機動戦士ガンダム Silent Trigger   作:ウルトラゼロNEO

19 / 96
お待たせしました!リアルでの忙しさもありましたが、新小説の進行とMGの作成が思ったより楽しくてそっちに集中していました。


グレートキャニオン─リターンマッチ─

 

「レギンだ。本作戦の総司令官として指揮を執らせてもらう。それでは本作戦についてだが……」

 

橋頭堡にて作戦会議が行われる。

増援部隊のビッグトレーに乗ってやって来た本作戦の最高責任者である地球軍大将ヨハム・レギンから作戦内容の説明が始まる。

 

・・・

 

「ショウマ、あのレギンという総司令官、どんな人物なんだ?」

 

数十分後、作戦会議が終わり橋頭堡にてレギン主催の景気付けの為のささやかなパーティーが行われていた。

その場で年の近いショウマといた翔が何気なくレギンについて聞いてみると……。

 

「ふわぁっ! ふぐっ!! おうおぅっ!!」

「……食いながら喋るなよ」

 

てんこ盛りに乗せられた肉を口いっぱいに頬張りながら答えるショウマに翔が苦笑しながら呆れていると……。

 

「いやだってさ、天然の肉だぜ!? 人口肉じゃなくってさ! 食わなきゃもったいないぜ! いやぁー総司令には感謝だぜ! これなら頑張れるって!」

(……自分の世界がどれだけ恵まれていたか分かるな)

 

飲み込んだショウマは興奮が冷めやらぬ様子で肉を前に瞳を輝かせ、熱弁すると翔は天然肉を食べながら内心 呟く。

 

「えっーと、それで総司令のことだっけ? 俺達地球軍の最高司令官さ。陸海空宇、全部指揮できるんだよ。しかも話じゃ士官学校の初等科から首席卒業したらしいぜ」

「生粋のエリートって訳か。そんな人が来る作戦なんて……」

 

ショウマの説明に翔は端的に表現し少し思案する。

それほどの人物がわざわざ参加するほどの作戦だ。

単純に考えてもかなり激しい戦闘が予想される。

 

「──ったく品のない食べ方をしてんじゃないよ!」

「あだァっ!!?」

 

話をしていた翔とショウマだが、そこにフェズの鉄拳が頭上に振り下ろされショウマが悲鳴を上げる。

 

「なにすんだよ、先生!!」

「アンタには作法もちゃんと教えたはずなんだがね……。恥をかくのは自分なんだよ!?」

「食いたいよう食うのが一番だろ!」

 

殴られた箇所を抑えながら涙目でフェズに抗議すると、ショウマの食べ方が気になったのか母親かなにかのようにフェズが注意するもショウマは反論する。

 

「おいおい、ショウマ。また隊長に言われてんのかよ!」

「ったくお前もいい加減、隊長離れしろよなぁ」

「まるで親子みてぇだな」

 

そこにZプラス隊の隊員達もやってきて、ショウマをからかい始めると、ショウマがムキになって隊員達に声を上げる。

 

「ほっとけよっ! 先生が勝手に言ってきたんだから!」

 

「反抗期かぁ? でもなぁ、言ってくれるうちが華だぜ? っと、君がショウマと行方不明になってたガンダムのパイロットか。コイツが迷惑をかけちまって悪かったな」

「……いえ、迷惑をかけられた覚えはないので」

 

怒鳴るショウマに隊員の一人がショウマの頭をワシャワシャと撫で回しながら翔に声をかけると、ショウマが愛されていることを感じて笑みを浮かべながら答える。

 

「俺達は今まで通り、陽動を引き受ける。隊長とショウマの二人と基地への進行を任せるよ。ショウマは陽動にはお荷物だしな」

「一言余計なんだよっ!!」

 

ショウマの頭を撫でながら隊員が翔に言うと、ショウマは鬱陶しげに頭に置かれた手を振りはらう。

 

「じゃれてるんじゃないよ。1時間後には作戦開始だ、準備に取り掛かるよッ!」

 

フェズの鶴の一声により隊員達はパーティーを切り上げ、作戦準備に取り掛かるのだった。

 

・・・

 

《総司令のご配慮もありパイロット達の士気は最高潮になっております。改めてお礼を申し上げます》

「構わんさ。前線に出ていくのは彼らだ。私達以上に死と隣り合わせに置かれている彼らの気が紛れればと思っただけだ」

 

増援部隊、そして本作戦の旗艦であるビッグトレーの館長席に座るレギンにルルからの通信が入っていた。

 

「グレートキャニオン攻略作戦、本日午前六時をもって作戦開始する」

 

レギンからの通信は各所に行き届き、グレートキャニオン攻略作戦は本格的に開始するのだった。

 

・・・

 

