アギトが蹴る!   作:AGITΩ(仮)

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携帯で書いてるんですが、携帯の調子が悪いみたいなので更新が不定期になるかもしれません。
今回も駄文ですが最後までお付き合い下さい。


第3話 ケッチャコ

俺とレオーネはお互いに目を合わせながら近づく。

アギトは基本的に接近特化、否、接近しか出来ないので今回の相手、レオーネとは相性がいい。相手がマインなら一方的な虐めだよな…。

しかもお互いに素手だ。

これは非常に助かる。

フォームチェンジという奥の手はできるだけ多いに越したことはない

 

 

俺達は歩みを止め、それぞれの構えに入る。

先手を打ったのはレオーネだった。

百獣の王の瞬発力で一気に間合いを詰めてくる。

 

(……なかなか速いけど、捌けないわけじゃない)

 

俺は繰り出される拳や蹴りを捌く。

戦闘に関すれば、ブラートのアニキより少し強いくらいである。

言っちゃ悪いがレオーネに負けたりするほどではない。

 

そうは言いつつも、俺はなかなか攻撃を当てれない。

 

(攻撃しちゃってイメージ下げたくないな……)

 

そう。いくら問答無用で攻撃されたからと言って、美女を殴るなんてしたくない。

ここはレオーネの無力化しかない。

けど、このままだとジリ貧だ。

 

「ちょこまかとっ‼︎いい加減殴られろよォォっ‼︎‼︎」

 

レオーネの猛撃は更に激しくなる。

 

(……3発だ。3発の拳だけで決める。)

 

俺は最低限の攻撃だけでレオーネを無力化することにした。

 

「……ハッ‼︎」

 

レオーネの右ストレートにカウンターを決める。

結構鈍い音がしたが、大丈夫だよな……。

 

「ガハッ‼︎…………やっと本気を出してきたか?」

 

結構効いてるな…。あと2発。

俺はわざと避けれるようなパンチをレオーネの首元に放つ。

当然レオーネは避ける。

だが、避け方が問題だ。

普通の戦闘や武稽古では、相手の攻撃はできるだけ動かずに避ける。

だが、レオーネは別。

ライオネルによって強化された肉体と五感は、獣の感により普通より速く回避行動をとってしまう。

俺の狙いはそこだ。

 

回避した先で避けたパンチより断然速いチョップを受けたら怖いよな

俺はレオーネの頭上にチョップを振り下ろす。

 

「ニャァッ⁉︎痛ってええええ‼︎」

 

レオーネは両手を被爆した頭を庇う様にして俺との間合いを離す。

 

あと1発。今度はとっておきをお見舞いしてやる。

今度の目的は、懐に入る。

俺達は近接格闘型。最後はやはり拳だ。

ライダーキックもいいが、それだとレオーネが死んでしまう。

 

 

俺はクロスホーンを6本に展開させる。

 

「なっ⁉︎ツノが増えた⁉︎」

 

ライダーキックを放つ構えに入ると、俺の足元にアギトの紋章が浮かぶ。だが、放つのはライダーキックではない。

俺は溢れるエネルギーを両手に流し込む。

 

「……ハァッ‼︎」

 

息を吐き、さっきレオーネが間合いを詰めた速度の倍近い速さで

レオーネの懐に入る。

 

「嘘っ⁉︎速すg……」

 

全てを言い終わる前に、俺は握り締めた拳を広げる。

 

辺りはさっき俺が出した土煙によって、非常に視界が悪い。

だが、“あの場所”はちゃんと覚えている。

今更視界なんて不要。

 

レオーネの懐で、俺は両手を前にゆっくりと突き出す。

全ては、思い出の丘へ。

俺はその懐かしくもあり、色気を漂わす双丘に手をつける。

 

最後の1発。

そして俺は、力強くもあり、けど優しくそっと、レオーネの乳を揉みしだいた。

 

吉井孝太郎ことコウタロウは、鎧とベルトの間の黒い部分に勢いよく振り下ろされるレオーネのエルボーによって、またもや意識を手放した。




前書きにも書いた通り、不定期更新になりそうです。
ですが、書けるウチに書きたいと思いますので、よろしくお願いします。今回も駄文にお付き合い下さり本当にありがとうございました。

p.s
春休みの宿題が終わらない。

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