心を穿つ俺が居る   作:トーマフ・イーシャ

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奉仕部の面々に首突っ込まれてかき回されて散々な目にあっても負けるな川崎!ガンバレ川崎!私たちはサキサキを応援します!俺ガイル唯一にして最大の良心です!

ギャグ度高めでお送りします。でもギャグだけで済まないのが私クオリティ。短めです。原作で書かれていたところはカットしてるので2巻を手元に置いて読むといいかも。なんて不親切設計。でもみんななら原作の内容は一字一句間違えずに覚えてるよね!


川崎さんの七転八倒物語

1.川崎さん、教室でパンツ見られた上に色をばらされる

 

 

 

~教室~

 

静「川崎沙希、君も重役出勤かね」

 

沙希(……ねむっ。そういや今朝も何も食べてないからお腹すいたな……)

 

八幡「……黒のレース、だと?」

 

沙希(!!!……見られた……?別にちらって見られてしまうくらいならどうでもいいけど、そうやって地面に寝っ転がってまじまじと見られるのはちょっと……でもなんか露骨に反応するのもバカみたいだし……)

 

静「黒のレースだと?川崎、この学校の校則を知っているか?校則には、学校内外を問わず生徒は公序良俗に反しない服装であること、というのがある。君のその黒のレースも場合によっては校則違反になる可能性があるぞ。具体的な基準があるわけではないので私は何もしないが、他の先生が知れば校則違反として指導が入る可能性がある。無理に、とは言わないが考えておいたほうがいい。年相応の……なんだ?白とかそういうのにしておいたほうがだな……」

 

沙希(……やめてよ何か恥ずかしい)

 

沙希「……バカじゃないの?」

 

沙希(……逃げよ)

 

 

 

2.川崎さん、猫アレルギーなのに猫トラップに引っかかる

 

~川崎沙希の通学路のある道路~

 

カマクラ「ニャー」

 

雪乃「にゃー」

 

八幡「……何してんのお前」

 

雪乃「何が?」

 

八幡「いやお前今猫に話しかけ……川崎が来たぞ!雪ノ下、とりあえず一時退避だ」

 

雪乃「ええ、分かったわ」

 

沙希(はあ……今日もバイトか……やっぱり体に堪えるな……)

 

カマクラ「ニャー」

 

沙希「あ、猫……」

 

カマクラ「ニャー」シュバッ

 

沙希(……え、ちょっとあの猫こっち飛んできてな)ボフッ

 

沙希「ああああちょっと離れへクチ、ゲホ、コホ、ズルズルちょっと、ダメ、クシュ、まって、あたし、猫アレルギーなのに、クシュン!」

 

八幡「おい、どういうことだ」

 

雪乃「……彼女は猫アレルギーだったみたいね」

 

沙希「ハックシュン!!!」

 

 

 

3.川崎さん、バイトあるから急いでいるのに先生に捕まる

 

~廊下~

 

沙希(バイトの時間勘違いしてて教室に残りすぎた。結構ギリギリか。急ご)

 

静「川崎、待ちたまえ」

 

沙希(……時間ないのに)

 

沙希「……なんか用ですか?」

 

静「川崎、最近家に帰るのが遅いらしいな。朝方になるまで帰らないらしいじゃないか。いったい、どこで何をしているんだ?」

 

沙希(……これはすごく長引きそうだ)

 

沙希「誰から聞いたんですか?」

 

静「クライアントの情報を明かすわけにはいかないな。それより、質問に答えたまえ」

 

沙希(大志……?いや、高校の先生に身内のことを話せるようなコネなんてあの子は持ってない……はず)

 

沙希「別に。どこでもいいじゃないですか。それで誰かに迷惑かけたわけじゃなし」

 

静「これからかけることになるかもしれないだろ。君は仮にも高校生だ。補導でもされてみろ。ご両親も私も警察に呼ばれることになる」

 

沙希(まだ続くのか……流石に厳しいな……)

 

静「君は親の気持ちを考えたことがないのか?」

 

沙希(親の気持ちって……気持ちだけじゃ食べていけないっての。てか……)

 

沙希「親の気持ちなんて知らない。ていうか、先生も親になったことないからわかんないはずだし。そういうの、結婚して親になってから言えば?」

 

静「ぐはぁ!」

 

沙希(あたしの将来より自分の将来心配しなよ……。じゃあ、急がないと)

 

厚木「コラーー!そこの女子生徒!平塚先生になんて口の利き方だ!ちょっと来い!説教してやる!一時間やそこらで帰れると思うなよ!」

 

沙希(……バイト先に遅刻するって電話しなきゃ)

 

 

 

4.川崎さん、理不尽にリア充の王と炎の女王に絡まれる

 

~学校、駐輪所~

 

隼人「お疲れ、眠そうだね」

 

沙希(誰?……ああ、確か同じクラスの葉山だっけ?何それ、あたしがいつも寝ていることへの皮肉?)

