デイダラに成り代わったようですが生きていける気がしません。 作:龍田
すいませんでしたぁぁあああ!!!(スライディング土下座)
まさか約一ヶ月も更新出来ないとは思ってもいませんでした。
勉強はもう嫌でござる…。
また時間が空いたときに更新します。
多分一ヶ月に。
…本当にすいません。
「お父さん、ちょっと言ってる意味が分かんない」
「だから、明日湯隠れに旅行に行くから準備しろって言ったんだ」
「…」
「…デイダラ?」
「………こんなの絶対おかしいよ…!」
どうしてうちの両親は毎回毎回大事なことを言うのが直前なんだ。デイちゃん理解できない。
アカデミー行って、黒ツチと赤ツチと一緒に「明日休みだね!」って駄弁って、ドロマ先生をからかって、放課後説教されて帰ってきたらいきなりお父さんから「旅行行くから準備しろ」とかどういうことだってばよ。
準備しろって言われても何持っていけばいいのか分かんないよ。某聖徳太子がアホの漫画みたいに袋には石とそこら辺の雑草でも詰め込んどけばいいのか?あ、ヤバイ頭がおかしくなってきた。何言ってるんだろう私。
とにかく唐突すぎるんだよ。
突然すぎて訳分かんないですよミサトさん。
ふと、お父さんの横で持っていく物を大きめのバッグに詰めているお母さんに目をやる。何だかお父さんよりウキウキしているように見える。
…もしかしてこれ、お母さんが提案したんですか?そうですよね?絶対そうですよね!?
試しに聞いてみる。
「え?…えぇそうよ!お父さんに提案したの!だって、この頃天使ちゃんが疲れているように見えたから…。駄目だった?」
いえ、何でもないです。何でもないですからそのうるうるした目をこっちに向けないで下さい。罪悪感が!罪悪感がああぁぁぁ!!
私の必死の抵抗(してない)も虚しく、しぶしぶ部屋に戻ってありったけの粘土をリュックに詰めた。
私がアカデミー四年生の時の出来事だった。
・・・
湯隠れの里。そこの大名は戦争が嫌で、今じゃ観光地と化した戦を忘れた国である。湯隠れと言うだけあって、温泉が至るところに沸いている。それに比例して宿もあちこちにある。逆に多すぎて萎える。
そして、そのなかで私達が泊まることになったとこなんだが、湯隠れの宿のなかでも接客が良いと噂の所らしい。お父さんが友達から聞いたんだと。お父さん友達いたんだね。
宿の受付を済ませ、意外と長い廊下を進む。中庭にある池が水鏡になっていて、空に浮いている雲を写し出して綺麗だ。あ、鯉がいる。そんな中庭を歩きながら見ていると、突然止まったお父さんにぼふっと当たってしまった。地味に鼻が痛い。
「なにやってるんだデイダラ。着いたぞ」
呆れたように言ってくるお父さんを、私は頬を膨らませながら睨む。お母さんは「あらあら」と言って頭を撫でてくる。やめろォ!髪がボサボサになる!…あれ、何故かデジャヴを感じる。
そんな光景をお父さんは一目してから扉を開け、部屋に入る。それに続いて私も入る。お母さんは最後だ。
「…なんと言うか、普通…だな。うん」
「普通が一番いいのよ天使ちゃん」
部屋の最初の感想がそれだった。普通の畳部屋で、真ん中には少し大きい机。テレビもあり、小さめの冷蔵庫を開くとコーヒー牛乳が数本あった。温泉行ったあとどうぞって事ですね分かります。サービス精神すごいなぁ。これがおもてなしってやつか。
「さてと、今は一時か…。先に風呂入るか」
「さんせーい」
「じゃあ、天使ちゃん行きましょうか」
やはり風呂なので自動的にお父さんとは別れる事になる。お母さんに手を引かれ、部屋を後にする。頑張れお父さん、ぼっちでも強く生きるのじゃ。
・・・
「テーテレッテーテッテテテ」
「…天使ちゃん、それ何処の歌?」
「JAPAN」
そう発音よく言ったのだが、お母さんの頭上には予想通り?が三つくらいある。そりゃそうでしょうね。忍の世に日本無いですもんね。温泉の湯を手でぱしゃぱしゃしながらそう思う。
この世界に来てからもう10年だ。もう前世の記憶なんてほとんど忘れてしまっている。NARUTOのストーリーも例外ではない。今じゃ何が起こるかなんて忘れてしまったが、キャラの名前やら能力等は辛うじて覚えている。これだけは忘れないようにメモったりしたのだ。ストーリーもメモっておこうと思ったが、時既に時間切れ。間違えた。時既に遅しであった。その時には原作の進み方なんて新しい記憶に上書きされていた。
「天使ちゃんどうしたの?ぼーっとして。もしかしてのぼせちゃった?」
「うぇ!?い…いや、何でもないよ。うん」
ビックリした。いつの間にやらぼーっとしていたようだ。危ない危ない。忍見習いとはいえこういうことはたまに命に関わる。と言うことをドロマ先生に教わったから気を付けなければ。
「ふぅー…お母さん、そろそろのぼせてきたぞ…うん」
「あら、やっぱり?それじゃ、あがりましょうか」
あとでコーヒー牛乳買ってあげるわね!と付け足すお母さん。いやいや、コーヒー牛乳部屋の冷蔵庫にありましたけど?もしかしなくても知らないな?
的な普通の会話をしつつ、家から持ってきた服に着替える。どんな服かはご想像にお任せする。
「そうだ!温泉玉子を買いましょ!」
「…何故に?」
「湯隠れと言えば温泉玉子なのよ天使ちゃん。また一つ知識が増えたわね!」
「うん!また一つ(何に使うか分からない)知識が増えたよ!」
手を繋いでさっきの宿へと歩みを進める。
前世の両親へ。
私はこっちでも楽しく生きてます。
ハハッ…書くの久しぶりでテンションがおかしいです。
なんか今回ネタが多いような多くないような…。
というかサブタイがネタでしたね本当にありがとうございました。
そうだなぁ…次は髪がオールバックの人を登場させようそうしよう。
5/11 追記
歌詞の無断転載はダメですよ!というような指摘を頂きましたので、テテテで表してみたのですが…。これでもダメならまた指摘などお願いします。ご迷惑おかけしました。注意してくれた方、ありがとうございました。勉強頑張ります。