機動戦士ガンダム Silent Trigger 作:ウルトラゼロNEO
こ う し て 積 み プ ラ は 増 え て い く
戦い続けるプロトゼロとエピオン。
プロトゼロは両肩の部分にあるマシンキャノンを展開、発射するとエピオンはくるりと一回転しながら避け、ヒートロッドを放つ。
「んなっ!!?」
ヒートロッドはまっすぐ伸びてシールドを装備していたマニピュレーターに持っていたツインバスターライフルを拘束するとそのまま後方へ投げ飛ばす。
使う気はなかったとはいえ、驚愕してしまう。
「オオオオォォォォオォオッ!!!!!」
「エイナルゥッ……!!」
その間にも一気に接近してビームソードで斬りかかってくる雄叫びをあげながら接近するエイナル操るエピオンをウィングシールドで咄嗟にガードして防ぐがビームソードの刃はウィングシールドの装甲の半分辺りまで食い込んだ。
プロトゼロは目の前のエピオンを蹴り飛ばすことで距離を取ることに成功する。するとエピオンはそのままバーニアを操作して、ドミニオンの下部へ移動する。
「──なっ!?」
追いかけるプロトゼロだがその瞬間、驚愕で大きく目を見開く。
既にエピオンはビームソードの出力を上げ、待ち構えていた。
「ウオオオォオオオオオオォォォーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!」
「エイナルゥウッ!!!!」
ドミニオンの片方のカタパルトごと斬りつけ、ドミニオンに損害を与えながらもプロトゼロを攻撃するエピオン。何とかプロトゼロはバーニアを反転し避けることに成功した。
「エイナル、お前は何のために戦っている!?」
「黙れェッ!!」
エイナルが仲間ごと自分を殺そうとしたことにカレヴィは激昂し、体当たりをして問いただす。
だが暴走するエイナルにその言葉は届かず、ビームソードが機体の右肩部分に直撃し食い込む。
「ぐあぁあっ!?」
──自爆せよ自爆せよ自爆せよ自爆せよ自爆せよ自爆せよ自爆せよ自爆せよ自爆せよ自爆せよ自爆せよ自爆せよ自爆せよ自爆せよ自爆せよ自爆せよ自爆せよ自爆せよ自爆せよ自爆せよ自爆せよ自爆せよ自爆せよ自爆せよ自爆せよ自爆せよ自爆せよ
コクピットがスパークを起こし悲鳴を上げる。
バスターライフルを失い、機体も損傷を受けたことでゼロシステムは次なる指示を出す。
それは自爆だった。
エピオンを巻き込んでの自爆。
それが勝利に繋がると導き出したのだ。
「ぐぅっ……! 仲間を犠牲にしてまで得る勝利がお前が求めたモノなのか!?」
「なにっ!!?」
「仲間を大切にし共に勝利を勝ち取ること……。仲間の大切さをウザったいぐらいに説いてたのはお前だろォッ!!!」
カレヴィの叫びに反応する。
言葉が届いたことに気付いたカレヴィはそのまま思いの限りに叫ぶ。
「そんなウザったいぐらいのお前から……仲間の大切さを学んだんだよ!!」
かつて士官学校で共に歩んできたカレヴィとエイナル。
今時、珍しいタイプの熱血気質のエイナルをカレヴィは陰ながらでも慕っていたのだ。
──自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆自爆
「こんなシテスムに勝てねぇような奴が……偉そうなこと抜かすんじゃねぇエ! このッ……!! 大馬鹿野郎がァアアアッッ!!!!!!!」
脳に直接流れ込むゼロシステムの命令。
だがそんなゼロシステムを振り払い、エピオンのメインカメラを思いっきりマニビュレーターで殴りつけ、地面に叩きつける。
「エイナル……。いつかお前も乗り越える時を待ってるぜ」
「うっぐぅっ……!」
地面に叩きつけられたことで強い衝撃によって呼吸困難に陥る。
眼下に見えるエピオンに通信を入れてプロトゼロは飛翔、その場を去るのだった。
「カレヴィ……。私は……何故……お前に追いつけないのだ……ッ!」
ゼロシステムの呪縛から解き放たれ漸く正気に戻ったエイナルだが、飛び去るプロトゼロをモニター越しに見て、フラフラと手を伸ばすと悔しさや悲しみを織り交ぜながら呟くのだった……。
・・・
「──次ッ!!」
山岳基地周辺では予定通り作戦が行われていた。
エクシアやGNソードが山岳基地周辺に展開するソードストライクの部隊と交戦していた。
