今日も目立たず地味に日銭を稼ぐ   作:商売繁盛

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第3話

 

「ふぁ~ぁ、よく寝たな…」

 

異世界生活二日目。爆睡からの起床。先日からの疲れもあったのか、明るい内から寝たにもかかわらず、一切、起きることなく今に至る。

 

「今は…、夜明けぐらいか?」

 

ベッドから出て部屋の窓から外を確認する。外は薄暗く、通りには人が少ないが…、おそらく夜明け前の時間なのだろう。

 

(だいぶ寝てたっぽいからな…。うん、丁度、夜明けみたいだな)

 

この世界には時間の概念はあっても、時計がない。故に、この世界の人達は太陽の位置で時間を把握する。

 

「腕時計の1つでもあれば楽なんだが…」

 

 

以前の世界で、当然のようにあったアイテムを思い出す。

 

(まぁ、1日が24時間とは、限らないしな…。無いものは無い!。異世界だし!便利な言葉だなぁ、異世界…)

 

口惜しいが、早々に納得し諦める。

 

「とりあえず、顔洗って便所いって……。風呂にも入りてーな……。」

 

事前情報と現状を擦り合わせる。この世界の大抵の人が知っている常識は既にダウンロード済みなのだ。

 

(…なるほど、大体の宿屋は一階に水廻りがあるのか…。)

 

 

 

宿泊客共同の、洗面所やトイレがあると思われる一階に向かうと、昨日の店主?さんと顔を会わす。

 

「おはようございます!、お早いですね、昨夜は良く眠れましたか?」

 

「はい、お陰様で、ぐっすりです」

 

「それは良かったです」

 

「ところで、洗面所やトイレはどちらですか?」

 

「はい、この奥です。左側が男性。右側が女性になっております。お間違えのないよう、お願いします」

 

「はい、了解です、それと、風呂って使えますか?」

 

「申し訳ありません。風呂の湯は、既に抜いておりまして…」

 

「あぁ、それなら仕方ないですね」

 

「お身体を拭かれるのでしたら、後程、お部屋に湯桶とタオルを御持ちしますよ?」

 

「助かります、お願いします」

 

「かしこまりました」

 

(風呂は残念だが、まぁ、いいだろう)

 

思惑はハズレたが、その分の見返りはあったので納得。

 

そして教えられた洗面所に向かい、備え付けの水瓶から水をすくい桶に移す。その水で顔を洗うと、ふと、目の前の鏡に映る男に驚愕する。

 

「誰だよ、お前!!。…いや、俺か?……」

 

異世界に来て、すっかり変わり果てた顔になって驚きながらも、ツッコミをいれ、同時に思い出す。

 

(そういや~、この世界で違和感ない容姿に変えてもらったんだっけ…)

 

「あぁ、あぁ、こんな金髪に碧眼になっちゃって…」

 

(黒髪、黒い瞳の記憶があるから、このギャップには抵抗感があるな…)

 

異世界に来たことより、魔法を使ったことより、自身の変貌のほうが、心にくるものがある。と、いうのも、おかしな話である。

 

 

 

無事?に部屋に戻ると、湯桶とタオルを店主?さんが持って来てくれた。

 

「使い終わったら、後で返しますね」

 

「はい、よろしくお願いします」

 

身体を拭きながら、今日の予定を考える。

 

(うーん、今日は、とりあえずギルド行って冒険者登録だな)

 

「この世界の知識はあるから、問題なく手続き出来るだろう」

 

(それに、武器や魔道具、着替えも欲しいな…)

 

「しばらくは、この宿を拠点にするか…。食事は付かないが、一泊5000ガルなら、そう負担にならんだろ…」

 

(そういや、ステータス隠蔽・偽造の特典を貰ったんだよな?、どうやって使うんだ?…)

 

「やっぱ、アレか?…、イメージ的なやつか?」

 

その思考までいきつくと、身体を拭くのをやめ、目をつむりイメージする。

 

(ステータスでろ~、ステータスでろ~…、RPG的なステータスでろ~…)

 

「おぉっ!!」

 

何やら思考に光が射し、目を開けると、どっかで見たことがあるような、ステータス画面?がある。

 

 

 

「流石は優しさ補正標準装備の特典!」

 

(おぉ、なるほど!。イジリたい数字や項目をタッチしたり指でなぞれば、隠蔽・偽造が出来る訳だな!)

 

空中に映し出された、ステータス画面?に驚きながらも、仕組みを理解していく。

 

「OK…、んじゃ一旦、消えといて」

 

その言葉と共に手を横に振る。すると、ステータス画面?は消えて、日常の視界に戻る。

 

(いいねぇ、これなら、登録水晶も騙せる)

 

「目立たず地味な人生…。誰にも邪魔はさせん!」

 

悪い顔で決意表明。そして中断してた身体拭きを再開する。

 

(このあとは、散歩して、その辺の食堂でメシ食って、ギルドだな。よし!)

