遊戯王ARC-Ⅴの世界に廃人がログインしました   作:紫苑菊

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ようやくデュエル回です。


第3話

 うん、まあ、とりあえず一言。

 

 どうしてこうなった!!

 

 さて、どうしたものか。話は数分前に遡る。

 

 というのも、カードショップについたとき、如何にも悪ガキですみたいな中学生が小学2年生くらいの女の子と男の子にからんでいたのを見てしまったことから始まる。声をかけようか悩んだのだが、そこに今度は小学4年生くらい、自分よりも1歳年下っぽい(あ、肉体年齢ね)子が割って入っていった。どうやら4年生くらいの子と中学生くらいの子は顔見知りらしく、教えがどうのこうのと聞こえたが、まあ、それは割愛。

 

 問題はその4年生くらいの子、どうやら権ちゃんらしいのだ。

 

 権現坂昇

 

 遊戯王ARC-Ⅴの中で主人公の親友。「超重武者」と呼ばれるモンスターのみで構成される『フルモン』デッキ使いである。

 男気のある性格で、初めてあのキャラをテレビで見たときはFAI●YTA●Lの弟君を彷彿とさせた。

 

 そして、おそらくあの中学生くらいの子、名前は忘れたが榊遊勝がどうのこうのでいちゃもんをつけてたキャラだ。名前は・・・、悪代官じゃないし・・・、まあ、いいか。

 

 というか、止めに入らないとやばくね?なんか殴りそうな勢いだし・・。

 

 仕方ない、ここは・・・。

 

 「おい。」

 

 悪代官(仮)に声をかける。

 

 「んあ?!」 

 

 こえええ。中学生の迫力じゃねーよ?!

 

 だが、今のおれは決闘者。落ち着け、クールになれ、俺。

 

 よし、意を決して・・・。

 

 「決闘しろよ」

 

 会話のドッチボールだよ、これ!

 

 回想終了

 

 以上が、このデュエルまでの経緯である。

 

 こちらが勝てば悪代官君はあの子たちに関わらない。

 

 向こうが勝てばレアカード(団結の力、元19円、この世界→レア→高い)をかけて決闘することになった。

 

 よくよく考えたらさぁ、俺、得すること無くね?てか負けた時のリスクしかないよね?いやまあ、いいけど。団結の力余ってるし。

 

 あ、デュエルディスクは貸してもらった。優しいね、権ちゃん。こんな怪しい小学生に貸してくれるなんて。YMA先生並の菩薩メンタルじゃないかな?

 

 まあ、権ちゃんの後ろでうずくまってる遊矢君や柚子ちゃん達の信頼がメリットってことにしよう。うん、やる気でてきた。

 

 「へへへ、こんなやつに勝つだけでレアカードがもらえるなんてついてるぜ」

 

 カッチーン

 

 「ふん、図体だけがでかいだけの雑魚が、弱い者しかいじめることの出来ない奴が。それともそうやって虚勢しかはれないのか?そんな奴はさっさと帰ってママのおっぱい吸ってろカスが。」

 

 ビキビキ

 

 そう聞こえるんじゃないかっていうくらい向こうは額に皺を寄せている。完全に怒らしてしまったようだ。だれだよ、そんな事した奴は。

 

 あ、俺か。

 

「俺のターン!」

 

 あ、先行取られた。

 

「俺は手札から蛮族の狂宴LV5を発動!バーバリアン1号バーバリアン2号を特殊召喚!更に2体をリリースし、バーバリアンキングを召喚!こいつは2回攻撃できる!これでターンエンドだ。」

 

 ANKOKUJI

 手札 5→1

 

 ・・・。

 

 え、終わり?OWARI?

