おっ、ニャウ意外に可愛いいね!(^∇^)
奥の手使用後
あっ、チェンジで(´・_・`)
馬車の車輪が小石を弾き小さく揺れる車内。
俺は三獣士の魔の手からチョウリと娘のスピアを救出し、帝都まで一緒に帰還していた。
三獣士の1人、ニャウのナイフを掴みそのまま顔面に右ストレートを叩き込もうとした。しかし自身の帝具であるスクリームの奥の手を使い自分の顔面の全筋肉を防御に回したため殺せはしなかった。
だが、30メートル程吹っ飛んでいたので気は失っていたと思う……。
三獣士は三銃士をリスペクトしているのか1人は皆んなのために、皆んなは1人のためにを実行するべく気絶したニャウを連れて撤退して行った。
「いやはや、本当に危ないところじゃった……誠に感謝する」
べ、別にアンタのためじゃないんだからねっ!スピアたんのために助けたんだからねっ!………すみません、冗談です。(半分本当)
「いえいえ。でも、間に合って良かったです!」
「怪我まで治して貰って……ほれ、スピアも頭を下げんか!」
チョウリは深々と頭を下げる。
良識派だからか、やはり礼儀はキチンとしている。
「……っ‼︎」
スピアは顔を俯かせる。
気のせいかそんな彼女の顔は赤く染まっている。熱でもあるのだろうか?
……なんて事は言いません。大方、ピンチを救った俺に気があるのだろう。前世は童帝であっただけにそういうのには敏感である。でも、とても気まずい……。
「それにしても、あの鎧は帝具かの?帝具所持者となると所属は限られるのじゃが…」
「ここだけの話……実は俺、ナイトレイドなんです!」
俺がナイトレイドのメンバーと言う事を告白すると、チョウリとスピアは口を開け目を見開く。絶句というやつだ。
「……何故帝都の暗殺集団がワシを?」
チョウリの目は急に鋭くなる。スピアはまだ口を開けているが……。
「実は、ナイトレイドは革命軍の一部なんです。帝都が腐っていると言えども、原因は大臣をはじめとする悪党。だからこそ、良識派である貴方を助けたんです。」
「成る程のう……。なんとも皮肉なものじゃな」
「お言葉なんですけど、貴方はもう帝都に居場所はありません。大臣やエスデス将軍から狙われている以上、またこの様な事が必ず起こります。………そこでです。是非革命軍に加入しませんか?」
チョウリは自身の禿頭をさすりながら唸る。
新しい国にはチョウリのような民の事を憂い、愛国心のある者が必要である。元大臣と言うこともあり、政治を任せておけば今の帝都のようなことにはなるまい。
「……そうじゃの。ワシ1人なら帝都に残り大臣と戦うもの、ワシにはスピアがおるからの。革命軍で働くとするわい」
「父上……」
「分かりました。とりあえずこれからナイトレイドのアジトに向かいます。ボスに報告した後、革命軍本部へとお送りします。」
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「と言うことです」
俺は2人を皆に紹介した。俺達が戻ってくると皆は会議室で次の任務について話し合っていた。姐さんはエスデス将軍の観察。
ラバックとアカメは別の文官の護衛。タツミとアニキ、そして俺は船での護衛。原作ではこの任務でアニキが死ぬ。助けようにも、タツミの成長を妨げてしまう……どうしたものか。
「タツミ、さっき言っていた新しい国に必要な文官の1人が、そこのチョウリ元大臣だ。」
ボスがタツミにチョウリを紹介する。ラバックはさっきからスピアにナンパしまくって殴られている。
「数日後、革命軍本部へ向かいます。2人は私が送り届けるのでご安心を」
チョウリはナジェンダがこのナイトレイドのボスということに驚きを隠せていないようだ。後から聞いたのだが、2人はよく酒を呑みながら帝都について語り合ったらしい。
「コウタロウさんっ!そのっ……不束者ですがよろしくお願いしますっ‼︎」
スピアは照れながら俺に向かい頭を下げる。可愛いのだが、拳に付着したラバの鮮血に目が行く。憐れ……ラバ。
「んん〜⁉︎いつから2人はそんな仲なのかな〜⁉︎」
「ちょっ!姐さんギブギブッ‼︎」
姐さんは俺の首に腕を回し、締め付ける。
その際に姐さんの触れる素肌が心地よく感じた俺は健全な男なのだろう。
コウタロウさんはどっかの唐変木ではありません。
アンケートや感想の方でも、原作ルートに沿って欲しいと多くの声があったので原作ルート沿いで行きたいと思います。
アンケートにお答えいただいた方々、本当にありがとうございました。
取り敢えずは2週間以内に原作を揃えるのが目標です。
原作ルートを沿うにあたり……
ワイルドハント絶対ゆるさねぇ‼︎(ドロテアちゃん以外)
※お話しの都合上、原作が所々崩壊します。