すみませんでした!!!(土下座)
とうとうボリック暗殺ミッション。コウタロウがイェーガーズに捕まったという誤算はあれど、兼ねてからの計画を中止するわけにもいかず、ナイトレイドは最後のミィーティングを行っていた。
ボスであるナジェンダの指示から始まる。
「まずは、チームを二つに分ける。一つは地底からの陽動チーム。突入し騒ぎを大きくしつつ敵の目を引きつけるのが目的だ。ここは私、スサノオ、レオーネ、タツミであたる」
ナジェンダがチームを分けたのは、地底からの侵攻は敵も手段の一つとして認識しているためだ。
それに、敵と戦って生き残る前提のチームなので高い回復力と防御力を兼ね備えているメンバー達を選出したのだろう。
「そして時間差でチェルシー以外の残りのメンバーは、エアマンタを使い空から大聖堂に突入。騒ぎに乗じてボリックを討つ!…それとチェルシーは」
「ええ、留守番ね」
ナジェンダがこくりと頷く。
騒ぎに乗じての仕事は彼女でもできそうなのだが、このボリック暗殺は敵と直接戦闘する可能性が非常に高いため、非戦闘員であるチェルシーは留守番に就くことになったのだ。ボリック如きの命のために戦えない彼女を連れて危険に晒すよりはマシだ。
これまでイェーガーズの戦力を削ってきたのは大きい。それに加えて、エスデスは護衛が得意ではない。
しかし、あくまでもこの任務は教主暗殺という時間制限を前にした強攻策だ。これまでのように知らずのうちにガードが固くなっていても、もうやるしかないのだ。
この作戦の要は、イェーガーズを内側から撹乱できるコウタロウと言っても過言ではなかった。
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深夜一時。
セリューが討たれて約一週間後のこの日は、エスデスの指示により全員昼に休息を取り、夕方からボリックの護衛に来た。何故この日の夜の護衛を強化したかというと、エスデスの考えることだから俺には深く理解できなかった。
「た…大変です!賊が数名突然中庭に現れました‼︎」
やっぱりナイトレイドだ!恐らく地中を掘って来た先発隊が騒ぎを起こしているのだろう。
「クロメはボリックを徹底マーク。離れるな!」
「了解!」
「しょ、将軍が直に守ってください!」
「普段顔を立ててやってる分デンとしてろ、みっともない。心配せんでも大聖堂を出たりはせん」
いくら騒ぎを起こしてもエスデスがこう言う以上、俺もここに残ることになるだろう。でも、この大聖堂に突入した時には少しくらい離れることができる筈だ。その隙を狙って…討つ!
「じゃあ、俺たちはヤツらを片づけて来ます!」
ウェイブとランが大聖堂を出て行く。それにしても、ウェイブの気合いは凄い。ボルスさんは亡命にしても、セリューとコロ、クロメが大切にしていた骸人形の仇を取りに行くつもりだろう。
というか、骸人形を倒した日以来からクロメと話す時、どうしても後ろめたさを感じる。
まあ、あくまでも俺はナイトレイドでクロメはイェーガーズ。しかも、チェルシーを傷つけた奴らを倒したのには勿論後悔などしてない。
「…っ⁉︎」
思わず声を上げそうになるくらいのおぞましい殺気。仲間だったら本当に頼もしいんだけどなぁ。
にしても、ナイトレイドの皆が一番危ないのは暗殺成功後。ボリックという足手まといに気を配る必要のなくなったこの人、絶対暴れまくるに決まってる。
ドン、とこの大聖堂の扉を蹴破る音ともに、ボスを先頭にしたナイトレイドの先発隊が入ってきた。
皆の視線が俺へと向くが、直後にエスデスを主敵として構える。ここには、再会を喜び会う暇なんてないんだ。まあ、俺はめちゃくちゃ嬉しいけど。
「久しぶりだなナジェンダ」
「エスデス…」
敵とは言え、ボスとエスデスは旧知の仲だ。お互いに言いたい事(主にエスデスの一方的)を話した後、エスデスはレイピアを引き抜いた。
「…コウタロウ。流石のお前でもナイトレイドを相手にするのはすこし早い。退いていろ」
チャンス!
この時を待っていた。まだ変身はできないけど、隠れながら皆のサポートくらいなら可能だ。
「さあ!いくぞナイトレイド‼︎」
エスデスが剣を振り上げることにより、戦いが始まった。
私事ですが、グラブルとFate/GO始めました。
どちらも初心者なので力を貸して下さい!詳しい事は作者のページに書いておりますので、是非お願いします!
アギトの会で待ってるよ!(スマイル)