藤原妹紅SIDE
これはあの物語が始まるより前の話、これはあの物語が終わった後の話―――
「チリン」
陽炎が道行く人々の視界を狂わせている様な暑さの中でも風鈴は変わらずに涼し気な音色を奏でていた。
飽きないねぇ、そう呟いたのは友人の家でダラリと寝転んだ藤原妹紅であった。それは暑さにも動じず音色を奏でる風鈴と目の前で筆を走らせる家の主へと向けられた尊敬三割呆れ七割の精一杯頭を捻り出して紡いだ言葉。
「風鈴に意思はない、ただ風に左右されるだけさ。飽きるも何も無いと思うぞ」
「物に宿る妖怪だって居るんだよ、それに物に対して感情輸入する……ほら、何だっけ?慧音の大好きな鈍器によく使われてる方法じゃん」
「私の大切な小説を鈍器呼ばわりするんじゃない、これは他人の頭をかち割る道具ではなく新たな発見への道を切り開く道具だ」
大体人の頭をかち割るのに道具なんて必要ない、頭突きで充分だ―――こんなぶっ飛んだ発言を言い放ったのは上白沢慧音。この家の主でありとある事件以降、妹紅の世話を焼くようになっている。
慧音は別に妹紅に対してのみ、特別に世話を焼いているのではない。元来の性格がこうなのだ、故に自身が教師として働く寺子屋では常に子供達の事を最優先に考えている
「……寺子屋のガキ共、その内頭突きを食らい過ぎて廃人にならなきゃ良いけどね」
「何か言ったか?」
「いや何も、こんなうだるような暑さの中でもけーね先生はお勉強にご熱心で頭が上がるなーってさ」
「頭が上がってどうする、妹紅…それに子供達が夏休みで寺子屋に来ない今こそが己と向き合う良い機会になるんだ」
そう、慧音も言う通り今は夏真っ盛り。子供達は夏休みということで遊びに夢中になり大人達はそんな子供達を口では咎めながらも暖かく見守っている。ちなみに私は毎日が夏休みみたいなものだから特に変わりはなし、強いて言うなら最近はよく人里…特にここ、慧音の家によく顔を出す
「はいはい、それで?せんせーは向き合ってみて何か分かったの?分かったのなら私に構ってよ。暑いのと暇過ぎて死にそうなんだ」
「お生憎様、親切な友人の親切な言動で考えが纏まりそうもない。まっ……妹紅も私の教え子と変わりない、その教え子が助けを乞うなら助けない訳にはいかないな」
何かの作業を終えた慧音は立ち上がり私へと手を差し出す。そこには教師の慧音ではなく大切な友人である上白沢慧音の優しい笑顔があった
「教え子云々で助けを躊躇う程半端じゃない癖に、さて…今日はどうしようか?慧音」
「ふふっ、私は妹紅が思うような器じゃないよ。…そうだな、今日は…近所の甘味屋が新しい売り物を始めたらしいんだ。しかも冷たくて甘いと人気になっている、どうする?」
「待ってました、夏に冷えた甘味なんて最高だな。行こう、慧音」
差し出された右手を掴み私は立ち上がる――あの時の私ならどう思うだろうか?私が流血も邪気もない血の通った右手を掴んで笑顔を向けられているなんて
上白沢慧音SIDE
近所の方に聞いた噂を頼りに炎天下の中を歩いていく、この暑さを耐え抜いて味わう甘味はさぞ美味しい筈だ
「それにしても冷えた甘味とはどんなものだろうか…気になるな」
「ん〜…あんまり期待し過ぎない方が良いんじゃない?多分冷やした西瓜だと思うけど。」
「西瓜でも私は構わないさ、西瓜は高いからなぁ…私には手が届かない代物だよ。それがお手頃な価格で食べられるなら願ってもない」
「相っ変わらず貧相な生活を送ってるのか?食事位里の誰かに頼めば慧音なら困らないだろ、それくらい旨味があっても良さそうだけど」
