俺は怪獣王になる   作:ヤマタノオロチ

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お待たせいたしました!
やっぱり怪獣同士の戦いを書くのは難しい。けど、自分の特撮魂をフル活用して書きました。リクエストされた怪獣は必ず参加させます。
感想と評価をお待ちしています。



最強合体獣キングオブモンス、超古代怪獣ゴルザ、超古代竜メルバ
宇宙超怪獣キングギドラ  登場


第1章 惑星ボリス編
第1話 惑星ボリス


黒い光が消え、ゆっくり目を開けて周りを見渡す。そこはテレビで見た通りに荒れ果てた大地と所々に岩がある景色だった。

 

 

「本当に来たんだな・・・大怪獣バトルの世界に」

 

 

夢みたいで夢じゃない事を思いながら次に今の自分の状態を確認する。

レイオニクスにしてもらったけど、今のところ変わった感じはしないな。服装も銀色の模様が入った紫色のTシャツに、フード付きの黒色の上着、青色のジーパンと死ぬ前に着ていたものだし・・・持ち物は手に持っていたギガライブナイザーだけだ。

 

 

「まずは何処に向かえば・・・ん?」

 

 

ポケットに違和感を感じて漁ってみると1枚の紙切れが入っていた。紙には文字が書かれていて読んでみる。

 

 

『今いる場所から少し離れた岩場に渡し忘れた必要品を大きなバックに入れて置いてある。それを持って東にある基地に向かえ。それまでに怪獣を多く集めておくがいい』

 

 

どうやら冥王様からの手紙のようだ。

先程の内容とギガライブナイザーの使い方も書かれていた。じっくり使い方を覚えた後に指定された所に向かうとそこに大きなバックが落ちていた。中には大量の食糧、水、他に寝袋等が入っていた。それを持って東にある基地に向かうとした時、大地が揺れる。

 

 

「ム、この感じはもしや・・・」

 

 

流れ的に怪獣出現の合図と思ってギガライブナイザーを構えて待つ。やっぱり最初だから出てくるのはテレスドンかツインテールのどちらかな。

 

 

「ゴバアァァァァァ!!」

 

 

現れたのはゴツゴツした岩のような手足と額の一本角が特徴で、また『大地を揺るがす怪獣』と言われてティガとダイナを苦しめた強豪の超古代怪獣ゴルザだった。

体に付いた土を払い落したゴルザは俺を見るや鳴き声を上げて襲い掛かって来た。

 

 

「ゴルザか・・・やっぱり何度見てもカッコイイ怪獣だよな~」

 

 

迫りくるゴルザを見て恐怖どころか逆に喜びが湧いてくる。夢中になっていた俺だったが、ギガライブナイザーから聞こえる複数の怪獣の鳴き声で正気に戻る。そしてすぐにギガライブナイザーをゴルザに向けて構える。

 

 

『バトルナイザー!!モンスロード!!』

 

 

「グオオオオォォォ―――!!」

 

 

召喚されたキングオブモンスは、顎状の腹部にある牙を動かしながら威嚇する。突然現れたことにゴルザは驚いたが、負けずに威嚇してキングオブモンスに体当たりを仕掛ける。

 

 

「暴れろ、キングオブモンス!」

 

「グオオオオォォォ―――!!」

 

「ギャア!?」

 

 

命令を受けたキングオブモンスはゴルザの体当たりを片手で受け止め、もう片方の手で顔を殴る。強烈なパンチに怯んだ隙をついて何度もパンチやキックをし、さらに尻尾を掴んでゴルザを投げ飛ばす。

 

 

「ゴバアァァァ!!」

 

 

しかしゴルザも負けずに立ち上がって額から『超音波光線』を放つ。

だがキングオブモンスは翼を展開させ『ボーンシールド』で光線を防ぐ。そしてお返しとばかりに『クレメイトビーム』を放つ。それを受けたゴルザは大きく吹き飛ばされて地面に倒れた。

 

 

「やったかな・・・」

 

 

一旦キングオブモンスに攻撃するのを止めさせて土煙が晴れるのを待つ。すると激しいダメージを受けていながらもゴルザは立ち上がろうとしていた。

 

 

「ゴ、ゴバアアァァァ!!」

 

「まだまだ元気ある様子だな。やっぱりゴルザは強い怪獣で好きだぜ」

 

「グルルルルル」

 

「おおっと、ごめんごめん。俺の中ではお前の方が上だよ。それじゃ、そろそろ・・・!?」

 

 

