彼等/彼女等は何だかんだで仲が良い
????SIDE
ある日彼女は――憎悪を知った。
だがその憎悪を向けるべき、憎むべき相手は『こちら』側には居ない。
かと言って『あちら』側に向かう事も、まして復讐を果たす事等叶う訳が無い。
彼女が有り余る力を備えて居た事は復讐を果たせない彼女自身を何より苛んでいた。
……でも、それも終わり。いや始まると言うべきか、何にせよ――
「さぁ―――あと少し、あと少しよ」
上条当麻SIDE
かぽーん
そんな音が聞こえたのは気の所為じゃない、多分な。
「かぽーん」
「頭大丈夫か?温泉の浸かり過ぎでイカれたんなら早く上がれよ」
「まだイカれてない、折角の温泉…それも上条さん一人じゃ来れない秘境の温泉ときた。烏の行水は勿体無いだろ?……それにイカれてるのは俺よりお前だろ、垣根」
「あん?俺は温泉に来た以上思春期男子が果たすべき任務を遂行しているだけだ、邪魔するなら手伝えよ」
そう、私こと上条当麻は仲間達三人と妖怪の山の麓にある間欠泉センターの温泉に来ていた。何でもこの地下では核融合を使って地熱を管理している妖怪がいるらしい、この温泉もその恩恵に預かってる訳だから妖怪サマサマだよな
勿論当麻とてただ遊びに来た訳では無い、何せ次の仕事場は向かうだけで一苦労。前回の仕事の労いも含めて羽を伸ばしてこい、と言うある人物の優しい心遣いのお陰もありこうして湯船に身体を預けているのだ。
「まっ…そもそも紅魔館で派手にやらかさなきゃ今頃俺達は学園都市に帰る手段を探していたんだけどな」
「おいおい!マジかよ…!今時壁一枚隔てた先に入浴中の女の子の声が聞こえるとか!防犯意識の少ない妖怪最高…!」
「おい垣根ー、お前のそのふざけた大胆さが招いた結果を知らないとは言わせないからなー」
「うるせぇな…!静かにしろ、バレたらお前も殺されるぞ?それに件の一件は俺が永琳に半日実験台にされて丸く収まっただろうが…おっ、この声はウドンゲか?」
「だから止めろって言ってんだろ!?あと俺を巻き込むのもナシだ、大体お前はなぁ…!」
大体お前は…垣根は。
俺達が勝利した紅魔館組、正確にはレミリアにぼったくりも良い所の単価で持っていった薬を全て買い取らせたんだ。
効能が保証済みである以上詐欺にこそなりそうもないが流石のレミリアも青筋浮かべてたぞ…だがそこは約束、レミリアは勝負の始めに俺達が勝てば薬を全て言い値で買うと宣言してしまったのだから。
……まぁ、ここまでは良くないが良い。正直コツコツ働いてたら足りない位の額だからな、賠償金の額は。
だがこの先が不味かった、どれくらいヤバイか?って聞かれると……今度は永琳さんが青筋を浮かべるレベル
「俺達が代金を請求して数日後、紅魔館から今度は屋敷の修繕費の請求書が束になって届いたんだよな…そして売上高と相殺したものの永遠亭側に損失が出て…あぁもう思い出したくねぇ…!」
高価なステンドガラス
高価な紅絨毯
高価なぬいぐるみ
その他高価な品々…請求書を握り潰しながらも何とか笑顔を保つ永琳さんに俺達四人はひたすらに土下座で許しを求めたんですよーっと
「レミリアの野郎、なめた真似しやがって…!次に殺り合う時は紅魔館から引き摺りだして羽根をもいでから天日干しにしてやる」
「お前本当に懲りねぇな!?」
そんな訳で今度は借金を背負った俺達四人は次なる目的地――
「
「本気でそんな楽観視してるのか?言わずもがなだが地霊殿でまた同じ事繰り返したら…!」
「わーってる、次は間違いなく消される…絶対だ。永琳のあの目はガチだからな、例え誰が庇おうがこれ以上永遠亭…つまりは輝夜の立場を穢す様な真似をしたら後はねぇ」
…ま、まぁ垣根なりに…反省はしてる…の、か?