 

「ふはは、このモンスターに声も出ないみたいだなぁ!」

 

 いえ、あまりにもプレイングがお粗末すぎて声が出ないだけです。つか泣きそうです。せめてブラフでもいいから伏せようよ。

 

「俺のターン」 

 

KIKU 

手札5→6

 

 おいおい、これじゃあMeの勝ちじゃないか。つか、一応ガチデッキに分類されるコレ、やっぱ持ってくるんじゃなかったな。リチュアでもよかったか。

 

「俺は、手札から暗黒界の取引を発動、お互いに1枚ドローし、1枚捨てる。この効果で捨てた暗黒界の術師スノウの効果を発動、デッキから暗黒界の龍神、グラファを手札に加える。」

 

 暗黒界の術師スノウ

 効果モンスター

 

このカードがカードの効果によって手札から墓地へ捨てられた場合、自分のデッキから「暗黒界」と名のついたカード1枚を手札に加える。相手のカードの効果によって捨てられた場合、さらに相手の墓地に存在するモンスター1体を選択し、自分フィールド上に表側守備表示で特殊召喚する事ができる。

 

KIKU

手札6→5→6

 

「攻撃力2700だと?!だが、最上級モンスターの召喚には2体のリリースが必要だぜェ。それに、バーバリアンキングの方が攻撃力は上だ!」

 

「そんなことは分かっている。手札からトレードインを発動。手札のレベル8モンスターを1枚捨てて2枚ドローする。」

 

「へ、とんだプレイミスだな、せっかく手札に加えたモンスターを捨てちまうなんて」

 頭大丈夫か?こいつ。いや、グラファの効果を知らないのか。

 

「更に暗黒界の門を発動。門の効果、墓地の悪魔族モンスターを除外し、手札の悪魔族モンスターを手札から捨てることで1枚ドローする。墓地のスノウを除外し、手札のブラウを捨てて1枚ドロー。更にブラウの効果で1枚ドロー。無の煉獄を発動し1枚ドロー。今引いた愚かな埋葬を発動。グラファを墓地へ送る。」

 

 暗黒界の門

 フィールド魔法

 

フィールド上に表側表示で存在する悪魔族モンスターの攻撃力・守備力は300ポイントアップする。 1ターンに1度、自分の墓地に存在する悪魔族モンスター1体をゲームから除外する事で、手札から悪魔族モンスター1体を選択して捨てる。 その後、自分のデッキからカードを1枚ドローする。

 

暗黒界の狩人ブラウ

効果モンスター

 

このカードがカードの効果によって手札から墓地へ捨てられた場合、自分のデッキからカードを1枚ドローする。相手のカードの効果によって捨てられた場合、さらにもう1枚ドローする。

 

KIKU

手札6→5

 

 回る回る。今日は運がいい。

 

「カードを2枚伏せ、手札抹殺を発動。お互いのプレイヤーは手札を全て捨てて其の枚数分ドローする。」

 

KIKU

手札5→3→2

 

ANKOKUJI

手札1→1

 

「更に手札から捨てたブラウとスノウの効果を発動、チェーン1ブラウでチェーン2スノウ。スノウでグラファをサーチしブラウで1枚ドロー。」

 

KIKU

手札2→4

 

「手札が減ってねぇだと?!」

 

「まだ続く。成金ゴブリンを発動、相手を1000ライフ回復させて1枚ドロー。引いたのも成金ゴブリン、1枚ドロー。」

 

ANKOKUJI

4000→6000

 

「ありがとよ、ライフを回復してくれて。とんだ素人みたいだな。」

 

「素人はお前だ。このカードの価値も分からんとは。」

 

「何だと?!」

 

「トレードインを発動、サーチしたグラファを墓地に送り2枚ドロー。さらにカードを伏せて伏せていた墓穴の道連れを発動お互いに手札を1枚捨てさせる。そして、その後1枚ドローする。お前の手札は1枚、よってそのカードを選択。さあ、次はお前の番だ、選べ」

 

「また手札交換カードか。俺はゼピュロスを選択。」

 

 手札が入れ替わる。

 

「更に引いた墓穴の道連れを発動。そのカードを選択。」

 

「ならおれはベージを選択するぜ。」

 

「ならベージの効果を発動。このカードを特殊召喚する。さらに墓地のグラファの効果を発動。ベージを手札に戻し、このカードを特殊召喚する。」

 

「なんだと?!」

 

 暗黒界の龍神グラファ

 効果モンスター

 

このカードは「暗黒界の龍神 グラファ」以外の自分フィールド上に表側表示で存在する「暗黒界」と名のついたモンスター1体を手札に戻し、墓地から特殊召喚する事ができる。このカードがカードの効果によって手札から墓地へ捨てられた場合、相手フィールド上に存在するカード1枚を選択して破壊する。相手のカードの効果によって捨てられた場合、さらに相手の手札をランダムに1枚確認する。確認したカードがモンスターだった場合、そのモンスターを自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。