「デカイ獲物振り回すのはいいけど隙だらけだよ!」
ビームソードでまるで演舞のように何度も敵機を斬りさくシャイニング。
戦っているのは全てソードストライクでありその手に持つシュベルトケーベルを扱えきれていないソードストライクのパイロット達に叫ぶ。
その近くではアウドムラ隊のZプラスの部隊が他のランチャーストライクの部隊とと交戦していた。
・・・
「――艦長代行」
場所はアークエンジェル。
作戦は予定通りなのだがブリッジの艦長席に座るルルの顔色は優れない。見かねたマドックが声をかける。
「ショウ・キサラギのことを気にかけるのは理解できますが、今は作戦中です。そのような態度でその席に座られては士気に関わります」
「……分かって、ます……」
マドックの注意にルルは小さな声で返事をする。
フェズから翔とショウマのMIA報告を聞いてかなりのショックを受けていたのだ。
)
「──3時の方向に高速で接近する機体あり!!!」
口では返事していてもやはり翔のことを考えてしまう。
そこにオペレーターからの報告が入ると同時に強い衝撃と爆発音が響く。
「あれは……ストライクか! しかし全てのストライカーパックを装備している……!?」
「た、対空防御!!!」
モニターを映し出しそこに写る機体を見たマドックは呟く。
それはアグニを構えたパーフェクトストライクガンダムだった。
アグニを戻し、接近してくるパーフェクトストライクにルルが指示を出し対空防御を張るがパーフェクトストライクは簡単に避けてしまう。
「あの動き……エース……ッ! 恐らくは前線のストライク部隊の指揮官か!」
「敵機、甲板前に来ます!!」
苦々しそうに呟くマドックと緊迫下の状況にオペレーターが叫ぶ。
次の瞬間、パーフェクトストライクは甲板前に立ち、ビームライフルを艦首に突きつけ、ブリッジに戦慄が走る。
『……大丈夫だよ、ルルならきっと』
(……翔君……。私、やっぱり……立派な艦長になれなかったよ……)
先程の指示や自分の態度など今更になって反省してしまう。
ルルは目の前に突きつけられる明確な死を拒否するように目を閉じる。その間にもパーフェクトストライクは引き金にマニビュレーターをかけ……。
引き金は引かれた。
「えっ……?」
しかし死は訪れなかった。
《──大丈夫、ルル?》
ルルはおどろおどろに目を開くと弾かれたようにパーフェクトストライクが持っていたビームライフルが宙を舞い爆発した。
するとそこに通信が入るモニターを見れば、ヘルメットとパイロットスーツの上半身を脱ぎ、下に着用しているシャツを露にしている翔だった。
「ろ、六時の方向に二機の機影……。ガンダムブレイカーとアウドムラ隊のZプラスです!!」
オペレーターの報告と共に六時の方向をモニターに映す。
そこには変形し、飛行機を思わせるウェイブライダー状態のZプラスとその上にうつ伏せ状態で狙撃用ライフルを構えているブレイカーFBの姿が。
「なんとか間に合ったな! ここからは俺達のステージだ! 荒れるぜェッ止めてみなぁっ!!」
「元気な奴だ……。けど、そのノリは嫌いじゃない」
ウェイブライダーの速度によってアークエンジェルの近くまでこれたが、まだ距離はあった。
これだけではアークエンジェルを助けることは出来ながったが狙撃用ライフルによる狙撃、この二つの要素によって何とかアークエンジェルの窮地を救うことが出来た。
その後も狙撃を続ける援軍が来たことによってアークエンジェルの甲板から離れるパーフェクトストライク目掛けてブレイカーFBを乗せたウェイブライダーは突撃するのだった……。
どうしてもウェイブライダーの上にブレイカーを載せたかったのでこうなりました。少し無理あったかな…?カレヴィはあのままアークエンジェルに向かってます。
それと前書きで積みプラ云々言いましたが、実はそんなに溜まってないんですよね、作成途中のHi-νヴレイブと改造素体用に買ったライトニング、それと呂布トールギスと赤兎馬の出来の良さに満足して作ってない天玉鎧くらいしか。
それとMarkⅡに気が取られてましたが、ホビージャパン読んでたらバーサルナイトガンダムも出るんですね!あぁっ本当に待ち遠しい!