ハイスクールD×D wizard 希望の赤龍帝   作:ふくちか

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イッセー「作者ぁ!今まで何してた!この作品ほったらかして!!」
作者「リアルがかなり忙しくて……」
ドライグ『その割にはリンクジョーカー強化してお爺ちゃんイッセー更新してたのは何故だ?』
作者「……ではどうぞ!!」
イセドラ「『無視すんな!!!』」


アニメ新シリーズ、楽しみですね
タイトルのエッチとエロを掛け合わせたHEROとは脱帽でした(笑)




MAGIC99『強襲』

 

影使いを退けて何とか合流地点へと辿り着いた俺達。

 

そしてそこでは――――

 

 

 

「おぼろしゃぁぁぁぁぁぁ………………」

 

近くの電柱で嘔吐しているロスヴァイセさんがいた……。

まだ気持ち悪かったのかよ…よくそんな状態で参加したもんだ。

 

『お前は人の事言えんだろう』

 

ごもっとも…………ゴホッ!

と、ロスヴァイセさんを視界から遠ざけて皆を見るが……大した怪我もなさそうだ。

 

「皆無事で何よりだ」

「イッセー君もね」

「まーな」

 

……寒気が感じられるのは黙っておこう、要らぬ心配を与えたくない。

そう思っていると、目の前の巨大な門が開いた!

 

「やれやれ。熱烈歓迎とは参るぜ」

「全くだね」

 

俺の皮肉に木場が同意する。

 

 

まぁ止まってても仕方がない。

俺達は中へと歩を進めた。

 

 

 

ーーーー

 

 

 

中を進んで暫くすると、幾つかの気配を感じた。

 

「やぁ、待ってたよ」

 

 

 

――――曹操!

 

「禁手使いの刺客達を倒したか。……俺達の中で下位から中堅の使い手でも禁手使いに変わりはないが……やはり君達の実力は驚異だね」

「そりゃどーも。…………ホントーに熱烈歓迎だな」

 

辺りを見渡すと、隠れていた構成員が姿を現した。

 

「いや、熱烈大歓迎さ」

「母上!」

 

九重が叫んだ先には、着物姿の女性が佇んでいた。

あの人が御大将の九尾……すげぇ美人だ。

 

「母上!九重です、お目覚め下され!」

 

九重が声を掛けるが、八坂さんは全く反応を返さない。

 

「貴様ら、母上に何をした!」

「言ったでしょう?少しばかり我々の実験に協力していただくだけですよ、姫君」

「何カッコつけてんだ、このロリコン!」

「俺はロリコンじゃない!――――まぁ、小さな女と言うのはまだ見ぬ無限の可能性を秘めているから、嫌いではないけどね」

 

こ、コイツ…………魔性のロリコンだ!

 

「だからロリコンじゃないっつってんだろ!!」

「いや急にキレんなよ!!」

 

曹操は息を荒げながら槍の石突きで地面を叩く。

すると――――

 

 

「う、ううぅ……うあああああああ!!!」

 

八坂さんが悲鳴を上げ、その姿が大きくなっていく!

九つの尻尾も大きくなり、巨大な化け狐そのものとなった八坂さんは天に向かい吠える!

 

 

だが、その瞳には生気がない。

この状態では、説得は無理か……?

 

「曹操!こんな疑似空間を使い、更には九尾の御大将を利用して、何を企んでやがる!」

「……京都はその存在が強力な気脈で包まれた謂わば術式発生装置だ。各地の名所と呼ばれるパワースポットがそれぞれ霊力・妖力・魔力に富んだ、ね。この都市を生んだ古き陰陽師達が都そのものを巨大な『力』としようとした名残でね。…………この疑似空間は京都から限りなく遠い次元の狭間に存在している。本来の京都から溢れる気脈の力もここへと流れ込んでいる。その力と、龍王クラスの存在である九尾の狐を使い――――グレートレッドを呼び寄せる」

 

――――!

 

あの馬鹿デカイドラゴンを呼ぶってか!?

 

「基本的に無害なドラゴンであるが……俺達のボスにとっては邪魔でしかないらしい」

「オーフィス……奴の願いか。その為に呼び寄せたグレートレッドを倒すってか?」

「おいおい、それは無理ゲーだね。君の目的であるワイズマンですら、グレートレッドに手を出すつもりは無いと言うのに。とは言え、その事は捕らえてから考えるよ。まぁ一つは『龍喰者(ドラゴン・イーター)』が何れだけ影響を及ぼすのか……それぐらいかな?今のところは」

 

ドラゴン・イーター?

ドライグ、知ってるか?

 

『いや、初めて聞く』

「……まぁ、何でも良いや。碌でもない事になるのは確かだからな。お前達の計画は、ここで阻止させてもらうぜ」

「言うと思ったよ。でも兵藤一誠」

 

曹操は笑むと、槍の切っ先を俺の背後へと向ける。

 

「"君"の敵は、俺達だけじゃない」

「……?」

 

君、を妙に強調した言い方に、俺は首を捻る。

 

 

 

が、その時――――背後から火炎弾が迫ってきた!!

 

 

「散開だ!!!」

《ディフェンド・プリーズ》

 

俺が全員に言うと、その場から離れる!

予想通り、俺へと放たれたそれを寸での所で防ぐ!

 

だが――――

 

『相棒!』

「っ!!」

 

俺の足に、影から現れた幾重もの蛇が絡み付いていた!

蛇達が妖しく輝くと、俺の両足が石でコーティングされた!

 

「何だってんだ!」

「言ったろう?――――スポンサーからのお達しがあるって」

「なっ――――ぐぁ!」

 

動けない俺へと、再び火炎弾が浴びせられた!

何とか寸前で魔力を体にコーティングしたが、いってぇ!

 

 

 

『さぁウィザードよ、我が主を満足させよ』

『……ここでお前を殺す、指輪の魔法使い!』

 

現れたのは、6つの獣の頭を持つファントムと、女性らしさを残す体つきに、頭部に蛇が蠢くファントム……!

 

 

「ガルム、メデューサ…………!」

「君の相手は、俺とこのお二方だよ」

 

見渡せば、木場とゼノヴィアはジークフリート、ロスヴァイセさんは大柄の男、イリナは女と相対していた…………。

 

俺の側にはグレイフィアとハティ、スコル。

向こうは上級ファントム二人と、悪魔の俺達にとっては天敵の聖槍使い……

 

 

「グレイフィア、無茶はしないでくれよ……」

「……イッセー様も、ですよ」

 

 

 

これは、無事に乗り切れそうもないな……。

 

 

 

 




さて、イッセーは無事に乗り切れるのか?

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