忘却の忘れ傘 ~a lonely quicksilver 作:エノコノトラバサミ
あらすじは真面目に、キャラ紹介はそこそこふざけて書いてます。
【これまでのあらすじ】
小傘を追い、幻想郷にやってきた聖真。
しかしそこで突如刀を振る少女、妖夢に襲われ窮地に立たされる。
なんとか命乞いをすると微かに妖夢本来の意思が現れ、聖真を救おうとする。
しかし、彼女こそが救われるべきと決心した聖真は咄嗟に彼女の刀に触れ、その呪縛から妖夢を救い出した。
こうして二人は行動を共にし、迷いの竹林にある永遠亭に辿り着く。
そこでは永琳、鈴仙、てゐの三人が無事に生活しているも、幻想郷の異変により輝夜が居なくなり困り果てていた。
聖真達は輝夜の捜索と救出を約束し、永遠亭を拠点とする。
小傘や輝夜の情報を求めに鈴仙と共に人里へ向かう聖真。
一見人里は無事に見えるものの、その中では謎の宗教団体が力を増していた。
その際、突如現れ暴走した萃香が宗教団体率いる聖に捕らえられ、命蓮寺へと連れ去られてしまう。
萃香を見捨てられなかった聖真は、単身命蓮寺へと潜入し助けに向かう。
その際敵であるナズーリンに見つかるも、運良く見逃され無事に萃香を見つけ出す。
最後には聖に見つかり追い詰められるも、酒の話で力を取り戻した萃香のお陰で無事に危機から脱出、永遠亭へと戻っていった。
道中に聖真を狙っていた影狼を成り行きでペットにし、永遠亭で過ごしている最中に突如チルノが急患として運ばれる。
彼女は紅魔館に囚われた妖精達を助け出そうとしていたが、全く持って敵わなかった。
そんな彼女を助けるために、聖真、妖夢、萃香、影狼の四人が紅魔館へと向かう。
道中襲ってきたアリスを撃退する聖真だったが、その後にチルノと二人で独断に先行、紅魔館へと侵入する。
妖精達を探索する最中に図書館で操られたアリスとパチュリーに接触、二人は呆気なく捕まってしまう。
地下牢に入れられた聖真は同じく捕らえられた美鈴の助けによりなんとか脱出するも、そこで衝撃の光景を目の当たりにした。
なんと地下の一室では多くの妖精達が生きながらにして人形にされていたのである。
あまりに残虐な行為に怒りを抱え、楼観剣と共に聖真は再び魔女二人との戦いに挑む。
チルノとの共闘でなんとか抵抗するものの力の差は歴然。チルノの最後の力でパチュリーに一矢報いるかと思われたが、すんでのところで手が届かず二人は力尽きてしまう。
もう終わりかと思ったその時、二人を助けに来たのは妖夢だった。
妖夢に救われたチルノは聖真を連れ、紅魔館からの脱出を図る。
しかし、そんなチルノを追う影が現れ、チルノは地下へと誘導されてしまう。
逃げ込んだ一室で聖真と同じ妖精達を目の当たりにし、衝撃を受けた所で、最悪の敵フランドールが現れた。
一方、単身魔女二人を相手に戦いを挑む妖夢であったが、その強い思いと驕りを利用した戦術でアリスを圧倒、即撃破に成功する。
残るパチュリーと死闘を繰り広げ、なんとか撃破に成功するも、最後の最後に魔理沙が現れ不意打ちにより意識を失ってしまった。
チルノは圧倒的な暴力により大きく怯えてしまうが、そこで瀕死の聖真が目を覚ます。聖真の力により一時的に楼観剣と融合し、妖夢の様な半人半霊となってフランドールと交戦するも、結局は圧倒され敗北してしまった。
妖夢を連れ去ろうとした魔理沙だったが、直前で影狼が現れる。改心し、妖夢を守ろうと交戦するが、魔理沙の強力な力と戦術により敗北してしまう。危うく再び連れ去られようとしていたが、突如現れた強大な力を警戒して魔理沙は去ってしまった。
絶望的な状況下であった聖真とチルノだったが、そこに現れたのは萃香だった。フランと死闘を繰り広げ戦いを優位に進めつつあった萃香だったが、覚醒したフランによって最後の最後に逆転、敗北してしまう。
本当に終わりかと思われたが、唯一フランの気まぐれで見逃されたチルノ。それでも彼女が諦めずに戦おうと聖真の残した楼観剣に触れた事で彼女もまた覚醒、楼観剣の力が合わさり強力な冷気を得る。
既に大きく消耗し傷付いていたフランを圧倒、完膚なきまでに叩きのめすが、反省し二度と悪さをしないとチルノに誓ったことによって許されるのだった。
聖真、チルノ、萃香。全員が力尽き、最後に立っていたのはフランドールだった。
しかし彼女の中には、友情が芽生え始めていた。
そして同時刻、紅魔館の上空にてレミリアが異変の黒幕の一人である鬼人正邪と対峙していた。
その明らかに無敵な能力に苦戦しつつも打開策を見つけ、正邪に大きなダメージを与えるものの、最後はあまりにも反則的な力によって意識を失ってしまった。