いやしてない、コイツは絶対反省なんかしてない!だってコイツは今―――!
「だったら覗きなんて止めろって言ってんだろうが!?負けた相手に泣きっ面に蜂宜しく法外な金を請求するより永遠亭の恥晒しになるだろ!!」
「うるせぇ!バレなきゃ良いんだよバレなきゃ!大体男が何で温泉で覗かず終われる!俺はこの瞳と記憶に美女の入浴シーンを焼き付けるまで諦めねぇからな!!」
そう、彼は…垣根帝督は。覗きを働いているのだ。
桶を幾重にも積み重ね隙間を未元物質で補強して…これまでの訓練で培った気配遮断まで悪用して。
覗き程度にここまでやるか?と言いたくなる所だがそれが垣根帝督その人の趣向なのだから天は才能を与える際の選定を絶対に間違えている
(ダメだ…!巻き込まれる前に逃げるか?いやいやそれも駄目だろ!じゃあ…女風呂に現状を伝える?……間違いなく上条さんも共犯者扱いされるに決まってるんでせう…!)
進路も絶たれ、退路も絶たれ…あれ…?何か俺また不幸に巻き込まれてないか…?
藤原妹紅SIDE
紅魔館での外界の人間を含んだ死闘が幕を閉じてからしばらくは人々は『永遠亭が幻想郷の各勢力を潰しに掛かった』『戦争が始まる』等々、好き放題に尾ヒレ背ビレを付けて吹聴してまわったが所詮噂好きな人々の話のタネにしかならなかった。徐々に噂も沈静化し…彼等が次なる目的地である地霊殿に歩みを進めた頃には誰も興味を示さなくなったのだった
「あ〜…マジで永琳に殺されるかと思った、私は不死身だけど。大体過ぎた事なんだからお説教で済ませれば良いのにさ」
「もう終わったことだし師匠のお怒りの大半は玄関ホールの修繕費でしょ?私は門を直接破壊してないしレミリアの妹からの請求は可愛らしかったじゃない」
「…チッ…まぁ良い。確かに済んだ事だし私もかなりぶっ壊したからなぁ…紅絨毯って1㍍四方であんなに高いとは思わなかった。あれなら大人しく殺人メイドだけをスクラップにしとくんだったな」
「かなり…と言うか7割型妹紅じゃない!頼むから地霊殿では興奮状態にならないでよね?収集付かないんだから…」
へいへい、とだけ返して私は脱いだ衣服を籠に放り込む。鈴仙は丁寧にブレザーを畳んでいるからまだ時間が掛かるだろう…それにアイツはほら!サラシの私と違って下着を付けてるからね、そこでも時間差が生まれるんだよ
ここに女子力の差を感じるが仕方ない、今更『キャピキャピ〜』とか興味ないから。いや、本当に。第一私は成長が止まって…
「…止めよ、慰安の温泉で疲れ溜め込んでりゃ世話無いし」
一人思考を暴走…もとい自爆した妹紅は首筋を擦りながら桶に腰を下ろす。基本的にイリーガル、クレイジーな一面が多い妹紅であるがルールは守れる時は守る、守れない時は徹底無視する事が信条だった。
そんな訳で温泉でのマナーの一つ、湯船に浸かる前に身体を洗おうと腰掛けた訳だ。
「もう、すぐに追いつくんだから待ってくれれば良かったじゃない」
「別に待つ程の距離じゃないだろ?ほらほら、背中を流してやるから拗ねない拗ねない」
「ありがとう、後で私もお返しするね」
「期待してるよ」
何だかんだ輝夜と永琳とは暴走状態を交えた戦闘になるが実は鈴仙とは一度も戦った事が無かったりする、別に手を出したくないとか避けてる訳じゃなくて…何となく苦労人の匂いが私の戦闘狂を鈍らせるんだ
