とある幻想郷の幻想殺し   作:愛鈴@けねもこ推し

29 / 50
藤原妹紅にとって上白沢慧音とは?

十六夜咲夜SIDE

 

 

 

 

 

 

 

 

門ではどうやら永遠亭の兎と美鈴の決着が着いたようね,ここから見る限りでは…美鈴は敗北したのかしら?そうなると…次は私の出番,になるはず

青と白を基調としたメイド服に身を包んだ紅い館のメイド長…十六夜咲夜(いざよいさくや)は紅魔館内から同僚の敗北を確認して思わずため息をつく

 

屋敷に近づく4つの気配に気付いたのが少し前,さすがに館の中からではそれが誰の物なのかまでは判別出来なかったがもしそれが妖怪の気配だとすれば…非常に不味い.唯でさえここ最近は思い上がった妖怪が紅魔館に近寄ってお嬢様の気を害しているのだ,従者としてこれ以上お嬢様の平穏を害する輩を放置する訳にはいかない

が……咲夜の主,レミリア・スカーレットが取った行動は意外なものだった

 

『…咲夜,今夜の夕食は少し遅くなるかもしれない.もしかするとお前にも出番が巡ってくるかもしれないぞ?』

 

『それは…この気配が関係しているのでしょうか?』

 

『あぁ,気配の内の二つが初めて感じるから…というのもある.だがそれ以上に――――

 

運命が全く視えないんだ,その二つの内の一つの運命が全くな.こんな体験は初めてだ…何の用かは知らないが退屈しのぎには良いかもしれん』

 

『お嬢様に限ってそのような事は有り得ませんわ,この世の全ての運命はお嬢様のその手の中に』

 

『過剰評価だ,咲夜.私にも既に流れが決まり動き出した運命は変えられない…だが,その流れに抗い楽しむ事くらいは可能だ.せっかくの貴重な巡り合わせ…ただただ普通に過ごすだけではつまらない,夜の王である吸血鬼らしく血で飾ろうじゃないか!』

 

『御意,全てはお嬢様の御心のままに!』

 

こうして私は主のレミリアお嬢様と共に四人の内の運命が視えない者を出迎えようとしたのだけど…

 

「まさか時間停止が封じられるなんて,これも運命が見えない事に関連しているのかしら?」

 

紅い手摺に紅い絨毯が敷かれた階段を一段,また一段と降り立った咲夜は玄関からすぐにある正面ホールで主とその敵を待っていた.普段であれば時間を操り自分から出迎えるのが筋なのだが…どういう事か本日の客人には彼女の常識(げんそう)は通用しないらしい

 

1人呟いた所で誰からの返事があるわけでもない.現在紅魔館の住人は大半が各々の用事と向き合っているはずだ,例えば動かない大図書館の二つ名を持つ『パチュリー・ノーレッジ』ならば今頃はせっせと本泥棒対策の魔術を考案しているはずだ

 

美鈴は今ダウン中,お嬢様はその4人組と今こちらに向かっているでしょうし後は……妹様ね.あまり激しく闘い過ぎるとまたお気に触れるかもしれない,既に美鈴の一撃でかなり地面が揺れたのでは?というくだらない疑問は置いておくとして…あの調子ならきっと門もさぞかし愉快なオブジェに変わっているのね

 

まずは不貞な4人組の輩を制圧,その後に美鈴を適当に介抱してから門の修繕を人里の大工に頼まなければならない.正直考えただけで頭が痛くなるような作業量だ,幻想郷の神なんて禄なのがいないがこの不満を侵入者にぶつけてもそれを咎める程器は小さくないだろう

やがてしばらくするとコツコツ,という音が響いてくる.この足音は敬愛すべき我が主の物…そこに無作法な他の足音が混じっていることは頂けないが主が館に入ってくる以上従者の成すべきことなど限られている

 

「お迎えが遅れて申し訳ありません,お嬢様.その代わりと言っては何ですがお客様をお迎えする準備は万事整っておりますわ」

 

従者はただ静かに扉を開き主を迎える

 

