ハイスクールD×D wizard 希望の赤龍帝   作:ふくちか

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仕事がしんどいなぁ


MAGIC37『野獣の再会』

 

えー……朝の我が家増築事件から何とか気を持ち直したんだけどな、その…………

 

 

 

「いやー、びっくりしたよ。まさか朝気付いたら面影堂がイッセーの家の隣に建ってるなんてなぁ」

 

そう、何故か俺の家の隣におっちゃんの家が建っていた。

悪魔の技術力は世界一ィィィィ!…………なのか?

 

『一番凄いのはそれに対して微塵も動揺してない茂殿だよな』

『確かに』

 

それは思うよ、ホントに。

おっちゃんもう少し驚いてくれ……。

 

他の部員達は気にせず黙々とおっちゃんの作った朝食を食べてる。

まぁ、十中八九サーゼクス様達だろうな。

 

でもさ、六階もいらないだろ!?

さっき聞けば地下とかプールとかあるし!

 

『風呂もえらく増えたもんな』

『だが結局は混浴なんだろうな』

 

うっ…………否定できない。

根っこがスケベな俺は否定できずホイホイ混浴になるんだよなぁ…………嬉しいけどさ、男として見られてないと思うと複雑だよ。

 

『『お前がスケベなのが悪いんだよ』』

 

何だと!?

 

「しかしイッセー、良かったなぁ。女の子がこんなに増えて」

「そ、そう?でも下僕間での交流の為だよ」

 

朝朱乃さんも似たような事言ってたし。

 

「とは言え、これで天国の晴人達も喜ぶよ。叔父としても嬉しいさ」

「……あんがと」

 

……おっちゃんのこういう所、変わらないや。

 

「…で、イッセー。本命は誰なんだ?」

「ブフッ!?」

 

み、味噌汁が気管に……っ!

なんつー話題投下してんだよ、おっちゃん!?

 

ホラ!皆の目が怖いもん!

小猫ちゃんも目キラキラさせてるし!

 

「本命って…………」

『まぁこん中ならグレイフィアが一番近いかもな、正妻には』

「ドライグ!?」

 

やめてくれよ!皆の目が鋭くなったよ!俺を射殺さんばかりに睨んでるよ!?

 

『あの銀髪メイドか。確かに、兵藤一誠は少し気になってる様だな。コイツのアンダーワールドにも映る位だ』

「マジで!?」

 

俺、そんなにグレイフィアさんの事気になってるのか……?

 

「イッセーさん、私ではやはり駄目なのですか……?」

 

あ、アーシアちゃん!そんな悲しそうに目をうるうるさせないで…………凄く罪悪感が!

 

『ウーム、恐らくは母性だろうな』

「母性?」

 

全員の声がハモった。

 

『相棒は幼い頃に両親を喪ってる。幾ら隠してもやはりその年頃は母性や父性に甘えたい所もある。だが相棒は両親を亡くしてから独りで生きてきた。経済的な意味ではなく、精神的な方でな。だが本心では、甘えたいと言う願望も少なからずあるからな』

「そ、そうか?そんな事は……」

『そんなもん自覚できる訳ないだろ。無意識での願望なんだからな。まぁ、そう言う訳だ、相棒は母性の強い女に惹かれやすい…………多分』

『確信持てよボンクラ』

『何だと殺るってのかこの粗チンヤロー』

『上等だ非童貞(笑)』

『俺は真性の非童貞だぁぁぁぁ!!!』

 

おー、相変わらず仲のよろしいこって。

 

『『仲良くねぇよこの真性童貞が!!』』

 

んだとコラァァァァ!!

 

『……えっと、まぁその何だ。グレイフィアを除くなら姫島朱乃が最有力、か?』

 

……そうかも。朱乃さん、凄くお母さんって感じだもん。

 

それを聞いた朱乃さんは誇らしげになり、部長達に俺は頬っぺたを引っ張られた。

 

 

 

何故だ…………?

