ハイスクールD×D wizard 希望の赤龍帝   作:ふくちか

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最近嬉しかった事は?

ドライグ『ゲームでレアアイテムドロップした事だな』
ドラゴン『ガリガリ君のアタリが出た』
イッセー「グレイフィアがスク水着てくれt……あっ」
女性陣『!?』
イッセー「今のナシ!!」


今回は部長のターンです


MAGIC番外編『ご主人様とデート』

 

学園祭が終わって次の日の代休の事。

俺は近所の大型ショッピングモールの入り口前にいた。

 

何を隠そう、今日はリアスとのデートの日だ。

 

『どうせ抱くだけなのだから、こんな事する必要はあるのか?』

 

いや、やっぱりムードは大事じゃん。

それにいきなり直面したら多分緊張しただろうし。

 

『人間とは、よく分からん』

 

そういう生き物なんだよ……お、来た。

 

此方にかけてくる鮮やかな紅髪に、周囲の人達は全員目を奪われていた。

その持ち主――――リアスはそんな視線を気に留めず、一直線に俺の元へと走り寄って来た。

 

「…お待たせ、イッセー」

「ううん。そんなに待ってないよ…」

 

俺はリアスの格好を見る。

現代の女の子風の格好をした彼女は、お嬢様でなく普通の女の子といった感じだ。

 

「リアス、すげー可愛い…」

「へっ」

 

俺がそう胸中で思った時、リアスは間の抜けた声を漏らした。

……って、今の声に出てた!?

 

『ばっちり出てたぞ』

『バッチリデター!』

「…ご、ゴメン」

 

申し訳ない気持ちになり謝ると、リアスは首を横に振る。

その頬は朱に染まり、嬉しそうに口角を上げていた。

 

「ううん…その、嬉しいわ」

「そ、そっか…」

 

お互い、そこから先は何も言わなかった。

でもリアスはきゅっと俺の手を握ってきた。

 

「…じゃ、行こうか」

「…えぇ」

 

俺はリアスの手を引くと、そのままデートへと繰り出した。

 

 

 

ーーーー

 

 

「前から思っていたのだけど、イッセーは爽やかな感じが似合うわね」

 

俺は洋服店でリアスが選んだ服を試着していた。

スポーティな感じがして、見た人に爽やかな印象を与えるファッションだ。

 

「そ、そうかな。服とか、あんまり頓着ないから分かんなくて」

「えぇ。でもやっぱり何を着ても似合うと言うのも大きいわね」

 

リアスはそう太鼓判を押してくれる。

今回の服装に関してはグレイフィアが見立ててくれたものだからなぁ。

 

やっぱりちょっとは服装にも頓着持った方が良いのかなとか思ったり……。

 

『お前は基本動きやすい服装で選ぶからな』

「あ、そうだ。今度はこっちを着てみてくれる?」

 

リアスはまた新しい服を持ってくる。

 

『着せ替え人形だな』

 

まぁ、こういう体験も大事だよな。

俺は苦笑いしつつ、試着室のカーテンを閉めた。

 

 

因みに気に入った服とズボン一式を購入した。

 

 

 

 

 

「ど、どうかしらイッセー」

 

次に移動したのは…ランジェリーショップ。

リアスは恥ずかしそうに笑みながら、俺に下着姿を披露してくれる。

 

身に着けているのはちょっと色っぽい紫色の下着…まぁ基本リアスの下着ってちょっと色っぽいんだけど。

それでもよく似合ってるなぁ。

 

「わ、悪くないぜ。あ、これとかはどうかな」

 

俺は真新しさという意味を込めて、今度は水色の下着を手に取った。

リアスは意外そうな顔をしていたが、選んでくれた嬉しさからか、微笑んでくれた。

 

「……どう?」

「……うん、良い」

 

ミスマッチ感が出てるのかもしれないけど、案外良い。

 

「…ありがとう。どうせならもっと過激なのでも…」

「い、いや!これでも良いと思う!」

 

流石にこんな公衆の面前では刺激が大きい!

 

 

 

 

そんなこんなで昼食タイム。

リアスはカルボナーラで、俺はカレー。

 

『カレーはどう食っても美味いよな』

 

うん、でもリアス達が作った方が美味いと感じるのは何でだろうか。

やっぱり贔屓目かな?

 

「イッセー」

「うん?」

 

俺はカレーを食べながら、リアスの言葉を待つ。

 

「今日はありがとう」

 

リアスは本当に感謝したようにそう言ってくれる。

…面と向かって言われると、照れるな。

 

「…良いんだよ。俺がしたいと思ってるから」

「イッセー……」

「その、俺だって君みたいな可愛い子とデートできるのは、凄く嬉しいし」

 

俺の言葉にリアスは顔を赤く染めて俯いた。

…何時もの凛としたリアスも良いけど、やっぱりこういう女の子らしいリアスも良いな……なんて。

 

「リアス、あーん」

「あ、あー…」

 

リアスは恥ずかし気に俺の差し出したカレーを咀嚼する。

 

やっぱこういうのもデートには付き物だからな!

 

「じゃ、じゃあイッセーも!」

「ん、あー」

「…慣れてるのね」

「まぁね」

 

人前でグレイフィアの口元についたクリーム舐め取った俺にもう怖いものはないぜ!

 

『よく言うなヘタレ』

 

 

ーーーー

 

 

さて、二人きりのデートも滞りなく終わりを迎えた。

 

『相棒、緊張してるのか?』

 

…まぁ、してないと言えば嘘になる。

でも、俺まで緊張してたらリアスだって変に力入っちゃうだろ?

 

『カッコつけめ』

 

意地があんだよ、男の子にはな。

 

 

夕食後、風呂に入ってからリアスに部屋に来るようにと言われたのだ。

そして今、俺は部屋の前にいる。

 

 

……よし。

俺はドアをノックする。

 

『どうぞ』

 

俺は扉を開ける。

 

「いらっしゃい、イッセー」

「よっ」

 

俺はリアスの隣に座る。

リアスは何時も通りのスケスケなネグリジェを着ていた……けど、その体はちょっと振るえていた。

 

「…怖い?」

「……そうね。ちょっとだけ…んっ」

 

俺はリアスの口を優しく塞ぐ。

緊張を解す目的で、頭も撫でてあげると、リアスの震えは何時しか止まっていた。

 

「…あの時と、同じね」

「ん?あぁ……」

 

あの時…ライザーとの婚約騒動か。

確かあの時は無理やり迫ろうとしてたっけ。

 

「あの時はイッセーしかいないって思ってた。でも消去法だったわ。でも、今は違う」

 

リアスは微笑みながら、俺の首に手を回して後ろに倒れる。

 

「心の底から、貴方のものになりたいと思ってるわ。……私の初めて、貰ってくれる?」

「……なるべく、優しくするよ」

 

俺はリアスにそう答え、体へ手を這わせていった――――

 

 

 

 

 

 




簡素ですが、部長デート回でした

最近FGO始めようと思うのですが、やはりFate初心者には厳しいですかな?

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