ハイスクールD×D wizard 希望の赤龍帝   作:ふくちか

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ドライグ『選ばれし天乳だってさ』
イッセー「ここまでくると一周回ってすげぇよな」
ドラゴン『何周しようと異常にしか見えないんだが』
曹操「だが作者はまだ半分しか読んでないんだぞ?最新刊」(レインボーラインの車掌の服装)
ドラトリオ『『「お前何してんの?」』』
曹操「差出人不明の届け物が来ててな……」
イッセー「よく着る気になったな」
曹操「他にも来てたぞ」

ジャンヌ「旗が重いわ」某サーヴァント(ルーラー)のコスプレ
ヘラクレス「俺怪人じゃねーか」ヘラクレス・ゾディアーツの着ぐるみ
レオナルド「?」白衣
ゲオルク「動き辛いんだが」ダークファウストのスーツ
ジークフリート「Fateが先かグラブルが先か」どちらがなのかはお好みで

イッセー「レオナルドに関しては分かる人いるのかよ!!」
曹操「正解者には俺の着ているシャツをそのままプレゼント!」
ドラトリオ『『「別にいらん」』』




MAGIC107『決意と進展』

 

 

「話は聞いている。母の治療の為に出向いてくれた事、礼を言う」

 

ミスラさんのアンダーワールドから弾き出された俺達に彼――――サイラオーグさんは手を差し伸べてきた。

 

「いえ、気にしなくても良いわ。それに……」

「そんなに貢献できたとも言えないって言うか……」

 

リアスはその手を取るが、その顔は冴えない。

かく言う俺もなんだけどな。

 

だけどサイラオーグさんの声音は明るいものだった。

 

「いや、その心遣いだけでも十分だ。本当にありがとう」

 

いやー、ホントに良い人だな。

やっぱり申し訳なさが勝っちゃうよ……。

 

「だが、ゲームは別だ。今回のゲーム、全力のお前達と是非とも戦いたいからな」

「その為に、イッセーのあの力も許可したのね」

「あぁ」

 

そう、本来ならば公式・非公式問わず俺の魔龍進化(ウィザード・プロモーション)は使えない筈であった。

理由に関しては、本来昇格(プロモーション)は主の許可がなければ出来ない物であるにも拘らず、俺のこの力はそれを取る必要もなく昇格した駒の力を揮える――――所謂チートだからだ。

 

その為、俺に関しては今後のレーティングゲームにおいては魔龍進化(ウィザード・プロモーション)は使用出来ない事になっていた………んだけど、今回は使用が許可された。

 

そう懇願したのは他でもないサイラオーグさんだった。

全力戦闘が出来る状態である俺たちと戦った上で勝ちをもぎ取る――――それがこの人の願いなんだ。

 

「俺には肉体(これ)しかなかった。消滅の魔力を持って生まれなかった以上、俺には勝つことしか許されない、負ければ今まで積み上げてきたもの全てを失う……恰好は悪いが、これが俺の戦い方だからな」

「カッコ悪くないですよ」 

 

俺はサイラオーグさんの言葉を否定して、拳を突き出す。

 

「カッコ悪いって言う奴らは、言わしておけば良いんです。大事なのは、自分の心に決めたものを貫き通す……そうじゃないっすかね?」

 

俺はおどけて笑うと、サイラオーグさんも釣られるように笑い、俺に拳を合わせてきた。

 

「その通りだな。今度の試合、俺は持てる全てをお前達にぶつける」

「望む所ですよ。俺も、全力でぶつかりますから」

「いい答えだ……今から試合が楽しみで仕方がない。兵藤一誠、楽しみにしているぞ!」

 

その後、サイラオーグさんと執事さんに別れの挨拶をして、俺とリアスは帰路についた。

 

「リアスもとんでもない人と同期になったな」

「そうね、でも私も負けるつもりはないわ」

 

そう語るリアスの目には闘志の炎が滾っていた。

 

「リアス」

「?」

「俺、絶対に君を勝たせてみせる――――約束だ」

 

