上条当麻SIDE
「大きく出たな、
「…アイツが持つ幻想は俺も垣根も殺したって意味が無い。少なくとも俺はそう確信したぜ」
「あぁそうかよ―――だったら派手にお膳立てしてやるか!」
垣根の背部から顕れた『ソレ』……即ち天使の白翼。
左右にそれぞれ3本ずつ展開された翼は均等にレミリアとパチュリーを突き刺す様に襲い掛かる
「また珍しい物が出てきたな、そっちの金髪は魔術師か…いや違うな」
「普通に強くて普通にキザな俺の仲間だ!」
垣根には悪いがこの程度でこの2人を片付けられるとは思ってない、だが体勢の整っている魔法使いならまだしも俺の一撃を受けたばかりのレミリアなら…!連撃で攻め立てられる!
それぞれレミリアの頭上、左右から襲い掛かる白翼に身を隠して当麻は拳を軽く握り締める。
―――躊躇いも様子見無しの本気、白翼を打ち消して振り抜く
(回避か?ガードか?レミリアの性格なら俺達人間の攻撃なんて回避せずに受け止める筈、いや…思い込みは不味い…よな)
ただ白翼に遮られたその先にレミリアが消えていようが待ち構えていようがやる事は変わらない。俺に今出来る事は…
「全力でお前にぶつかるだけだ!」
全力で拳を振り抜いた後に聞き慣れた幻想殺しの音が当麻の耳に鳴り響く。
感じる感触は…垣根の白翼だけ、避けられたのか?
「ッ!…いや違う!」
幻想殺しに打ち消され粉塵へと姿を変えた白翼が当麻の視界を遮る。しかし、そんな煙風の中に紅く輝く光が2つ…!紅く輝く一閃が1つ!
「ほら、お前好みの肉弾戦だ!弾幕が張れないお前を私が蹂躙した…なんて言われても不愉快極まりないからな!ありがたく私の
「願ったり叶ったりだぜ、
これは当麻にとってある意味では想定内、もしくは想定外であった。
(ってと…!この間合いじゃ回避は間に合わねぇ、となると…取れる手段はこれしかねぇよな…!)
(さぁ来い
「
「
互いがぶつかりあったのはほぼ同時、当麻の裏拳は確かに槍の穂先を捉えていた。……確かに、『捉えて』はいた
「ッ…!?打ち消せ、ない…!」
「ハッ!やはりな、その右手は確かに異能を打ち消すとみた!だがしかしな…何から何まで打ち消せる…訳じゃないだろ?例えば今みたく、継続して膨大な魔力を注がれ続ける力には完璧には機能しない」
更に、とレミリアはグングニルに込める力を強めて話を続ける
「今のような拮抗状態でお前はグングニルを押し返さなければならない、だがお前の筋繊維はどうだ?押し返すどころか踏ん張るのが精一杯…大方フランとの闘いで疲労が蓄積したのか」
「―――所詮それがお前の、
あの時…フランとの戦いを終えた時確かに当麻は骨折や火傷を癒した。しかし傷付いた筋繊維や消耗した体力は別問題、なまじ人一倍の体力を持つ事と我慢強さが当麻に自己判断を誤らせる要因となってしまったのだ
(ヤバイ…!このままじゃ押し負ける…!)
