特殊部隊員がホグワーツに!?   作:ゆっくり分隊長

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どうも、前回の更新日時に驚いた作者です。11~12月に一回更新してたような気がするんですがね・・・
兎も角今回はついに原作での大前提となる要素に触れます。
後新メンバーで部隊が幼稚園と化しそうです(苦笑)

※今後の方針の変更により、準君の年齢を少し変えました。


魔法と新メンバーと

~建物内~

 

準達は大きな建物の最上階、それも如何にも偉い人が居ますよーと主張しているような

豪華な扉の前に連れて来られた。

 

「では、中に入ってください」

自称政府の人間に言われ、準達は警戒しながらも中に入る。

 

部屋の中に居たのは、30~40代と思われる男性だった。

 

「やぁ、初めまして。君たちの活躍は良く耳にしているよ。いつも我が国を命がけで守ってくれて本当に嬉し「そういうのは良いからさっさと本題を告げてくれませんか?」

男性の言葉を遮ったのは、先程から不機嫌そうに黙り込んでいた少年兵だった。

 

辛うじて敬語を使っていたが、政府のお偉いさんの言葉を遮ったのだ。

それにより一瞬で部屋は凍り付いた。

 

(あの馬鹿!もしあの人が本当に政府の偉い人間だとすれば、いくらお世辞が長くて面倒くさくても遮らずに礼儀正しくしてないと下手すれば我々が拙い状況になるのに・・!)

大樹はすぐにフォローに入ろうとするが、男性がそれを手で制する。

 

「良いんだ。私だって長くて面倒臭いお世辞を言いたくはないからね。」

 

大樹はその言葉に安心と、フォローしようとしていた事が見抜かれていた事に驚愕する。

 

少年兵の方を軽く睨み付けながら、大樹は男性に用件を聞く。

 

「では、まず我々を呼びだした理由と貴方の役職を伺っても宜しいでしょうか?」

まだ内心混乱している大樹のその言葉に、男性は苦笑しながら自己紹介をする。

 

「そうですか・・・私も役職を尋ねられる歳になりましたか・・・以前まではわざわざ名乗らなくても良かったのですがね・・・ついに私の事を知らない後輩(・・)が現れましたね」

 

「・・・と、言う事は・・・」

 

「そう、私は貴方方の部隊の出身、いわば先輩です。今は引退させられて諜報部隊のトップの役を押し付けられましたが・・・。」

 

「・・・失礼ながら証拠を「あぁ、証拠なら其処のダニエル君が一番分かっているでしょう」はい?」

大樹は突然ダニエルの名前を出されて目を白黒させる。

 

すると先程まで一切喋らなかったダニエルが口を開いた。

 

「・・・確かに、この方は私がまだ経験が浅かった頃に1、2回任務を共にした事がある。」

 

「・・・分かりました、一先ず信じましょう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

男性を信用する事にした準達は、黙って話を聞く事にした。

 

「さて、まずは話をしたいのだが・・・皆をそのまま立たせておくのは失礼だ。

なので椅子を用意する。」

男性はそういうと、指を鳴らす。

その瞬間、何もない空間から椅子が出現した。

 

「な、何が!?」

今まで不機嫌そうだった少年兵も、これには目を丸くして驚く。

 

「これについても含めて説明させて頂くが、まず掛けてくれ。」

その言葉に、一同は戸惑いながらも椅子に座る。

 

「さて、まずはノーレッジ氏らを救出した作戦時に置いて、不思議な事を体験しなかったかい?」

 

(不思議な事・・・・?)

皆と同じように準もあの作戦時の記憶を掘り起こす。

皆が思い出せずに唸っている中、一足先に思い当たる節が頭の中に浮かんできた準は、

控え気味の声で男性に言う。

 

「あの・・・作戦の最後の方に僕が起爆した所為で皆が吹き飛ばされそうになった時に・・・障壁の様なものが何もない所から・・・」

 

「恐らくそれがそうだろう。

銃を使い、乗り物で攻撃する貴方方には信じられないだろうが、先程の椅子の事も含めてその出来事は同じ原理に基づくものだ。それは・・・・

 

 

『魔法』だ。」

 

「マホウ?新型の砲か何かですか?」

 

少年兵が現実逃避する様にいうが、当然それは違う。

というよりそれを言った本人がそんな物では無い事を一番理解している。

 

「君は面白い事を言うね。名前は?」

 

男性は少年兵に名前を尋ねる。しかし、

 

「名前・・・は・・無い・・です」

今度は違う意味で部屋が凍り付いた。

 

