いや、本当に申し訳ありませんでした‼︎(土下座)
言い訳ですが、部活の助っ人として大会一週間前から練習されられてて…。もう8月ですか…宿題やらないとな……(遠い目)
「おいラバック。コウタロウの姿が見えないけど、あいつはどうしたんだ?」
「…俺だって知りたいよ。昼からずっと捜してんだけど、見つかんなくて」
「なっ⁉︎それって、行方不明ってことか⁉︎」
ここは、キョロクでの活動拠点としての秘密基地。普通ならこの時刻だと、皆ここに集合して報告をしなければならないのだが、コウタロウだけが来ていない。
「イェーガーズに殺られたりしてないよな⁉︎アカメの話だと、羅刹四鬼も居るみたいだし‼︎‼︎」
姐さんは取り乱した様子で、ずっと歩き回っている。そりゃあ愛しのコウタロウが行方不明なんだ。じっとなんかしていられないだろう。同じくコウタロウにぞっこんなチェルシーちゃんは姐さんとは違い、椅子に座って顎に手をあてながら何かを考えている様子だ。
「落ち着けレオーネ。羅刹四鬼はまだしも、イェーガーズに殺されたりなんてことは絶対ないだろう。仮に羅刹四鬼の奴らがコウタロウを殺したとしよう。そんなことをしたら、あのエスデスが黙ってないさ」
「なら、考えれる事は…」
「ああ。また“イェーガーズに捕まった”、だな」
いつもは何考えてっかあまり読めない奴だけど、やる時はやる奴だ。そんなあいつが、またヌケヌケとイェーガーズに捕まるなんて考えにくい。きっと、『何か』あった筈だ。
「まあでも、コウタロウのことですから、案外、突入した時にバッタリ鉢合わせしたりして。それにきっと、大聖堂を詳しく調べてくれている筈ですよ」
シェーレさんがこの場を纏める形で会議は終了したが、姐さんとチェルシーちゃんは、ずっとピリピリした気を放っている。
こりゃ早くコウタロウに戻って来てもらわねえと、空気が重くなりそうだぜ……。
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俺がイェーガーズに再入隊して、二週間が経とうとしていた。ランさんがアカメと交戦したようで、主に大聖堂付近の警戒をより一層強めていて、少し離れた街などは、遠くから監視するだけとなっている。そのおかげもあってか、と言うよりは、そのせいで革命軍側の諜報員や潜伏班が数多く殺されてしまった。
「すいません、エスデスさん。トイレに行ってきていいですかね?もう漏れちゃいそうで…」
「いいだろう。…よし、行くぞ!」
「……行くぞ!って、また着いて来る気ですか?」
「当たり前だ。トイレに行ってる隙に逃げられたりしたら敵わんからな。いつも言ってるだろう?“もう二度と離さん”と」
俺はため息をつきながら、男子用のトイレに入る。
最初の内は隙を見て逃げようとしたり、大聖堂の中を調べてみようと思ったけど、勤務中はもちろん、ご飯を食べる時も、寝る時も、風呂も一緒だ(目は瞑っている)。これだけなら十分予測できたけど、流石にトイレまでもとは…。しかも、すぐ真横から俺の小便を覗いてるし…。
二週間もこんなことをされたら、普通なら慣れるのかもしれないが、相手はあのエスデス将軍だ。玉も縮こまって、『フフ、可愛いモノを付けてるじゃないか。食べてしまいそうだ』なんて言われた時には、いろんな意味で限界だった。
「…ふぅ。終わりました」
「そうか、今度は私の番だ。ほら、手を出せ」
なんとこの人は自分のトイレにも俺を突き合わせるのだ。女子トイレだと他の女のを見られそうだから目隠しをして、私と手を繋いで入れとか言う。そこまでする意味が分からない。
俺が目隠しを終え、手を出すと絡めるように繋ぎ歩き出す。そのまま女子トイレに誘導されて、止まれの合図により止まる。それから数秒、カチャカチャとベルトを外す音が聞こえだす。そこからはスーパー無心タイム。何も見えないし聞こえない。ましてや何も匂わない。
「……行くぞ」
エスデスが手を洗うと、再び俺の手を取り歩き出す。少し歩くと、目隠しを取る。なんかもうペットみたい。
「ん、セリューか」
トイレの入り口から数メートル程の所で、向こうからセリューが歩いて来た。
「あ、お疲れ様です隊長、コウタロウ」
俺たちに挨拶するセリューの顔は何故か嬉しそうだ。しかも、その後ろには羅刹四鬼のスズカまでもがいる。
俺に危害を加えただけあって、エスデスの羅刹四鬼に対する扱いは相当のものだ。現に、スズカが視界に入った途端殺気を漏らしている。
「あれ?セリューさん達はどうしたんですか?」
「スズカさんが遠くに怪しい奴らを見つけたらしいので、そいつらを“捕縛”しに行きます‼︎」
ああ、なんだ、そういうことか。
その怪しい奴らってのは、タツミとマイン、シェーレな訳で、これから倒しに行くってことか。しかも“捕縛”だなんて。本当はそんなつもりは全然なくて、殺しに行くだけだろうな。
「…そうか。私達は聖堂内に戻るが、注意しろよ?」
「はいっ‼︎それでは失礼します‼︎」
タツミ達が心配だけど、原作ではタツミ達が勝つし、既に死んだシェーレも居るんだ。恐らく大丈夫だろう。俺だってエスデスの監視がなければ飛んででも行きたかったけど、そんなことできるはずもなくて…。まあ、仕方がないかな。
案の定、それからセリューが帰還することはなかった。
イェーガーズ、残り5人
セリューさんが死んだ回なのに、後書きではお祝いの言葉を…。
いつの間にかお気に入り登録が300を突破していて昇天しそうになりました。本当にありがとうございます‼︎(≧∇≦)
記念に前回の番外編、覗き兄弟の続きを投稿したいと思っております。あれから何故か書くタイミングが…。
なので、次回は番外編と本編を続けて、“なるべく早く”投稿したいと思っております‼︎
どうかこれからも、『アギトが蹴る!』をよろしくお願いします‼︎