《Zプラス隊、ショウマ機を除き全機発艦しました。これより陽動行動に入ります》

「了解、シャイニングガンダム出るよッ!!!」

「ショウマ機も出るぜっ!!」

 

アウドムラではZプラス隊が次々と発艦しオペレーターの話を聞いたフェズとショウマも出撃する。

 

・・・

 

《アウドムラ隊のMSは全て発艦。MS隊出撃お願いします》

 

 

アウドムラの発進を受け、アークエンジェルのオペレーターがMS隊に連絡をいれる。

 

「カレヴィ、機体の調子はどう?」

「良好だ。グレイが調整してくれたしな」

 

機体の最終調整をするカレヴィにプロトゼロが気になっていたのか、レーアからの通信が入り返答する。

 

「ウィングゼロ……か。カレヴィ、期待してるけど無理はしないで》

「分かってるよ。ウィングゼロ出るぞッ!!!」

 

プロトゼロについて知る翔はカレヴィを気遣うと、年下のしかも無口の翔がわざわざ心配してくれた事に苦笑しながらプロトゼロは発進する。

 

《続いてブレイカー、エクシア、発進どうぞ》

「了解、ガンダムエクシア出るわっ!!」

 

オペレーターの指示に先にエクシアがカタパルトから発進する。

 

「如月翔、ガンダムブレイカーFB……行きますッ!!」

 

そして最後に翔とガンダムブレイカーFBが出撃し、ウィングゼロとエクシア、そしてアウドムラ隊のシャイニングとショウマのZプラスと合流する。

 

《アークエンジェルより皆さんへ、作戦スタートです! 頑張ってくださいね!》

《各機、敵基地へ進攻しつつ敵を発見次第任意に戦闘を開始せよ》

 

合流したMS隊に激励を送るルルとマドックからの指示が出て一気に敵基地へ向かう。

 

・・・

 

「大歓迎だな、俺に任せろッ!!」

 

基地周辺に展開する様々なカラーリングのガンダムアストレイの部隊にカレヴィの通信と共にプロトゼロが前へ踊り出て合わせたツインバスターライフルを向け威力を調整後、アストレイの部隊をなぎ払う。

 

「頼もしいねぇ色男!」

「レディの前じゃ張り切る性なもんでね」

 

ツインバスターライフルの威力を見たフェズからの通信にカレヴィが軽口で答える。

 

「──接近警報ッ!!」

 

レーアからの切迫した声と共にアストレイ達が爆発し、硝煙が上がる箇所から金色の物体が飛び出してくる。

 

「コイツは……ッ!」

 

金色の閃光はブレイカーFBに襲いかかる。

咄嗟にビームサーベルで受け止めるブレイカーFBのセンサーが捉えたのは百式だった。

ショウマの援護射撃も機体を操作して華麗に避けられる。

 

「この動き……出来る……ッ!」

「……コイツは俺とショウマが引き受ける。三人は先に向かってくれ」

 

百式の動きを見てエースであると見抜くフェズに翔からの通信が入った。

単純な話だ、あの百式には大きな借りがある。

 

「なにを言っているの!?」

「……コイツはエースだ。俺とショウマを崖から落としてくれたな。今の戦い方を見て分かった。それにここで五人で戦うよりは少しでも先に向かったほうがいいだろ」

 

聞き入れられるわけがないとレーアからの通信に一歩も譲らない。

彼は目に見えて再戦に燃えているのだ。

 

「カレヴィも言っていたろ。男はレディの前じゃ張り切る性なんだよ」

「俺達も格好付けさせてくれよ! 大丈夫! コイツにはぜってぇ負けねぇっ!!》

 

翔とショウマは互いの意地の為に三人に頼みこむ。

 

「仕方ねぇ……。だが無理はすんな」

「無理に倒そうなんて思うんじゃないよ! 危なくなったらすぐに逃げるんだ」

「二人共!? ……はぁっ、しょうがないわね。翔……お願いだから無茶だけはしないで」

 

頷いたカレヴィとフェズに驚くレーアだが、今は戦闘中。下手な問答は無用と考えたのか翔に通信を入れ、三機は敵基地へ侵攻する。

 

「さてリターンマッチだ」

「今度は負けねぇっ! 今の俺たちは一味違うぜ!!」

 

エクシア達を追おうとする百式の前にブレイカーFB達が立ち塞がる。

翔とショウマが乗るブレイカーFBとZプラスは百式に挑むのだった。




ガンプラを作っている最中の私

頭部胴体 wktk
手足 少しグダる
腰BP 再びモチベーションがあがり作る。
武装 本体で満足しているため、気が向いたら作る。

こんな感じでいつも作ってます。けどMGは凄いですね。未塗装でもパーツの色分けが凄い…。前初めて作ったPPのビルストでは気づきませんでした。MGは思い入れのあるガンダムが作り終わったらHGを挟みつつ大好きなガンダムを作ろうと思います。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。