そうか,ご苦労だったな.とは言え私は門まで様子を見物に向かっただけだ.出迎えられる程のことじゃない

主はただ静かに扉の奥へと進み従者を労う

 

それにしても案外に面白い連中だったよ,四人の内二人は幻想郷の住人だが後の二人は外来人だ…人間にしては愉快な能力もある

 

「お嬢様に置かれましては昂っておられるご様子,メイドとしてお嬢様が満たされる事ほど満たされる事はございません」

 

そうか,ならば咲夜!私はまだ完全には満たされていない,美鈴はそこの兎に敗北してしまったからな.私はお前を信頼している,そんなお前ならば私を…満たしてくれるな?

 

「畏まりました,お嬢様.全てはお嬢様の御心のままに」

 

さて,待たせたわね?大体の事情は察したわ,そちらは誰が出るのかしら?

見るところ4人組の内訳は1人が迷いの竹林の不死鳥,もう1人は永遠亭の狂気の兎.そして残る2人が…外来人かしら?とは言っても恐らく美鈴と戦ったであろう玉兎は金髪の外来人に肩を支えられて立つのもやっとの様子,加えて何故か魔理沙がいるのだけど…ある意味残る3人以上に警戒しないとね

 

「あー…えっと何か考え事してるみたいなら横槍入れるみたいで悪いんだけどさ?次は私が出るよ,金髪とツンツン頭の少年二人はアンタの物理弾幕を食らったら一溜りもないんでね」

 

「構わないわよ,ただそちらにいる外来人のどちらかのお陰で私は能力が使えないの.これはあなたから私に対するハンデの要求と受け取っていいのかしら?」

 

どうやら私の相手は…竹林の不死鳥,藤原妹紅.宴会ではちょくちょく顔を合わせるけど…弾幕ごっこは永夜異変以来かしら?まともな殺し合いではまず勝てないけれど…弾幕ごっこなら私にも十二分にチャンスはあるはず

 

「…悪いね,当麻.このメイドは愉快なオブジェにされるのをご希望だ.当麻は危ないから白黒魔法使いにでも頼んで紅魔館を案内してもらいなよ…きっと当麻の右手がこの部屋の空間に触れていなければ幻想殺しも発動しないだろうから」

 

「……分かった,メイドさんも真剣勝負の邪魔をして悪かったな.えっと…霧雨だったか?悪いが付き添いを頼むよ」

 

「別に構わないんだぜ,私もお前の右手には興味があるからな!案内ついでに話を聞かせてくれると助かるんだぜ」

 

こうして上条当麻と霧雨魔理沙は紅魔館正面ホールを退出,後に垣根帝督は『俺も一緒に抜け出せば大図書館に潜入出来たんじゃねぇか?』という重大なミスに気づくのだが時既に遅し.何より彼の隣には簡易的な治療を施したとはいえ息も絶え絶えの相棒がいるのだ

 

…なるほど,あれがお嬢様が仰る『運命が視えない人間』…能力の名前は幻想殺し.幻想郷には皮肉な名前ね,ただこれで能力の制限は消えたわ,理屈は全く不明だけど彼が部屋を出た瞬間に時間が再び操作出来るようになった事が分かったのは大きい

 

「さて,メイド長…能力解禁を喜んでいる最中悪いが…今紅魔館の主が吹っ掛けた勝負のルールはどこまで把握してるんだ?」

 

「さぁ?大方紅魔館メンバー対あなた達との真剣勝負が始まったということは把握しているわ.それ以外は私にとって瑣末な事でしかない,ただただ勝利をお嬢様に捧げ少しでも心を満たしていただくだけの話よ」

 

「おめでたいね,忠実なる僕から傀儡に成り下がったってとこ?頭が下がる話だよ」

 

売り言葉に買い言葉…時間を数秒無駄にしてしまった,お嬢様が欲する物はくだらない茶番などではないわ

 