【一章でのキャラ紹介】
『味方サイド』
◯加納聖真
記憶を取り戻した小傘を追って幻想郷へとやってきた大学生。異変の影響で力ある道具に干渉できる能力を持ち、それを使って救出や戦闘をこなす。
力は決して高くないどころが道具がなければただの一般人に過ぎないが、小傘や母親との別れを経験してからは思い切った行動力を持つようになり、自らを犠牲にしてでも仲間を助けようとする精神をも持っている。
一章では今のところ戦闘は全敗なのだが、なんだかんだメンタルの強さは作中トップ。
◯魂魄妖夢
楼観剣に囚われていた所を聖真に助けられ、それ以降はほとんど行動を共にしている。異変によって姿を消した主の幽々子と白楼剣を探してちょくちょく居なくなっている。
かなりの正義感を持っていて戦闘能力は高い。連戦と不意打ちによって魔理沙に速攻敗れてはいるものの、普通に戦えば互角以上になると思われる。
◯鈴仙・優曇華院・イナバ
おなじみ永遠亭の月兎。人里でのみ聖真と行動を共にした。一章ではあまり出番が無いが、何だかんだ聖真との仲は悪くない……と思ってるのは聖真だけで鈴仙自身はシンプルに内心邪魔者扱いしている。大体普通の人間はそういう扱いである。
◯八意永琳
おなじみ永遠亭のお医者さん。彼女にかかれば死以外は多分かすり傷。東方作中の中でも最強クラスと言われてはいるが彼女自身は諸々理由があって現状ほぼ永遠亭からは出られない、残念。
◯因幡てゐ
てゐっ!
◯伊吹萃香
元鬼の四天王の一人。とんでもなく強い実力の持ち主ではあるが、あんまりお酒を断ち過ぎるとメンタルが凹んでくっそ弱くなる……という設定は原作にはないけれどそういうことになっている。
そもそも彼女がお酒を断つとどうなるか分からない。基本ずっと飲んでいる。ただの飲んだくれ。ビジュアルだけみると完全に未成年なので良い子は真似しないでね。
◯今泉影狼
聖真を喰らおうと近づいてきた妖怪。なりゆきで彼等のペットになるも、土壇場で改心する。普通に良いやつ。そもそも妖怪は人間を襲ってこそなので、改心も何も幻想郷からすれば初めから彼女は間違ってない。
なお実力はそんなにない。妖怪の中で比べると弱い方だが、満月さえあれば割と強くなったりもする。
◯チルノ
紅魔館の戦いのきっかけとなった妖精。妖精達の中では最強クラスだが、幻想郷全体では普通に雑魚である。
しかし独自の信念や優しさを持っており、どんなに悪い状況でも諦めない心の強さも持っている。
幻想郷では弱い者ほど心が強い。
◯レミリア・スカーレット
なんか意味深な事を言っては正邪にボコされた人。
『敵サイド』
◯フランドール・スカーレット
一章のラスボス。レーヴァテインに唆されて暴走し、聖真一行と戦いを繰り広げる。
敵サイドなのに何故か覚醒するチート能力の持ち主。普通に戦ってたら大抵みんな勝てない。今回勝てたのは運とチルノの優しさの結果でしかなかった。
平常時と戦闘時のギャップが激しい。
◯パチュリー・ノーレッジ
図書館の本に囚われて多数の人格に支配されていた魔法使い。魔法の腕はかなり高く、どんな属性の魔法も自由自在に操れる。が、喘息持ちで体術はからっきし。
という設定がほとんどなのだか東方緋想天などでは普通に戦ってるから実際どうなのかよく分からない。まぁでも病弱ってことでいっか、うん。
◯アリス・マーガトロイド
上海人形に操られていた魔法使い。人形が大好きで数多の人形を使って戦う。夢は自立した人形を生み出すこと。
人形が大好きと言っているが中には人形に爆弾を仕込んで自爆させる技もあったりするので実際はどうなのか分からない。
とりあえず博麗神社に藁人形打ち込むのはやめようね。
◯霧雨魔理沙
突然現れては妖夢と影狼をボコして去っていった東方の主人公の一人。
一見色々と豪胆で派手に見えるが実際は執念と努力の鬼である。よく他人から本や技など色んな物をパクる。
誰でもかかってこいみたいな様子のクセにレミリアの気配を察すると速攻トンズラこく辺り、操られていても実は結構臆病だったり。
◯聖白蓮
人里で聖真や萃香を襲った尼さん。
何故かいつの間にか仏教じゃなくて変な宗教を広め始めたイカレ坊主。肉体強化の魔法が得意でめちゃくちゃ強い。
◯鬼人正邪
今作の黒幕の一人。何故かとんでもなく強くなっており、物体どころか世界の理すらも反転させる事ができる力を持つ。博麗霊夢や八雲紫、そしてレミリア・スカーレットをも退けている。
天邪鬼なのに嘘がつけず、何事も正直に話してしまう謎体質にもなっている。こりゃ一体どういうことなんだろうね。
◯謎の人影
謎である。