッ!!!!』

 

 

 

 

……………………

 

 

 

『うぅ、相棒ぉ……もう勘弁してくれぇ。異世界の己にすら笑いの種にされるとは…………うぉぉぉぉぉぉぉん!!!!』

「私って……ホントに馬鹿……ッ!」

 

二人の爆笑っぷりに、泣いてしまった部長と俺のドライグ。

 

 

 

 

何か……ホントにゴメン。

 

 

 

思わず気落ちする俺に対し、晴人は涙を拭いながらこんなことを言ってきた。

 

「け、けどよ。別にそれで良いじゃん」

「へ?」

 

呆気に取られる俺に構わず、晴人は語り続ける。

 

「そのおっぱいへの執着が、お前をお前足らしめてるんだろ?だったらそれを変える必要はないだろ」

「け、けど今バカだってーーーー」

「確かに言った。それに一杯笑わせてもらった……プフッ」

 

晴人は再び小さく笑った。

 

「確かに笑ったけどさ、別にお前自身のその在り方を否定するつもりはないよ。それがこの世界のお前自身なんだからよ」

「ーーーーっ」

 

晴人からの激励?に、俺は思った。

 

 

 

 

おっぱいを好きで、構わないんだなーーーーって。

 

 

「因みにどっちのおっぱい突っついたんだ?」

「り、両方……」

「『……アーッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッ!!!!』」

 

 

それから暫く、二人の爆笑が俺の家に木霊した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次こそは進展があるので……いや、ホントに。

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