「・・・そうか・・」

男性は少年兵の情報を、準達の情報と共に手に入れていたが、それは準達に捕まった後からの情報であり、それ以前の戸籍や何をしていたかなどは一切不明だったのだ。

知らなかったとはいえ、部屋が気まずい空気になる。

 

「・・・・良かったら私が名前を付けても良いかい?」

 

「・・・どうぞ」

 

男性が名前を決める事になり、それに準も加わり、2人で部屋の隅で名前を決める事になった。

 

「準君、だね?君は彼の名前の事を事前に聞かなかったのかい?」

 

「えぇ。それより〝彼〟かどうかも分かりません。」

 

「そうですか・・・見た目的には男性・・・いや女性?兎に角中性的な顔立ちだから判断がつきませんね・・・」

 

「それに今更性別聞くのもアレですし、もうどちらでも良いような名前にしましょう」

 

「そうですね・・・彼は日本人ではないので、レイとかどうでしょう?」

 

「そうしましょうか。戸籍などもっと詳しい所はお願いしても大丈夫ですか?」

 

「分かりました、そこは私が何とかしておきましょう。」

 

 

 

~~~~~~~~~~~~

 

「名前はレイ、で良いかい?」

男性が少年兵に聞く。

 

「・・・はい。」

 

「大分話が逸れてしまいましたね。それで魔法についてなのですが、

実は私はそこまで使えないのです。任務中にたまたま魔法の存在を知って、僅かながら才能があった私はそこから独学で学んできたのですが・・・」

 

男性はパチュリーにちらっと視線を送り、

「私は例外の様なものだから良いですが、問題はパチュリーノーレッジ、貴女です。

貴女は私とは違い幼い頃から魔法の学校に行くことが決まっています。隊員の方達は年齢の事もあり学校に行くことが出来ませんが・・・準君、君は例外です。」

 

話の途中に自分の名前が出て来たことに、準は驚く。

 

「準君・・・君もその学校に行くことが決まっています。今回の件であちら側から接触がありましてね。『未来ある生徒を危険から守ってくれ」だそうです」

 

「・・・と言う事は護衛してほしいが、肝心の護衛は年齢の事もあり学校には行けないと?」

 

「いや、それについてはまた後で説明させて頂きます。」

 

「僕が学校に行くのは分かったのですが、その学校は何処にあるのですか?」

準は少し嫌な予感がしながらも質問をする。

 

「学校と言うのは各地にあって、日本にも神道の学校を中心として何校かあります。

しかし今回準君達が行く事になるのは、ホグワーツという魔法界では有名な学校です」

 

「・・・そのホグワーツというのは、何処にあるのですか?」

 

「ホグワーツは、英国にあるます。当然英語が必須ですが」

 

(英語・・・マジですか・・・(泣))

準は嫌な予感が当たったと思いながらもこれからの生活を想像する。

 

(僕だけ前線から引いて学校に通うのは仲間に申し訳ないな・・・でも魔法・・・

少し、楽しそうだな・・)

 

準が今後を想像していたその時、扉をノックする音が聞こえた。

 

「おや、予定通りに犯罪者君が此処に連行されてきた様だね。」

 

「犯罪者ぁ!?」

突然のその言葉に、大樹は驚きの声を上げる。

 

「えぇ、貴方方の役に立つ犯罪者さんですよ?」

 

「役に立つって・・・どう言う事ですか?」

(葵さんの言う通りだよ本当に・・・)

準達は男性の言葉にますます混乱する。

 

 

 

 

「では、入って来て下さい」

その言葉で黒服の男性に連れられて来たのは、

 

準と同い年位の女の子だった。

 

「女の・・・子・・?」

 

「えぇ、彼女は優秀なハッカーでね、捕まえるのに本当に苦労しましたよ・・・」

 

「その才能を有効活用しよう、と?」

段々話が読めて来た準は男性に確認を取る。

 

「その通りです。今日貴方方を呼ぶ事が出来たので、丁度良いので新メンバーとの顔合わせも済ませてしまおうと思いましてね。」

 

あ、後レイ君も新メンバーなので、と言う男性の声で、皆は同じ思いを抱いた。

 

 

(・・・ ま  た  子  供  か )

 




今回は少し中途半端ですが此処で切らせて頂きました
新メンバー、後レイ君の詳細は次回かな?原作突入まで余り話数が無くなって来たので、どんどん物語を加速させていきます(と言いつつ全く加速出来なかったというオチまで予想出来た)
次回はなるべく早く出す予定です。
原作に近づけば近づくほど更新速度は早くなる(筈)

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