多分…と言うかレミリアは俺を吹っ飛ばして勝ち、なんかじゃ満足しない。俺はレミリアの事を詳しい訳じゃない、理解だって出来ない所が多過ぎる。……それでも断言出来る
「
「その通り!それが私達
「お前とフランドールを同類にしてんじゃねぇ!!アイツは…お前が自分から遠ざけた過去のフランドールとはもう決別したんだ…!」
「最後の最期まで――捨て台詞が吐けた事だけは評価してやる、だが生憎と慈悲を持たないのも吸血鬼の矜持でね」
この時、この一瞬が最もグングニルが紅く輝いた瞬間である事は誰もが自然と認識出来た事だろう、それはつまり……
「死ね―――――
『神槍「スピア・ザ・グングニル」』
得物は同じ神槍、魔力量が跳ね上がった訳でも形状が変化して殺傷能力が上がった訳でもない。
レミリアはただ僅かに力を込め『投擲した』だけ
そう、投擲しただけ…ただ単に地球の物理法則に従い直進を始めた神槍は自身の進行を阻む
だとすればどうなるか?……そんな物は考えるまでもない。何故なら正解は…彼等の眼前にハッキリと転がっているのだから
フランドール・スカーレットSIDE
不気味な程、まるで耳元で囁かれたようにその音は皆の鼓膜に届いていた。
鋭利な切っ先が肉を貫き、傷を押し拡げ、それでも飽き足らずその先に進み続ける生々しい音
その切っ先が壁に衝突し進撃の終わりを告げた重低音
そして…磔にされた少年の吐血が紅い床に零れ落ちるとてもとても小さな音
昔愛読していた小説ではヒロインは自分を助けに来たヒーローが窮地に陥った時絶望して泣き崩れていた
だってそりゃそうでしょ?仮にも自分を助けに来た人が死にそうになったら誰だって絶望するし泣きたくもなる。だから私はそれが現実でも起こるのだろうと考えていた
……じゃあ今の私は?
「…とう、ま…?おいふざけんな…な、何勝手にダウンしてるんだぜ!?ちょっとレミリアの野郎の一撃を喰らったからって大袈裟過ぎるだろ…!」
魔理沙は…泣いてはいない、ただ非常に混乱しているのは目に見えて解る
「最悪…急いで師匠に連絡を…!その前に垣根…棄権よ、私達の負けで良いから早くアンタも退きな、さい…」
私がここに来た頃は項垂れたまま顔色が悪かった
…改めてフランは上条当麻が居る方向に向き直った
彼は所謂『磔』にされている。腹部を貫かれ壁に突き刺さったグングニルが彼を頑として逃さない
突き刺さった当初は声にならないような声をあげもがいていたがそれが適ったのも本当に数秒だけ。
そんな無惨な友達の姿を見て私は……何も出来なかった。
泣き叫ぶ事も、槍を放った張本人であるアイツに対する殺意だって微塵も沸かない
ただ呼吸が苦しい、まるで何かの魔法をかけられたように急激に気道に栓をされた気分。僅かに遅れてようやく身体が震え始める
そんな状態の中でも、皆の声が飛び交う中でも…私の耳にはアイツの声だけが甲高く響いている
(何もかもわか、んないよ…ねぇ…何で…私のレーヴァテインは簡単に弾き返したよね…?)
フランは『何で』を何度も心の中で繰り返す、だがその『何で』の矛先は意外にもすぐさま切り替わった。
「何で…何でそんな風に笑えるの!?何でそんな下卑た顔が出来るの!?私の友達を壊せたから!?自分に歯向かう人間を完璧に壊せたから!?アンタは私だけじゃ飽き足らず歯向かった者は全て壊す気!?」
「ハッハッハッハ!!いやぁ…悪い悪い!あまりに完璧に決まったからな…で、だ?あまり人を独裁者みたく言ってくれるなよ、確かに今回の勝負…私達が三勝した暁に連中の死を要求はしない…そういう取り決めはしたが死合ともなれば話は別だ。それに弾幕ごっこでの勝負なら
「何より…私はアイツにトドメを刺した、だがな!そんなアイツを私との闘いに送り込んだのは誰だ?リーダー等と宣いながら戦力差を見誤ったのは誰だ?――私に言わせれば確証もない名ばかりの絆とやらで人間と吸血鬼を闘わせるお前達の方がよっぽど壊れてると思うがな」
言い返せない…悔しいけどアイツが言っている事は事実そのもの
他でもない…私と出会ってしまったせいでお兄さんはアイツに無謀な闘いを…挑む羽目になった。
金髪のあのお兄さんだってそう、あの人は初めからお兄さんとアイツとの戦力差を理解していたはず。理解していたから何とか自分との闘いに持ち込もうとした…けれど、私のせいで走り出したお兄さんを止める事は出来なかった
悔しい…何もかもが悔しい…!