 

 

 

 

宿を出て、朝の城下町を散歩する。適当にフラつきながらも、自身のステータスについて思考する。

 

(俺のレベルを確認したが、今現在レベル5。この世界は日常生活の中でも、レベルアップするから、一般の成人男性でも、これくらいのレベルは平均的だ。だが、何かあった時はヤバい)

 

現状の問題点を確認し、対策を思考する。

 

(最悪な場面に直面しても、自分の身は自分で守れるぐらいには、強くならねば。その為にも冒険者登録だな!)

 

「おっ!。ここ食堂だったな」

 

散歩しながら思考していると、食堂を発見。迷わず店内に入り朝食をとる。

 

(やること、確認することは、たくさんあるが、まずはメシだな…)

 

 

 

のんびり朝食をとってから食堂を出る。

 

(もう、いい感じの時間だから、ギルドに行っても問題ないだろ…)

 

食堂のある通りから冒険者ギルドまで、少し距離があるため、再び、自身について思考する。

 

(まずは、冒険者登録する前にステータス隠蔽・偽造を使わねぇとな。)

 

歩きながら、不審に思われないように慎重に作業する。

 

(ステータス画面?は俺以外は見えないようだな。まぁ、そりゃ、そうだよな、その為にステータスを読み取る、登録水晶があるんだし…)

 

冒険者ギルドで冒険者登録をすると身分証明にも使われる、ギルドカードが発行される。その際、用いられるのが、魔道具「登録水晶」。対象のステータスを読み取り、カードに登録する。

 

(ステータスには、特殊能力の欄があるからなぁ…)

 

この世界の人々には特殊能力を持つ者がいる。それは、多種多様で優れた能力もあれば、残念な能力もある。

 

(俺が貰った特典も、バッチリ、ここに載っちゃってるんだよなぁ)

 

特殊能力の発覚は登録水晶のような魔道具を使わないことには、ほとんど気付かない。故に、ステータスを読み取ったら、特殊能力を持っていた!。などということが、よくあるのだ。

 

(俺の特殊能力は、特典の5つだから、結構、便利系なんだよなぁ…)

 

優れた特殊能力は、ギルドとしても、王国軍としても、冒険者パーティーとしても、優遇される。

 

(面倒事は嫌なんです。目立ちたくないです。地味に暮らしたいんです。ごめんネ!)

 

 

特殊能力を持つ者で、優れた能力で、複数持っていて、魔法を使えるとなると、それは超待遇ものである。王国軍も勧誘に接触して来るぐらいである。

 

(当てハマっちゃってるんだよねぇ。さらに魔法使いは、数少ないといわれてるからねぇ…、どんな面倒事を押し付けられるか…)

 

 

そんな思考に陥ってると、冒険者ギルドの前まで来ていた。

 

(大丈夫、仕込みは完璧、特典の特殊能力は隠蔽済み。今の俺は特殊能力が隠された、風魔法が、ちょっと使える程度のレベル5の平民、それほど珍しくはないだろ…。いざ行かん薔薇色の人生のために…)

 

気合いを入れて、冒険者ギルドの建物の中に入って行く。正面のカウンターまで進み、受付の女性に用件を伝える。

 

「すいません、初めて来たんですけど、冒険者登録をお願いできますか?」

 

「はい、かしこまりました。では、こちらの登録用紙に必要事項をご記入ください」

 

「了解です」

 

受付カウンターから、横に少し移動し、貸し出し用のペンで記入しようとした、まさにその時。衝撃的な問題が浮上する。

 

 

「なんて事だ……」

 

「どうかなさいましたか?」

 

「……いえ、何でも…ないです…」

 

「?」

 

(なんて事だ…、どうして、今まで気付かなかったんだ…。浮かれていた?、そうかもしれない…。言葉も通じる、文字も読める。……こんな状況で甘えていたんだ!。そうだよ!、鏡を見た時から、この問題は予想できたじゃないか!。くっ…、俺には…、俺には…)

 

 

 

 

 

 

 

(名前が無い!)

 

 

 

 

 

 

 

(怖っ!、異世界転生、怖っ!、以前の俺の名前も思い出せねぇ…。そういや、俺に関するデータが、ぶっ飛んだとか、あの女神なお姉さんが言ってたな…。その影響か?、それとも、異世界転生して容姿が変わったからか?)

 

(くっ…、解らん事を考えても仕方ない!。受付の女性も不審がってる。ここは、打開策を…、名前を考えなければ!)

 

(…………面倒だから、ウチの実家で飼っていたネコの名前で…、いいか…。こういう記憶はあるんだよな…。まぁ、そうと決まれば!)

