文字数を増やしても良かったんですけど僕が1話をかき上げたところでキリのいいところで終わってしまうのでもう少しかかりそうですよ
大人の都合により戦闘描写はオールカットでいかせてもらいます。(書いたところそこまで話としていいことを書けないのでカットしました)
まぁ、大人の都合を使えば残り2話で終わることはできますがそうしてしまうと内容のない小説になってしまうのでもう少しお付き合いください。
後、4~6話ぐらい伸びるかもね♪
「すいません、遅れました」
あれから1年数か月経ち普通までとは行かないが中学生活を送っている。
「上里また遅刻したらしいわね」
風先輩にそう言われて僕は苦笑いをしながら言う。
「すいません、登校中に困っている人を見かけてしまって」
「これで何度目か知ってるの」
「数えてないですね」
そう言うと風先輩はため息を漏らした。
「上里の遅刻は毎回部長の私に届くのよ」
「それにしてもその奇抜な絵はなんですか?」
僕は黒板に描かれている絵の事を聞いた。
「上里は昨日巻き込まれなかったの」
風先輩は真剣に聞いてきた。
「僕はいつも何かに巻き込まれていますが昨日のとは何ですか?」
「そう言うのね、大赦の方から連絡は来ているの」
その言葉に部室でタロット占いをしていた樹ちゃんが驚いていた。
「えっ、上里さんも大赦から派遣されてるのお姉ちゃん」
「分かりました、昨日自分も樹海にいましたよ」
「上里についての連絡が着ていたのよ私にそれで分かった」
「黙っていたのは申し訳ないですが僕がここに居るのは僕個人の我儘ですから」
「いいわよ、私の方こそ黙っていたから」
そう言っているが僕には知っている情報だ。
「まぁ、僕は最初から風先輩が何者かは知っていましたから」
「大赦のトップは知っていてここに上里を送ったの」
そう言った風先輩の瞳は怒りを現していた。
「いえ、大赦は分からずにここ以外で当たりが見つかれば僕はここから当たりの方へと転校させられますからね」
「それだけが聞けて良かったわ」
「昨日のお役目ご苦労様です、僕は遠くの方から見学させていただきました」
「だから、近くから反応がなかったのね」
「昨日の件で東郷と喧嘩にでもなりましたか」
人数の数的にも彼女の性格上、黙っていたことに腹を立てていると思うしね。
「早く上里が着てたらもう少し穏便に終わりそうだわ」
「やだなぁー僕はそこまで人を納得させる話術なんて持ってないですよ」
「この学校の生徒の半分は上里が嘘を付いても信じるわよ」
「それじゃまるで僕が洗脳してるみたいじゃないですか」
僕は苦笑いをしながら答えた。
「それほどこの学校の生徒は上里を信じているのよ」
「そこまで信じられることをしている覚えはないんですがね」
「上里に覚えがなくても助けてもらってる人たちは信用してるってことよ」
その言葉を聞いて僕は別に他人からの信頼なんていらないと思った。
銀だけが僕を信じてくれたらそれだけでいい。
それに助けたではなく銀が守ったこの場所を守りたいだけだから。
「それよりもどうやって東郷に謝ればいいのよ」
そう言って頭を抱え込む部長に声をかけようとしたが邪魔が入ってしまった。
樹海警報の合図が部室に響き渡った。
「連続で襲撃か」
僕がそう呟いている間に視界は慣れ親しんだ樹海に変わっていた。
「邪魔が入ったけどさっさとかたずけるわよ」
僕は一応、端末で敵の数を確認した。
確認した瞬間に考えが変わった。
「あぁ、お前らが来たんだ」
僕はそう呟きながら勇者アプリを起動させた。
懐かしい赤黒い勇者服を身に纏い、大鎌を手にしていた。
「得物があるのはいいな」
僕はそう言って武器を握る。
さぁ、お前たちは楽には倒させないよ。
時間をかけて己の攻撃手段がなくなるまでじっくり蹂躙してから葬ってあげるよ。
「手助けはいらないので」
僕はそう言ってバーテックスに向かって跳躍していく。
先に蠍座の針から取り除いておかないと邪魔になりそうだ。
そこからは只の僕の暴走だった。
1人で倒しきることはできなかった。
それどころか他の3人にまで手を出していた。
だけど、後悔はしていない。
だって、僕は銀を苦しめた3体を消すことができた。
それだけで僕は満足だ。
後日、僕は大赦に勇者に手を出したことで謹慎処分を受けた。
謹慎どころかスマホの取り上げで良かったのに思いながら僕は瞳を閉じた。
銀はなんて言ってくれるだろう。
「暁人、なんで仲間を傷つけたんだ」
違う僕はそんな事を言ってほしいわけじゃない。
「また、あたしの様に誰かを殺したいの」
やめてくれ。
違う。
こいつは銀じゃない。
だって、銀は死んでいるんだ。
だから僕に何かをいう事なんてないんだ。
これは銀じゃないのだから切り裂いてしまってもいい。
いつの間にか手にしていた大鎌で銀を切り裂いていた。
「暁人はいつになったらこっちに来るの?」
崩れ落ちる銀は僕にそんな言葉を残した。