ハイスクールD×D wizard 希望の赤龍帝   作:ふくちか

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デンジャラスゾンビがクリスマスプレゼント………社長のファンサービスは濃いなぁ

ドライグ『貴利矢は生き返るんだよな!?な!?』
ドラゴン『トライドロンの先に括り付けようにも肉体がないからな』
イッセー「じゃあXみたく電脳空間に潜れば!」
ドラゴン『思いを具現化するエクスラッガーが無いから無理。と言うか世界観違うだろ』
ドライグ『…………ならば眼魂を集めれば!』
ドラゴン『だから肉体持ってないのに集めれる訳ないだろ』
イッセー「……………なら、ドラゴンb」
ドラゴン『しつこい様だが世界観違うから無理』
イッセー・ドライグ『「リアリストかテメェ!!!!」』




MAGIC76『赤龍帝の激突』

 

よっす、イッセーだ。

と言っても、俺は原作?の方のイッセーだ。

 

俺と部長はもう一人の一誠がいるであろう近所の公園へと向かってる所だ。

 

「ホントにいるのかしら?」

「まぁ行ってみるしかないっすよ」

「そうね」

 

そうこう言ってるうちに公園に着いた。

そして――――探さずとも俺達は一誠を見つけた。

 

 

「んん…………むにゃ」

 

器用に公園のベンチで寝そべっていた。

まさか本当に野宿していようとは……!

 

「おーい、一誠」

「んあ?………あれ、俺がいる。ドッペルゲンガーかおい」

「いや、違うから。ここ、平行世界なんだろ?」

「………そーだったなぁ、っと」

 

うーん、と大きく間延びする一誠。

 

「で?どしたんだ」

「あぁ。暫く俺んちで過ごさないか?」

 

今日俺達がここに来たのはそれだ。

何時までも公園に野宿じゃ怪しまれるだろうし、同じ顔の人間が二人いたら大騒ぎにもなるしな。

 

「…良いのか?」

「良いって。改築したから部屋有り余ってるし」

「……お前んとこもか」

「って事は、そっちも?」

「あぁ。ビックリだよな」

「うん」

 

悪魔の技術力はやっぱり可笑しい、それを共感できる人がいようとは!

 

「んじゃ、お邪魔させてもらうぜ」

 

こうして、俺の家に一時的にだけど、新しい住人が増えた。

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~

 

 

「あらおかえり、イッセー」

 

……そういや母さんのこと忘れてたぁぁぁぁ!!!

 

『どうするのイッセー!?』

『え、え~っと……』

 

俺達が一誠のことをどう説明するか悩んでいると、

 

「あら、其方の子は……アンタの友達?」

 

母さんが先に気づいちまった!

 

「はい。初めまして!俺は龍魔晴人って言います!」

 

けど、一誠はにこやかに母さんに挨拶をした。

……って、晴人?

 

「りゅうま?変わった苗字ねぇ。それはそうと……君、家のバカ息子に似てるわねぇ」

「そうですか?でも確かに周りからもよく勘違いされますけどね……そんなに似てますか?」

「ええ!もう生き写しってぐらいよ!」

「ハハハ……。まぁ世の中には似た顔の人間がいるって言われてるぐらいだし、偶然の一致じゃないでしょうか?」

「…それもそうね!」

 

すっげぇ、のらりくらりと母さんを丸め込んだ!

 

「じゃあゆっくりしていってね、晴人君」

「はい!」

「じゃあ私、買い物に行ってくるから、留守番お願いね」

「はい。お母さま」

 

そう言って、母さんは家から出て行った。

 

「すげぇな一誠……」

「ま、ちょっとした魔法だな」

 

そう言うと、一誠は軽くウインクする。

 

「って、晴人って名前は何処から持ってきたんだ?」

「ん?父さんの名前だよ」

「お、親父さんの!?」

「おう。だからこれからは晴人って呼んでくれよな」

「分かった」

 

