とある幻想郷の幻想殺し   作:愛鈴@けねもこ推し

13 / 50
どうも、GW中に今までは無かった部活が食い込みストレスのあまり黒翼覚醒しそうなけねもこ推しでございます。これじゃあ毎日の更新なんて出来ねェだろうがァ!!!

そんな訳で今回の注意点でございます

1、もこたんと東方キャラINしないお

2、豆腐メンタルな一方通行

3、ンだァ、その思わせぶりな文面はァ?

Are you おっけーね?


とある保護者(アクセラレータ)の奮闘記  後篇

一方通行SIDE

 

 

 

 

 

 

 

 とりあえず俺は警備員のデータが詰まってやがるサーバーに侵入を成功させ無事データを盗み出した訳だが……こりゃどォいうことだ?

 

(データを見る限りじゃ……現在行方不明として警備員に捜索要請が出されているのは一件だけだ。問題はソイツの名前……それは…上条、当麻…)

 

「ねぇねぇ一方通行!結局行方不明になった生徒さんは誰だったのってミサカは質問してみる!」

 

話すか?このガキに?…ダメだ、このガキにあの三下の事を話せば確実に「私もあのヒーローさんを探しに行く!」とか何とか言いだすに決まってやがる。別にそれだけならかまわねェが…問題はその次に書かれている事だ

 

(上条当麻の捜索中止命令だァ?ただその同居人は保護しろ……オイオイ、こりゃ本格的におかしいじゃねェか。こんな速さで警備員が動いたってだけでも異常だってのに今度はそれを上回る異常な速さで捜索中止命令…まともに考えれば学園都市上層部が絡んでやがるな)

 

だとすれば話は違ってくる、このガキを連れまわすなんてもっての他だろ。既に監視されてるかもしれねェ…とにかく一度作戦を練り直さねェとなァ

 

「……タ…!ねぇ一方通行ってば!ねぇ無視しないでってミサカは何度も要求してみる!!」

 

「…ギャーギャーと喚くな、ちゃんと聞こえてるっての。目立つから黙ってろ」

 

チッ…考え込んでたせいでクソガキの声が聞こえてなかったようだな。いけねェいけねェ、これじゃあ俺の方が目立っちまうだろォが

 

「うぅ……でも無視を続けたあなたにも少しくらい責任があるかもってミサカはあなたを追求してみたり……」

 

そう呟く打ち止めの声は今にも消え入りそうな涙交じりの声だった

 

……待て、止めろオイ。今にも泣きそうな顔をすンじゃねェよ!これじゃあまるで俺がお前を泣かせたみたいだろォが!?つゥか周りの連中も睨ンで来やがっただと!?いくら俺の反射をもってしてもこの刺し貫くような視線は跳ね返せねェよ!

 

「あァクソッたれが!とりあえず何か食わせてやるから泣きやみやがれェ!」

 

だがこんな口調で「はいそうですか」などと頷いて泣きやむ子供はあまりいない。それが見た目は幼女、実年齢は500歳だったり495歳だったりする吸血鬼だとするならばそれはまた別の話なのだが

 

「…うぅ…!ぐすん…!酷いよ、一方通行ぁ……!!」

 

「なァ!?分かった!分かったからこんな所で泣くな!ちゃんとさっきの事も話すからよォ!!」

 

 

いよいよ打ち止めの涙腺が崩壊寸前と言う所で何とか俺は打ち止めを落ち着かせ、再びファミレスに入る事に成功した。

 

俺は相も変わらずコーヒーを、打ち止めはデザート類を注文した

 

「ったく……いちいち俺に睨まれたくらいで泣くかよ、普通はよォ…。確かに一般人より目つきは悪いほォだがな」

 

「分かってるのならもう少し優しくしてほしいなってミサカはあなたにお願いしてみるけど…でも何だか無理な気がする…。それで結局何が分かったの?」

 

「別に何もねェよ、単なるガキがいなくなっただけの話だ。サーバーにはそう書いてあったぜ」

 

俺は満更ウソでも無いが要点は全て取り除いた情報を話した、これだけは絶対に話す訳にはいかねェんだ

 

「………本当に?また何か危ないことが起こるんじゃ…」

 