「父の仇を取るために不死になったは良いものの結局は10032回目での殺害を『半人半獣』如きに止められ日酔ったあなたよりはマシな成り下がりだと思うのだけど.さぁ始めましょう,決闘方法は弾幕ごっこで構わないのかしら?」

 

「…………あァ,構わねェ.アイツの事を理解しようともせずその差別名称で呼ぶよォなクソ野郎を叩き潰すのは弾幕ごっこで充分だ…お片付けだ,10分で終わらせてやる」

 

(口調が……若干変わった?余程上白沢慧音を馬鹿にされたのが癪に触ったのかしら?何にせよ…怒ってくれるなら私としては利点しかない)

 

「ではお片付けされないように頑張る必要があるわね,使用スペルは2枚!私は『殺人ドール』と『ザ・ワールド』を」

 

「やってみろ,格の違いってのを教えてやる…こっちは『―鳳凰天翔―』と『インペリシャブルシューティング』だ」

 

不死鳥と瀟洒なメイドは浮かび上がり互いに睨み合う,片や主の聖域を侵す不埒者を追い払うため.だがもう片方は…ただ勝利の為だけに目の前の人間を見据えているのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

藤原妹紅SIDE

 

 

 

 

 

 

 

 

(チッ…悪い癖が出ちまったなァ…あのメイドからすれば私が怒るのは理想の展開だってとこか?…つくづくなめた野郎だ)

 

そんな考え事をする暇もなく敵はナイフを正確に放ってくる,ホーミング機能でもあるのかと疑いたくなるような正確さだ.対する妹紅はと言えば

 

「しけた弾幕だなァ?まさか狙い通りに私が怒ったからこれくらいで仕留められる…なンて思ってンのか?」

 

ただただ迫り来るナイフを躱し,咲夜がナイフを投擲した僅かコンマ数秒後の隙に火炎弾を撃ち込む.普通の人間ならばこれで簡単に黒焦げになるのだが生憎と敵はただの人間ではない

 

「まさか,私としては歓迎するけれど?あれだけ大口を叩いのだからあんな小手調べで終わられて貰っては逆に困るのよ」

 

「安心しろ,小手調べで終わる気も終わらせる気もねェ…てめェには色々と借りがある,さっきの発言に今までの借りと利子を加えて返してやるからよォ!!」

 

派手に啖呵を切ったは良いものの,形勢は咲夜が優勢であった.ただでさえ自身が持つ『時間を操る程度の能力』に加え高い戦闘力とそれに見合う経験.全てをフルに活用し目の前の敵を迷い無く追い詰める咲夜に対して妹紅は真逆,能力の異常性や戦闘力,経験に至っては咲夜と比べ物にならないにも関わらず怒りで冷静な判断を下せていない

 

(落ち着け,あのメイドを殺す必要はねェ…慧音を差別名称で呼んだことを心から後悔させてやれば良い.借りを返すのはそのオマケで充分だろォが!)

 

分かってンだ,これは私1人の闘いじゃないことも.負ければそれだけ後続の当麻や垣根に負担が伸し掛る事も承知の上だ

それでも,それでも怒りが収まらない.フツフツと水が沸騰するように蓋をしてもどこからか怒りが溢れる.溢れた怒りは妹紅から冷静さを奪う,失った冷静さを取り返そうと余計に焦る――まさに悪循環だ

 

「案外…あなたは精神攻撃に弱いのね,身体は弱さを知らないというのに.この調子では私が10分と待たず勝利をお嬢様に捧げる事が出来る……メイド秘技『殺人ドール』!」

 

「チッ…!ここでスペルカード発動かよ…!」

 

殺人ドール…時間を止めてその間にナイフを大量投擲…そンなスペルだったか?何にせよ今の私に回避出来るか?いや,やるしかねェ…よな

 

私に見えたのはメイドが大量のナイフを投擲した所まで.言うまでもなく次の瞬間には前後左右からナイフが襲いかかる,勿論回避スペースはあるが…やはり状況判断が遅れて普段なら躱せるであろうナイフに髪を数本持っていかれる始末だ

 

「クソ,野郎がァ…!次から次へとなめやがってよォ!!」

 

「その状況で私に吠える暇があるなんて感心するわ,でも先程までは私が弾幕を張っても返ってきたのは怒号ではなく火炎弾だったはず…永夜異変の後の肝試しで闘った時はもっと動きも良かった,そこまであの半人半獣を馬鹿にした私が許せない?」

 

「そ,の名前でアイツを…!慧音を呼ぶんじゃねェ!!三下ァァァァァァァァ!!!!」

 

もうどうだって良い!我慢の限界だ,まずはコイツを黙らせる!!避けきれねェならスペカで相殺してやンよ!!

