ハイスクールD×D wizard 希望の赤龍帝   作:ふくちか

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今日、生まれて初めてプレミアムA5ランクの肉を食べたんDA


……本当に美味しい物って、何も言わずに黙々と食べる物なのだと再認識しますた


MAGIC番外編『そして彼は線を越える』

 

 

修学旅行から帰って来たその日の夜、俺は再びベッドへとinした。

……つまり風邪の療養だ。

 

 

何て言うか……俺って無茶し過ぎだよなぁ。

赤龍帝としても、ウィザードとしても。

 

『その内過労死しそうだな』

 

ヤな事言うなよ。

せめて童貞は卒業してから死にたいよ。

 

『そこは譲れんのか』

 

当たり前だろ!?

やっぱり男なら一度でも良いから女の子とHな事したいじゃんか!!

 

それに今度は文化祭だってあるんだ。

去年は寝坊したから行くの止めたけど、今回は参加したいからな。

 

『……最低だな』

『だろ』

 

翌日皆に白い目で見られたぜ!……自慢にもならないけどな。

 

とは言うものの――――

 

 

 

 

「眠れねぇ……」

 

その前日……しかも帰る前まで寝ていたせいか、全く眠れないでいた。

それに風邪も割りと治ってきてるし、熱も引いていた。

 

これなら明日には全快だな……そう思いつつ、眼を閉じた。

すると――――

 

 

トントン

 

 

「?……どうぞ」

 

誰かが扉を叩く音が聞こえ、俺は眼を開いた。

声を上げると、扉が開かれ、そこには見知った銀髪が。

 

「……グレイフィア?」

「イッセー様。加減は如何ですか?」

「……うん、問題はないよ」

 

グレイフィア……何だけど、その格好が何時もと変わっていた。

その…………リアス達が着ている様な、妖艶なネグリジェ姿だったのだ。

 

まさかグレイフィアがそんな姿を見せるとは……俺は人知れず生唾を飲んだ。

グレイフィアはそんな俺の様子を伺うかのように、静かに入ってきた。

 

「ぐ、グレイフィア」

「はい」

「その……その格好は…………」

「似合って、ないでしょうか…………?」

 

に、似合ってない事はない……寧ろ滅茶苦茶似合ってる。

でもそれ以上に……直視し辛い!

 

「に、似合ってるよ……」

「…有り難う御座います」

 

そう言って微笑むグレイフィア。

心なしか……距離が近い様な気がする。

 

グレイフィアはベッドの端に腰掛ける。

そして、俺の顔を覗き込む様に見上げてくる。

 

「……イッセー?」

「な、何?」

「顔が赤いけど……熱が再発したの?」

「っ」

 

心配そうな表情。

でもそれは一瞬で、

 

 

「…………それとも」

 

 

 

――――私のせい?

 

 

そう耳元で囁かれた声音は、これ迄にない艶があった。

ハッとなり、俺はグレイフィアの顔を見る。

 

すると、世界が逆転した。

 

 

「…………グレイフィア!?」

 

簡単に言えば、押し倒されていた。

思ってもみないその行動に、俺はパニックに陥る!

 

グレイフィアはそんな俺に構わず、俺の頬へと手を伸ばす。

 

「貴方は……何時だって危険の渦中にいる。でも、それは何時も他人の為。だから、不安なの」

「ふ、不安?」

「貴方が何時か……私達の目の前から居なくなるんじゃないか、と」

 

……た、確かに俺は何時もトラブルに巻き込まれてる。

死んだっておかしくない程の危険と隣り合わせの生活で、俺はもし死んだ時の事を考えた事もある。

 

だ、だからって何故俺は押し倒されてるの?

疑問が尽きないアホな俺を見て、グレイフィアは眉尻を下げる。

 

「でも貴方は決して目の前の危険から眼を背けない。誰かの希望が零れ落ちそうなら、それを必ず救い上げに行く。……私達が、それを止める事なんて出来ない。多数の人の絶望を見てきた、貴方だから」

「……グレイフィア」

「だから、貴方がいると言う証を、刻んでほしいの」

「…………ふぇ?」

 

思わずアーシアみたいな声が出てしまった……そ、それって、つまり…………っ!

 

 

 

「……私を、抱いて」

 

あぁ、やっぱり――――そう思っていたら、グレイフィアにキスされた!

頬をガッチリとロックし、逃さないとばかりに、グレイフィアは舌で俺の口内を蹂躙する!

 

俺はと言えば状況の変化に耐えきれず、ただされるがままとなっていた!

逃れようともがくが、グレイフィアはそれを許さない!と言わんばかりに柔らかい体を押し付けてくる!

 

 

 

不味い…………不味い不味い不味い!!

 

しかもここの所自家発電すらしてないから、あっという間に俺のそれは――――昂っていた。

 

「ん……んぅ…………ぷはっ」

 

長いディープキスから解放され、俺は荒く息を吐く。

当のグレイフィアは、まだ足りないと言わんばかりに瞳を潤ませ、此方を見つめていた。

 

って、て言うか……さっき動いたせいで…………お、おっぱい、が……!!

グレイフィアは三つ編みにしていた髪をほどき、俺に再び囁く。

 

 

 

 

「イッセー…………貴方を、私に刻んで?」

 

 

 

俺は――――

 

 

 

 

 

『……完全に俺達忘れられてるな』

『寧ろ思い出されても今更と言う感じだがな』

『しかし相棒も中々やるなぁ』

『…………他人の性交を眺めるのは初めてだな』

『明日盛大にからかってやろう。そうしよう』

『……フン』

 

 

 

 

ーーーー

 

 

 

 

 

――――翌日。

 

 

 

 

 

ん…………朝、か。

俺は体を起こすと、脳裏に昨夜の出来事が甦る。

 

 

……って、俺途中から記憶が途切れてんだけど。

 

『よぉ相棒。昨夜はお楽しみだったな』

 

……ドライグ!

もしかして、見てた……?

 

『でなきゃこんな事言わねーよ』

 

なぁ、昨日何があったんだ?

俺、全然記憶がないんだけど…………。

 

『……あー、やっぱりか』

『だろうな』

 

……え、何そのデスヨネーな雰囲気。

そして俺は、次に聞かされた真実に耳を疑った。

 

『お前、グレイフィアとのチョメチョメの最中に気絶してたからな』

『貴様が殆ど白目になってても構わずに動いていたな』

 

 

 

………………ゑ?

 

 

 

『あれは凄かったな』

『あぁ。気に恐ろしきは女の性欲だと思い知らされた』

『俺は途中から見るのが恥ずかしくなってきたよ』

『何せ15発も天元突破してたからな』

 

じ、15発!?

ハッとなり俺はゴミ箱を漁ると、更に絶望した。

 

 

――――何故なら、そこには大量の避妊具と、避妊具が入った箱が捨てられていたからだ。

 

 

 

ま、マジかよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!

 

お、俺……って言うかグレイフィア、そんなにしてたの!?

全く記憶にねぇ……強いて言えば腰が凄くダルい、ただそれだけだ!

 

『もうあの女は起きてるがな』

『女ってのはタフだよな』

 

は、半端ねぇ…………。

そう思っていると、部屋の扉がノックされた。

 

 

 

 

「イッセー様。ご飯の用意が出来ましたよ」

 

 

 

―――――まぁ、良いか。

 

 

俺は聞き慣れたその声に笑みを浮かべると、勢い良く起き上がった。

 

 

 

 

 




若干強引かな?でも何処かで一線は越えさせたかったし……

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