特殊部隊員がホグワーツに!?   作:ゆっくり分隊長

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今回は、前回の最後の方にあった復讐が行われます。
後、小声の時は[]を使います。


復讐

準Side

 

《任務完了、これより帰投する。》

《了解》

 

ふぅ、疲れたぁぁ。

あれから僕は2ヶ月で9つあった作戦の内、5つ(最初を入れると6つ)を担当、

そしてそれら全てを成功させた。新人でこれは珍しいらしい。

「お疲れ様、準君。」

気付いたら高橋さんが後ろに居た。如何やらずっと前から居たらしい。

「ありがとうございます、高橋さん。」

「それにしても準君は6回連続成功。凄い事だよ。」

その時、無線に通信が来た。如何やら新たに東南アジアでテロリストが見付かったらしい。

僕はいつでも対応出来る様にヘッドホン付インカムを付け直し、椅子に座る。

「ああ、そうだ。準君は指揮はやらなくていい。その代わり戦闘部隊と一緒に現地へ行ってほしいんだ。」

 

え?

 

「どういう事ですか?」

「いや、準君は一度現場を見た方が良いと思ってね。」

「僕は現場に無茶な事でもさせていると言うのですか?」

「そういう事ではなくて、現場を見た方が指揮がより良くなると思ったんだ。」

ああ、なんだそういう事だったんだ・・・

 

それなら・・・

「・・・しょうがないですね。いいですよ」

「じゃあ、5分後までに装備して来てくれ。」

 

 

 

 

 

そんな事言われても・・・何を装備して行こうか・・・

 

 

結果

 

 

 

UMP9(9mm)、Glock26(9mm)、フラッシュバン、Feldmesser81、

子供用に改造されたプレートキャリア、ヘルメット

 

 

 

 

 

3人称視点

 

準備を終えた準は、第二戦闘部隊がいる部屋へと向かった。

 

「今回、一緒に戦闘に参加する事になりました。宜しくお願いします。」

「宜しくな、オペレーター殿!」

既に準備が終わっていた隊員が返事をした。

この様子だと準備が終わるのにあと1分程掛かりそうだったので、準は外で待つ事にした。

 

 

―――――1分後―――――

準備が終わった準達は基地から出て、外の滑走路へ向かった。

そこには、米軍のヘリがあった。しかし、操縦桿を握っているのは日本人だ。

不思議に思った準は近くの隊員に聞いた。

なんでも、空自のヘリだと怪しまれるからだそうだ。

 

 

今回の作戦は、テロリストに武器商人のフリをした準達が接触し、油断させた所で

排除すると言う物だ。その為、相手の警戒心を下げる為に準の同僚である葵もヘリに乗っていた。

 

「緊張する?」

 

「・・・・・いえ、大丈夫ですよ。」

準はこれが初任務だ。緊張しない方がおかしい。葵も準が緊張しているのを察している。それでも準は、緊張していないフリをしていた。

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――

 

「もう少しで目標地点だ。準備をしろ。」

今、ヘリは森林の上空を飛んでいた。

パイロットが声を掛けると、一斉に降下の準備が始まる。

 

そして、森林から少し開けた場所に来た。

「よし。降りるぞ」

ホバリングを始めたヘリからロープが垂らされ、隊員達が次々と降りて来る。

「全員降りたな?」

 

《こちら第二戦闘部隊。目標地点に到達した。これより

―――――作戦を開始する。》

《了解、健闘を祈る》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《こちらオオカミ。基地に着いた。》

《了解。―――――――――さあ、

 

復讐の時間だ》

 

準の初めての実戦。その最中、もう一つの戦闘が始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

準達は、森林から出てすぐの道に来ていた。

そこに、トラックが2台と、乗用車1台が向かって来た。

(恐らく、この車だ。)

準は警戒心を高める。

そして、乗用車のドアが開く。中から出て来たのは、

女性だった。

(は?)

彼女は、金髪で、顔もスタイルも良い。美女と言っても過言では無かった。

しかし、彼女の後ろと両隣に居るボディーガードで、彼女がただの女性ではない

事が明らかだった。

「こんばんは、良い夜ね」

(どうしよう・・・どう見ても不利だ・・・)

「で、例の物は?」

2台のトラックの内、1台は女性の15メートルほど後方に、もう一台は準と葵の後方10メートルに止まり、それぞれから10人程出て来た。

「勿論此処に。」

(拙い・・・数でも不利な上に挟まれた・・・!)

「うん、ちゃんとあるわね。」

葵が差し出したケースの中には、新型の爆薬と起爆装置が入っていた。

「それにしても、女1人に子供1人・・・」

(僕が居るのは道。そして前後は挟まれている。左にある森林の中には、隠れている仲間が10人。右側に敵は居ないと思うけど・・・隠れている可能性がある。こちらは12人、敵は最低でも23人・・・)

 

突然女性は準に顔をグンと近づける。

「!?」

「・・・中々可愛い顔ね。私のタイプだわ。今すぐに食べちゃいたい位。」

 

・・・・この場が敵味方問わず凍り付いた瞬間だった。

 

(まさか・・・

変態だぁぁ!?!?)

「でもそうするとこの女が邪魔ね。・・・・お前達、」

(・・・・・・・)

「この女は殺る(やる)なりヤるなり好きにしていいよ」

(今だっ!)