私から選り好みして仕掛けない事もあってか鈴仙も輝夜が居ない時は好意的に接してくれる
「それにしても次は地底か…私や鈴仙、垣根はともかく当麻はどうやって地底に運ぶ?背負うにしたって距離があるからな」
「う〜ん…私もそれは師匠に相談したわ。その結果私か妹紅が護衛で同伴して間欠泉地下センターへ続くエレベーターで降りるのが妥当だろう、って」
「…やっぱりか。でもエレベーターってあれだろ?守矢の三柱と河童連中が合作した外界の乗り物…河童は別として守矢を信用したくは無いんだよな」
それに…永琳から聞いた話だがエレベーターってのは紐で吊るした鉄の箱らしい、それって紐が千切れたら脱出も出来ないし安全性に難しか無いと思う
その旨を鈴仙の背中をタオルで擦りつつ伝えるとすぐに返答が返ってきた
「あのねぇ…師匠は妹紅に分かり易く伝える為にエレベーターを簡略化して説明しただけで本来エレベーターは安全性に特化した乗り物なのよ」
「ふ〜ん…じゃあ妙蓮寺の破戒僧が乗り回す二輪車と比較したらどっちの方が安全なんだ?」
「その質問、永遠亭の金庫の鍵を師匠に預けるか姫様に預けるべきか…どっちが安全?って質問と同じ位簡単だからね」
「輝夜は何を預けても危ないからなぁ…まぁ良いや。代案も無いからそれでいこう、手間取らせて悪かったね鈴仙ちゃん。それと背中は流し終わった、頭を洗おう」
分かったような分からないような気もするが年頃の当麻を私が背負って30分以上も降下するのはちょっと辛い、安全性が確かならそれに乗らない手はないよね
湯桶に汲んだお湯を少しずつ身体をに流して石鹸を洗い流してから妹紅は鈴仙の肩をポンと叩く、目を閉じて…という妹紅なりの気遣いだった
「はいはい、わざわざありがとうね――妹紅さん。でも次は私の番。背中を流すからバトンタッチよ」
「いやいや良いって、それにさん付けは止してくれ。鈴仙ちゃんの意趣返しのつもりか?」
「分かってるなら聞かない、それに湯冷めして風邪を引いたら師匠に怒られるわよ」
「風邪なんてもう千年とひいてないっての――好意には甘えるけど。ここまでの道中でちょっと妖怪とか垣根とか垣根とかと戯れたから汗かいちゃったんだ、面倒かもしれないけど頼むよ」
「最後の辺りは二人が巻き起こす爆発が妖怪への威嚇になってたけど――それも狙いの内だった?」
「まさか!妖怪以上に生意気なガキを黙らせなきゃいけなかったから奮闘したオマケだよ」
そう、かつて紅魔館に向かう道中で妖怪との小競り合いがあったように間欠泉へ向かう道中でも彼等四人は襲われたのだ。
元々間欠泉へ向かう道自体人間は余り通らないし用も滅多にない、間欠泉や地底へ要件のあるような人妖は徒歩ではなく飛行を使う。
またしても前回同様
「当麻も頑張れば空くらい飛べるんじゃない?指導はしなかったの?」
「馬鹿言え、人間は飛べないのが普通なんだよ。それに温泉前の準備運動とストレス発散を兼ねた良い時間だったろ?――当麻は無茶せず一歩ずつ強くなっていけば良い」
「…優しい先生ね」
「模倣だ」
思わず可笑しくなって笑ってしまう、私ってば思った以上に慧音に染まってるんだな
どうやら鈴仙も妹紅と同じ事を考えたらしく背中を流す手は止めないもののクスクスと笑い声を漏らしていた