相変わらず、の一言に私は少し目を細める。妹紅の遠慮の無い発言にムッと来たと言うのもあるが……思い返してみれば私自身でも、あれは女性として如何なものかと考えさせられる食生活を送っていた時期がある。
それでもやはり里の皆に頼るのは気が引けてしまう、皆だって裕福な訳ではない。彼らにも家族があるのだから
「構わないさ、いざとなれば妹紅の処に転がり込むからな」
「あっ、里の皆は頼らない癖に私は頼るのかよ?」
「無理強いはしないさ」
「……私が断らないの知ってて言ってるだろ」
「私と妹紅の仲だからな」
やれやれと肩を竦める妹紅の表情は、どこか嬉しそうだった。まったく……嘘がつけない奴め
慧音の家を出て数分が経過しただろうか、里の大通りに出た二人を活気と熱気が迎え打つ。それもそのはず、只でさえ暑い真夏日にこの人混みだ。その暑さたるや慧音曰く「本気を出した妹紅の周囲の気温」と変わらないとか変わるとか
(良い活気だ、人々が切磋琢磨し技術が磨かれより良い在るべき道へ進んで行く……これが正しい道であること歴史が証明しているのだから。が、しかし―――)
しかし、と心の中で漏らした言葉を慧音は再度口に出す。
「幾ら何でも腐り過ぎじゃないか、妹紅?仮にも不死が強みのお前が暑さに負けるのは如何なものかと思うが…」
行き交う人々と何度も肩をぶつけそうになりながらふらつく妹紅に私は苦笑ながらに苦言を呈す。どうも妹紅は時折こんな弱い一面を私に見せてくれる、それがどうにも愛らしいのだから妹紅は卑怯だ
「不老不死が暑さに強いとは限んないだろ…つーか、何でこんなに人が多いんだよ…。夏だぞ、引き篭れよ、竹林のクソニートでも見習えよ…アイツなんて不老不死の癖にこの前熱中症で何回か死んでたぞ」
「確かに暑さは人妖問わず大敵だが妹紅はへばり過ぎだ、と言うか竹林の姫君はどうなっている?耐性も何も無いじゃないか」
「私にしても彼奴にしても互いに竹林の中でひたすら引き篭もってるから暑さには弱いんだ、慧音だって私の家に居る時は快適だろ?」
信じられるだろうか?超高温の炎が獲物である妹紅が暑さに弱いと宣言しているのだ、一番耐性が在って然るべきだろうに
不老不死の二人の意外な弱点に戸惑いながらも私達はようやく目的である甘味屋に辿りついた。
そこはほんの三十年程前に創業したあくまで「私目線」から見ればまだまだ駆け出しの店舗だが、甘味の定説に囚われない斬新な発想と子供でも気軽に立ち寄れる値段設定がウリ
……と言う事を以前に教え子達から聞いていたのだ。
そう、これは教育上に必要な調査なんだ!別に人気の甘味が気になったわけじゃないからな!!何も子供達の私生活にまで口を出す気はないがやはりそれが原因で寺子屋での授業が疎かになるのは悪手!!ここは教師である私が平等かつ公正な目で教育に配慮した視点から――
「…ね?ちゅ…んは」
現場の実情を把握し――
「おー……、だか…」
「必要とあらば子供達に注意を促さねば!!」
「……何さっきから独り言連発してんだよ、慧音こそ暑さにやられたんじゃない?皆注目してるぞ」
「あっ…いや…!その…!!こ、これはだな…!」
「あ〜……うん、何か面倒な匂いがするからその先は良いよ。とりあえず噂の新商品とやらを二つ頼んだから、すぐに出来上がるってさ」
気付けば周囲の客は皆私の顔を不思議そうに眺めていた、どうやら私は余程奇怪な客に映ったらしい…不幸だ…。
恥ずかしさにより高鳴る心臓はより多くの鼓動を刻み、その鼓動に比例するように体温が上がることで汗が溢れる
(わ、私としたことが店内で何という奇行を…!)
