特殊部隊員がホグワーツに!?   作:ゆっくり分隊長

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皆様、第一章からの方はお久しぶり、そして第二章からの方は初めまして、ゆっくり分隊長と申します。

また更新が遅れてしまった・・・
新章突入だから少しくらい更新しなくても良いかな・・・って思ってしまった設定集執筆直後の私を殴りたい・・・
と言う訳で新章です。
それと、今回から話の大きな区切りとして使っている『・・・・・・・・・・・・』
の他に、話を小さく区切る為に『~~~』も使おうと思います。
この場合、同一の場面でも少し時間を飛ばした時に使います。

第二章からの方の為の簡単な第一章のまとめ

主人公:十六夜準(いざよいじゅん)
とある優秀な2人から生まれた子供で、天才。
とある事件がきっかけで、特殊部隊に。母親も父親も優秀だが、何において優秀かは
秘密(というかネタバレになるので)
所属している部隊の仲間と共に邦人(パチュリー達)を救出する。
途中、爆風に巻き込まれそうになるが、パチュリーが片手を突き出したことによる
”なにか”によって助かる。

主人公以外のキャラ

朝瀬葵(あさせあおい)
準の先輩。
準と一緒にオペレーターの仕事をしていたが、最近は準と一緒に実戦にも参加している。微妙に青みがかった髪が特徴(設定集にある黒に近い青色の髪でもOK)

御門大樹(みかどだいき)
いつも前線で戦闘任務にあたっている。部隊内では1,2を争う頭脳の持ち主で、反応速度が物凄く速い

パチュリー・ノーレッジ
東方のキャラ。
今作では、テロリスト達に捕まっていた所を準達に助けられる。

出来事
準はある事件がきっかけで特殊部隊に極秘入隊、そこでオペレーターの仕事をする。
しかし経験を積む為に一回実戦に参加する。その後基地を襲われてから何故か実戦参加の方が回数が多くなり、パチュリーの救出もする。
しかし準達に待っていたのは・・・!?


こんな感じですかね。
それでは本編をどうぞ!


第2章
少年兵の子供と準


~準視点~

 

あの作戦から約1週間後。

上層部から、邦人は基地に保護させるよう通達が来た。

今は1つの部屋に住まわせ、しかしその部屋から一歩も出させない様にしている。

それだけならまだ良い。

しかし・・・・・

 

 

・・・その部屋に我々と作戦時に捕まえた少年兵の子供も入れられ、更に部屋から

一歩も外へ出られないというのは、どういう理由だろうか・・・?

 

 

「あ‟ぁ~~~・・・暇だ」

 

五月蠅いです大樹さん・・・。

 

まぁ暇なのは同じだから声に出して注意はしなかった。

 

 

「お風呂には入れるからいいけど、ご飯が冷凍食品だけなのはちょっと・・・」

 

まったくです葵さん・・・・・

 

葵さんを始め、他の先輩達もどこかやつれた様子だった。

大樹さんも、長い間剃っていない為、顎の髭が伸び、印象がガラッと変わっていた。

 

「・・・・ねぇ」

 

唐突に紫髪の少女・・・・・パチュリー・ノーレッジが僕に話しかけて来る。

 

「はい?何ですか?」

 

「・・・・なんで」

 

「?」

 

「なんで・・・・子供が居るの?」

 

・・・・・・・・・・・・・・・

・・・それは・・・、僕と捕まえた子の事だろうか・・・?

 

「い、いやね?だからその・・・「貴方に至っては銃持って人を殺してたわよね?」

・・・いや・・・あの・・・」

 

助けてッ!!

自分ではパチュリーを誤魔化しきれない悟った僕は、もう1人の子供である少年に目で

救援を要請する。

 

少年は部屋の端の壁に寄りかかっている。

その目はこの場の誰かが不審な行動を起こさないかを見張っているようだった。

丁度相手はこちらの目線に気が付いたようだが・・・・・

まぁ・・・しかし元々は敵同士な訳で・・・

 

・・・・案の定無視された。

 

 

 

 

 

 

 

 

ハァ・・・・・・

 

 

後何日この状況が続くのだろうか・・・?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

~3人称視点~

 

 

準が心の中で溜息をついてから数分後、準達が軟kゲフンゲフン暮らしている

部屋のドアが開いた。

 

そのドアの先には黒い服を着た5人の男が居た。

突然の事に準達は隠し持っていた拳銃に手を掛ける。

それに対し4人の男達も懐に手を伸ばし、すぐに撃てるようにする。

 

そんな中、中央に居た銃を持って居ない男が前に出て、用件を告げた。

 

「政府の者だ。ご同行願いたい」

 

「・・・それなら俺らもある意味政府の者だが?当然だがそちらの身分を証明する物は持って居るのだろうな?」

 

先程までダラけていた大樹だが、即座に銃に手を伸ばし、警戒しながらゆっくりと立ち上がり、男達に証拠を提示するよう要求する。

大樹は銃に手を掛けていないもう片方の手で近くに居たパチュリーを

自らの後ろに隠す。

 