「その調子で私のパートナーも調教してくれない?教えの吸収が早い分生意気になるのも早くって」
「生憎と調教は管轄外、それに道中に数回は垣根に手痛い一撃を叩き込んだ…あーそこそこ…痒いとこだからもうちょっとかいてくれると助かる…」
「それで反省してないから困ってるんじゃない―――ここで合ってる?」
垣根…アイツは所謂天才肌だ。元より頭のキレも
まぁ医療技術に関しては紅魔館での反省を活かしたんだろうし、若さ故に有り余った力を試したい気持ちも分かる。実際に垣根は不用意には戦闘を仕掛けないし分別は付いてるんだろ
……ただ、少しだけ気になる
「どうしたの?黙り込んで…もしかしてタオルで擦った箇所が痛かったの?」
「いや……ちょっと…な…!」
流石にもう我慢の限界だ、これまでは執行猶予のつもりで見過ごしたが…
振り向いて怒鳴るのは簡単だがそれでは相手の思うツボ、と言うかそれが目的ではないのか?とさえ思えるのは妹紅の私情も混じっているかもしれない。
―――しかし、それでも。妹紅は自身の入浴姿を覗かれる事に悦びは感じないし覗き魔に対して穏便に済ませる程穏やかではない
「……覗いてんじゃねェぞ、この格下がァ!」
怒号を響かせ腕を真上に振り上げる。一瞬で振り向き火炎弾で眉間を撃ち抜いても良かったがやはり却下、相手の瞳に自身の一矢纏わぬ姿を献上する羽目になるからだ。
ならばどうするか?…振り向けず、狙いも定め難いのなら―――
脱衣場から出たばかりの頃は違和感程度のモンだったが…今も敢えて完璧には気配を隠さないそのスタンスはソイツの限界なのか挑発か?どっちにしてもよォ…!
「骨の欠片も残さず焼いてやるから焼き加減だけ答えろってンだ!」
言うが早いか成すが早いか…何にせよ次の瞬間には二人の入浴シーンを覗き見していた『ソイツ』に火炎弾の様な隕石が、若しくは隕石の様な火炎弾が降り注いだ
上条当麻SIDE
考えろ、感じるな上条当麻!落ち着いて最善手を考えろじゃないと死ぬ!身体的にも社会的にも!
「な、なぁやっぱりここは健全に温泉を楽しまないか?かき―――」
「ッ!右手を構えろ当麻、妹紅の野郎が気付きやがった!しかも胸を隠すように背を向けて…!どうせ妹紅の荒れた草原なんざ興味ねぇよ、俺が見たかったのはうどんげのダブル富士山だクソが!!」
「嘘だろおい…!大体俺もお前のしみったれた最低野郎の好みなんて興味ないんだよ、てか結局は上条さんに全振りか!?」
「温泉上がりにフルーツオーレと温泉卵を奢ってやろう、勿論マッサージチェアに座らせてやる」
「ッ!……って違う!買収されないからな俺は…!」
「――――お土産の温泉饅頭も忘れずに、だ」
「……垣根が、妹紅と鈴仙の背中しか見てない事を信じた上で。マッサージチェアも忘れるなよ」
「汗の伝う背中も背中で良い文化だからな、俺は嫌いじゃないぜ?」
どのみちさっき妹紅の『……覗いてんじゃねェぞ、この格下がァ!』って怒声が聞こえたから誤魔化しようはない、垣根も気配は全力で消してたみたいだけど経験の差があるんだろう。
でも今はそんな事どうでも良い、妹紅は振り向かずに怒鳴ったらしいから攻撃時もそれは変わらないはずだ
(となると――――口調から察するにあれは暴走モード、且つ高威力で精密な定めを必要としないスペルを妹紅は使ってくる…!)
