緋弾のアリアに転生したら危険な姉から逃げないといけなくなりました。   作:レイアメ

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 今回、少し短いです。

 前回のあらすじ
アリス、怖い。


独奏曲の終わり、次の楽譜へ

「うん。バイバイ」

 

 少し涙目のアリアがドアから出てくる。

 あの事件が終わり、俺も退院した。怪我も完治してたし、特に何事も無かった。

 

「んで、別れの挨拶は済ましたのか?」

「うん。あんたにもお礼を言っとこうと思ってね」

「へえ・・・・お礼ねえ」

 

 あの傲慢なアリアがお礼?

 

「ぷくくく」

「な、何笑ってんのよ!」

「いや、お礼はまだ(・・)いいよ」

「?」

「お礼は後で貰うから」

「え、でも私はもうロンドンに、「だから、後で貰うからもう行け、遅刻するぞ」かえ、ちょ、押さないで!」

 

バタン!

 

 扉を外で黄昏てるキンジに分かるように音を立てて閉める。

 全く、見ていてもどかしいたりゃありゃしない。

 

「おい、行っちまったぞ。追いかけなくていいのか?」

 

 キンジは黙ってる。

 

「分かってるんだろ。自分の気持ちに」

 

 黙ってる。

 

「泣いてたぞ、あの娘。泣かしたままでいいのかよ」

 

 アリアがドアから出るときチラッと見えたけど、泣いてた。

 キンジはまだ黙ってる。

 

「あいつ、結局1人になるな。それでいいのか?」

「いいわけねえだろ!!」

 

 中に入りながらキンジは叫ぶ。

 

「俺は正義の味方になれやしない!でも!それでも!あいつの味方にならなってやれるかもしれないんだ!」

「なら、行けよ。まだ間に合うぜ。サービスとして俺の自転車貸してやるよ」

「・・・・サンキュ。・・・・全く、ほんと甘いな俺」

「ああ、砂糖100パーセントだ」

 

 甘すぎだろ。そう呟きながらキンジは転出申請の書類を破きながら走っていった。

 

「さて、見に行くか」

 

◇◇◇

 

「俺が、BGMぐらいにはなってやる!!」

 

 キンジがそう叫びながら屋上からアリアと一緒に落ちる。

 

「全く、若いな~。あんなセリフ言えるとか、恥ずっ」

 

 いや、お前も若いだろ?そりゃこの体は17歳の体だけど心は前世含め、30代だぜ。

 体は高校生、心は30代、その名も武装探偵燐。とか嫌だろ。

 

「そうですね」

「で、お前は安定のその位置なのね」

 

 気付けば後ろにレキの姿があった。

 

「まあ、別にいいんだけど。で、本題に入ろうか」

「ええ、そのために此処に来てもらいましたから」

「ああ、そのために来たんだ。さあ、教えてもらおうかレキ。何でお前があのこと(・・・・)を知っている」

「私はこの間の事件で燐さんを見ていましたから」

「あの暗闇の中でか?」

「ええ」

「・・・・・・」

 

 見られた。その事実に対してつい舌打ちする。能力が使えたらいいけど、記憶の消去となると無理だ。無意識に忘れさせても何かの弾みに思い出されてしまう可能性がある。

 

「何が目的だ?」

「私の目的は、...」

 

◇◇◇

 

「ただいま~、って何してんの?」

 

 帰ってきて、こう待ってるのは暖かい空間だと思ったんだけど......

 

「や、やめろ白雪!俺はどっこも汚れてない!」

「キンちゃんどいて!どいてくれないと、そいつを!そいつ殺せない!」

「き、キンジぃ!なんとかしなさいよ!な、なんなのよこの展開!」

 

 何か、言葉では表せない混沌(カオス)が広がっていた。

 

「何だコレ」

 

俺にはもうそう言うしか無かった。




やっと、テスト終わったー!
これでようやく続きが書ける!

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