「FIRE!」

女性が準に手を伸ばし、周りの敵が動き出した瞬間、準は後方に跳んだ。

そして空中で即座にUMPを構えると、発砲。

女性目掛けて飛んだ弾はしかし、ボディーガードに防がれてしまう。

更に残ったボディーガードが準に向かって発砲。銃撃戦が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「クソッ!」

一人の隊員が吐き捨てた。

それもその筈、本来はもう少し様子を見る筈だったのだ。

本当は葵が殺されようが犯されようが何もせず、敵が隙を見せるまで待とうとしていた

のだが、準が撃ち始めたことで、作戦が台無しになってしまった。ちなみに、準の言ったFIREは自分に向かってでは無く、此処にいる彼等への物だったのだ。

しかし、彼等はまだ発砲をしていない為、敵には気づかれていない。

「どうします?」

彼等の目線の先には、準が居た。23対2と言う状況の為、いつ死んでも可笑しくない。

「・・・・ああああああ!もうどうなっても知らないからな!総員、撃てぇ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

パシュッ

「これでラスト。」

結局、第二戦闘部隊と、準と葵は全員無傷だった。

ようやく終わったと安堵している準に、隊員が詰め寄る。

「なぜあの時撃ったんだ?」

「逆に何故あの時に撃たなかったのですか?」

「はあ、あのなあ、今回は隙を見て奇襲する予定だったんだ。」

「でも、そしたら葵さんが「葵がどうなろうと知るか。」え?」

「だから、葵がどうなろうと、俺達はただ奇襲のタイミングを計るだけなんだよ。」

「でもそれじゃあ《―――――――こちら司令。至急帰投してくれ。》は?」

《どうかしたのですか?》

《本部の基地が襲撃されている。繰り返す。

 

 

――――――――――――――基地が襲撃されている!》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バババババババババ

ヘリの中。行きは騒がしかったここは、ヘリのローターが回転する音しか聞こえなくなっていた。

「もうそろそろ基地に着く。戦闘準備しろ。」

「・・・・・・了解」

静かだったヘリの中に、コッキングレバーを引く音やマガジンを装着する音が響く。

 

そして、ヘリが着陸する。

 

ヘリを降りた準達の目の前には、

一部煙が上っている基地があった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「行くぞ。3.2.1.GO!」

基地の入り口のドアを勢いよく開け、中へ入る。

しかし、

「・・・誰もいない」

「嫌な予感がするな・・・。」

更に進んで行くと、段々銃声が聞こえて来た。

 

そこでは、激しい銃撃戦が繰り広げられていた。

[敵発見。挟み撃ちに出来ますが、どうしますか?]

[挟み撃ちにするぞ。]

「OPEN FIRE!」

ダダダダッ

「なっ何だ?」

敵は真後ろから飛んでくる弾に次々と倒れていく。

「後ろの奴を先に殺れ!」

リーダーらしき人が指示を出す。準はその人に素早く照準を合わせ、発砲。

更に、左から右へと流れる様に撃っていく。

「よし、片付いたぞ!」

撃ち終えた準達はすぐに此処を防衛していた隊員に話を聞く。

「他の仲間は?」

「分からない。ただ、殆どの人が捕まっていて、男女別に分かれて拘束されているらしい。」

「・・・拙いな。」

「ああ、急いだ方が良さそうだ」

更に奥へと進んで行くと今度は1つの部屋から怒鳴りが聞こえて来た。

[行くぞ。]

[了解。3.2.1.GO]

音を立てない様に素早くドアを開けると、サプレッサー付きのUMPで敵を殺す。

「うっ動くな!動いたらコイツを撃つぞ!」

テロリストの1人が男性隊員を人質にとる。

「・・・・・・」

準は冷静に、男の手を狙い撃つ。

「あがっ!?」

そして体制を崩した所を額に向けて撃つ。

「・・・制圧完了。」

「早く行くぞ、手遅れになる前に。」

準達が突入した部屋には男性しか居なかった。

まだ女性隊員が残っているのだ。

「恐らく此処だ。」

準達が来たのは大広間だ。

「ああ。中が騒がしいからな。」

「じゃあ、行くぞ」

準はあるもののピンを抜く。

「3・・・・・2・・・・・・1・・・・・」

準はそれを中に投げ入れる。

「GO!!!」

バァンッ!

中に投げ入れたそれ―――フラッシュバンは、大きな音と共に閃光を出した。

それと共に準は扉を思い蹴り蹴る。

「GOGOGO!」

ダダダダッ!!

サプレッサーを外したUMPが火を噴く。その火の数だけ敵は倒れて行く。

そして・・・・・・

 

 

 

「ALL CLEAR!」

基地は無事奪還出来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大丈夫ですか?」

準は拘束されていた男性隊員の所へ行く。

「あ、あぁ、大丈夫だ。」

準は気にあった事を尋ねてみることにした。

「敵はいつ、何処から攻めて来たんですか?」

 

「それが裏口から来た事しか分からないんだ。何故気付かれずに裏口まで来れたか、なぜこの基地の場所が分かったか・・・」

 

「そう・・・ですか・・。」

 

 

・・・・戦闘は終了したが、早くも再び不穏な空気が漂い始めていた。・・・

 

 




はい、復讐は基地襲撃です。でも、結局失敗してしまうんですけどねw
それでも、なぜ日本にこれたか、なぜ基地の場所が解ったかなど、謎は残ります。
それにしても、後半の準君の台詞なさすぎですね。基地奪還作戦では、
「・・・制圧完了」と大広間の「GO!!!」しか言ってません。行動はしているんですけどね。では、次回もゆっくりしていってね!

p.S東方はあと2話位からになります。

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