「お前の頭はどんだけ飛躍してンですかァ?ただガキが一匹いなくなっただけで何にも起こる訳ねェだろうが。百歩譲って仮に何か起きたとしても、だ…

 

 

お前や妹達(シスターズ)、黄泉川や芳川に危害が及ぶようならどんな目に遭おうが絶対に守りぬいてやる。今じゃ演算を外部に任せねェと能力もまともに使用できねェポンコツの脳だけどよォ…お前達全員を守り切るには十分過ぎンだ。だからお前達は何も心配しなくて良い」

 

これは俺の本心にして決意であり責務であり背負うと決めた罰の一部にしか過ぎねェ…。ただそれでも…償いきれないにしてもそれが=償わなくて良い事にはならねェんだ

 

「……そっか…じゃあミサカからもう2つお願いしても良いかな…?」

 

「俺に出来る事ならなァ、ただこれ以上料理を頼むのは止めとけ、身体に響くぞ」

 

「違うよ!そうじゃなくて……出来ればその守るべき人達の中に…あのヒーローさんも加えてあげて欲しいなってミサカはミサカはあなたに頼みこんでみる…!だって…いなくなった学生さんっていうのは……」

 

……まさか端末の情報を見られたのか…?いや…いくら何でもまだこのガキにそんな高度な能力の使い方は…

 

「……いつから気付いていやがった?まさか俺の端末にハッキングしたんじゃねェだろォな?」

 

「…ミサカネットワーク、もう他の下位個体が私達より先にヒーローさんの失踪について気付いていたみたい。私にだけは情報の開示が拒否されていたけど…少し前にやっと知ることが出来たの…」

 

……どォやら事態は既に俺が考えているより数歩先の状態まで悪化しているらしい。

 

「……今すぐ他の妹達に伝えろ、この件は俺がカタを付ける。だからお前達は手を退け。正直俺にもこの一件は単なる偶然なのか裏で糸を引いてやがる奴がいるのかすら明言できねェんだ。そんな危険な一件にお前達を巻き込む訳にはいかねェ。」

 

「…………っぱり…あなたはいつもいつもそうやって1人で抱え込んで……」

 

「あ…?どうした…?」

 

「いっつもいっつもあなたはそうやって1人で抱え込んで!どうしてミサカの気持ちを考えてくれないの!?私はあなたの傷付く姿なんて…!最低だよ、アクセラレータ!!!!」

 

そう告げると打ち止めは俺に飲みかけのジュースをぶっかけ店を飛び出した

 

………最低、か…分かってンだ…そんなこと…。でもよォ…俺は…俺には償う方法が……

 

浴びせられたのは単なるジュースと「最低」の一言のみ。たったその2つのものがかつて最強のその先である「無敵」の領域に達しようとした第1位の心を深く深く傷付けていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミサカ10032号SIDE

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目の前を20001号……すなわち打ち止めと呼ばれる個体が走り去って行った。その代わりと言うのはおかしいが…目の前には今までミサカネットワークや自分の目で見てきたどの戦いの後よりも傷付き、疲れ果てた彼の姿があった

 

 

「手遅れだったようですね、とミサカはあなたに謝罪と心配の気持ちを込めた発言をしつつあなたの目の前の席に腰かけます」

 

「……勝手にしろォ…。別に俺がお前達を責める権利なんてねェんだからよォ…」

 

これはどうやら本当に重症なようですね、今までの彼を見てきたミサカとしてはかなり驚いています。

 

「上位個体を追わないのですか?とミサカはあなたに催促をしてみます」

 

「……今の俺が追った所で拒まれるだけだろォがよ。言わせんじゃねェ…」

 

「そうですか、ではせっかくなのでミサカもあなたに奢ってもらえる事に期待しつつ私がここにたどり着くまでの経緯を話そうかと思います」

 

「…………」

 

一方通行は何も言わずコーヒーを飲み干す

 

「まず、私達があの少年の失踪を知ったのは彼の同居人だと言う少女からの声を他の個体が聞いたからなのです、そしてミサカ達の総力を挙げてあの少年を捜すと言う案が出ましたが…それはあまりにも無謀で尚且つどんな闇が潜んでいるかも分からない以上危険だと言う事で廃案となりました。次にミサカ達はお姉さまに助力を仰ぐことにしました。とは言ってもあの少年の行方を知っているのかどうかを聞いただけなのですが…お姉さまは即座に自身も捜索活動を行うと明言されました」