「垣根、水風呂に飛び込んで潜水してろ!多分『火焔鳥』が来る!」
「んだよそれは?仲間とは言えスペル丸暗記出来るほど
「多量の火炎弾みたいな隕石、若しくは隕石みたいな火炎弾だ!」
「お前の右手じゃ防ぎきれねぇじゃねぇかフルーツオーレ損したぜ…!」
「非常時に損得勘定出来る程度には容量あるじゃねぇか!」
火焔鳥――――主に妹紅はこの技を戦闘で主体には用いない、多量に噴出する分当たれば多段ヒットにはなるが何せ隙が大きい上に一度火炎弾を上空に打ち上げるため敵に気取られ易い。
ただし接近戦となり相手が距離を取ろうと後退した瞬間…ズドン!良くて追加の後退、悪くて即時
「頼むから自制してくれよ妹紅、いや鈴仙でも良い…!水道管とか粉砕したらヤバイじゃ済まないんだぞ…!」
元より非は男性陣にあるのだが…そんな悠長な台詞は吐いていられない非常事態だ
とにかく右手を上空に突き出して改めてお湯を頭から被る、火炎弾相手には焼け石に水だけど無いよりマシだろ…!
さぁ来るなら来い、そう念じた瞬間に仕切り越しにも伝わってくる急激な温度変化―――
「やっぱり撃つんだよな分かってましたよ…!」
「このクソ鴉…いや射命丸ッ!今夜の夕食はテメェの肉で焼き鳥フルコースにしてやンよ!」
「…へ?」
妹紅は今…射命丸…って言ったか?オマケに心無しか火焔鳥の放物線は緩やか、つまり至近距離の俺達に直撃させるには軌道が違い過ぎる
上空を飛び交う季節違いの
(よ、よく分からないが…垣根以外にも二人を覗いていた奴がいた…のか?)
「垣根…もう大丈夫だ、浮上して良いぞ」
「…ブハッ!やべぇやべぇ死んじまう…!10月に水風呂ダイブとかイジメだろこれ!?早く温泉温泉…!」
「どちらかと言うと覗きの方がよっぽどイジメになるし犯罪だと思うけどな…上条さんも冷えちまったからもう一度温もるか」
「で、結局俺が凍えと酸欠で死にかけている間に何があった?どう考えても男湯に隕石が降り注いだようには見えねぇが……あぁ…幸せ…」
「分からない、ただお前以外に覗きを働いた奴が居たみたいだな。妹紅はそっちの方にキレて火焔鳥を放ったんだろ、ほらあっちの方角…煙が上がってるし」
「山火事とか起こらねぇだろうな?流石にそれは金じゃ片付かねぇぞ」
二人共、自身の安全が確保出来た途端にこのリラックスモードである。好意的に表せば逞しい、卑屈的に見れば厚かましい二人の青年は長生きするに違いない
その後も(当たり前だが)垣根は再び女湯を覗こうとはしなかった。一度命拾いした命を捨てる必要はない。
(わざわざ覗きなんてしなくたって…秋の紅葉と湯気を眺めるだけで上条さんは至福の一時が過ごせるんですよーっと。……ただまぁ…温泉に来たんだ)
(次は…鈴仙のライフルスコープでも拝借するか?いや、スコープを覗いて視野を狭めるのは……チッ。今回は俺の研究不足だな―――あぁでも…折角の温泉だし)
「「早めに上がってフルーツオーレでも一気飲みするか」」
――――ついでに彼等は仲が良い
久しぶりの方も初めましての方もどうもどうも。愛鈴です。
それより聞きました?愛鈴とか言う無能高校生、私情を言い訳に二月に入るまで一度も執筆しなかったらしいですよ
……すみません、色々あったんですよ。
さて物語は章だけを見てみれば半分という辺りに差し掛かり彼等/彼女等は次なるステージ地霊殿へ。上条さんはどんな不幸に遭うのか?冒頭部分で語られたある少女の憎悪とは?果たしてそれはこの物語にどう関わってくるのか?
伏線をばら撒くだけばら蒔いた見切り発進のスタートは今年も相変わらずですが本年もお付き合いのほど、宜しくお願い致します