ハイスクールD×D wizard 希望の赤龍帝   作:ふくちか

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エグゼイドを連続で見続けると役者人の演技力がメキメキ上達していってるのが分かりやすくて面白いです

それと同時に飯島君の目付きも…………なんと言うか、彼が一番変わりましたね(岩永さんもそうですが)


MAGIC102『希望の戻る時』

 

ジークフリートが起き上がったのと同時に、曹操は聖槍を杖代わりにして立ち上がる。

 

「……そのハルク擬きの姿、どうやらパワー特化みたいだね」

「まぁな」

 

俺は肥大化した鎧に覆われた腕を構える。

その色は三度代わり、今度は黄色。

 

 

魔龍進化(ウィザード・プロモーション)――――蹂撃の巌龍戦車(マキシマム・ランド・ルーク)

 

もう語るまでも無いと思うけど、パワーと防御に優れた重戦車みたいな形態だ。

その証拠に、俺のどの形態よりも鎧が分厚い。

 

……分かりやすく言えば、曹操の言う通りの超人ハルクか、最大級のパワフルボディみたいな感じだ。

機動力は大幅に下がっちまうが……それを補うには十分なほどのパワーを持つ。

 

「だが……そんな形態では素早く動けないだろう」

「どーだろうな?機動力を犠牲にした一撃……受けてみるか?」

 

俺が拳を構えたのと同時に、動き出した奴がいた。

 

 

 

「……なら、このグラムを受けて立ち上がれるかな?」

 

 

――――ジークフリート!

 

「っ、イッセー君逃げて!」

 

木場が焦ったように叫ぶ。

確かグラムは龍殺しなんだっけか?

 

 

そうこうしている内にグラムの刃が俺の鎧に――――

 

 

 

ガァンッ!

 

 

 

「!?」

 

食い込む事無く、グラムの刃は弾かれた!

これにはジークフリートだけでなく、曹操も目を見開いた!

 

「なっ……」

「…幾ら倍加しようが、お前の筋力じゃどんな聖剣持ってきても破れねーぜ」

「……逃げろ、ジークフリート!」

『Maximum Solid Break!!!!!』

 

そう音声が響いたのと同時に、俺は拳を突き出す!

肘部分のスラスターから魔力が噴射され、加速された拳が一気に放たれた!

 

肝心のジークフリートには命中しなかったが、はるか離れた方角でドラゴン化した匙とレイオニクス……もとい、大怪獣バトルを繰り広げていた八坂さんに放出された空気砲が命中した!

 

 

結果――――八坂さんは建物を幾つも崩しながら倒れた!

 

「なっ――――?!」

「ぼさっとしてる余裕はあるのか!?」

「――――ぐっ!!!」

 

呆然としていた曹操に向けてパンチを放つ!

直撃は防いだが衝撃を殺せず、曹操の体は崩壊していたビルにめり込んだ!

 

「まだまだ行くぞ…………お前が起こした事件のツケ、利子付きで払ってもらうぜ!!」

 

俺はスラスターを噴出させ、曹操の方へと飛び出した!

 

 

 

 

ーーーー

 

 

木場side

 

 

「冷や汗ものだったね。あれを食らってたら俺は間違いなくミンチになっていた」

 

ジークフリートは魔剣を構えてそう呟く。

…それはそうだろう。

 

何せ直撃でない、拳で押し出された空気圧だけで地面を深く抉っており、八坂さんに確かなダメージを負わせた。

現に匙君の放った黒炎に動きを封じられている八坂さんは目に見えるほどに弱っている。

 

間接的なものでこの有様なのだから、拳本体の一撃はどれぐらいの規模なのか……考えたくもないね。

 

「よし……今後はあれぐらいの威力を目標としよう」

 

…ゼノヴィア、頼むからもう少しテクニックを身に着けてよ。

そう思っていると、

 

 

『『ワンワン!』』

 

僕達の前に、見慣れた二匹の獣がやってきた――――ハティとスコルだ。

 

「…子フェンリルか?」

「ど、どうしたんだ?」

『ワンワン!(訳:アイツをぶっ飛ばしたいなら、僕達も力を貸すよ!)』

『ワン!(僕達も、お兄さんに負けてられないから!)』

 

な、何を伝えたいんだろう……?!

だけどゼノヴィアは、納得したかのようにうんうん頷いていた!