 

方針が決まり、一心不乱に登録用紙に必要事項を記入していく。

 

「はい、書き終わりました!」

 

「はい、ご確認しますね」

 

受付の女性が記入漏れがないか、確認していく。

 

「はい、問題ありませんね、登録手数料に1万ガル、掛かりますがよろしいですか?」

 

「ええ、大丈夫です」

 

それを聞くと、受付の女性は手元の魔道具に何やら打ち込みをしてる。

 

「それでは、カードを発行しますので、こちらの登録水晶に、手を触れて下さい」

 

そう言って受付カウンターに登録水晶を置く。

 

(キタ、これは絶対に失敗しちゃいけねぇ!、もう一度、自分のステータス画面?を見る。よし、イケる!)

 

男が登録水晶に手を触れると、一瞬、鈍く光る。受付の女性が確認しながら手元の魔道具を操作していく。

 

「はい、登録は完了しました。手を離しても大丈夫ですよ」

 

言われるがままに、登録水晶から手を離す。正直、かなり緊張している。

 

「御待たせしました、こちらがギルドカードになります。紛失した場合、再発行手数料として1万ガル掛かりますので、お気をつけ下さい」

 

カードを手渡される…。男も登録手数料の1万ガルを渡す。

 

 

「カードの裏面をご確認下さい。お名前と職種が明記されております」

 

受け取ったカードの裏面を見て安堵する。

 

「お名前がフレン様、特殊能力は発覚しませんでしたが、冒険者職種が風属性魔法使い、間違い御座いませんか?」

 

「はい、大丈夫です(よっしゃぁぁぁ、上手くいった)!」

 

「それではこれで、登録手続きは終了です。お疲れ様でした」

「はい、ありがとうございました」

 

ニヤケそうになる顔を我慢しながら建物の外へ出る。

 

「よし!」

 

誰にも聞こえないぐらいの声で呟くと通りを歩いて行く。

 

 

(上手くいった!、一部問題が発生したが、そんなことは、もう、どうでもいい)

 

自身の名前が無い、という問題を以前の世界の実家で飼っていたネコの名前をパクることで、乗り切った男、その名はフレン…。

 

(これで、我が人生設計の下地が出来た!)

 

フレンは大喜びしたいのを我慢しながら、武器屋に向かう。

 

 

 

冒険者ギルドから歩いてすぐ程度の場所に店を構える。冒険者御用達の武器屋に到着。店の外観を見てから店内に入る。

 

「いらっしゃい、ゆっくり見てってくんな」

 

店内に入ると、男性からすぐに言葉を掛けられる。

 

「(店主さんかな?)あの、すいません…。軽くて頑丈な剣とかありますか?」

 

専門的なことは流石に解らないので、素直に聞いてみる。

 

「あんた、その格好は旅商人か?」

 

「はははっ、ついでに冒険者でもあります」

 

「冒険者?、とてもそうは見えねぇぞ」

 

「魔法を少々、使えたりします。今回は、自衛用、威嚇用を探してます…」

 

「なるほどな、それなら、コイツなんかどうだ?」

 

そう言って、陳列されている武器ではなく、カウンターの下から、何かを取り出した。

 

「コイツは一般的な剣より、少し刀身が短い、その分、懐での小回りも利く。短くなった分、軽くなり耐久力は、ほぼ変わらん。試してみろ」

 

 

店主?さんからフレンに剣が渡される。その剣を受け取り、周りを確認しながら鞘から剣を抜き振り回してみる。

 

(少し重たいか?いや、これぐらい普通なんだろうな。軽量化してるって言ってたし…)

 

「いいじゃないですか!。気に入りました!。買います。いくらですか?」

 

「まいど、ソイツは10万ガルだ」

 

「はい、……じゃあ、これで」

 

「…ん。ひー、ふー、みー……、確かに丁度ある。毎度あり」

 

「ではこれで」

 

「おぅ、ありがとな!」

 

剣を納める鞘に付いてるベルトを、腰に回して装着する。この世界では、よくある帯剣ファッションの完成だ。

 

(旅人の服に小剣スタイルは、よくあるファッションだ!。これなら目立たないだろう…)

 

 

 

 

 

武器屋で、剣を購入したフレンは、店を出て次なる目的地へ向かうため歩き出す。

 

(小剣とはいえ歩きヅライな…。だが、必要な自衛だ、低いレベルで強盗に襲われでもしたら、魔法があろうが、特典があろうが死ねる自信があるわ……)

 

フレンのレベルは5。はっきりいって低い。一般成人男性の平均値ではあるが、それでも強盗なんかよりも低く弱いだろう。

 

(積極的にレベルを上げれば、目立つ可能性がある。冒険者でパーティーを組まずにソロ活動している魔法使いは勧誘されやすいからな…)

 

今度、予想できる面倒事、厄介事に頭を悩ませる。

 