 

 暗黒界の切り札、ゆるゆるの召喚条件から簡単に出せる攻撃力2700のアタッカー、不死身の龍神様の降臨である。

 

「更に手札から死者蘇生を発動。ブラウを特殊召喚し手札に戻し2枚目のグラファを特殊召喚。」

 

「ンなぁ?!ってたしかお前、もう1枚グラファを墓地に送っていたよな?」

 

「察しがいいな。門を戻してゼピュロスを特殊召喚。効果でおれは400ダメージを食らうがささいなもんだ。門をもう一度発動し、墓地のブラウを除外しベージを捨てて1枚ドロー。ベージを蘇生し更に戻してグラファ蘇生」

 

KIKU

4000→3600

 

「成金ゴブリンを発動し1枚ドロー。更にバルバロスを通常召喚」

 

 ライフは7000になるがこれなら削り切れる

 

「さあバトルだ。グラファでバーバリアンキングに攻撃」

 

「クゥ!」

 

バーバリアンの王と不死身の龍神が相打ちになり、フィールドががら空きになる。

 

「2枚目のグラファでダイレクトアタック。」

 

「墓地のネクロガードナーの効果を発動!一度だけ攻撃を無効にする!」

 

手札交換の時に墓地にいったか。

 

「なら3枚目のグラファで攻撃、更にゼピュロスとバルバロスで攻撃」

 

ANKOKUJI

7000→4000→2400→500

 

「伏せていた暗黒界の取引を発動。1枚ドローし1枚捨てる。ベージを捨てて特殊召喚し戻してグラファ召喚。エンドフェイズ時、無の煉獄の効果で手札を全て捨てるが、捨てられたスノウとブラウの効果を発動。ベージを手札に加え、1枚ドローする。ターンエンド。」

 

KIKU

フィールド

グラファ×3

バルバロス

ゼピュロス

暗黒界の門

伏せ2枚

 

 やっと終わったw

 

 ここまでがん回りする暗黒界も珍しい。

 

「お、俺のターン、ドロー。」

 

言葉に詰まる悪代官、っじゃなかった暗黒寺。涙目。

 

まあ、そうなるわな。だが甘い。

 

「この瞬間、罠発動。闇のデッキ破壊ウイルス。グラファをリリースし魔法を選択。さあ、手札を見せてみろ。」

 

闇のデッキ破壊ウイルス

通常罠

自分フィールド上に存在する攻撃力2500以上の闇属性モンスター1体をリリースし、魔法カードまたは罠カードのどちらかの種類を宣言して発動する。相手フィールド上に存在する魔法・罠カード、相手の手札、相手のターンで数えて3ターンの間に相手がドローしたカードを全て確認し、宣言した種類のカードを破壊する。

 

 暗黒寺が手札を見せる。死者蘇生に、バーバリアンの奇術。片方は聞いたことのないカードだが魔法カードだ。慈悲は無い。

 

 手札を全て捨てる暗黒寺。これにより手札、フィールド共にゼロ。若干泣いている気がしないでもない。

 

「ターンエンド・・・。」

 

「俺のターン」

 

 残念だけど、これ、現実なのよね。

 

「ベージを召喚しグラファを蘇生、更にスキルドレインを発動。これによりバルバロスの攻撃力は3000になる。」

 

KIKU

3600→2600

 

 やめたげてよぉという声が聞こえなくもない。だが知らん。

 

「全モンスターでダイレクトアタック!奴を引き裂け!」

 

 それライズ・ファルコンっと1人突っ込みを心の中でやりながら攻撃宣言する。やはり慈悲はない。

 

ANKOKUJI

500→-13100

 

WINNER KIKU・TATUNAMI

 

うん、スキドレ暗黒界はつよい(確信)

 




というわけで、暗黒寺のバーバリアンに対し『スキドレ暗黒界』でした。
本当ならバルバロスの枠はSINスターダストかSINサイバーエンドなのですが、SINはまだ使えないので急きょばるばに変更しました。
スキドレでアタッカーにしてもいいし、トレインのコストにしてもよし。ランク8エクシーズや三体生贄で召喚して相手をがら空きにさせてもOK
強い(確信)

じ、自重はしましたよ(震え声)

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