 

「ゼノヴィア、分かるのかい?!」

「――――全く分からん!」

 

 

……さっきの頷きは何なのさ!?

 

「だが…ジークフリートに一矢報いたいのなら、力を貸してくれる!………そう言っている気がした」

『『ワンワン!!』』

 

…この反応から察するに、どうやら正解?のようだ。

でも、一体どうやって……。

 

 

『『――――アオーンッ!!!』』

 

二匹のフェンリルは天高く吠えると、その場から飛び上がった!

僕達が見守る中で、ハティとスコルは光に包まれる!

 

「一体何が……っ!」

「これは……」

 

やがて光は僕とゼノヴィア、それぞれの手元に宿った。

光が晴れると、その手に握っているものが鮮明に映った。

 

「……刀?」

 

そう呟いた僕の手には、刀身が細く、鍔の部分が狼の顔となっている、日本刀のような剣。

ビジュアル的には、狼が刀身を銜えているような……そんな感じ。

 

「……私のとは違うな」

 

そう言うゼノヴィアの手には、僕のとは対照的な、デュランダルよりも巨大な大剣が握られていた。

此方は僕のと異なり鍔がなく、持ち手から刀身の根元にかけて施された狼の彫刻に、巨大な銀の刀身が特徴的な大剣……いや、大刀かな?

 

ちなみにビジュアルは狼の口から剣が生えてきているような、何とも豪快な見た目だ。

 

 

『――――聞こえる?木場の兄ちゃん!』

 

……今の声は?!

ハッとなって僕とゼノヴィアは同時に剣に目を向けた。

 

見ると、それぞれの狼の目が点滅していたのだ!

まさかと思っていると、再び声が響く!

 

『おーい、もしもーし!聞こえてますかー!?新聞ですよー!!』

「は、ハティかい?!」

『せいかーい!よく僕がハティって気づいたね!』

 

うん、何となくなんて言うべきじゃないよね……それと今のボケに対しても僕は突っ込まないよ。

飼い主とペットは似るって言うけど、ホントなんだね。イッセー君…………。

 

ゼノヴィアも同様の事を言われたのか、目をパチクリさせている。

 

「い、一体何がどうなっている?!」

 

混乱していたジークフリートが、状況を確認すべく声を発した。

そうは言われても、僕達も何が何だか……。

 

『説明は後々!今はあそこの白髪をぶっ飛ばそうよ!』

「……もう、何でも良いか」

 

…取り敢えずこの疑問は胸に仕舞い、僕とゼノヴィアは剣を構える!

すると、鍔となっていた狼の顎が開いた!

 

「これは!?」

『戦闘開始の合図だよ!さぁ、ショータイムだぜー!!』

『だぜー!!』

「……木場」

「うん」

 

 

イッセー君、このセリフ、使わせてもらうよ!

 

「「さぁ、ショータイムだ!!」」

 

僕は刀と聖魔剣を持ち、ジークフリートへと迫る!

ジークフリートは、先程までの混乱は何処へやら、不敵な笑みで魔剣を振りかざす!

 

「…良くは分からないがその勝負、受けて立とう!」

 

背中から生えた腕に握られた剣を召喚した聖魔剣で防ぎ、僕は手に持っていた聖魔剣を投げる!

ジークフリートはそれを弾くが、僕は同じタイミングでハティが変化した刀を振るった!

 

「…………うっ!!?」

「!」

 

…断わっておくけど、僕はそこまで強く振るった訳じゃない。

いつも通りの加減で振るった……そう、それだけなのに、

 

 

 

――――振り下ろされた刀の延長線上にあった、背後の建物や大地ごと、ジークフリートの右腕が切断された。

 

一歩遅れて、ジークフリートは苦悶の表情となる!

どうやら彼自身、何が起きたか理解が遅れたんだろう……それは僕も同じなんだけど。

 

「ハティ……これ、切れ過ぎだよ」

『木場の兄ちゃん次第だよー。切れ味は』

「それは先に言おう!それ一番大事!!」

『だって聞かれなかったもん』

 

うぐ……こんな所までイッセー君に似なくても良いんだよ!

恐らく彼は今頃くしゃみを連発しているだろう。

 

「さぁて、私の方は……っと!」

「!!」

 

着地したジークフリートに向けて、今度はゼノヴィアの一撃が放たれた!

