とある幻想郷の幻想殺し   作:愛鈴@けねもこ推し

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どうも、けねもこ推しと言います。本来ならばここに色々と自己紹介なりを書くべきなのでしょうが初めての投稿の為何分勝手が分かりません。暖かい目で見守って頂ければと思います。
それではスタートです。


とある永遠亭での不幸物語〜起〜
出会い①


これは本来出会ってはいけない二人の話。それでも2人は出会ってしまった。だがそれはある意味では運命なのかもしれない。

 

 

 

 

 

そこには少年が一人げっそりとした顔でたたずんでいた。

 

「はぁ……不幸だ……」

 

もはや口癖となりつつあるその台詞をため息とともに吐き出す。その少年、上条当麻ははっきり言えば不幸体質である。ちょっとした善意から不良に絡まれている女の子を助けてみれば実はその女の子が学園都市に7人しか存在しないLEVEL5の第3位だったり、ベランダから降ってきた少女が10万3000冊の魔導書を記憶する人間図書館で魔術結社から追われていたり……などなど言い始めるとキリがないほどの事件に巻き込まれている。主に女の子絡みで【怒】あぁ妬ましい妬ましい……

話が反れたので元に戻そう。

 

今日は休日で学校は休みだ、補修もなく珍しく平和な1日のスタートになる━━

 

 

はずだった。

 

「おかしい……おかしいぞ……上条さんは学園都市の自分が通う高校の学生寮のベッドで寝ていたはず……」

 

しかし彼の目の前に広がる光景は科学万能の学園都市のビル群でも無ければ見慣れた自室の光景でもなく…………

 

 

━━━竹藪だった━━━

 

「何で!?何でこうなったんだ!?わたくし上条当麻は普通に寝ていたんですよ!?それが何でいきなり竹藪にいるんだ!?」

 

半ばパニックに陥り大声で叫ぶが誰の反応もない。

(そうか……これは夢だ…。きっとそうに違いない!そうでなければこんなふざけた話があるわけがない、いやあってたまるものか!!)

夢ならば寝ていれば良い、時間が解決するだろう。そう判断して当麻は大胆にも竹藪の中で寝転がったのだった。

(しかし夢にしてはずいぶんと地面の質感がリアルな気が……。まぁ良いか……)

 

背後から人が近づいて来ることも気付かずに………

 

 

 

 

 

????side

 

「はぁ………輝夜のやつ、1度勝ったくらいであそこまで強がるか普通…。あの引きこもり次に勝負する時は消し炭にしてやる…」

 

強気な台詞を放った少女の顔は言葉とは裏腹に疲れきっていた。こんな日は早々に家に帰って寝るに限る。そう判断した少女は家へと帰るため歩く速度を速めた。

 

「まぁ家といっても立派なものじゃないが…」

 

止めよう、我ながら虚しくなってきた。これは別に輝夜や慧音が羨ましい訳ではない。断じて違う、そう自分に言い聞かせる。そんな時だった、目の前にある明らかにおかしな光景を発見したのは。

何と少年がこんな竹藪のど真ん中で寝転んでいるのだ。

 

「お、おいおい……まさか幻覚を見るような毒でも盛られたか…?」

 

数回目を擦ってみる。だが当然のこと目の前の寝転んだ少年は消えない。

この辺りでは見ない服装、頭髪……まさかとは思うが…

とりあえず生きているのかを確認しなければならない、見た所外傷は無いようだが私は医者じゃないのだから安易に判断は下せない。

 

「だ、大丈夫か……?どこか怪我は無いか?」

私は少年の肩を揺すり声をかけた。

 

「ん……?何だよインデックス…朝飯ならまだだぞ……」

 

「い、インデックス?どんな夢を見ているかは知らないがここはお前のいた場所とはかなり違うぞ?」

唐突に寝言を言う位だ、怪我は本当にないのだろう

 

「とにかく起きろ、話はそれからだ」

再度少年の肩を今度は強く揺さぶり眠りを覚まさせる。

 

 

 

上条当麻side

わたくしこと上条当麻は不幸な人間である。それはもう底無しで最近ではビリビリ中学生に絡まれるようになった。おまけにLEVEL5ときたものだからそこらのスキルアウトよりタチが悪い。

だが………今回ばかりはその不幸も遠慮したらしい。目を覚ますと目の前には息を呑むような銀髪の美少女が至近距離にいるのだ。こんなことを土御門や青髪ピアスが聞けば俺を即座にボコボコにするだろう。

 

「え、えっとその……何か寝言を喋ってたようですみません…」

思わず敬語になってしまう。

 

「気にしなくて良いさ、それと今自分がいる場所が分かるか?」

 

「それはもちろん学園都市………じゃない!?何で!?夢じゃなかったのか!?」

 

辺りを見回すと景色は竹藪のままだ。どうやら俺の不幸は現在進行形で加速中らしい。

 

「その様子だとやっぱり君は外来人か…弱ったな…」

 

「が、外来人…?ど、どういう意味なんだ…?それにあなたは一体…?」

 

「ま、待て待て…まずは自己紹介からだ。私は藤原妹紅、この迷いの竹林に住んでいる。君は?」

 

「お、俺は上条当麻です。学園都市にいたはずなんですが何故かこんな所に…」

 

「よし、当麻。私の事は気軽に妹紅と呼んでくれ、敬語は別に不要だ。続いてここ……幻想郷についてだが……」

 

俺は藤原さん……いや妹紅から簡単に説明を受けた。幻想郷が俺のいた外の世界と2枚の結界で隔離されていること、博霊の巫女のこと、その他にも人外の存在が多々住んでいることも…

 

「……説明した私が言うのもおかしいが…当麻はあまり驚かないんだな。幻想郷に来た外来人は大抵この話を聞くと信用せずに呆れると聞いたんだが」

幸か不幸か俺はこの手のおかしな事態に免疫がついてしまった。今回ばかりは学園都市でのあの事件が役に立ったようだ

 

「は、あははっ…どうもこの手の状況に複数回居合わせたせいで慣れがついたっていうか何と言うか…」

 

「よく分からないが私としても落ち着いて聞いて貰えたのは助かるよ、証拠を見せろと言われると手間だからな」

 

調度そんな時だった…当麻の背後から先程説明を受けた人外の生き物が近づいてきたのは………

 




こんな短文かつ駄文をここまで読んで頂きありがとうございます。前々からストーリーの構成は考えていたものの何分投稿する勇気が湧かずここまで引っ張っていましたがやっとのことで投稿する踏ん切りがつきました。一応私は学生の身なので春休みが終わるまではなるべく投稿頻度をあげていこうかと思います。また、感想などあれば是非メッセージを頂けると助かります

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