 

「オリジナルらしいと言えばらしいかもなァ…つくづくおめでたいやつだ」

 

「…続けます、そしてお姉さまや他の方の助力も得る事が出来ましたが…未だにあの少年がどんな事に巻き込まれたのか、それとも事件性のない失踪なのか…現時点で明言できるだけの判断材料は見つかっていませんが…ミサカの勘が告げているのです。『彼の場合、こんな時は確実に何かに巻き込まれている』と。それは他の方も同じ考えでしょう

正直な所あの不幸体質の少年を救うには妹達だけでは不可能です。…お姉さまでもこの深い闇を切り裂くのは無理があるように感じます。だからこそ今必要なのはあなたの力なのです」

 

今話したのは大雑把なここまでの経緯ですが今の彼には何を言っても聞く耳持たずでしょう、ですから調度これくらいで良いとミサカは自己判断を下します

 

「……お前達の事情は分かった…後は俺に任せろ、こんな危ない橋を妹達やオリジナルが渡る必要はねェ。あの三下は無傷で俺が探し出す、他のやつらにもそう伝えろ」

 

一方通行はそう言うと席を立とうとした

 

「……ちなみに上位個体が何故あなたに激怒したのか…その答えは出たのですか?とミサカは質問します」

 

「…今はそれは関係ねェ、後でも考えられるからな」

 

「………」

 

ミサカ10032号は無言で一方通行の前に立ちはだかる

 

「そんな曖昧な答えとも呼べないような意思を持ったあなたには任せられません、とミサカは少し怒りをあらわにします」

 

「何が言いてェ、まさか俺に説教でもするつもりですかァ?」

 

「良いから座ってください、私はあなたに助力を仰ぐ為だけにここに来たのではありません。ちゃんと伝えたい事があるのです、とミサカは立ちはだかり続けます」

 

「……チッ…手短に済ませろ、あのガキを1人にしておくのは少々危なっかしいんだ」

 

伝え切れるのでしょうか?この少年に…そもそも信じて貰えるかも怪しい所ですが…それでも私は彼にありのままの「妹達の願い」を伝えなければいけないのです

 

「……良いでしょう、ミサカとしても回りくどい話し方は為になりません。私が伝えたいことは……『妹達の意思』についてなのです」

 

「………ッ…」

 

一方通行の表情にほんの一瞬だけ驚きが走る

 

「『妹達の意思』……それはあなたが無事に生き続けることです」

 

「……ハッ…何寝ぼけた事ほざいてんだァ、お前は…。俺が今まで妹達にしてきた事を知った上での発言だとはとても思えねェよなァ…」

 

構わずミサカは話し続けます

 

「もちろん全てのミサカが私のようにあなたを許した訳ではありません、むしろそんな個体はほとんどゼロに近いと言っても良いでしょう。ですが…それでもミサカ達の意思は一致しているのです」

 

「……吠えてンじゃねェぞこの三下がァァァァァァ!!!!!!!!」

 

一方通行が机を殴りつけると皿やコップが辺りに吹っ飛んだ、当然ながら周囲の視線も集まってくる

 

「お前達が俺を許しただァ!?あり得ねェ、いやあり得て良い訳がねェだろうが!!俺は一生苦しみ続けてそれでも償いきれない程の罪を犯してんだ!そんなクズが許されて良い訳が…!ましてや生きる事を望まれて良い訳がねェんだ!」

 

「………もし…あなたが言う通りのクズだとするならば…何故辺りに飛び散らかった皿やコップがミサカには掠りもしていないのですか?とミサカはあなたに問います。それはあなたがわざと当たらないように能力を行使したからでは無いのですか?」

 

「それに……ミサカ達はあなたにそんな償い方を望んでいるのではありません。ミサカ達があなたに望む償い…それは、あなたが闇の中で苦しみながらもがきながら生き続けるのではなく、自分の罪と真っ向から向き合い生きて行く事なのです。ミサカ達にあなたを許した個体がほとんどいないのと同じように、あなたに死や生き地獄を望んでいる個体はほとんど……いえ、1人もいないとミサカは断言します」