ジークフリートはそれを交差させた魔剣で防ぐが――――その防御を貫通するように、魔剣越しに衝撃波がジークフリートを襲った!

 

「――――ッ!!!」

 

更に衝撃波は後方へと拡散し、辺りの瓦礫を細かな石礫に変えた…………!

 

「…や、普通に振るったつもりなんだが」

 

ゼノヴィアは気まずそうに言うものの、肝心のジークフリートは失神していた。

 

「……今の僕達には、少し…いや、かなり荷が重いよね。これ」

「うーん。だが、制御さえ出来れば中々爽快だと思う」

 

……もう何も言うまい。

 

 

と思っていると、イッセー君が飛び出した方角から轟音が轟いた!

 

「イッセー君!」

「行こう、木場」

 

ゼノヴィアと頷き合うと、僕達は音のなった方へと走り出した。

 

 

 

 

ーーーー

 

 

イッセーside

 

 

「ぶぇっくしょんっ!!!」

 

崩壊したビルの瓦礫から飛び出した曹操は、これまで以上に鋭い槍裁きを繰り出す!

俺はと言うと、機動力が低いため必要以上に動かず防御に徹していた。

 

って、何でさっきからこんなにくしゃみが出るんだよ!?

 

「ハハハ!後手に回っているだけじゃ、守れる希望も守れないぞ!!」

「はっ、言ってくれる………」

 

俺は拳を振り上げ――――大地を強く叩いた!

曹操の体は揺れに合わせて震えた後、殴った地点から発せられた衝撃波に捕らわれ、その場に跪いた!

 

「……重力、か!」

「正解、だっ!!」

 

俺は動けない曹操に向けて拳を突き出す……が、急に体制を崩してしまう。

 

『相棒、時間をかけ過ぎだ。これ以上は不味いぞ』

 

マジかよ……いや、せめて一発だけでもぶん殴る!

と思っていたが、いつの間にか曹操は重力から解放されていた!

 

「隙アリだっ!」

「っ!!」

 

勢いよく伸ばされた槍は俺の装甲に突き刺さる!

体から嫌な煙が上がるが、俺は構わずに魔龍進化を行う……!

 

「その状態で何を……!」

魔龍進化(ウィザード・プロモーション)ッ!!」

『Wizard Promotion!!Water Dragon!!!!!』

 

聖槍を握りしめながら、俺は砲撃形態に移行!

返す刃で――――俺は片手の砲撃ユニットを勢い良く突き出す!

 

少ない魔力ではあったが、その一撃は…………曹操の右目を貫いた!

 

「うっ……ぐあああああああああっ!!!!」

 

曹操はその場に崩れ落ち、苦悶の声を漏らす!

だがその顔は…狂喜に満ちていた。

 

「――――赤龍帝ぇぇぇぇぇっ!!!」

 

曹操の叫びを無視し、立ち上がった奴の懐に潜り込む。

再び鎧の色を変化させ……

 

 

 

「九重の………子供の希望を奪うんじゃねぇぇぇぇ!!!!」

『Maximum Solid Break!!!!!』

 

今の俺に出せる渾身の一撃を叩き込む!!!

全力とは程遠いが、曹操の体は遥か後方へと吹っ飛んだ!!

 

「はぁ、はぁ、はぁ………っ!!」

 

俺はそのまま膝をつく。

鎧も解除され、息を荒く吐く。

 

「っ、ごほっ、ごほっ!!」

 

そして咳き込む。

どうやら、思っていた以上に無茶してたみたいだな……。

 

 

『今が好機!死ね、魔法使い!!』

「!」

 

倒れそうになった瞬間、メデューサが攻撃を仕掛けてきた!

なす術がなかったその時――――

 

 

「言った筈です。イッセー様はやらせない、と」

『うぁっ!』

 

突如割って入った何者かに返り討ちにあった!

って言うか、今の声は……。

 

見上げると、俺の前には銀色の鎧を纏った――――グレイフィアが立っていた。

 

背後からなので全容は分からないけど、鎧の形状は何処か赤龍帝の鎧に似ていて、両肩に狼の頭がくっ付いていた。

 

グレイフィア、いつの間にこんな鎧を……

 

『おのれ、余計な邪魔を……!』

『…下がれ、メデューサ』

 

今にもグレイフィアに襲い掛かろうとしていたメデューサを制止したのは、何とガルムだった……!