あんな外道が肉親である事実が、あんな外道と同じ血が身体の中を流れている事が
その外道の掌の上で踊る事しか出来ず、あまつさえそれを理解していながら今すぐ飛び出せない自分自身が……何よりも憎い
私は紅く染まってしまった友人を見つめた。
(まだ呼吸は続いているよね…?とにかく生きて欲しい、生きてくれていれば私はそれで…)
勿論上条当麻からの返事は無い。…フランの中で、ようやく一つの決心が付いた。それに合わせるように息苦しさと震えが収まる
「…そうだね、『私達』は壊れてる。プライドに雁字搦めになった姉に化物と悲劇のヒロインの2役を演じきれると盲信した妹、馬鹿さ加減じゃどんぐりの背比べじゃない」
「…フラン、口が過ぎるぞ。頼むからこれ以上私を失望させてくれるな」
「その言葉、そっくりお姉様に返すよ。昔のお姉様は『大嫌いな吸血鬼』だった、でも今のお姉様は…吸血鬼を名乗る事すら恥じるべき『三流の小悪党』に成り下がった。だから私はお兄さんの無念を晴らすためにお姉様を
「…私を、
私の鼓動が高鳴る、耳鳴りが激情を掻き立てる。
(今すぐアイツの喉笛を噛み砕かなければこの気持ちは収まらない…いやそれでもきっと収まらない…!)
「お姉様のした事は絶対に許さない…それ以上に私は私自身が何より許せない!!」
「禁忌『フォーオブアカインド』!」
どこからともなく3人のフランが現れる。これが禁忌『フォーオブアカインド』、勿論分身したからと言って各々の戦力が下がる訳でもない。
が、これで終わりではない。4人のフランがそれぞれその銘を告げる
「禁忌『レーヴァテイン』!」
再び玄関ホールの気温が跳ね上がる、奇しくもその火力は咲夜戦での妹紅を裕に上回っているだろう
しかしそんな跳ね上がった気温の中で力を奮うのは何もフランだけではない
「ふざけんなフランドールッ!勝手に乱入した上に当麻を死人にしてんじゃねぇよ!!」
最初に吠えたのは垣根帝督。腕で庇うように顔に降りかかる火の粉を耐えながら精一杯声を張り上げる
「それとお前もしつけぇんだよ、喘息…!」
そうかと思えば彼は飛び上がり数秒後に通過した弾幕へ悪態をつく
弾幕を放った正体を確認してはいないがその必要はない、幸か不幸かこの戦いにおいて彼はまだ1人としかぶつかり合っていないのだから
「先程とは違って余裕が無くなっているわよ、私の名前を間違える程度には、ね」
「―――テメェこそ余裕が無いんじゃねぇか?さっきからずっと湿気た弾幕ばっかり張りやがって」
そしてその応酬に垣根が
「そう、ひたっすら繰り返しなんだよ。手抜きとは言わないが殺意も勝利に対する欲も感じられねぇ、そんなの無くったって俺に勝てるってか?」
パチュリーの魔力璧に弾かれる銃弾、これも既に何度も繰り返した過程
「さぁ、ね。ただこれまでの過程を鑑みるならば次に貴方は弾薬の補填か間合いの確保、私はその隙に貴方に狙いを慎重に定めるのよね」
「ご明察、と言いたい所だが弾切れだクソが。これも安くねぇんだぞ」
「――そう、じゃあ今からはその愉快な能力と私の魔法の正真正銘の直接対決?」
「…普通なら、な」
残弾数が0になったマガジンをケースへと納めながら垣根は床に降り立つ。
「最初はマジでなめられてるのかと思ったぜ、が違う。時折不意を付くような角度から殺しに掛かったがお前には掠りもしなかった。じゃあ考えられる可能性は2つだ」
