緋弾のアリアに転生したら危険な姉から逃げないといけなくなりました。 作:レイアメ
前回のあらすじ
やはり見ていたのは、レキ。お前だったのか。
修羅場、白雪登場
「ア、ア、アリアを殺して私も死にますぅー!」
何だこの状況は。
星伽白雪、確かキンジの幼馴染らしい。ちょくちょく来ていたのを思い出す。
多分、アリアと一緒に居たのを浮気だと思ったんだろう。
「よし、逃げよう」
「逃げんな!」
「おい、キンジ君よ。あの中に入れと?嫌に決まってんだろ。それにアレはお前のせいだろ、何とかしろ」
「俺のせいって、どうすればいいんだよ」
「あ、真剣白羽取り」
「聞けよ!」
逃げようとしたらキンジに腕をつかまれて逃げられなかった。現状はアリアが白雪の剣を真剣白羽取りしたとこだ。これが修羅場か。くそっリア充め。
「な、何で睨むんだよ?」
ケッ、リア充が。
「お、おい頼む!何とかしてくれ!いや、してください!」
「わ、分かったよ。何とかしてやるよ」
リア充の頼みを聞くとは、クソー羨ましい。今度諜報科に頼んでデマ流してやろうか。
俺は(アリアの)剣と(白雪の)剣がぶつかり合う前にそれぞれ、両手の親指と他の指とで剣を掴む。
真剣白羽取り・両手バージョンだな。
「燐!」
「先生!」
「え、?」
「せ、先生?」
此処で何故俺が白雪から先生と呼ばれているかと言うと、
「そんなことはいいんです!何で止めるんですか!あともうちょっとでこの泥棒猫を!」
「回想くらい入れさせろよ」
白雪が回想に入らせてくれないので、簡単に言うと、キンジのことで悩んでいたので相談に乗ったらいつの間にか先生と呼ばれるほどになっていた。
「何で先生が止めるんですか!先生が敵は切るべしって!」
やべえ。俺のせいなのか、これ。ほら、何かキンジとアリアの視線が痛いほど感じるよ。
「白雪、いい女はダメな男に一度はチャンスをやるんだ。んで、後で罰を与える。アメとムチだ」
「はい!キンちゃんこの女を後ろから刺せば、そうすれば全部見なかったことにするよ!」
「キンジ!あたしに援護しなさい!あんたあたしのパートナーでしょ!」
やっちまった。そう思ったと同時に能力を使ってこの部屋というか寮から逃げ出していた。後ろから戦いの音が凄く響くけど、アーアー、ナニモキコエナイナー(棒)。
◇◇◇
コンビニで時間を潰している間に白雪のことを説明しようと思う。
白雪は星伽の巫女で武装巫女らしい。使う技も鬼道術とかいう超能力らしい。
キンジは超能力を信じていないが、あれはほんとにある。確か白雪の超能力h
「おや、偶然ですね燐さん」
「・・・・よう、レキ」
白々しい。絶対つけてきやがったな。
「何してるんですか?」
「ああ、実はな―――
~青年説明中~
―――というわけなんだ」
「そうですか。大変ですね」
「ああ。おっと、そろそろ帰るよ。また」
「ええ、さようなら」
最後に見たレキの顔は何故か歪んだ笑みを浮かべている気がした。
◇◇◇
部屋に戻った時、キンジに色々と言われたりと何事も無く数日が過ぎたが、今日突然
『 生徒呼出 2年A組 救護科 古明地燐
2年B組 超能力捜査研究科 星伽白雪』
教務科に呼出を受けた。
というか白雪もか、何があるのやら。
「で、何で呼び出した、
「黙って聞いてればいいんだよ
「あ?」
「はあ?」
「あ、あのケンカは」
綴梅子。尋問科の教諭をやっている。俺も一時期は尋問科に居たから顔を合わせたことがあるけど、何かこいつとはそりが合わないのだ。以来こいつとは犬猿の仲になっている。
お互い舌打ちをしながら顔を逸らす。
「チッ、まあいいか。今回は星伽、お前の件だし。あ、お前はほぼ関係ないから」
「じゃあ帰らせろよ」
「しょーがないだろ、こっちも仕事なんだし」
「あ、あのそれで何のことでしょうか?」
「ああー早く終わらせてこいつの顔を見たくないし、単刀直入に言うけどさァ。星伽、ひょっとして―――アイツにコンタクトされた?」
「
「魔剣《デュランダル》、超偵を狙う誘拐魔か。つーことは次狙われてるのは」
「そーいうこと。だーかーらいいかげんボディガードをつけろってこと」
「おい、じゃあ俺は何で呼び出されたんだ」
「ああ、そうだった、そうだった」
「そうだったじゃねえよ。さっさと言え」
「あんたにもその
「おい、それじゃあ俺の件でもあるじゃねえか。何が関係ないだ」
「ああ、別に攫われても問題ないだろ、クソがキ」
「問題ありまくりに決まってんだろ、ババア」
またもやケンカが始まるかと白雪が思った瞬間、
「―――そのボディガード、あたしがやるわ!」
上の通気口からキンジと共にアリアが落ちてきた。