私が赤い顔を隠そうと下を向いた――その時だった
「…らしくないことしなくて良いだろ?俯かずに何時もと同じように私の瞳を見てくれよ」
「ヒャッ!?い、いきなり何をする…!!」
冷水が注がれた硝子のコップを握っていた妹紅の左手が慧音の額に押し当てられていた。これには堪らず私も顔を上げて妹紅を見上げる
「私には慧音の考える難しい事はサッパリだけどさ、お前は悪意で動いてないだろ?今日だって私をこの店に誘ったのも寺子屋のガキ共が良く来てるから気になった…ってのが主な理由で実は慧音も甘味に興味を惹かれた…違うか?」
当てがわれた妹紅の左手は未だ慧音の額を冷やし続け、水滴が二人の白い肌をツーっと伝っていく
「わ、私は別に甘味に興味など…!ただ教育者としてだな!」
「そうかよ、じゃあ私という教え子から慧音先生に一つ我侭だ」
「わが、まま…?」
冷えた妹紅の左手は私の額をそっと拭い、代わりに彼女の白く細い指が一本突きつけられる
「運良く私は偶然に慧音と甘味屋で相席になれた、教え子として私は教師と良好な関係を保ちたい。何分オツムが愉快に出来上がってるんでね、そんな訳だ…せんせー、私と素直に甘味屋での一時を楽しんでくれないかい?出来れば肩に背負った肩書きも今は忘れて欲しいんだ」
「…はぁ……分かったよ、教え子であり親友の頼みだ。偶にはこんな時間も悪くないからな」
突きつけられた指の先には綺麗な紅い瞳が明るく輝き、その瞳は暗に「そうこなくっちゃ!」と語っている
ワガママ、か…一体これはどちらのワガママなのか?それでも私は嫌いじゃないよ、妹紅に見透かされることも…その優しさも…な
藤原妹紅SIDE
ちょっとは元気が出た、か…?ったく慧音の奴…妙なところで意地っ張りになるのが可愛いんだよな。そもそも人気の店が気になるのは何も珍しい事じゃないんだから恥じらう必要も無いだろ、だから何処か放っておけないんだっての
相手の額に手を添え、笑顔と共に指を突きつけるという普通ならば恥じらう行為を既に妹紅はやってのけている訳だが勿論本人に一切の恥じらいはない。そもそも意識など微塵もしていないからこんな真似が出来るのだが
商品が運ばれてくるのはすぐ、という事だがまだ間もありそうだと判断した妹紅が口を開く
「それとさりげなく店員に聞いたら新商品は冷やした西瓜でも無いってさ、カキ氷に近い商品になるが明確には違うとも言っていたからな。慧音は想像がつくか?」
「流石に西瓜では無い事は想像がついていたが…カキ氷に近いがそうではない、となると難しいな。妹紅が外界に居た頃はそんな甘味は無かったのか?」
「無い無い、甘味なんて団子か饅頭が良いとこだよ。カキ氷だってあったけど気軽に食べられる品じゃなかったからな」
確か私の記憶がイカれてないならカキ氷の類似品自体はかなり昔からあったんだ、とは言えかなりの特権階級しか食べられない代物だったし今とは違って甘葛の樹液をかけて食べる物だったはず
「昔のカキ氷は小刀で氷を削ってたんだ、だからキメが粗いの何の!当時は冷えて甘かったから美味しいって位の感覚だったけど今と比べると食べられたもんじゃないな」
「成程…ふふっ、いやはや。偶には珍しい事もあるな」
私がカキ氷について話しているとそれを聞いていた慧音が突然、クスクスと笑い出した
何か可笑しな事でもあったか?と問いかける妹紅に対して慧音はいやな、と口を開く
「妹紅が自分から昔の事を話すなんて珍しいじゃないか、確かに他愛ない話だが私は聞けて嬉しかったよ。それにカキ氷に関する面白い『歴史』も聞けたからな」
「別に私が昔食べたカキ氷の話だけだろ?それに体験談とは言え正確性も何も無い話を鵜呑みにするのは歴史には人より五月蝿い慧音としては如何なものだ?」
「五月蝿いとは心外だな、それに歴史とは常に正しいものじゃない」
再度、それに、と繰り返した慧音は氷が溶け始めたお冷の水面に自身の顔を映し出す
