遊戯王ARC-Ⅴの世界に廃人がログインしました   作:紫苑菊

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亀更新とタグにあるくせにもう次話投稿。


第4話

前回のあらすじ

 

暗黒寺、号泣! スキドレ暗黒界は強かった!

 

 うん、反省はしているよ。後悔はしてないけど。

 

 それもこれもこのガチデッキが悪い。手札が無慈悲すぎた。いや~、バーバリアンは強敵でしたね。だがしかし、まるで、全然、この俺を倒すには、程遠いんだよねぇ!!(ゲス顔)

 

  いや、自重はしたよ?ほら、SINの枠をバルバロにしたり、最後の手札も全部伏せたりしなかったし?それに相手がミラフォ伏せてたら問題なかったよね?

 

 『うん、僕は悪くない』

 

 球磨川君も吃驚の開き直りをしたところで、報告することがあります。

 遊矢君と柚子ちゃんになつかれました。権ちゃんもなんか尊敬のまなざしで見てくるし。あ、自己紹介はしたよ?みんなまだ2年生なんだって。因みにさっきの子はまだ小学4年生らしい。びっくりだね。権ちゃんもさっきの雲黒斎(だっけ?名前覚えてない)も貫禄ありすぎぃ!

 

「そうですか、柚子の家族に会いに来たのですか」

 

「うん、なぜか知らないけど手紙には「柊」さん家に頼るように書かれてたからね。その前にカードショップに寄ろうとしたらさっきの君たちに遭遇したわけ。まさかその女の子がその柊さんの娘さんだとは思わなかったけど。あ、権ちゃんさっきはかっこ良かったよ。」

 

「お父さん、今の時間は遊勝塾にいるよ?」

 

「本当かい?なら、遊勝塾に向かおうかな。ありがとうね、柚子ちゃん。」

 

「だったら俺たちと一緒にいこうよ、菊兄ちゃん!」

 

「そうだね、そうさせてもらうよ遊矢君」

 

 眩しい!!!何この子達いい子!!!

 

 ああ、荒んだ自分の心が洗い流されていく・・・。

 

 あ、その前にカードショップに寄らないと。さっきの店、品揃え悪いのかシングル全然売ってなかったしな。

 

「ちょっといいかな。」

 

「「「?」」」

 

「実は塾に行く前に別のカードショップに寄りたくてね。この辺で一番品揃えのいいショップってどこかな?」

 

「それなら案内するよ、いこうぜ柚子、権現坂!」

 

「あ、遊矢」

 

「走ると危ないぞ、遊矢。」

 

「大丈夫大丈夫。早くいこうぜ。」

 

 

 というわけでカードショップ2件目へ突入!

 

 そして吃驚!!

 

 なぜかって?カードの値段が高すぎるのだ。パックも、シングルも。カードプールも違いすぎるし。

 

 これを例に出してみよう

 

偉大魔獣ガーゼット

 

50万円

 

もう一度言う、50万円だ。

 

 リリースしたモンスターの攻撃力の二倍数値になるこのカード。ステータス重視のこの世界ではどうやらとんでもない値段になるらしい。元の世界なら30円で売ってる場合もあるこのカードだが、えげつないインフレである。他にも開闢をみてみたが、1億とありえない値段がついていた。

 

 やはりカオスはしばらく使えない。遊戯王初期に出てきたときに世界に●枚しかないとかいう設定があった気がしたから持ってこなかったが正解だったようだ。

 

 あと、このカードを見てほしい。

 

幽鬼うさぎ

 50円 しかもノーマル

 

 なんでや!!なんでや!!

 

 思わず10枚買いしてしまった。それでも500円。

 

 どうやら攻撃力0が問題らしい。どんだけ脳筋やねんこの世界のデュエリスト。

 

 この世界でトライホーンドラゴンを売ったらすごいことになりそうだ。やったねトライホーン、君にも価値が出てきたよ。専らコストだった君が!

 

 あと、シンクロエクシーズはなかった。辛うじて融合はあったがあるのは砂の魔女みたいなバニラ融合だった。やはりクェーサーやSINも大半が使えなさそうだ。

 

 それから、禁止・制限。あれも頭おかしかった。

 

 禁止にかかるのは基本的にロックカード、それから数値の高いバーンカードばかりだ。マジックシリンダーが禁止、八咫烏は制限だったのに頭おかしいとしか思えない。

ハンデスカードも規制を受けてなかったし、これがOCGなら魔境もいいとこだ。

 

 あと、レアカードだがトーチ・ゴーレムは安かった。トークン2体のかわりに相手に3000打点を与えるのはこの世界にとってデメリットが大きいのだろう。『ヘルテントーチ』作ろかな。いや、間違いなく嫌われるな。やめよ。

 ステータスを大幅に上げるカードも高かった。

 

団結の力

20万円

 

進化する人類

12万円

 

魔導士の力

10万円

 

下剋上の首飾り

2万円

 

デーモンの斧

5000円

 

 なあにこれぇ?

 

 頭おかしいカードプールである。

 

 と、いうよりこれだけではなかった。これだけならまだよかった。問題はパックである。

 

 1つのパックから出る種類の数が半端じゃないのだ。10枚入り500円1パックにつき約1000種類。

 

 ふざけるなよ、ドン・サウザンドォォォォ!!!!(八つ当たり)

 

 いや、まあ同時に納得もした。占い魔女やクックメイトみたいなOCGにはないカテゴリーが多数ある世界、そりゃあ、汎用カードの再録も含めたらこんな事態にもなるだろう。だからといって多すぎる気がしないでもないが。

 

 この世界であれだけ偏ったカテゴリーを集められる主人公たちには脱帽です。

 

 あと、遊矢君たちと一緒にパックを買った。そしたら、うん、こんなの当たった。

 

 「オッドアイズ・ドラゴン」

 

 「EM ディスカバー・ヒッポ」

 

・・・。

 

・・・・・・。

 

 うん、遊矢君にあげよう。その内彼がこのカードをリ・コントラクト・ユニバースしてくれる。

 

 その時に遊矢君から逆にカードを貰った。被ったそうだ。

 「EM・トランポリンクス」

 

 ・・・。 

 

 ・・・・・・・。

 

 クリフォート強化待ったなし。

 

 と言っても家のクリフォートはまだペンデュラムカード化してなかったので、彼がカードを書き換えるまでお預けといったところだろう。

 

 さて、用事も済んだ。

 

 そろそろ塾に向かおうかな。

 




感想にあった質問ですが、主人公のデッキは一応なるべく目立たない強いデッキを使います。
ので、クエン酸みたいな赤き竜のカードや、自縛神、SIN、時戒神のようなカードはなるべく使わないように構築するときに考えられています。

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