「…私が貴方を見下した上で、それでも尚私達の間には逆転を許さない実力差がある。若しくは―――」
「お前は端から俺を倒すつもりは無い、俺を足止めするのが目的だった。ってとこか…まぁ十中八九後者だろ?」
「正解、とは言えここまで来て貴方も無傷なんだから前者に効力は無いものね」
理解力も、頭の回転も共にこの場に居るメンバーの中でトップを争う2人である。垣根はパチュリーの真意を、パチュリーは垣根の数手先の思考を掴みかけていた
「互いに時間がねぇ、打てる手があるなら互いに早く打とうぜ」
「なるほど、あの面子を纏めるリーダーの名は伊達ではない…ね。えぇ、解ったわ。今から私が言うことはハッタリでも巫山戯てもいない」
「何もせず貴方達は今すぐここを去りなさい」
「…取り敢えず続きは聞いてやる、返答次第じゃ当初のプラン通り俺の能力をお前に叩き込むぜ」
その証拠、と言わんばかりに白翼が火の粉を吹き飛ばす。
その火の粉の根源、即ちレーヴァテインを力任せに振るうフランをパチュリーは……いや違う。それには語弊があるだろう
パチュリーが見つめていたのは正確には――――
「仮に貴方達が今ここで去ったとしても勝負とやらは貴方達の勝ち…必ずそう事態は転がるの。変化があるとすれば結末がより最悪なものになるか否か…よ」
「分からねぇな、何故そう言いきれる?言っとくが
「………レミィは死ぬ気よ、フランに殺されてね」
レミリア・スカーレットSIDE
迫り来る
狂気の笑みを浮かべ喉を鳴らして私の返り血を飲み干す
「どうしたフランッ!お得意の能力はどうした、禁忌の2枚重ねでガス欠か?その程度で私を
「五月蝿い…五月蝿いッ!お姉様は何時もそう!上から私を見下ろして私から全て奪っていく!でも今回だけは許さない…!あの人は…あの人はお姉様と違って奪わない!与えてくれた!」
「それは悪かった、私は別に悪意は無かったんだよ。寧ろお前の為を思ってこれまで頑張ってきたんだがな」
別段嘘は付いていない、記憶を改めて思い返してみれば…200年程前までは本気で私はフランの為を思ってフランを抑え込んでいたんだ
最初は本当にフランに綺麗な身体で居て欲しかった。
――――だから最初は外出を制限した
『ねぇお姉様…フラン、もう少し月を見ていたいなぁ…』
『すまない、フラン。代わりに私が面白い絵本を読んでやろう!この絵本にも月が出てくるから…な?』
それが続いたのも数十年だけ、この時フランが血ではなく破壊に魅入られたのだと気付いていれば…等と思い悩む時期もあった
『…ごめん、なさい…お姉様…。フラン、また壊しちゃった…』
『大丈夫!今回買ってあげたぬいぐるみは脆かっただけだ、私が職人をちゃんと叱っておくから!』
―――身体のバランスが崩れる、正確には左右の均等がおかしい。恐らくは腕を肩ごと切り落とされたか
「チッ…『斬る』と『焼かれる』が同時って言うのは確かに激痛だが。殺傷能力に関しては肯けないな」
「例えば相手が私みたくとち狂っていれば止血に利用されるぞ」
追撃よろしくと突き出されたレーヴァテインの1本を掴み傷口に押し当てて止血する、普段ならば気が飛ぶような激痛もさほど苦にならないのは―――終わりが見えているからか
「―――一番狂っているのは私じゃない、お姉様よ」
「否定はしない、だがお互い様だろ?僅差なものだ」
吸血鬼は不死身では無いにしろその再生能力は生物界随一を誇る、故に失われたレミリアの片腕は1分足らずで再生された