 

思考を続けるが目的地、魔道具専門店に着いたため、一旦、思考を切り替える。

 

(よし、まずは店内に入るか…)

 

「いらっしゃいませ~、当店にようこそ~、ゆっくり見てってね~」

 

店員の女性に、軽く会釈し、陳列された魔道具に目を移す。

 

 

アルファス王国魔道具専門店。この王国に一軒しかない国営店。王国に雇われた魔道具技師によって開発、増産された魔道具を販売している。

 

この世界の科学水準はフレンのいた世界に比べてかなり低い。その代わり魔道具という便利アイテムがある。

 

 

(この魔道具ってのが一番ナゾだよなぁ…。どうゆう仕組みで作られてんよ?)

 

 

特典で得た、事前情報で、その存在は確認されていたが、仕組みまでは解らなかった。

 

(この技術を科学方面で活かして欲しいなぁ…、そうすりゃ、もっと……。いや、意味ねぇかな?、なんたって、ここは魔法がある異世界だしな…)

 

 

フレンとしては、以前の世界で、発展した科学技術の恩恵を受けていた。それ故に思うところがあったのだか、「異世界」ということもあって諦めた…。

 

以前の記憶という、この世界に無い常識を持つフレンはこの世界では異端と呼べる人間だ。その危険性をフレンは理解している。だからこそ踏み留まれるのだ。

 

(何事も安全第一。石橋を叩いて渡る、ぐらいが丁度いい…)

 

店内に陳列されている魔道具を見ながら思考していると店員の女性に話し掛けられる。

 

「お客様~、どういった魔道具をお探しですか~?」

 

「あぁ…、実は掘り出し物があったりしないかと思いまして」

 

フレンは適当に言葉を返した。実際のところ、魔道具を直接、見ておきたかった。これだけ。欲しい魔道具など最初から無いのだ。

 

 

「それでしたら~、こちらの腕輪など如何ですか~?」

 

店員の女性が持ってきたのは、銀のような素材で作られた腕輪、ところどころに装飾も加えられている。

 

「この腕輪は、どんな効果があるんですか?」

 

もっともな疑問を聞いてみる。

 

「装備すれば、物理攻撃力が上がるんですよ~」

 

(うん。要らないな!)

 

「ゴメンね、ちょっと趣味じゃないかな…」

 

やんわりと断る。

 

「今日は帰るよ、近いうちにまた来ます…」

 

以前の世界の社交辞令を全力で繰り出す。

 

「はい~、またのお越しをお待ちしてます~」

 

店員の女性に小さく手を振って店を出る。冷やかしの様な感じになったが、魔道具を直接的に見れたのは収穫だ。結果、魔道具は不思議アイテム。っで納得するつもりなのだ。

 

 

 

魔道具専門店を出て次なる目的地へ。

 

「腹減った、昼メシだな…」

 

 

太陽が真上に来ているのを見て、一言つぶやくと近くの食事処に向け歩き出す…。

 

 

 

わずかな時間で食事処に着いたフレンは、サクッと食事を済ませる。

 

食事処を出て通りを歩く。本日の後半戦をスタートさせたいのだが、冒険者登録をしたギルドで聞き忘れてたこと思い出したので、洋服屋に行く前に再びギルドを訪ねる事を決める

 

 

 

 

 

 

 

 

冒険者ギルドに再訪問したフレン。受付カウンターの女性に冒険者の概要を聞き出した。受付の女性も、うっかりしていたのか、説明を忘れていたことを、真っ赤な顔で謝罪してくる。「大丈夫ですよ」っと言って、落ち着かせ、概要説明を聞いていたが、終始、女性の顔は真っ赤だった。一つ、二つ質問しては返してもらい、あらかた概要を理解した。最後に概要をまとめた冊子を貰い、用件は済んだと一呼吸。受付の女性も、今になって落ちついたのか、声を掛けてくる。

 

「フレン様…、剣を御持ちになったのですか?」

 

冒険者登録の時には持っていなかったから気になったんだろう。

 

「念のためです、いつどこで何があるか分かりませんから…」

 

全く持ってその通りの返事を返す。

 

「そうですね…、命に係わる惨状に遭遇する可能性もありますものね…」

 

そんな状況は御免だ!。っとフレンは心の中でツッコム。

 

「まぁ最悪、全力で逃げますよ」

 

「冒険者の方の死亡率は、決して低くは御座いません、フレン様も十分、御気を付け下さい」

 

激励してくれているんだろうけど、聞きたくない事実も含まれてるよ…。

 

「ありがとう…、では失礼します」

 

頭を下げて、踵を返し建物を出る。

 

 

次なる目的地は日用品と着替えを買い揃えるための商店。

 

(んじゃ、予定通り本日の後半戦と行きますかっ!)

 


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