 

 

——————部屋の中が緊張に包まれる。———

 

しかし、意外な事に中央の男が手で指示を出し、男達の手を銃から退かせた。

それを見て準達も銃に伸ばしていた手を遠ざける。

 

「私達が政府の者だと言う証は無いから、これで我慢してくれ」

 

そう言って中央の男は手を見せる。

その腕には、小さく複雑な模様が書かれている。

 

「この絵・・・まさか首相直属の諜報部!?」

 

「そうだ。それにこの印は我々以外は作ろうとしても作れない。

だから信じて貰えるかな?」

 

 

「・・・・・あぁ。だが完全に信用した訳では無い。もし少しでも不審な動きをしたら・・・分かっているな?」

 

「当然だ。此方は4人に対し、そちらは倍以上いる。その上数多の戦闘を経験した方達に、我々が襲い掛かってもあっけなく此方が全滅してしまうよ。」

 

大樹の問いに男は柔らかな笑みで返す。

(何があっけなく全滅、だ・・・。下手したら此方が全滅しかねない程の技量の持ち主達を連れてきておいて・・・)

大樹は顔に出さずに心の中で悪態をつく。

 

 

~~~~

 

結局男達に着いて行く事になった準達だが、中央の男は

部屋の端に居た少年兵にも声を掛ける。

 

「それじゃあ行きましょうか・・・あ、そうだ、そこのお嬢さん「・・・男だ」

男・・・?まぁ良い、そこの少年も一緒に来てくれ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

~準視点~

 

僕達は黒い服の人達に連れられて、基地の外に出た。

 

「ん~~~っ、久しぶりの外だぁ~っ!!」

 

未だにあの人達を完全に信用していない我々はまだ銃をいつでも抜ける様に警戒していた・・・のだが、葵さんだけは違ったようだ。

 

 

というかあの・・・別に体を伸ばしても良いんですが・・・あの葵さん・・

下着の上にTシャツしか着ていない状態で

それをやられると・・・そ、その・・・胸が・・・・その・・・。

 

 

・・・ま、まぁ他の隊員達は気にしてない様なので僕も気を取り直して、

 

「た、確かに久しぶりのそ、外ですね」

 

・・・冷静になれなかった・・・

 

「ん?急に噛んで、どうしたの準君?」

 

「い、いえ、何でもありません・・・」

 

・・・・落ち着け、僕ッ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~

 

あの後数分葵さんの方を見ないで黙り込んでいたことが功を奏したのか、何とか落ち着くことが出来た・・。

 

〝自称:政府の方達〟の後ろをただ着いて行くだけもつまらないので、少年兵のあの子に話しかけてみる事にした。

 

「ねぇ、少し良いかな?」

 

「・・・・良くない」

 

・・・・・・・・、

よしもう一回

 

「そうだ、好きな物とかってある?」

 

「・・・・・・・・・・」

 

・・・・・・・・・・・・・。

よ、よしもう一回(震え)

 

「そ、そうだ、君の親ってなんの仕事して居たのかな?」

 

「親・・・・・」

 

お?来たか?

 

「親・・・・居ない・・・。」

 

オウフ・・・・・・

 

 

 

~~~~

 

何とかして会話に成功した・・・。

 

「それで何でテロリストなんかに?」

 

「それを言うならそっちこそ何で子供なのに・・・」

 

「ま、まぁ事件に巻き込まれてその流れで・・・ね?」

 

「ね?じゃない」

あ・・・ハイ

 

「わ、俺は・・・親が居なかったから他の家から食料とかを盗んでいたら・・・いつの間にかアイツ等のパシリに・・・」

 

まぁ・・・2人共碌でもない目に合っているけど、僕は親が居ただけマシか・・・・

 

「それで————————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

~3人称視点~

 

「此処です。着きました。」

 

〝自称:政府の男〟と準達は、1つの大きな建物に着いた。

 

「良し、では前から順番に中に入ってくれ」

 

列の最後の方に居た少年は街の様子を瞳をキラキラ輝かせて眺めていたが、準の視線に気づき、すぐに睨み付ける。

 

「・・・・何だよ」

 

「いや・・・何でもない」

準は『珍しいものを見た』という言葉を心の中に押し留めて誤魔化す。

 

「ほら、入るよ」

 

「・・・・・分かった」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




政府の方々の腕の印は、他に思いつかなかったから苦肉の策でこれにしました・・・。
手帳とかでも良いのですが、それでも偽造したり奪ったり出来るので、このような形にしました。




なんか準が少年兵の子の世話役みたいになっていますが、準とその子の立ち位置は
今後これを基に動きます。
この関係は正に計画通り(途中でその計画が変わったなんて言えない)


さぁ今回から伏線の設置に本気を出しましょうか!
・・・とか言った結果、皆さんに伏線をすぐ見破られた、って結果になりそう(汗)
伏線は、気にしていたら分かる、気にして居なくても一定の確率で分かる様に心がけています。皆伏線に気付かなかったと言うのも、逆に皆気付いていた、というのも悲しいですからね・・・・

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