俺達は一誠……もとい、晴人を伴って地下空間へと降りて行った。

ここで俺達は修行してるんだ。

 

「へぇ~。俺のとことそんなに変わんないなぁ」

 

別段驚く事もなく周りを見渡す晴人。

 

「やぁ、一誠君」

 

と、修行していた木場が俺達の方へとやってきた。

 

「え~っと、どっちだ?」

「別世界の方の一誠だよ」

「俺か。あ、これからは晴人って呼んでくれ。こっちにいる間はこの名前使うから」

「うん、分かったよ。晴人君」

「で、どうしたんだ木場?」

「うん。実はさ――――イッセー君と晴人君の模擬戦を見てみたいなって思ってね」

 

――――っ。

 

 

俺は木場の提案に息を飲んだ。

 

 

「彼はあのファントムが言うには魔法使いだろう?だったら、今後の戦いにおいて連携も取りたいし、赤龍帝同士が戦う所も見てみたいと思ってね」

「成程……」

「俺は別に構わないぜ。イッセーはどうよ?」

 

 

 

 

言われて、俺も平行世界の自分と戦いたくなっている事に気づき苦笑いを浮かべる。

 

「じゃあ、戦ってくれるか?俺も自分の実力を試してみたいからさ」

「決まりだな」

 

晴人は不敵に笑うと、俺達から離れた。

 

「っ!」

 

それが戦いの合図である事に気づいた俺は戦闘態勢に入る。

が、身構える俺に対し、晴人はリラックスしている様に感じる。

 

 

何と言うか、力が入っていない――――そんな感じがする。

 

『気を付けろ相棒』

 

ドライグが俺にそう言ってきた。

どういう意味だ?

 

『奴は…かなりの手練れだ』

 

――――っ。お前にそう言わせるほどなのか。

 

『あぁ……お前の分析通り、奴の構えには一切の力が入っていない。だが気が抜けていると見くびっていれば、それは大きな間違いだ。それは常時自分のペースを維持できる余裕からきているのだろう。その証拠に、歴代のどの赤龍帝よりもオーラが静かだ……恐ろしいほどにな』

 

確かに、言われてみればドラゴン特有の荒々しさがない………。

 

嵐の前の静けさって奴か……。

 

『そう言う事だ。それに、ああやって気を抜いていれば、どの角度からの攻撃にも対応できるという自信の表れでもある。気を抜くなよ』

 

分かった。

 

ドライグのアドバイスを受けて注意深く晴人の動きを観察するが、向こうは動く気配がない。

 

 

………誘ってるのか?

 

 

 

―――――ならっ!

 

 

「先手必勝だっ!!!」

 

俺は足に力を入れると、一気に駆け出す!

そして間合いに入った所で振りかざした拳を放った――――と、思っていた。

 

「っ!?!?」

 

だけど、気付けば俺の体は宙に浮いていた。

地面に体を叩きつけるまで、俺は何が起こったか分からないでいた。

 

晴人の方を見れば、晴人はさっきまで俺がいた虚空に足を突き出していた。

そして、遅れて感じてくる胸の痛み。

 

 

――――カウンターっ!!

 

 

「どうした?ほんの挨拶代わりだぜ?」

 

軽口を叩きながら不敵に笑う晴人。

俺は立ち上がると、再び前進する!

 

「良いね、その直実スタイル!俺も好きだぜ、そういうの!」

 

俺が放つパンチやキックを巧みに捌く晴人!

そしてお返しとばかりに放たれる一撃は、直撃こそ避けてはいるが、確実に俺の体に蓄積していく。

 

「おぉっ!」

 

俺が放ったキックを、晴人は掌で鮮やかに受け流すと、ボディに肘打ちを食らわせてきた!

 

ドウッ

 

 

「…………っ!!!」

 

想像していたよりも遥かに重い一撃を受け、俺は後退する。

が、晴人は続けざまに俺の顎に掌底をぶつける!

 

「っし!!」

「がっ!!」

 

それだけでも、俺の体は宙に浮かび上がった!