 

『ガルム、何故邪魔をする!?ここで奴を殺せば――――』

『今はその時ではない。それがワイズマンのご意思だ』

『だが……!』

『ワイズマンの意思は絶対だ』

 

ガルムに睨み付けられ、メデューサは心底忌々しそうに舌打ちした後、姿を消した。

それを見届けた後、ガルムは静かに背を向けた。

 

「…俺を、殺さないのか」

『奴らの実験は失敗だ。ならば我々がこの場にいる必要はない』

 

見れば、八坂さんは先ほどまでの暴れっぷりが嘘みたいに大人しくなっていた。

…匙の奴、上手くやったみたいだな。

 

「って…俺の質問に答えろよ。俺を庇って、お前らにメリットがあんのかよ」

『……お前はあの方の希望だ。ルキフグスの女よ、その男を大切にしろ。………来るべき時までな』

「っ、どう言う……!」

 

グレイフィアの制止も聞かず、ガルムは風と共に姿を消した………。

 

 

 

「……っ」

「イッセー様!」

 

ぐらりと倒れた俺を、グレイフィアが抱きかかえてくれた。

鎧は無くなっており、いつの間にかグレイフィアの横にハティとスコルがいた。

 

あぁ、さっきの鎧ってまさか……そう思っていると、

 

「……やって、くれたね。兵藤一誠っ」

『!?』

 

よろよろと、曹操がこちらに歩いてきていた!

後からやって来た木場達も身構える!

 

が、曹操は力なく八坂さんの方へと首を向けた。

 

「…どうやら、実験は失敗か。…………ん?」

 

 

 

 

バチチチチッ!

 

 

曹操につられて天を仰ぐと、何もないはずの空間に穴が広がりつつあった。

何だ、何か来るのか……?

 

『超獣来そうだな』

『ヤプールか』

 

いや、この感じは以前見た事あるやつ!

そう思っていると、空間の裂け目から姿を現したのは、緑色のオーラを発しながら夜空を舞う、十数メートルほどの東洋タイプのドラゴンだった。

 

『アイツは……』

「―――五大龍王の一角。西海龍童(ミスチバス・ドラゴン)玉龍(ウーロン)

 

こ、ここで五大竜王か!

何だってこのタイミングで……と思っていると、曹操の顔が苦虫を噛み潰した物となる。

 

何だと思うと、目の前のドラゴンから小さな人影が降り立った!

 

遠目からでも目立つ金色の体毛に……法衣?を纏った小さな猿みたいな爺さんだった。

でも目にかけたサイバーチックなグラサンが何とも違和感バリバリだった。

 

「大きな『妖』の気流、それに『覇』の気流と『絶望』の気流。それらによって、この都に漂う妖美な気質がうねっておったわ」

 

小さな背丈の老人は一歩一歩ゆっくりと近づいてくる。

そして曹操を見つけると、気軽に挨拶をした。

 

「おー、久しぶりじゃい。聖槍の。あのクソ坊主がでかくなったじゃねーの」

 

猿の老人は曹操にそう言うと曹操は目を細めて笑んだ。

 

「……これはこれは、闘戦勝仏殿。まさか貴方がここに来られるとは。…各地で我々の邪魔を、してくれているそうですね?」

「坊主、悪戯が過ぎたぜぃ。ワシがせっかく天帝からの使者として九尾の姫さんと会談しようと思ってたのによぉ。拉致たぁやってくれるもんだぜぃ。ったく、異形の業界の毒なんぞになりおって。『覇業は一代のみ』とはよく言ったもんじゃぜ」

 

毒、その表現に対し、曹操は特に顔色を変えることなく返した。

 

「毒、ですか。貴方に称されるなら、大手を振って自慢できると言うものです」

「と言っても、すでに仕置きはされとるようじゃ。赤い龍にやられたかぃ?」

「…えぇ、手酷くね」

 

…で、あの人?……誰なんだ?

 

「初代の、孫悟空…」

 

グレイフィアがポツリと呟いたワードに、耳を疑った。

初代の、孫悟空…………って事は!!

