そんな訳で皆様にリクエストを貰う企画をします。
短編で皆様に勇者部の誰かのこの話を読んでみたいと思ったリクエストを活動報告にて募集します。
募集の締め切りはしません。
そこに書かれたリクエストは全てやります。
それと並行しながら鷲尾須美は勇者であるの『乃木園子編』、『三ノ輪銀編』をやりたいと思っています。
物語の形は出来ています。
勇者部の五人の話よりかは悲しい物語になる予定です。
これからもこんな未熟者なりりなのの作品を読んでください。
私が目覚めて数日が経った。
いつもの日常に戻っても彼の姿はなかった。
「暁人君」
私は学校の屋上でそう呟いた。
あの日から彼の姿を見ていない。
あの日、私以外は彼の姿を見ていない。
誰も彼を見ていないのだ。
悔しい、あの日の事を何も言えていない。
だから私は暁人君に会いたい。
「呼んだか」
「えっ」
私は声の方を振り向くとそこには会いたかった人がいた。
「死人を見たような顔をしているがどうした?」
片目には眼帯を付けているが他人の感情を理解しない彼はそこに居る。
「暁人君!」
私はそう言って駆け出し彼に抱き着く。
「良かった、良かった」
私は涙を流しながら暁人君に抱き着きながらその存在を確かめた。
「少し治療が長引いた」
暁人君はそう言いながら私の頭を優しく叩く。
「満開の後遺症を甘く見ていた」
でもその声には優しさがある。
「病院でその過酷を思い出したが使って後悔はしていない」
「ありがとう」
私は暁人君を見上げなら感謝した。
「感謝するのはこちらだ、記憶を体を解放させてくれたんだ」
「でも、暁人君が居なかったら東郷さんと話せなかった」
「いや、友奈ならできた」
「暁人君が居たから最速で最短で行動できたんだよ」
「なら、そうしておくよ」
「今日は友奈に感謝を言いに来たのだが逆に感謝されるか」
暁人君は少しだけ考えるような仕草をする。
「暁人君は何時頃に学校に来れるの?」
私はそれを知りたいまた皆で部活をしたい。
けれど、暁人君の顔は少しだけ困っていた。
「すまないが俺は学校にはいけない」
「えっ」
「俺と園子が動けない間に大赦は過激派が主権を握られた」
暁人君は現状の説明をするけど頭に入らない。
「大きな組織は一枚岩ではないのを知ってほしい」
「御三家の内の乃木家、出雲家は力を失い過激派である者が横暴に権力を振るい」
そこで暁人君は苦しい顔をしながら言った。
「出雲家の俺を殺そうとした」
それは衝撃的な事だったが自然と分かってしまった。
「そう、友奈も知っている旧勇者システムを用いてのバーテックスとの戦闘だ」
「大赦でもそれなりの力を持っている出雲家が消えれば過激派が一気に力を振るう」
「でも、俺は生きているだから過激派を洗うために時間がかかる」
「安全な勇者システムの開発にも関わらないといけない」
「だから俺は学校には行けそうにもない、けれど可能性は低くない」
「友奈には待ってもらうことにはなるけど俺は友奈の元に戻ることを祈って欲しい」
「大赦の内部を洗うのは大変な事かも知れないけど」
だから私は言う。
「勇者部五箇条、なせば大抵なんとかなるだよ」
「ありがとう」
私はそっと暁人君から離れる。
「うん、待ってる」
私は貴方に微笑む。
この作品はこれで完結にはなりませんのでこれからもごゆりとお楽しみ下さい。