ハイスクールD×D wizard 希望の赤龍帝 作:ふくちか
イッセー「アンチホープさん息してねぇ……」
ドライグ『ま、まだダークガイアの融合素材に使えるし……』
ドラゴン『ラビエルでおK』
今回は私がやってみたい事が中心です。原作の番外編はしばしお待ちください。
尚、今回は時系列が進んでおりロキ編の終わり辺りです。
後、ヴァーリファンは見ない事をお勧めします
見てしまった後に「こんなの俺の知ってる白龍皇じゃねぇ!!」と言う突っ込みは受け付けませんのでご了承くださいませ
リアスside
「これは、一体………」
悪神ロキを打ち倒し暫く経った明くる日の朝、私達は怪奇現象に遭遇していた。
「驚きですわ…」
「えぇ。と言うよりも朱乃、貴女またイッセーの寝床に潜り込もうとしたわね?」
「あらあら。怖いですわぁ」
「お、お二人とも!今は争ってる時ではないですぅ!」
…それもそうね。
今はこの現象の解明を急がなきゃ。
「これは謎現象だね……」
「やっぱりイッセー先輩は、良くも悪くもトラブルメイカー……」
ゼノヴィアと小猫も同様に呻いてる。
え?何が起きてるのかって?
実は…………………イッセーが三人に増えたの!
「かー………」
一人は見知った私達の恋焦がれる茶髪のイッセー。
「う~ん、もう腹いっぱいだぁ………」
もう一人は、私……いえ、グレモリー族の紅髪と違う「赤」い髪色をしたイッセー。
顔立ちは見慣れた私達の知るイッセーだけど、口元には無精髭を生やした、所謂オヤジ系なイッセー……もしかしたら未来のイッセーはこんな感じなのかしら?
「…………サモサモキャット、ベルンベルン」
それは置いておいて、
でも、このイッセーからはイッセー自身が持っていたファントムの魔力が感じられるの。
対して、もう一人のイッセーからはその魔力が感じられない。
これは、一体何が……まさか、ロキの置き土産!?
あ、今3人のイッセーが目覚めたわ。
「ふぁ~あ、よく寝たなぁ……」
「ん、何かやけに眩しいな………」
「……と言うより、何故こんなに貴様等の声が間近に?」
一言呟いた後、御互いの存在を認知したらしく、三者三様に見つめあった。
「「「…………あ、俺がいる」」」
そう聞こえたかと思うと、
「「「なぁにぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!!?????」」」
朝一番に、イッセー達の絶叫が響いた!
リアスside out
イッセーside
あ、ありのままに起こった事を話すぜ………!
朝、何と俺が増えていた!!
「おいおい、どうなってんだよこりゃ?」
と飯を食いながら呟くのは赤髪の俺。
声と緑色の瞳から察するに、ドライグだ。
「……まさか、俺が現実世界に出てこようとはな」
こっちは髪色も含めて俺とそっくりな俺。
だけど、その瞳は血の様に赤い。となると、ドラゴンだな。
「もしかして、ロキが何かをしたのかしら……?」
部長が心配そうに呟く。
「…どうやら俺達は意識体だけが浮上したらしい。ドラゴン、アンダーワールドの中を見てみろ」
「………確かに、俺の体はアンダーワールドで眠ったままだな」
そうなのか。
と言うか、魔力が全然感じられないんだけど………。
「それは魔力の大元を司る俺がこうして浮上しているからだろう。どうやら、この状態だとお前は魔力を行使出来ない様だ」
「そうなると……赤龍帝の籠手も使えない訳だ」
じゃあ何だ……俺、今日一日は丸腰って訳か!?
「大丈夫よイッセー。今日一日、貴方は私達が守るわ」
「えぇ。私だけでなく、お父様を守っていただきましたもの。その恩を今返しますわ」
「そ、そんな、恩だなんて……」
ただ単に、ロキの言動にムカついただけだしな……。
まぁ、この戦いがあったからこそ、俺は少し、前に進めたの、かな?
と、それは兎も角だ。
「元に戻れるのか?これ」
「まぁ、のんびり気長に待とうや」
「お気楽だな。相変わらずの牙の抜けっぷりと言うか……」
「あん?俺がお惚け野郎だって言ってんのか?」
「そう言ってるんだよ。全くババロアみてーな脳ミソしやがって」
「うるせーよ!!俺の脳ミソは……プリンだ!!」
結局プルプルなんじゃねーか!!
「もしかして…何時もこんな感じの雰囲気なの?」
「……はい。概ねこんな感じです」
身内の漫才がバレたじゃねーか!!
「「漫才してねーよこの童貞小僧が!!」」
「んだとこらぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
童貞って言うんじゃねぇよ!!
「騒がしいです………」
「でも、ちょっと羨ましいです」
「え?」
どう言う事だ、アーシア?
「こうやって何時も本音でぶつかってたんだなぁって。イッセーさん、全てを抱え込んでたわけではなかったんですね」
「ん~、まぁ付き合い長いしな」
「確かに。以前のイッセーは全く自分を見せなかったからね」
「でもこうして本音をぶつけれる相手がちゃんといたんだよね!良かった!」
と、教会トリオがそう評す。
「ほう、お前の所もか……」
『!?』
だ、誰だ!?