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~

 

 

「冥界に?」

 

朝食を食べ終えた後、俺達オカ研メンバーは何故か俺の部屋に集まり、夏休みの予定を部長から聞いていた。

 

「えぇ。毎年実家に帰るのだけれど、今年は眷属のメンバーも増えたからね」

「へぇ、恒例行事なんですね」

 

こうやって正規のアレで冥界行くなんて初めてだな。

 

「冥界か…………よし!アーシア、死んだつもりで行こう!」

「は、はい!」

 

や、君達、何?死んだつもりって?

別にそんな気持ちはいらねーから!

 

「そう言えば、イッセー君は冥界に行ってたんだっけ?」

「ん?まぁ…………でも山にしか行ってないしな」

「さ、流石イッセー先輩ですぅぅ!僕には出来ませぇぇぇん!」

 

ギャスパー、いい加減度胸付けような。

って、誰か玄関から入ってきたな…………

 

「どうかしたのかい、イッセー君」

「…………成る程ねぇ、あの人が考えそうな事だな」

『???』

 

まぁ、皆わかんねーよな普通。

 

 

 

 

「よ、俺も冥界に行くぜ」

『ッ!?』

 

ほら、我らがオカ研顧問の登場だ。

 

「アザゼル……何時からこの家に!?」

「ついさっき普通に玄関から入ってきたぜ?見たとこ赤龍帝しか気付いてなかったっぽいな」

「イッセー、どうして言わなかったの?」

「や、黙ってた方が良いかな~と思いまして……」

 

じゃなきゃ面白くない、とか言いそうだもんなこの総督先生は。

 

「で、先生も行くんですね」

「あぁ、向こうでサーゼクス達と会合があるんだ。そんで、お前らをもっと鍛える」

 

ほぉ。

 

「鍛える?」

「あぁ、確かにお前達は個々の力は凄まじい。だがまだ伸び代があるからな。個々の強化トレーニングだ」

「おぉ、楽しそう!」

 

堕天使総督の特訓か……どれだけ強くなれるかな!?

 

「イッセー先輩、目が輝いてます……」

 

小猫ちゃんにボソリと突っ込まれる……どうしたんだろう、小猫ちゃん。何か元気ない感じだけど……。

「んでリアス。冥界に行くのは何時からだ?」

「一週間後よ。皆にも準備は必要でしょうから」

「了解っと。あ、イッセー」

「はい」

 

何だ?

 

「あのヴァーリとの戦いで見せた鎧姿……アレを夏休み中に覚醒させてやるからな。覚悟しとけよ?」

「……はぁ」

 

とは言うけど、あの時の事はあんまり覚えてないんだよな。

まぁオーラとか魔力の減り方は尋常じゃ無かったけどさ。

 

「イッセー、特訓には私も付き合うからな」

「ティア!」

 

今度はティアまで!

 

「龍王との特訓か…………俄然燃えてきたぜ!」

 

 

これは冥界が楽しみだぜ!

 

 

 

 

 

と、この時の俺は予想して無かった…………まさか、そんな気持ちを一瞬でどん底に叩き落とす程のサバイバルだとは。

 

 

 

 

 

 

 

とまぁ、何は兎も角、久し振りにドーナツを買いに出掛けてます。

 

「買うのも久し振りな気がするな~…………うぉ!?」

 

あ、ありのままに起こった事を話すぜ!

俺は気分るんるんでドーナツを買いに出掛けてたら、背中にリュック背負った人が倒れてたんだ!

何を言ってるかわかんねぇと思うg(ry

 

「ちょっ!大丈夫ですか!?」

「うう~ん……腹、減った…………って、その声は…」

「ん?もしかして…」

 

そう言えば、何だか初めて会った気がしない…………あ!

 

「い、イッセーじゃねーか!!」

「……吼介!?吼介か!」

 

 

 

俺の中学時代の友達、立神吼介ーーーー運命の、再会だ。

 

 

 

 

次回、D×Dウィザード

 

 

吼介「お前も変わったなぁ」

 

イッセー「くっ…………毒、か!?」

 

マンティコア『何者だ、貴様は!?』

 

MAGIC38『野獣、吼える』

 

 

《L・I・O・N!ライオーン!》

 

 

 

仮面ライダービースト『さぁ、食事の時間だ!』

 

 

 

 

 




オリキャラについては後日詳細を載せますので、暫しお待ちを……

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