「歴史とは常に万物流転、正しい歴史…なんて言うのは常に視る者によって変わってしまう。時の権力者に纏わる歴史がまさにそれなんだ」
私は今まで過ごしてきた時代を思い描く。
(平安から始まり外界では…平成だったか?その半分以上を憎しみと哀しみで過ごした私だったが確かに慧音の言う通り、私にはどの時代も混沌や殺伐とした印象しか無い。でもそんな間にも必ず幸せや笑顔の歴史があったはずだ、誰かを愛し愛される至上の幸福の歴史があったはずだ。そんな歴史を過ごした連中が感じた歴史はきっと光に満ち溢れていたんだろう)
「だが私は構わない、私が知る歴史も妹紅が視てきた歴史も全て等しく大切な歴史だよ。例え他愛ないカキ氷の歴史だとしてもそれは妹紅の感じた妹紅自身の歴史、それを友人として私が共に感じられるのは幸せな事だ」
「願わくばこの先もずっと…他愛なくて構わない、平凡で良い。妹紅や里の皆、私の教え子達とささやかな歴史を紡いでいけるのならばそれは正しい歴史でありとても幸せなんだ…妹紅もそうは思わないか?」
「…だな、そう思うよ、私もな」
別に言葉は要らない、長い返しも不要だ。だって…
「私が望んでいた幸せもきっとそんな形だから」
今度は私からも突然にクスクスと笑いが漏れる、慧音の事を言えた義理じゃないかもな…!
暫くは二人で笑い続けていたがそれを遮ったのは2つの器をお盆に乗せた店員であった
「お待たせしました、ご注文の『果実氷』になります!」
「ん、ありがとう…ちなみに差し支えなければこの商品がどんな物か教えてもらえないか?」
ヒンヤリと冷えた器を受け取った慧音は果実氷なる商品を見つめてから店員に問いかける
ちなみに果実氷という商品の見た目と匂いは悪くない、薄くスライスされた恐らく氷のような物に仄かに柑橘系の香りが漂うシロップがふんだんにかけてある
「はい、なるべく薄くスライスした氷に少しだけ粘度のある果実のシロップをかけてあるんです。お客さんからはよく『カキ氷と綿菓子の良いとこどりのオヤツ』と言われますねー」
「なるほど、確かに薄くスライスされた氷は綿菓子のようにフワフワしているな。ありがとう、教えて貰って助かったよ」
「いえいえ、ゆっくりご堪能ください!」
そう言って下がった店員はまた忙しそうに店内での応対に駆け回っていく
机の端に整頓されて置かれていた木製のスプーンを慧音に手渡してから私は早速果実氷に手をつける
「っ…これは、すごい…!見た目だけじゃなく食感も綿菓子そのものだしシロップも良く絡む!」
「本当だな、それに氷が薄くスライスされているからカキ氷特有の削りの荒い塊もない…これは人気が出る訳だ!」
互いにとうの昔に子供の時期は終えた二人だが今ばかりは初めて出会う新感覚の甘味に夢中になっている。慧音は果実氷を口にかきこむ妹紅を注意するものの自身もこめかみを押さえた事を見る限り食べ急いでいたのかもしれない
「いたたっ…!ま、まさか私がこんなカキ氷の定番を犯してしまうとは…!」
「ハハッ、良いじゃないか。あの慧音先生ですら夢中になる果実氷……店員に教えてやりなよ、良い謳い文句になるってな」
「馬鹿を言え、そんな恥ずかしい謳い文句はお断りだ…!ってまた痛みが…!」
結局、慧音の頭痛が治まるまで二人は店を出なかった。半人半獣でも辛いものは辛いらしい
そんな2人が店を出たのは完食後、更に20分を過ぎてからであった。
慧音は店員に『長居をして申し訳ない』と謝っていた、別にわざわざ謝る程の長居じゃないと思うけど。
まぁそんなことより今考えるべきことがある
「……またこの炎天下の中を歩いて帰るのか?」
「帰り道に夕飯の食材を買いたいんだ。すまない…辛抱してくれ」
「チッ…分かったよ、今日は私のワガママで慧音を付き合わせてるからな。おとなしく従うよ…ハァ…」
そして帰り道もまた陽射しと人混みによる活気に揉まれながらようやく人通りの少ない道へと辿り着く
一体そこに辿り着くまでに何度死にかけたことか…!