 

「か、カカロットの、カカロット??!!」

『落ち着け相棒。そうじゃない』

「かっかっか。その理屈だとワシはバーダックになっちまうぜぇ。赤い坊や」

「いやその理屈はおかしい!あ、あれ、だろ………!要は、あれ!さ、さささ、西遊記の!!」

「正解じゃ」

 

キセルを吹かして、目の前の孫悟空はにやりと笑った

気が動転していると、上空から声が聞こえてきた。

 

『オイオイオイオーイ!!なんかもう終わってる空気なんですけどぉ!?だったらオイラは帰りてーんだけどよジジイ!!ここ来るまでにチョー疲れたん!!』

 

て、テンションたけぇ……そう思っていると、ドライグから耳を疑う事実が明かされた。

 

『おー、ウーロンの奴変わってねーな』

「アイツ昔からあんな感じなのか?!」

『おう』

『よーっすドライグ!元気しとぉや!!』

『魂だけだけどな。まぁ元気にやってるぜ』

「さて、どうする坊主?このまま儂らとやり合うか?儂はそれでも良いけどねぃ。だが、その時は容赦しないぜぃ?」

 

初代カカロットの言葉に、曹操は首を振る。

 

「折角のお誘いですが、遠慮させていただこう。今のこの状態では、間違いなく俺達は壊滅する……それはナンセンスなんでね。ゲオルグ、全員を転移させてくれ」

 

後からやって来たゲオルグは、転移用の魔法を発動した。

 

「初代殿、グレモリー眷属諸君、そして赤龍帝………再び合間見る時をお楽しみに」

「もう合間見たくねぇよ」

「そんなにつれない事言うなよぉ」

「フランクだなお前!」

 

俺の突込みに構わず、曹操は視線を俺に向ける。

 

「兵藤一誠。次に会った時は、この聖槍で君を屠る。――――真の、力でね」

 

不吉な言葉を最後に、英雄派はこの空間から姿を消した。

 

 

 

 




蹂撃の巌龍戦車(マキシマム・ランド・ルーク)

プロモーション・戦車(ルーク)と、ウィザード・ランドドラゴンの力を融合させた攻撃特化形態。
上半身を中心に両腕の装甲が変化しており、全形態一の厚さと頑強さを誇る。

攻撃に比重を固めており、肘に増設されたスラスターによる加速を銜えたパンチは、放たれる空気圧だけでも受ければ致命傷になり得るほどの威力を誇る。
その鎧の厚さにより防御も熟せ、いざと言う時は岩石を体に纏わせて防御力を上げる事も可能。

重力操作もお手の物だが、重鈍になったお陰で機動力がガタ落ちしている。
何処かのマキシマムマイティのように速くはならない。仕方ないね

元ネタは皆大好きマキシマム研修医。
でもリプログラミングは使えない


魔狼変化(メタモル・フェンリル)

ハティとスコルがティアマットとの修行により開眼した能力。
イッセーの仲間をサポートする武具に変化する能力であり、これにより獣形態よりは比較的安全に力を行使できる。
ただし使用するには、二匹が心から信頼する相手でなければならない。

因みに二匹は武具になると加減が聞かなくなるので力を抑えるのはもっぱら持ち手に一任される。
それと二匹の精神も大きく擦り減らす為、長時間の行使は出来ない。


判明している武具一覧

閃狼

木場が使用した、細身の日本刀。
鍔がハティの頭を模しており、口が開くことで戦闘形態になる。
”斬る”事に特化しており、加減を誤れば文字通り真っ二つにしてしまう……かもしれない。

元ネタはドギー所長の愛刀、ディーソード・ベガ

豪狼

ゼノヴィアが使用した、巨大な剣。
見た目はスコルを模した彫刻の口から、巨大な刃が生えている…と言うもの。
此方は破壊に特化しており、斬る事には向いていないが、対象の防御ごと粉々に粉砕する。

元ネタはデュエルマスターズに登場したクロスギア、超銀河剣・The Final


魔狼鎧装(フェンリル・スケイル)

ハティ、スコルが二匹同時に変化し、対象を守る鎧となる。
使用者はグレイフィア。

特殊能力は持たないが、二匹のフェンリルの力を合算して揮えるため、親フェンリルと同等以上の神殺しの力を使える。
装着者の全能力を向上させる他、両肘には剣が内蔵されている。

他の変化と違い二匹の疲労も尋常ではないため、持続時間はかなり短い。

見た目は赤龍帝の鎧を銀に染め、狼要素をプラスした風貌。
元ネタはガンダム・バエル。


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