 

「…………」

 

肝心の一方通行は……上を向いていていて顔に影が入っているせいで表情は分からない

 

「……あなたが生き続ける事を望んでいるのは…今までに死んでしまった妹達も同じはずです…。死んでしまった人が生き残った人に望む事は「生き続ける」ことだとミサカは以前にとあるマンガで読んだ記憶があります。マンガの知識だと馬鹿にされても仕方が無いでしょう、ですが…ミサカはそれが間違いだとは思えないのです。何故なら…サ上位個体である打ち止めはあなたに生き続けて欲しいからこそ、1人で何でも抱え込んで傷付いて欲しくないからあなたに激怒したのです、とミサカは解説を行います」

 

 

「………分からねェなァ…お前にしても…あの三下にしても…。次から次へと俺が見ている幻想を殺していきやがる…。ここまで幻想を殺されると何を信じて良いのか分からねェっての…。ただ…」

 

「…ただ…?」

 

「お前達に幻想を殺されたおかげで今まで見えなかったモンが視えたンだ…。今ならあのクソガキが俺を最低と言った理由も分かる…」

 

「そう、ですか…。良かった、とミサカは安堵のため息をもらします。それとあの少年の件…よろしくお願いします。勿論ミサカ達も出来る限りの行動は起こしていきますとミサカはあなたに約束します」

 

「あァ……頼んだぜ」

 

そして一方通行は会計とファミレスへの迷惑料を支払い店を出た

 

交わした言葉はこれだけですがミサカには今の一方通行は以前とは別人だと言う事が十分伝わりました。

 

「さて、次はミサカの番ですね。ここまで一方通行を焚きつけておいて任せっぱなしと言うのはいささかよろしくないとミサカは少し大人びた言葉を使いながらカッコつけてみます」

 

 

そう、全てはあの少年…上条当麻を探し出す為主人公達は集い始める

 

 

 

 

 

 

 

 

 

打ち止めSIDE

 

 

 

 

 

 

 

 

「酷い事言っちゃったなぁってミサカは自分の言動を省みてみる…」

 

本当はただ全て1人で抱え込むのは止めて、と伝えたいだけだったんだ…。でも…そんな事は知らん顔でまた1人で全てを抱え込もうとしたからついカッとなって私は…

 

検体番号20001号…すなわち打ち止めは学園都市内の夕日が綺麗に見られる高台で大きなため息をついていた

 

(…本当はミサカだって分かってるのに…。あの人が抱え込んでいるものはミサカが頑張った所でどうにか出来るものじゃないって…)

 

どうしたものか考えるがそんなにすぐにアイデアが浮かぶはずもなく途方に暮れていた時だった

 

「何歳不相応なため息付いちゃってンですか、お前はァ。その歳からため息なんて付くんじゃねェよ」

 

ミサカの背後には今一番会いたくて、謝りたい人…一方通行が立っていた

 

「…どうやって私を見つけたの?ってミサカは半ば分かり切った答えを訊ねてみる」

 

「分かり切ってンなら聞くンじゃねェよ、まぁ一応聞かれたからには答えてやる

 

学園都市内全域を自分の足で這いずり回って探したンだ、どれだけ苦労したと思ってやがる」

 

……この答えは予想していなかった、ってミサカは素直に驚いてみる…

 

「どうして?またファミレスの時みたいにハッキングすれば良かったのに…」

 

「ンな事は分かってンだ、でもなァ…それじゃあお前を『見つける』だけで根本的な解決になってねェ」

 

彼は構わず続けた

 

「俺はお前達『妹達』に対して償いきれねェ罪を犯した、その罪が償い切れないとしても俺が一生をかけてお前達を守る事に変わりはねェ。だが…俺はいつの間にかお前達を『守る』ことしか考えなくなっちまったンだ」

 

「それってどういう意味なの…?」

 

本当なら今謝るべきなのに…でも……今一方通行が変わろうとしているのなら…ミサカはそれを見届けたい…!