晴人の攻撃はそれだけに留まらず、今度は無防備な頭に向かって蹴りを放ってきた!

 

「っ!!」

 

何とか態勢を立て直し、それを屈む事で回避!!

 

「はっ!!」

「――――ッ!!」

 

が、蹴りにだけ目を奪われていたのが仇になり、左足を地に付けたと同時に向かってくる右拳をもろに食らってしまう!

 

俺は勢いよく投げだされ、再び地面に叩きつけられる!

 

「ハァ、ハァッ」

 

血を拭って立つも、まだ少しくらくらする。

 

なんつー重い拳だよ……!

コイツのパワー……サイラオーグさんとも良い勝負をしそうなぐらいだ。

 

「まだやれるだろ?」

「……当たり前だ!ドライグ、禁手だっ!!」

『応っ!!』

《Welsh Dragon Balance Breaker!!!!!》

 

俺は勝負に出るべく、一気に鎧を纏う!!

 

「……成程。んじゃあこっちも行かせてもらうぜ!」

《Welsh Dragon Balance Breaker!!!!!》

 

向こうも同じく、赤い鎧を纏った!

けど、やはりそのオーラはとても静かだ。

 

『あの状態が自然である事を保っているのか!?………一体どんな修行をすればっ』

 

ドライグが思わず大声を上げる程、凄いんだな……。

 

「……さぁて、ここからがホントのショータイムだ!」

《BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost!》

「っ!!」

「爆裂の龍波動っ!!」

 

晴人の力が一気に倍加されると、こちらにドラゴンショットを放ってきた!

 

「くっ!」

 

速すぎて躱し切れない!!

俺はそれを腕てはじこうとし、腕を横に振るった!

 

 

が――――それが合図であるかのように、俺は爆撃に包まれた!!

 

「ガッ――――!!!」

 

その一撃は凄まじく、俺の鎧が一瞬にして剝がされた!

その間に晴人は此方に接近すると、足を掴んで投げ飛ばした!

 

「うわっ!!」

 

当然対処できずに空中に投げ出される!

 

《Explosion!》

「龍牙雷光ッ!!!」

 

晴人が拳を突き出したと同時に――――夥しい数の拳撃が俺を打ち据える!!

鎧の回復がまだ済んでいなかったが為に、俺は生身で拳の雨霰を浴びる!!

 

「―――――ッ!!!」

 

言葉にならない悲鳴を上げ続け、漸く解放された俺は地面に叩きつけられた!!

 

「っく………!!」

 

立ち上がろうとする意志とは裏腹に、俺の体は力なく倒れ伏す。

 

 

 

 

――――強い。

 

 

力の差は、歴然だった。

 

 

 

俺が立ち上がれないでいると、晴人は構えを解いた。

 

 

それは、もう戦う必要はない、と同義だった。

 

「……………っ」

 

 

俺は修学旅行の一件で、更に強くなれたと自覚していた――――いや、自惚れていた。

 

 

 

 

 

 

でも、結局は井の中の蛙だった。

 

 

 

 

 

 

 

上には上が――――そして更に上の奴がいる事を、俺は思い知らされた。

 

 

 

 

 

 

次回、D×Dウィザード

 

晴人「お、おっぱい……!?」

 

ドライグ『アッハッハッハッハッハ!!!!そ、そんな奴歴代の中には誰一人として、い、いなかったぞwwwww!!』

 

リアス「笑わないでよ!!」

 

 

MAGIC77『強さの根源』

 

 

晴人「確かに笑ったけどさ、別にお前自身のその在り方を否定するつもりはないよ」

 

 

 

 




ドライグ(原作)『えー、次回!ドライグファンの方々は見ないように!!』
ドライグ(ウィザード版)『まぁ見ても見なくても原点の俺の性格はもう俺のせいで分かんなくなってると思うZE☆』
ドライグ(原作)『うおぉぉぉぉぉぉんっ!!!』(号泣)


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