グングニルを両手で大回転させてからの振り下ろし、蝙蝠型の弾幕がフランへと襲い掛かる
――そして再び意識は再び走馬灯へ
更に一世紀程が経過した頃にはフランは最早破壊衝動に呑まれていた、日毎に波があり会話が出来る日もあったが…それも年に数回程度。数年に1回の頻度へと下落してからは見るに耐えなかった
『オネエサマァ!ダシテヨ、ハヤクツギノオモチャヲコワシタイヨォ!!』
『ッ…ごめんな、フラン。もうこれ以上人間を攫う事は出来ないんだよ…!』
そしてまた一世紀の時を経る。―――フランの為ではない、保身の為に。私はフランを監禁し…破壊衝動を拷問で抑え込んだ
『お願いだからッ!!これ以上私を困らせるな!何でお前はこの歳で未だ狂気を自制出来ないッ!?』
『ゴ、メンナ…サイ…ゴメンナサイオネエサマ…!フラン、ガンバルカラユルシテ…!』
『…その薄汚れた瞳で私を見るんじゃない…!』
結果フランは狂気を『克服』せずに自らの内側へ『溜め込んだ』。それにより全盛期と比較すればフランはかなり落ち着いたと言える
…しかしその
(思い返せば出会った瞬間に消しておくべき
再度全身を駆け巡った激痛に私は身体のバランスを完全に失い墜落、間髪入れずに杭代わりのレーヴァテインが皮肉にも私を床に磔にしていた。……これがフランなりの報復なのだろう
見上げれば…汗だろうか?とにかく何かをポタポタと落としつつ私を見下ろしフォーオブアカインドを解除したフラン、レーヴァテインの陽炎の所為でその表情はよく見えないが…さぞ輝いているだろうな…
「はぁ、はぁ…!ようやく追い詰めた…!…もう少し、何年前でも良いからお姉様を
「…知ったことか、吸血鬼の恥晒しの言葉は聞きたくない。
結局最期まで気にかけるのはあの人間…か、魔理沙や霊夢辺りなら悔いは無いが…。仕方ない、これも私に下った罰だ
だが、私の死によってフランはこれまでの過去と決別し本当の意味での自由を手に入れる。これはあの人間では絶対に成し得ない…つまりは、最終的に
「ごめん、お兄さん…私はお兄さんの優しさを裏切ることで貴方の優しさに報いる…!!」
フランが翳した掌の中に顕れたモノ
形状は弓
細部に悪魔の尻尾を連想させる造
それを用いて穿たれるであろう矢もまた悪魔の尻尾を模した形状
――――銘を『スターボウブレイク』
レミリアのグングニルが遠近両方の攻撃に対応出来るならばフランのレーヴァテインは近接に、スターボウブレイクは遠距離に特化していると言える
つまり2人は、姉妹は……今になってようやく想いが一つになったのかもしれない
これは
―――――これで、良い――これで………
「…良い訳、ないだろ…!こんな終り方…俺は絶対にさせ、ない…」
「お、兄…さん…!?」
それでも、例え姉妹が選んだ
彼もまた、
どうもどうも、久々に後書きを頑張ってみようかな〜?と気紛れに思い至った愛鈴でございます。
さてさて皆様は覚えておりますか?私めが少し前に『とあるキャラの夏休み話やりたいな』なんて宣ってた事を、そしてそれをすっぽかしていた事を!
これはイカン!と思い立ったのがつい最近なのはともかく今更夏休み…?ってなりますよね。
そんな訳でちょっとクリスマスの番外編を挟もうかと。年内には紅魔館編に区切りを付けたいので話数は…読み切りになりますが「まーた何か言ってるよコイツ」程度にご期待ください