家屋の日陰を利用して陽を避けて歩く中、慧音の家まではあと少し。暑さによる苛立ちと気まずい雰囲気がそれぞれ妹紅と慧音の会話を塞いでいた。結局、2人は俯いたまま言葉を交わすことなく門前まで辿り着く
「…今日は悪かったな、まさか妹紅があんなにも暑さに弱いとは思わなかった。せめて飛べば風が当たって涼しかったかもしれないが…」
「別に気にしてないから慧音が気に病むなよ、私も暑さに負けて何も考えられなくなってたからな」
「…そうか」
考えられない…それは嘘だ。私はイライラしていたんだ、ただ暑かった…それだけの理由だ。慧音もそんな私を察してくれたんだろう
慧音が空を飛ばなかった理由なんて分かりきってる、こんな暑さであの人混みだ。熱中症で倒れる人間が居ないかが心配で敢えて人混みの中を通ったんだ、何時か里の医者も似たような事を心配していたからな――なぁ、分かってるじゃないか。考えなくたって昨日今日の付き合いじゃないんだ、苛立ちを抑える事だって出来たじゃないか…!
顔を上げれば申し訳なさそうな顔をした慧音が私を見送ろうと玄関で立っていた
「とにかく今日はありがとう、楽しかったよ。また明日もここに来るか?」
「あぁ、私も楽しかったさ…それと慧音!」
「どうした、妹紅?」
「私は慧音と甘味屋に行ったから楽しかったんだ!例え道中が暑かろうが寒かろうが関係ない。…寧ろ慧音と人混みに揉まれた事だって私の大事な思い出の歴史なんだよ」
「だから…そんな顔じゃなくて、笑顔で…な?サヨナラは笑顔じゃなきゃ互いにスッキリしないだろ」
日陰も日向も関係ない、私は数分前の感情を全否定して慧音へと向き直る。お前の曇った顔を背に受けるくらいなら暑い陽射しを浴びる方がずっと良い…!
対して慧音は―――
「分かった…そうだな…!確かに妹紅の言う通りだ、生徒を笑顔で見送れないなんて教師失格だ!」
「それで良い…それでこそ上白沢慧音、私の親友だ。――じゃあな、慧音!また何処かに遊びに行こう!」
「勿論!気を付けて帰るんだぞ!」
振り返り慧音に手を振る幼稚な仕草も、背を向けていても分かる慧音の笑顔も何もかもが照れくさかったし恥ずかしかった。でも…悪くない
「私が望んでいた幸せもきっとこんな形だから」
はい、お久しぶりでございます。
この話を投稿したキッカケやらは恐らく活動報告を見ていただければ分かるので割愛致します。
ちなみに皆様、この物語を読んでどう思われました?私は思いっきり矛盾しているんですよね(私の文章力の問題はさておき)
この話は時系列的には妹紅と輝夜の殺し合いが終りを告げた後で尚且つ、本編が始まる前となっております。そんな間の妹紅が幸せを口にする…悪党である事を自覚していた妹紅からは想像がつきませんよね。
ですからこの話は回想編であり何時か訪れるかもしれない『未来』のお話ということで執筆させて頂きました。
ここまで来ればタイトルについても『ほ〜』となる方も居ますよね?えっ、居ない?と言うか逆に意味が解らない…ですって?……では、わかり易く纏めますから聞いてくださいよ!
『けねもこは神の国』