頭の中で蓋をしていた怒りが弾けた気がする,ここまで激怒したのは……最後に輝夜を殺した10031回目の時か?それとも…慧音と衝突したあの満月の夜…か…?

私はスペカを握り締めながら脳裏に懐かしい竹林での終わりの無い殺し合いとその殺し合いに終止符を打った日の事を何故か思い出していた.なンで……なンで今こんな事を…?

 

「妹紅ッ!!ボサっとしてんじゃねぇ!!まだメイドのスペカは終わってねぇんだぞ!?」

 

「横槍は反則…とは言え…チェックメイト」

 

気付けば周りには無数のナイフ,考え事をしながらの回避行動だった為か既に私を取り囲むナイフに回避スペースなど無かった.今スペカを宣言した所で私が串刺しにされる方が絶対に早い,まさにチェックメイト…垣根の怒号が無ければ気付きもしなかっただろう

 

(無様だなァ……慧音を馬鹿にされて吠えることしか出来ず,挙句勝負にも敗北してこの本数なら死ぬかもしれねェ…とは言え不死身だから死ぬことなんざ構わねェがな…)

 

『不死だからってお前が無駄死にして良い理由になるかっ!!馬鹿者!』

 

「…え…?なン,で…慧音の声が…?」

 

これは…走馬灯か?確か死ぬ寸前に見られる,ってやつだ…道理で追い詰められた辺りから『あの日』の光景が視えた訳だな

慧音の声ならいつでも歓迎だが…顔が見えねェのは残念だな.幸い走馬灯の間に流れる時間はかなりゆっくりと感じる,無様に恥を晒す前に聞いておいても悪くは…ねェだろ

 

『妹紅が蓬莱人だろうと何だろうと私には関係無いよ,私にとって大切な友達である事に変わりはないからな』

 

「…さらっと気恥しい台詞を吐いてンじゃねェよ.こっちの気持ちも考えてくれたンですかァ?」

 

勿論慧音からの返事などある訳がない

 

『…確かに弾幕ごっこで博麗の巫女と八雲紫,紅魔館の吸血鬼やその従者を相手にするのは無謀だったかもしれない.でも後悔はしていないさ,私は戦って負けて怪我をしたり惨めな思いをするよりも…妹紅が独りだと思い込む事の方がよっぽど後悔すると思うんだ』

 

「そんな安い台詞を吐くならまずは1人くらいは足止めして欲しかったなァ…傷だらけになった慧音を誰が永遠亭に運んだと思ってンですかァ?しかもその後で重かった,って言っただけで床にめり込む頭突きをするのは教師としてダメだと思うんですけどォ?」

 

『お前が自分を化物だと勘違いしているのなら…!今からお前を人間に戻してやる!妹紅をそれでも化物だと思い込ませる程の歴史(げんそう)があるって言うんなら…!まずはそのふざけた歴史(げんそう)を…喰い殺すッ!!』

 

「…………ありがとォ…慧音…お前は私の……」

 

どうやら走馬灯はここで終わりらしい,その証拠に慧音の声と夜中の竹林の風景が消え代わりに私を殺そうとする大量のナイフが視えてきた

 

(…チッ…また救われちまったなァ…何度お人好しを重ねれば気が済むンだよ,お前は…!)

