変体企業の異世界進出【IS】   作:獅狼

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ヘブンズ・ドア

時は加速する



一年前に書いておいて、1500しかなかったから放置していたものに書き加えて投稿。

自分の過去のを読むと、あまりの読みにくさにびっくりだね。
説明が多すぎたんだ。

IS編は福音で終了でしょう。
そこまでは続けたいです。


試合が終わって……天国への扉ァ!!

試合が終わって翌日から自分に向けられる視線の質が代わったことに気が付いた。

元々在ったバックへの恐怖に俺に対する恐怖が追加されたようだ。

憧れのような視線もあるが、おそらく。いやかなりの高確率で……

 

ランサーで織斑を斬ったのが原因だと思われる。

 

 

 

 

反省はしているが後悔はしていない。

 

ちなみに、多少俺と接していたおかげか、クラスメイトはあまりおびえていないようで、最後のミサイルのところ、どうやって切り抜けたのかと集団でたずねてくるのだ。

企業秘密だと言っているのに一部しつこいので、寄って斬っただけだと丁寧に教えてあげた。

 

それはもう、向こうが泣いて喜ぶくらいには。

それにしても暇である。今までならこの時間帯は隕石の解体を行っているのか、新兵器の実用実験を楽しんでいるのであったが……

だが今はなんだ、机に向かってISの初歩についての講義を受けている。

既に別兵器に転用可能な技術について知っているくらいなので、基本技術云々言われても暇でしかない。

スケジューラを広げてみても、新着はなく、相変わらずのIS学園で第二の青春を謳歌となっている。

いや、実際はまだ一回目なんだが。

唐突に改造されて性別が変わってるけれど実年齢=現状だから。

 

それにしてもこのクラスのテンションは異常。

世界的に火薬庫抱いて戦々恐々としてるはずなのにそんなの関係ねえと言った状況。

 

正確に言うなら、大企業とか国家は頑張ってるけどそれ以下は他人事な雰囲気。

規模がでかすぎて対応できないってのが理由だろうけどな。

ISにかかわる企業でもない限り、隕石にどうやって対処しろって話だ。

中には政治の中心である建物が崩落したところもあるんだ。

たとえ、手を出すつもりがないといわれても信用が出来ないのも当たり前。

 

 

まあ、そんなこんなでクラス戦?何でもクラス代表が戦って競うらしい。

まだ一学期が始まったばかりで、ISに実際に触れて一ヶ月足らずの素人と国家代表候補生を戦わせるとか、この学園の教育方針がスパルタ過ぎる。

確か、この一組と四組に国家代表が居るんだったか?

たとえ量産機縛りで来た性能を一緒にしたところで搭乗時間が違いすぎて錬度の差が三輪車と自転車に乗れるぐらい違う。

この学校馬鹿なの?

普通、そういった専門的な競技は二年になってからとか、そこそこ使えるように成ってからでしょ。

しかもクラス代表。何でも半年スウィーツ食べ放題のパスが付いてくるとかで、女子の方々からすると全力で取りに来るだろう品。

国家代表候補が居れば普通たいてい確実に選ばれる。

どうあがいても一般から来た奴がかなうはずが無い。

何だよこの出来レース。

さらにさらに年間行事予定表見つけたから見てみると、

 

六月:学年別個人トーナメント

 

そう、来月には個人トーナメントが待っている。

しかも国や企業のお偉いさんが見に来るとか……うん、一年の見てても暇だと思うんだが……

 

ハッ!!もしかしてこの水着のようなスーツにはそういった意味が?

まだ、お偉いさんが男性な所のほうが多い……うわ、とたんに怖気が……

 

しかし、そう考えてみるとなかなかに夢の無い話だな。

一国一企業が雇えるのは本当に少ない。専用機にしてしまえば本当にその人にしか使えないのだから競争率は高いなんてレベルじゃない。

そのくせ、外の人が見に来るのは入学二ヶ月目……素人同士ならばまだ先が楽しみだって言う意見が出てもおかしくないが、もし候補生と当たってしまったのなら残念。戦略だとか相性だとかが相当に凄くて極限まで相手が手加減していない限り瞬殺じゃないですか!!