唸り声を上げるキングオブモンスを宥めながら命令しようとした時、突然後ろから鳴き声が聞こえる。しかも気配がどんどん近づいて来る感じだ。後ろを振り向くと遠くの空に1体の怪獣がこちらに向かって来ていた。いつでも攻撃態勢できるようにしながら正体を探る。

 

 

「ピュアアアアアア!!」

 

 

そいつは大きな翼に、両腕の鋏、鋭い嘴が特徴の超古代竜メルバだった。

ゴルザの危機を感じて駆けつけたのかな?ティガと戦った時もメルバはゴルザと一緒にタッグを組んでティガを追い詰めた奴だし。そう思っている間にもメルバはキングオブモンスに目から出す光線『メルバニックレイ』を放つ。

 

 

「飛べ!キングオブモンス」

 

「グオオオオォォォォォ!!」

 

 

翼を広げて飛翔し攻撃をかわした後、空中でメルバに向かって行き、激しくぶつかり合う。そして2、3度ぶつかり合って互いに直前まで来た瞬間、キングオブモンスはその場で一回転し勢い付けた尻尾でメルバを叩き落とした。

 

 

「ピュイイィィィッ!」

 

 

強烈な一撃を受けたメルバ。ゴルザとは違い、こいつはあまり防御力が高くない為に立ち上がりはしたが既にフラフラしている。

チャンスとばかりにキングオブモンスはメルバに近づき、尻尾を掴んで背後にいるゴルザ目掛けて力一杯投げつけた。

 

 

「ゴギャアァァ!」

 

「ピュアア!!」

 

 

お互いに重なり合いながら倒れる。そのダメージによってどちらもグロッキー状態になり、立ち上がる力もなかった。倒れた2体に止めを刺そうとキングオブモンスは近づく。しかし俺は止めさせてゴルザとメルバをギガライブナイザーに回収した。

 

 

「グオオオオッ!?」

 

「まぁまぁ、たっぷり暴れられたからいいじゃねぇか。それに気配を感じる限り・・・お前の相手はたくさんいる。これからも頼りにしてるぜ」

 

 

2体に止めを刺せなかった事に不満だったキングオブモンスもそれを聞いて大人しくなり、ギガライブナイザーの中に戻った。

 

 

「さて、東にある基地と言っても絶対歩いて行くと何日もかかる距離だろうな・・・」

 

 

見た感じ的にそう思わざるを得なくなるぜ。やっぱりここは怪獣達の力を借りるとするか!

 

 

「そうと決まれば誰にしようかな・・・」

 

 

キングオブモンスはさっきの戦いで疲れているだろうし、それに順番からとしたらやっぱりこいつだな。それにどうせならライブしてみよう。

 

 

「えっと・・・スパークドールズの出し方はこうか?」

 

 

出したい怪獣を思い浮かべて先端に手をかざす。するとテレビでギンガスパークからギンガが出てきた通りにキングギドラの人形が出た。それを掴んで左足裏のライブサインにリードする。

 

 

『ギガライブ!キングギドラ!!』

 

 

声とキングギドラの鳴き声が響いた瞬間、俺はキングギドラと一体化していた。

 

 

「すっげえぇぇぇ!!これはもう最高だ―――――!!!」

 

 

大声で喜びの声を上げながら俺は空を飛んでみる。風がとても気持ち良く、時間を気にせずに無我夢中に空を飛び続ける。他の特撮ファンが見たら羨ましく思うかもしれないな。そんなことを気にせずに俺は頭の中でキングギドラに話しかける。

 

 

「勝手にライブして悪いなキングギドラ。だけどお前とライブしていてとても最高なんだ!このままもうしばらく一緒になっていいか?」

 

「ピッギシャアァァァォォォ!!」

 

 

そう言うとキングギドラの鳴き声が頭の中で聞こえる。何だか優しい感じで、いいよと言っているみたいだった。そしてキングギドラとなった俺は空高く飛びながら基地を目指した。

 




【大怪獣バトルファイル】
最強合体獣キングオブモンス

世界を滅ぼすために生み出された怪獣。転生者(クロウ)の主力で第1パートナー怪獣であり、彼との絆は他の怪獣達の中で1番高い。
またギガライブナイザーの中にいる怪獣達のボス的存在である。
強力な破壊光線『クレメイトビーム』や背中の翼を広げて出すバリヤー『ボーンシールド』等の様々な能力を持っている。
王としてプライドを持っているため、自分を馬鹿にした相手には激しく怒る。またウルトラマンを強く憎んでいて、名前を聞いただけで不愉快に成程。

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