 

隼人「バイトかなんか?あんまり根詰めないほうがいいよ?」

 

沙希(確かこいつ、弁護士の息子だっけ。金持ちか。バイトするあたしの気持ちなんてわかりゃしないでしょ)

 

沙希「お気遣いどーも。じゃあ、帰るから」

 

隼人「あのさ……」

 

沙希(あ?)

 

隼人「そんなに強がらなくても、いいんじゃないのか?」

 

沙希(何言ってんのこいつ?強がる?バイトがってこと?)

 

沙希「……あ、そういうのいらないんで」

 

優美子「ちょっとあんた。何調子乗ってんの?」

 

沙希「あ?」

 

隼人「優美子?どうしてここに?」

 

優美子「偶然通りかかっただけだし。それよりあんた。隼人が心配して声かけてるのに、その言い方、何?」

 

沙希「……アホくさ」

 

隼人「俺は大丈夫だよ。川崎さんも、たまたま今日、気が立っていただけだから。ここは俺に免じて二人とも収めてくれないか?」

 

優美子「隼人……」///

 

沙希(なにこれ)

 

 

 

5.川崎さん、バイト先に強襲される

 

~ホテル・ロイヤルオークラ~

 

八幡「川崎」

 

沙希(……誰だったっけ)

 

沙希「申し訳ございません。どちら様でしたでしょうか?」

 

雪乃「捜したわ、川崎沙希さん」

 

沙希「雪ノ下……」

 

沙希(県議会議員の娘。金持ちのお嬢様ってやつか。見てるだけで腹が立つ)

 

沙希「あんたらがここ最近あたしの周りでうろうろしてた訳?随分と暇人なのね。それで、何の用?」

 

八幡「お前、最近家帰んの遅いんだってな。このバイトのせいだよな?弟、心配してたぞ」

 

沙希「で、バイトやめろと?見ず知らずの人間に言われてやめるとでも?」

 

雪乃「やめる理由ならあるわ」

 

沙希(腕時計……気付いていたのか)

 

雪乃「一〇時四〇分……。労働基準法って知っているかしら?一八歳未満は一〇時以降のアルバイトが許可されていないのよ。あなた、年齢詐称しているわね」

 

沙希「……だったら?どうだっていうの?それを暴露する気?」

 

沙希(なるほど、お嬢様は悪いことをしているのが気に入らないからわざわざバイト先まで来たってわけ?悪いけど、あたしはやめないよ。こうでもしないと、お金が足りないからね)

 

??「川崎さん?」

 

沙希「て、店長?」

 

店長「ちょっと、話、聞かせて貰っていいかな?」

 

沙希「……はい」

 

~事務室~

 

店長「それで、さっきの話、本当なの?」

 

沙希「……はい」

 

店長「君の事情は知ってる。お金に困っていることも。それでも、ああやって他のお客さんがいる前で言われると、お店としても困るわけ」

 

沙希「……はい」

 

店長「だから、済まないけど、辞めて貰うことになる。高校生を深夜に働かせてるなんて知られるわけにも行かないから」

 

沙希「……はい、今までありがとうございました」

 

店長「……済まない」

 

沙希「いえ、年齢詐称をしていたのはあたしですから」

 

沙希(そう、店長は悪くない。あたしの責任だ)

 

~外~

 

沙希(……さて、新しいバイト捜さないと)

 

 

 

6.川崎さん、弟の気持ちと錬金術を知る

 

~マック~

 

八幡・雪乃・結衣「……」

 

沙希「またあんたたち?」

 

沙希(まだ付きまとう気?うんざりだ。またバイトを辞めさせる気?)

 

大志「姉ちゃん……」

 

沙希「大志……、あんたこんな時間に何してんの」

 

沙希(大志まで使ってあたしを貶めたいの雪ノ下?)

 

八幡「川崎、なんでお前が働いてたか、金が必要だったか当ててやろう」

 

・・・

 

雪乃「そういうことね」

 

沙希「なるほど、すべてお見通しってわけ。なら分かったでしょ。あたしには金が必要なの。だからバイトは続けるよ」

 

小町「あのー、ちょっといいですかねー?」

 

・・・

 

大志「……まぁ、俺もそんな感じ」

 

沙希(……そう、あんたも思うとこがあったんだね。悪かった)

 

八幡「川崎。お前さ、スカラシップって知ってる?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7.川崎さん、バイトやめて勉強したけど学力が足りずスカラシップ取れない

 


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