「また会ったな。兵藤一誠」
「カイト!?」
ヴァーリチームの一人で、星龍と呼称される『
「どうして貴方がここに!?」
部長も驚いてるけど、そりゃそうだ!
コイツ等ヴァーリチームは一応テロリスト扱いだからな!
「安心しろ、そう物騒な話じゃない。実はな……」
「やぁ、兵藤一誠」
白い魔方陣と共に姿を現したのは………ヴァーリ!?
「お、お前まで!!……って、後ろの女の子は?」
ヴァーリの手には俺がこの間貸したエロゲが握られている………まぁ、それは置いといて、後ろに何と女の子を従えていた。
白に近い銀髪に綺麗な白のワンピース。
そして瞳は海を思わせる青。
「ほらアルビオン。そんなに縮こまるな」
「だ、だがヴァーリ!こんな姿、ドライグに見られたら…ッ!?」
「あ、アルビオン……なのか!?」
俺が信じられないように呟くと、ヴァーリも困ったように頷いた。
だけど、一番びっくりしていたのはドライグだ。
「お前………可愛いじゃねぇか///!」
「か、かわっ!?」
「って、俺は何を口走ってる!?」
おー、あんなに恥ずかしそうなドライグは新鮮だなぁ。
部長達も衝撃の告白にびっくりしている。
「本当に白い龍はメスだったのね……」
「でも、すごく綺麗です!」
うんうん、分かるぜアーシア!
雑誌とかに出てても可笑しくないもんな!
「朝目が覚めたら、こんな有様だったんだ。まさか、君の所も出ているとはね」
「俺も似たような感じだったよ。朝起きたら同じ顔が二人もいたからな」
「……二天竜のイチャイチャ、か」
カイトが呆れたように呟く。
「堕天使総督のアザゼルはいないのか?」
「部長が連絡してるけど、全然でないんだよ」
「っと、忘れないうちに。ありがとう、兵藤一誠」
ヴァーリは俺から借りていたエロゲを手渡した。
「どうだったよ?」
「うん、中々悪くなかったよ」
そっか、しっかしあの前魔王の血を継ぐ奴がエロゲに興味持つとはねぇ。
「で、何で来たんだ?」
「こんな状態だから、アザゼルに相談しようと思ってね」
「こうなったら直接尋ねるか?ヴァーリ」
「うん、そうしよう。行くぞアルビオン………?」
が、アルビオンはそれに答える事はなかった。
何故かって?
それは……………………
「や、やはり胸があったほうが男の気は向けれるのだろうか?」
「う~ん。それは人によるわね…」
「イッセーさんは、胸の大きい方が好みです……あうぅ」
「大丈夫です、アーシア先輩。これからですから……」
「そうですわ、アーシアちゃん。アーシアちゃんにはちゃんと魅力が十分にありますわ」
「そうだね。でもやはり丁度な大きさのほうがイッセーも満足だろうからね。な、イリナ?」
「え?!わ、私に振るの!?」
部長たちとガールズトークを繰り広げていたからだ。
「………どうすんの?ヴァーリ、カイト」
「…取り合えず、俺達だけで聞きに行くよ」
「また後で結果報告をする」
「あ、あぁ。頼むぜ」
そう言って、ヴァーリとカイトは俺の家を後にした。
「…何か俺、勝手に巨乳好きのレッテル貼られてんだけどよ。まぁ、巨乳は好きだけど」
「兵藤一誠が巨乳好きだからだろう」
否定できない。
巨乳は確かに好きだ!
対してヴァーリは尻が好きらしい。
曰く、「乳房に勝るとも劣らない魅惑の果実」だそうな。
………アイツ、こんな事言うキャラだっけな。
そしてまた戻ってきたヴァーリ曰く「前例がないから分からないが、恐らくは神器の不調の類だろうから今日一日断てば元に戻るんじゃないか」との事だった。
その間に、部長達女性陣とアルビオンはすっかり仲良しになっていた。
特にティアとはかなり仲が良かったように見えた。
「どんな感じだ?人の体を持った気分は」
夜、俺は二人に聞いてみた。
因みにこんな事態になってしまったので、部長達には各自の部屋で寝てもらってる。
今日はずっと遊んだんだ。
ヴァンガードや遊戯王やったり、ゲーセンに行ったり、風呂ではしゃいで3人一緒に部長に怒られたり…………。
「…中々に面白いぜ。こうして料理も食べれるからな」
「本来なら俺はサバトで得ていた筈なんだがな………ま、こういうのも悪くない」
「そっか…。何時かまた、こうして二人と面と向かって遊んだり出来るかな?」
一日だけだったけど、俺は嬉しかった。
こうして、俺と一緒に戦ってくれる相棒達と一緒の時間を過ごせたのが、すんげー楽しかった。
そして願うなら、またその時が来ないかなと、思ってしまう。
「ふっ……そうだな」
「……その時は、また付き合ってやる」
「――――ははっ、その時が楽しみだ。お休み」
「……おう」
「……あぁ」
そうして、俺達は目を瞑った―――――。
『『『……って、よく考えたら、野郎3人で川の字で寝るって可笑しくね?!』』』
とまぁ、擬人化回でした
たぶんこれからもやるんじゃないかなぁ
イッセー「まずディオドラぶっ飛ばさないと駄目だろ」