 

「お前達を守る、それは俺がやらなくちゃいけねェ事なンだ。ただ…俺にはそれと同じ位に成すべき事がある。それは俺自身の罪と、お前達と向き合う事だ。俺はいつの間にかお前達への罪悪感のせいか、俺自身の罪に向き合おうとはせず何も考えずにただお前達の敵を排除してきた……そしてその過程で死のうとしてたんだろうなァ…逃げる為に…。ホントに情けねェ話だ、偉そうに守るだの抜かしておきながらいざ戦ってみりゃビビって死んで逃げようとしてんだからよォ」

 

「…ミサカがあなたに最低、って言った理由は分かってくれた…?」

 

「…完全に理解したとは言えねェが、今なら分かる

 

お前は…お前達は俺に生きる事を望ンでくれた…。なのに俺はその事に気付かず見向きもしなかった…要はお前達への裏切りなンだ。今回の件だってそうだ、確かに電波のベクトルを操ってハッキングすりゃお前はすぐに見つけられた。でも結局それはお前を「見つける」という目的を達成する為だけの行為であってお前の気持ちには向き合えねェ…。だからリスクは承知の上で…能力と言う壁を挟んでお前と向き合うンじゃなく、1人の人間としてお前を迎えにきたンだ」

 

「だからよォ、俺はもう罪から目を逸らさずに向き合う。その為には死んでやる訳にもいかねェ…短すぎるがこれが俺の真実の答え(ほんとうのこたえ)だ。だから打ち止め…」

 

「ど、どうしたの?ってミサカは急に名前で呼ばれた事に驚いてみる…」

 

一方通行は急にミサカを名前で呼んで目の前へと歩みよってきて…そして…

 

「心配掛けて悪かったなァ……すまなかった」

 

何と学園都市LEVEL5第一位の一方通行が…頭を下げたのだった

 

「っ!?ど、どういう事なのってミサカは軽い錯乱状態に陥ってみる!そ、そんなあなたなんて絶対おかしいよってミサカはミサカはあなたの精神状態を心配してみたり…!」

 

「チッ…たまに俺が真面目になるとこれかよ…。まァ良い…ともかく俺から伝える事は以上だ。お前からの返答にもよるがなァ」

 

そんな事言う必要も無いと思うなってミサカは即答してみる!

 

「分かって貰えてミサカはすごく嬉しい…!だからミサカもいつかあなたの役に立てるように努力するからってミサカは満面の笑みで微笑んでみたり!」

 

「そうかァ…それじゃあとっとと帰るぞ、もうすぐ完全下校時間だから黄泉川に見つかると面倒だからな」

 

そう言うと一方通行は私の隣に立つ、その表情はかつてないほどおだやかな顔だった

 

「そうだね、早く帰らないと不味いかも!だから急ごう、アクセラレータ!」

 

私はそれに応えるように一方通行の手を握って引っ張る

 

 

 

願わくばこの平和な日々が永遠に続きますように…2人は同じ事をささやかながらに願いながら家路へとつくのであった

 

 

 




ふぅ、何とか番外編を完結させられました。私としては満足のいくオチでしたがいかがでしたか?それでは毎度恒例のキャラ紹介のコーナー!今週はあのメルヘン野郎でございます!!


垣根帝督………[公]学園都市の能力者の頂点と呼ばれるLEVEL5の1人にして序列は第二位。所有する能力は未元物質(ダ―クマタ―)でその概要は「この世に存在しない物質(素粒子)を生みだし操作する」能力。生みだされた未元物質はこの世の物理法則には従わず、また相互干渉した物質も通常の物理法則とは異なる動きをする
(例:降り注ぐ太陽光に未元物質が交わると殺人光線に変化する)

暗部組織「スクール」のリーダーを務めていたが、旧約15巻にて一方通行に敗北し全身ミンチの生殺し状態で放置され学園都市の科学者に回収される

[オリ]一方通行に敗れた後、科学者にその身体を回収されたはずだったが何故か幻想入りを果たし永遠亭にて一命を取り留める。ただ永遠亭に運ばれるより前の記憶を失っており、自身が「スクール」のリーダーだったことや能力の使い方すらも忘れている。
その為か性格は基本的におだやか(?)である、またどこの誰かも分からないような自分に優しく接してくれた永遠亭の住人や上条当麻には深く感謝している

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。