俺はリアスの手を取って笑みを見せる。

 

「…えぇ。イッセー、私、貴方と出会えて――――」

 

不意にリアスの顔が俺へと近づく。

二人の距離がゼロになる――――

 

 

 

「…………電話だ」

「…………………電話ね」 

 

前に俺の携帯が鳴った。

リアスはふくれっ面になりつつ離れた。

 

こうしてみると、やっぱ年相応だよなぁと思いつつ携帯の通話ボタンを押す。

 

『おぉイッセーか!!』

「吼介?」

 

珍しい奴から掛かって来たな。

 

『聞いてくれよ、大ニュースだぜ!!』

「何だ?」

『考古学の若本って人がキマイラに関係ありそうな物発掘したんだよ!!』

「キマイラに?」

 

どういう事だ?

だが俺に考える余裕もくれずに、吼介は電話を切ってしまった!

 

『てなわけで俺さっそく貰えねーか交渉してくるわ!!』

「あ、おい!!……切りやがった」

「電話、立神君?」

「うん。なんでもキマイラと関係ありそうな発掘品が見つかったとかどうとか」

「キマイラと?…少し気になるわね」

 

 

でもそう言う発掘品って簡単に譲ってくれるのかねぇ……。

 

そう思いながら俺達は帰路につくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

「おー、イッセー。丁度良い所に帰って来たな」

「どしたの、おっちゃん」

「ほれ」

 

帰宅後、俺は作業室から上がってきたおっちゃんに指輪を二つ手渡された。

指輪って事は……

 

「新しい魔法か?!」

「いや、それは俺にも分らんけど」

「よーっし、早速実験だ!!」

 

俺は意気揚々と手渡された二つの指輪を嵌めて、腰にかざした。

 

《ゴーレム・プリーズ》

《フェンリル・プリーズ》

 

そして、俺の目の前にはプラモの骨組みが現れた……と言う事は。

 

「新しい使い魔か」

「今度はどんな使い魔さんでしょうか?」

 

俺は真ん中の窪みに指輪を二つ嵌めると、パーツが組み合わさっていき、あっという間に手乗りサイズの使い魔が出来上がった!

 

これは……

 

「紫色のゴーレムと、銀色の狼か?」

 

ゼノヴィアの指摘通り、そこにいたのは紫のゴーレムに銀色の狼だ。

 

「そういえば魔法石の一つをハティ達が加えてたな」

「もしかして、フェンリルの魔力の影響?」

「ま、難しいことは後で考えるとして、これから宜しくな!」

 

銀色の狼――――シルバーフェンリルはぴょんぴょん飛び跳ねていたが、紫のゴーレム――――バイオレットゴーレムは棚の隅っこに隠れてしまった。

 

「あらあら、恥ずかしがり屋さんですわね」

「…シャイゴーレム」

「じゃあこの子はハティ君達の弟?になるのかしら」

 

弟……何かまた騒がしくなりそうだ。

 

 

俺は未だに恥ずかしがっているゴーレムとハティ、スコルとじゃれ合うフェンリルを眺め、そう思うのだった。

 

 

ーーーー

 

 

で、翌日。

 

この日も俺達はサイラオーグさんとの試合に向けて特訓ナウです。

 

「イッセー」

「ん?」

 

木場との特訓を終えて一息付いていた時に、リアスが駆け寄ってきた。

下乳が眼福です!

 

「立神君は大丈夫かしら?」

「ん~、どうかなぁ。でもアイツも意外としっかりしてるし……電話か」

 

掛けてきたのは吼介だった。

 

「もしもし、吼介か…………はぁ!?おまっ、何でそんな事に……!!取り合えず、今からそっち行くから待ってろ!」

 

俺は電話を切って玄関へと向かう!

 

「どうしたのイッセー!」

「…吼介の奴、ビーストドライバーを盗まれたみたいなんだ」

 

 

今回は、かなりヤバい事件みたいだ……!

 

 




artsクロノス、バグヴァイザーも付属してないんですって

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