それ以外にも読んで下さる皆様、ありがとうございます。
今回で10話目です。
駄文ですがこれからもよろしくお願いします!
レオーネside
私は今アカメ共に帝都での仕事を終え、帰路についていた。
今回の標的の一人、ガマルは楽に殺れたけど、難敵のオーガ担当のコウタロウとタツミが心配だ。
コウタロウは大丈夫かもしれないけど、タツミはまだ闘いにもあどけなさを感じる。
コウタロウは……今思えば最悪な出会い方だったな。私達が襲いかかったとは言え、戦闘中に私の自慢の胸を揉みしだくからな…。
イメージは…よく言えば面白い奴ってくらいだったけど、アイツが私達の言葉に反論した時。ーーーー困ってる奴を助けれたらそこに正義があってもいい、と言う言葉に魅せられるものを感じた。本当に面白い奴だ。おまけに顔もなかなかかわいい。
タツミもかわいいが、私はコウタロウの方が気に入ったな。
(……2人共、生きて帰って来てくれよ。)
夜も深まり丑三つ時。
私達は日の出を恐れるようにアジトへと足を速めた。
レオーネside out
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コウタロウside
姐さんにメインストリートまで連れて来られた俺達はアカメの昔話を聞かされた。知っていたとは言え、元居た世界との違いを痛感させられる。
時は過ぎて夜。
俺達は深くフードを被り、非番で飲み歩いているオーガを待ち構える。オーガを見つけると背後から話しかける。
「あの〜、オーガ様ぁ」
「あ?」
タツミの呼びかけに振り返るオーガ。
本当に左眼がえぐれてんだな……。気持ち悪っ。
「是非お耳に入れたい話があるのですが……ちょっとここでは話しづらいので……」
俺がそう言うとオーガは面倒くさそうに俺達の後についてくる。チョロ過ぎだろ。
「おら小僧共!話ってのはなんだァ⁉︎」
俺とタツミは互いに目を合わせる。
そして急に体勢を変え土下座する。
「お願いします!俺達を帝都警備隊に入れて下さい!金を稼いで田舎に送らなきゃいけないんですぅ‼︎」
溜め息を吐きながら頭を掻くオーガ。
よし、上手く嘘に真実を混ぜたな。
予想通り相手にされずオーガは背を向け歩き出した。タツミは引き止める言葉を口にしながら剣を手にかける。だがそれと同時にオーガも腰の剣に手をかける。
やっぱ気づかれてたか……。
だがオーガの振り向く速さよりタツミの攻撃の方が速い。
(……よし、まずは一撃。)
オーガは倒れ、タツミはフードを外し振り返る。
「やったか⁉︎」
アカン。それフラグ。
案の定オーガは起き上がりタツミに猛攻を仕掛ける。
…え?俺?俺はタツミを見守る役目があるからな。
タツミはオーガの猛攻を弾く際に壁に叩きつけられてしまう。
俺は静かに変身する。そろそろ出番かな…。
オーガの重い一撃を受け止めながら2人は話している。依頼人に反省することもなく、悪役のセリフを吐きまくっているようだ。
その言葉にタツミはキレたのか、オーガの腕を切断し空中に飛び上がる。そしてそのままXの字にオーガを切り倒した。
「……お疲れ様、タツミ」
「おう!……ってお前何もしてねぇな!」
バレたか。そりゃバレるよね。
でもこれはタツミを想っての行為。馬鹿にしないで欲しい。
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俺達はアジトに戻りボスに報告して、労いの言葉を貰う。
タツミがアカメを偉そうな表情で見つめていると、突然アカメがタツミを裸にする。
「レオーネはコウタロウを」
「はいは〜い」
「え?俺は何もしてないって‼︎」
俺達は裸にひん剥かれアカメに凝視される。
「……良かった。」
頰を赤く染めながら俺達に言う。
その表情は、儚くとも慈愛に満ちている。
俺達はアカメと握手し、タツミはアカメと和解する。
本当にいい雰囲気なんだが、そろそろ服を着たい。そして姐さんに弄られる俺達。
「タツミは明日から、マインの部下だ。頑張れよ」
「えぇ⁉︎アイツかよ⁉︎」
タツミはマインとまだ仲が悪いのか急に嫌な顔になる。分かりやすい奴だな。
「…そう言えばコウタロウは今回の任務で何もしてないらしいじゃないか?」
「…そ、それは、た、タツミの成長を見守r」
「ペナルティだ。明日はずっとアジトの掃除をしてろ」
ボスは冷酷に告げる。
…………そんなのってねぇよ。
変身しかしてませんね。
まぁ、これでタツミが成長したからめでたしめでたしと言うことで。
次回からザンク戦です。