悪いがこのまま無様に敗北する気分では無くなってしまった,その為にはまず回避不可能なこのナイフの群れから脱出しなければならない

 

「…スペカは…要らねェ!!」

 

「今更何の悪足掻きを…ナイフは既に回避不可能,あなたの末路は串刺しに…!?」

 

確かになァ…これはいくら何でも回避不可能だ.だがどうにか出来なきゃ敗北する…だったらどォする?簡単じゃねェか!

 

「ナイフを全て爆発で吹っ飛ばせば弾幕もクソもねェ!!もっともある程度距離があると精度が落ちるから今くらいの至近距離でもねェと成功しないけどよォ!!」

 

足で床を軽く踏みつけ私自身を包み込むように爆発を起こす,今にも刺さりそうな距離にあったナイフはそれでほとんど弾けとんだ.残るナイフくらいなら余裕で回避出来る

 

「私とした事が怒りで色々忘れてたみたいだな,弾幕ごっこは避ける以外にも回避方法があるってことはあの一週間で当麻に教わったじゃねェか…つーかよォ」

 

「…っ…少し侮り過ぎていたわ,次は確実に…仕留める…!」

 

「…お前,私が慧音に輝夜への復讐を止められてから日酔った…とか言ってたよなァ?……憐れだわ,もし本気でそう思ってるンだとしたら抱き締めたくなっちまうくらい憐れだわ」

 

「……何が言いたいの?」

 

「…確かに私は『あの日』慧音に敗北した,今じゃ輝夜への復讐も止めて昔に比べれば丸くなったもンだ.…だがなァ!!」

 

ここで妹紅は1枚目のスペカを発動,『―鳳凰天翔―』である

 

「私が丸くなろォがその結果弱くなろォが別にお前が強くなった訳じゃあねェだろォがよォ…アァ!?」

 

先程以上に,更に威力を込めて,辺り前面の床を全て爆発させる.咲夜もこれに慌てず時間を停止させ安全圏の正面ホール二階に避難……だが

 

「とにかくまずはスペカの終了まで耐え切らないと…って今のは…ガラスが割れる音…!?」

 

余りにも強過ぎた爆発の威力は正面ホールの床を粉砕するだけでは飽き足らず咲夜が退避した二階の窓をも粉砕していたのだ

修理の手間暇を考える余裕もなく,早く逃げなければガラスの雨に降られたのでは人間である咲夜は一溜りもないため二階から飛び出し正面ホールの天井付近まで退避するはめになった

 

「悪ィが!!アイツの名前は半人半獣じゃねェ!!上白沢慧音だ!」

 

鳳凰の紅い深紅の翼を顕現させた妹紅は咲夜を包み込むように紅翼を広げながら拳を握り締め,そして…

 

「理解したンなら大人しく尻尾巻きつつ泣いて!!無様に主の元へ引き返しやがれェェ!!!!!!」

 

燃え盛る紅翼からは時間を停止させても回避するスペースはない,そうなれば最早勝負は決したも同然

 

「グフッ!!!!???」

 

妹紅の右ストレートが鼻に突き刺さった咲夜は紅翼の包囲を突き破り更に壁に激突して墜落.勝負ありだ

咲夜が数回起き上がろうとするもやがて力尽きて気絶するのを確認した妹紅は粉砕された床に降り立つ

 

「確かにこのザマなら日酔ったと馬鹿にされても文句は言えねェかもなァ…だがなァ.いくら弱くなろうが慧音を……私の『英雄(ヒーロー)』を虚仮にするやつだけは許さねェって決めてンだ…クソッタレが」

 

第一戦目

種目:総合格闘技

鈴仙・優曇華院・イナバ(○)VS紅美鈴(×)

 

第二戦目

種目:弾幕ごっこ

藤原妹紅(○)VS十六夜咲夜(×)




お察しの方は大勢いらっしゃると思いますが慧音と妹紅の出会いはあの話と重なります.勿論話をそっくりそのまま引用するつもりはないのですが…ん〜,やっぱり私の性格上無意識に引用しているんでしょうねきっと.
ちなみに次回もしくはその次辺りから回想編か学園都市編を始めるつもりです.多分流れ的に回想編だとは思いますが

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。