~準side~
麗華が来てから数日後、僕と麗華でハッキング対決を行う事となった。
ルールは簡単、相手をハッキングすれば勝ち。しかし、そのためには相手が仕掛けて来るハッキングを防ぐのと同時に相手をハッキングしなければいけない。
もし実力が拮抗して居た場合、最悪どちらかが疲労で倒れるまで決着が付かないかもしれないのだけれど、まぁそうならない様に頑張りますか・・・
「じゃあ、双方準備は良い?・・・・では始め!」
葵さんの合図と共に僕は麗華のコンピューターにハッキングを仕掛ける。
麗華もほぼ同時だったようで、
向かい側から凄まじい勢いでキーボードを叩く音が聞こえている。
(・・・うわぉ、結構ツラいな・・・一応こっちが有利だけどいつ崩されるか・・・)
この様子だとかなり時間掛かりそうだけどどうするかな・・・
仕方ないから防御を軽視して此方からのハッキング優先の作戦に変えようとした瞬間、
麗華の側に居たパチュリーが指を軽く鳴らした。
「!?!?」
その瞬間、僕のコンピューターがバチッと言う音と共に一瞬動作を停止し、
その間にハッキングされてしまった。
「ちょっそれズr「それじゃあ麗華ちゃんの勝ち~」・・・ハイ?」
こうして、案外呆気なく麗華の勝利で終わってしまった。因みにパチュリーと麗華は二人とも知らんぷりをしてる・・・
・・・解せぬ。
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~三人称視点~
あの後、対決が永遠に続きそうだからと言う理由で介入したと言うパチュリーの言い訳を軽く聞き流しながら、準はパチュリーから簡単な魔法を教えて貰う事にした。
「まぁ杖も無いから本当に簡単な物しか教えられないけどね」
そう言うとパチュリーは準を基地内の広間に連れて来た。
「じゃあ、まずはこれ」
後ろを向いたままそう言ったパチュリーは準の方に振り替えるなり指を鳴らす。
「いたッ!・・・何これ?」
パチュリーが指を鳴らした事によって火花の様なものが準の前で弾けた。
「これは電気を弾けさせる技。尤も、殆ど使い道無いけど」
数十人で何回もこの魔法を使えば自家発電位の電力は集まるけどね、と淡々と話すパチュリー。
一方準は攻撃された場所を未だに擦っていた。
「後はこれ」
パチュリーは準に向けて手を伸ばす。
次の瞬間、
バン!
「あぐゥ!?」
パチュリーの手から衝撃波の様なものが発せられ、準はそれに吹き飛ばされて後ろの壁に身体を強く打ち付ける。
「これはただ単に魔力を一気に放出しただけ。魔力に慣れてない人が受けると魔力で酔ったりする。・・・後何個かあるけどどうする?」
「いや、良いよ・・・これ以上やるといつか倒れそうだし」
そう言った準は痛む背中を擦りながらもと来た道を戻って行く。
因みに、
魔力慣れして無い準が案の定魔力酔いしてフラフラになっていた所を麗華やレイに
見つかって爆笑されたのはまた別の話。
この作品、原作がハリポタな事もあって結構書くの難しいんですよね・・・
その為今回は少し少なめです(色々風呂敷を広げるんじゃ無かった・・・)
ではまた次回