え?急展開すぎる?
こうでもしないと永遠に原作に入れないのですよ(^^;
此処から少しストーリーは明るい感じに・・・なれるかな・・・?
今後数話は多分そこまでの物はないです。
それにしても、3人称以外書くのこの作品以外でも久しぶりだな~・・・
準君に少し語りをやって頂きたかったので準視点を書きました。
その為前半は殆どセリフは無く、語りが殆どです。
今回はオール準視点です。
では本編どうぞ。
~準side~
基地襲撃事件から2週間。
建物の傷はあらかた直され、建物の煙などは、基地内での小規模な火災だったと言う事で周辺住民には誤魔化している。
「準~そこの破片持ってきてくれ!」
最も、一番被害の大きかった場所はまだ修理中だが。
そんな中だった。
基地に1つの指令が舞い降りたのは。
これが、
全ての物語の始まりだった。
そう、これから主に僕が体験する事になる、
信じられない様な世界の話の始まりだった————————————
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始まりの鐘は、基地に来た1本の電話だった。
内容は、大使館から『法人の行方が分からない、恐らく誘拐されたのだろう』との連絡が来たと、上(上層部)から報告が来たのだ。
連絡が途絶える数時間前、何やら争っている様子のその邦人らしき人達が目撃されたらしく、その人物は何処かへ連れ去られたという情報が大使館に来たのだ。
上からは連れ去られたのが本人達か確認が取れ次第すぐに動ける様にしておけとの事だった。
襲撃以来、いつまた攻め込まれるか分からないとの事で最近は完全武装の戦闘部隊全員で警備を行うという有様だった。
その為、直ちに動ける人数は限られていた。
もしこの時、
人数が足りていれば、
或いは自分が志願しなければ、
この先不思議な少女に出会う事も、それによってある事実を知る事も無かったのだろう。
だが僕は先述した通り、
志願してしまった。
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「たった今、連れ去られたのは行方不明の邦人達だと判明した。」
邦人救助が決まった為、緊急で作戦会議が開かれていた。
「邦人の名前は?」
僕は邦人の名前を聞いた。
この時名前を聞かなければまだ引き返せたのだが、この時は全く知る由も無かった。
「邦人達は3人家族で、父がアレクサンダー・ノーレッジで、母がコヨミ・ノーレッジ
(旧姓
娘がパチュリー・ノーレッジだ」
「作戦内容は、此方からプライベートジェットで向こうの空港まで行き、(空港は緊急任務なので特別に許可(物理)を取ってある)其処から用意した車で一般人の振りをして現場から30キロ程の所まで行く。其処からは徒歩。」
・・・・・what?
作戦内容を話す葵の言葉には信じられない言葉が混じっていた。
「現場は敵の陣地のど真ん中だからね。最悪正面から戦う事になる。」
「・・・・作戦に参加する人数は?」
僕は分かって居ながらも、確認せずには居られなかった。
「基地の警護に15人回す上、他の作戦が来た場合に対応出来る様に基地待機の隊員も作りたいから・・・・10人だね」
「・・・・相手のおおよその数は?」
「確か、50~300人かな?「この作戦降りても良いですか?」ってちょっと!」
つい衝動的に言ってしまったが僕の判断は正しいと思う。
「ま、まぁ、今回は米特殊部隊も応援を送ってくれるらしいから・・」
「・・・・・人数は?」
「5~10名位なら送れるって「やっぱり降ります」待って!!」
此方が最大数、相手が最小だったとしても20対50。下手すれば15対300もあり得る。
「何も正面から戦えと言っている訳じゃ無いから・・・奇襲して迅速に撤退すれば何とか大丈夫。でも、確実に今までで一番厳しい任務だと言う事は覚悟しておいて。死人が出るのは当たりまえ、1人でも生き残ったら奇跡って考えて。」
作戦を話す葵さんも非常に厳しい顔つきだ。
「邦人は何よりも大事。部隊が全滅しても3人だけは逃れられる様に行動して。
それに、現地の軍が囮で正面から大規模作戦を行うから、その混乱に乗じて逃げ出して。」
「何人?」
こればかりは聞かずに居られなかった。
「現地の軍は200~300名。ずっと邪魔だったから、軍もこれを機に一気に殲滅しようとして居るみたい。」
「なら何で今まで軍はテロリストを壊滅してなかったんだ?」
この間の事件の時もお世話になった先輩隊員が葵に質問をする。
確かに、なんで殲滅して無かったのだろう・・・?
「それは、テロリストたちの武器が理由なの。
彼らは何処から手に入れたのか、最新の銃に戦車、戦闘機も持ってるの。
しかも数が多く、殲滅しようとすれば出来るけど、全軍動かしても4割は被害を受ける。だから今まで行動に移してこなかったの。」
成程・・・。
「では、準備していくわよ。」
でも・・・現地の軍はなんで200~300しか動かさないんだ・・・?
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初飛行機!!!