まあ、俺は別に目をつけられても既に就職済みであるわけだし。対戦相手には実力を出させきってから始末するとしようかな。

 

 

 

 

 

 

 

その前にクラス代表戦があるとのことだ。

まあ、俺は関係ないが……また織斑だ。

 

幼馴染二号とやらが出てきて修羅場で結構な大惨事。

こわいなー木刀で兜割りを生身の人間にとか危ないわー

ま、対岸の火事でしかないんですけどね。

 

そんな俺は休日に月に帰って隕石の処理です。

月は小さいものが落ちてくるからな~

セントリーガンとかで落とせないものが来たら処理する程度なので、仕事は主に武器の試験とこの体の調査。

結構色々使われているらしくて、それをやった人は勢いでやったから覚えていないというのだ。

 

実に面倒だ。

 

 

 

情報収集が十分に終わったらこの世界ともお別れだろうから楽しんでおきたいが、あんまりはっちゃけれない。体が違うし、早々に敵を作ってくれたおかげで、この世界特有のサブカルとかの確認がネットでしかできないのだ。

護衛という名の監視が外に出るとつくから基本的にIS学園と月の往復しかできていない。

 

 

正直、地上のISのお行儀が良すぎてつまらんと思うのは私だけですかね……

AC製のISコアは既にいろいろいじっちゃって、数個並列接続してAFを人型にサイズダウンするって企画始めちゃってるしさ……

 

作り易かったって持ってこられたグレートウォールの試験運用で思ったのは、焦土作戦でも始める気か?だったからな!!

ハードモードとか言っちゃってガトリンググレネードでOIGAMIの弾使っちゃってさ、秒間1.5発の老神!!

冗談みたいだろ、これ、マジでやりやがったからな?

同時にミサイルバラ撒いてさ……どう考えても迎撃の手が足りないのさ。

手が足りても特殊装甲が過ぎて体が出てるところに攻撃当てなきゃダメージになんねえや。

 

 

 

重要なのは量子変換の技術で、別にコアはいらないんだが、ロマンだっておっちゃん達いってた。

 

まあ、デバイスがあれば似たようなことできるからな~

うん?格納だったらデバイスでもできたような……

ま、いいか。

 

 

 

 

 

そんなこんなで、クラス代表戦がやってまいりました。

なんでも商品があるとのことなので、是非とも我らが織斑一夏くんには買ってもらいたい……

 

 

と思った矢先に襲撃だよ。生体反応ないから無人機なのかな?

この世界にもやればできる奴がいるんだな。

 

「織斑先生」

「なんだ、今は忙しい」

「あれ、無人機っぽいで御座るよ。データを送るから確認するで御座る」

 

そう言っていろいろ(セキュリティとか)無視して解析データを送りつける。

 

「……お前は…まったく。まあ、いいいっても無駄だろうからなで?こんなデータを送りつけてどうしたいんだ?」

「面倒なので潰してしまおうかと、一応許可を願うで御座るよ。あと、あのふたりに離れるように行って欲しいで御座る」

 

そう言って俺はドーンハンマーをとりだし、窓越しに構える。

 

「仕方がない、一般生徒の安全が第一だ。周りへの被害は?」

「対して出ないでござる。あやつから五メートル、いや、十メートル離れてくれれば良かろう」

「わかった。あいつらに連絡する。ところでそれは?」

「前に話した危険物、ドーンハンマー、衛星兵器でござるよ、故に、空が空いていれば問題無い」

 

トリガーを引いてターゲットガンで目標をマークする。

数秒して、四本の緑色の(・・・)柱が空から落ちてきて、アリーナを分断するシールドバリアーにあたり、徐々に一点へ収束し……

 

ドンっと重い音を響かせてシールドを打ち破り、無人機へ直径一メートル弱の光の柱が直撃する。

それは耳障りな音を響かせながら、無人機の頭部をあっという間に蒸発させ、そのまま溶かしていく。

 

「さすが、コジマでござるな、いとも容易く削りきったで御座る」

 

地面に柱が当たるのを確認して、俺はドーンハンマーの照射をやめて量子変換でしまう。

 

「おい、今のはなんだ。色は違うが、どこかで見覚えが有るぞ」

 

ドスのきいた声で織斑先生が質問をしてくる。

 

「まあ、気が付くで御座ろう。知ってのとおり、某国を攻撃した衛星兵器で御座るよ

その時の方が物騒で巨大なものを利用したでござるが、これは個人携帯用で、ピンポイントな攻撃が可能になっている、しかし、屋内では使用出来んでござる」

「充分物騒だ。どうしてくれる、各国からさっきの攻撃について問い合わせが来ているぞ」

「まあ、素直に話してしまうか、ACが危険物の処理を行ったとでも言えばいいでござるよ」

 

かなり投げやりにそう言ったが、それで何とかなったらしい。

 

 

 

 

 

一言感想:正直、無人機は人型でなくてもいい気がするんだ。

 

 

 


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