今までヘリはあったけど、飛行機は乗ったことが無かった。
今回は特別に本来の航路とは違うところを高速で飛行するらしい。
それにしてもこのプライベートジェット、
物騒すぎる・・・・。
機内には銃器や爆発物があるし、機体の後部には備え付けのM2重機関銃がある。
因みに米特殊部隊員10名は先に現地入りして居るらしい。
「綺麗・・・・」
つい呟いてしまった。しかしそれも仕方ないと自分に言い訳をする。
なぜなら、
飛行機の窓からとても綺麗な日の出が見えたからだ。
雲より少し高い所を飛んでいるので、雲と太陽で写真でしか見たことの無いような風景が出来上がっていた。
「これが最後の景色にならない様に頑張ろうね?」
隣に居る葵さんは、本来は本部で指揮をする筈だったのだが、人数が足りないので自分から一緒に行くと言い出したのだ。
「当然ですよ。今度は日の入りを、この飛行機から見るんですから。」
こう言ったは良いものの、果たして、1人も欠けずに全員で日の入りを見る事は出来るのだろうか・・・?
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飛行機がだんだんと降下し、街が見えて来た。
銃などは大きめのバッグの中に入れ、直接持って居るのは服の中に隠している拳銃とナイフだけだ。
「拳銃とナイフを出さない限り一般人にしか見えませんね」
葵さんは普通の可愛い女性、他の隊員の方々も観光に来た一般人にしか見えない。
僕は・・・・普通の男の子?
まぁそれは置いておいて、飛行機が空港に無事着陸した。
後は車で移動だ。
車は、如何にも普通な感じのワゴンだ。
その車に乗ろうとしたとき、横に同じようなワゴンが止まった。
中からは、
アメリカ人が出て来た。
※英語です
「おぉ!お前たちが今回の部隊員たちか!!」
「はい。今回は邦人救出にご協力感謝します。」
「そう言う堅いのは無しで行こうぜ!まぁ人質が待ってるんだ。話は全て終わった後にしようじゃねぇか!!」
明るい感じの彼はダニエルと言う名前らしい。
全部で4台のワゴンが現地に向かって走り出す。
此処からは人の目を気にする必要が無いため皆私服から着替え、戦闘服になった。
流石に葵さんは此処で着替える訳には行かないので、私服の迷彩柄のシャツの上から防弾チョッキを着た。
降車場所まで近づくと、車内にはコッキングレバーを引く音が響く。
「よし着いた。降りるぞ」
我々が下りると、他のワゴンからも隊員たちが降りて来た。
「お前ら!!マラソンは好きか?俺は嫌いだ!
42キロじゃないだけマシだが、それでも敵陣地の中を30キロとか日本の指揮官は頭狂ってるのか?まぁマラソンが好きな奴は元気に走って行け!嫌いな俺らは気付かれない様にコソコソ行かせて貰うがな!」
ダニエルさんは不満を言うが、顔は全く不満そうではなかった。
「では・・・・
・・・作戦行動開始」
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ダニエル達米特殊部隊と我々の総勢21名は敵の事を最大限に警戒しながら、音や気配などを最小限に抑えながら、最速の速度で草原を走った。
僕は小さいから良いが、他の人たちはなるべく見つからない様に姿勢を低くして走っている。
やがて廃墟の様な物が見え始めた。
そこで我々は少し速度を落とし、警戒した状態で市街地(廃墟)に突入する。
「これだと何処に敵が居るか分からないな・・・何もなければ良いが・・・」
先頭に居たダニエルさんも速度を落とし、常に銃を構えた状態にする。
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廃墟を何事も無く進んで行く。
廃墟ももう少しで終わり、少し砂漠の様な物が見えた時、ダニエルが不意に呟いた。
「特に何事も無く良かったな・・・」
廃墟の中では特に警戒しながら進んだ為、先頭を皆順番に務め、今は僕の番で、
後ろは葵さんだった。
「この先に砂漠が見えます。隠れる所が少ないので見つからない様に一気に突破しましょう」
僕はそう言うと走り出し、進行先にある最後の建物の横を勢いよく走り抜ける。
いや、走り抜けようとした。
最後の建物の角から敵兵士が出て来たのだ。
僕は落ち着いてザザァーーッっと土埃を舞わせながら左足にブレーキを掛け、構えながらすぐに発砲しようとする。
ダットサイトを覗き、そこで敵の容姿に呆気に取られてしまった。
敵は、
僕と同じくらいの子供だった。
その事で一瞬発砲を戸惑ってしまう。
その一瞬が命取りだった。
次の瞬間、僕はダダダッ!という音と共に吹き飛んだ。
本当は1話で『出会い』を終わらせるはずが作戦内容の時点で千字超えてしまった為分割しました。
分割しなくても良いのですがそうするとその分時間がかかるので今日用事がある私にとっては辛いです、すみません。
もし用事が早く終わったら今日中にもう1話書きます。
最後の所は元々あったのですが、区切りに丁度良かったので^^
ではまた次回。