緋弾のアリアに転生したら危険な姉から逃げないといけなくなりました。 作:レイアメ
この雰囲気...レキと同じ...だと。
俺達は前回のパラシュートを使い、バスの屋根に転がり込んだ。約1名転げ落ちそうになったが、アリアに助けられたようだ。
俺が今回持ってきた銃は、UZI×2だ。もちろん改造済みのやつ。これはこの間の一件で鑑定科と装備科に頼み複製を作ってもらった。しかも奥の手を用意してあるから大抵のことは大丈夫だろう。
両手にUZIを構えながら周囲を見張る。
『――――爆弾らしいものがあるわ!』
アリアが爆弾を見つけると同時に燐も又、何かを察していた。
(あの車、何か変じゃないか?)
それはバスの後ろに居た1台のオープンカー。此処からではよく見えないが何かが変だ。
疑問に思い、少し身を身を乗り出して見ようとすると、いきなり、
「うおっ!」
追突してきたのだ。その衝撃に危うく落下しそうになるが、なんとか踏ん張る。すると何故か体が
俺は伏せながらUZIをぶっ放す。今のところ頭を出せないためほとんど適当、牽制半分、当たってたらいいなというくらいだ。
何故俺が伏せたか、それはいつもの如く能力を使ったからにすぎない。能力の発動には2つのパターンがある。1つ目は意識的に操作する
今回は後者で、第6感とも言うべき直感が危機を察知し、能力を発動させたのだ。そのおかげで何とか助かったわけだけど、現状は変わらない。
しかもいつの間にか2台に増えてやがる。くそっ、もうすぐレインボーブリッジじゃねえか。
「おい、アリア、燐、大丈夫か!」
「キンジ!」
「お前ら!何でヘルメットをしてねえ!」
ヘルメットが無いくせに上がってくるなよ。
「いいから、戻れ!」
2人にそう言うがそれより早くアリアが
「―――後ろっ!伏せなさいよ!このバカ!」
前方に回った1台がキンジに向かってUZIを放つ。
それをアリアが突進して身代わりになる。
―――それが正史での出来事。この世界には燐というイレギュラーがいる。そのため、
「ガッ!うぐっ・・・・レキィ!」
キンジにぶつかりアリアに当たるはずの銃弾は、両手から
その際、かなりの激痛が走ったが、何とか堪えた俺は代わりに小型の手榴弾を投げつけ、爆発、破壊する。そしてレキの名をインカムで呼ぶ。
『―――私は一発の銃弾』
『銃弾は人の心を持たない。故に、何も考えない―――』
『―――ただ、目標に向かって飛ぶだけ』
『―――私は一発の銃弾―――』
レキの自己暗示に近いセリフを聞きながらバスの上で倒れこむ。脳が揺らされて体が動かない。もう1台はアリアがぶっ飛ばし、爆弾はレキの狙撃でぶっ飛ばした。
意識を手放そうと思った時、思い出した。
(俺、今救護科じゃん)
そして視界が黒く染まる。
◇◇◇
―――キンジSide―――
古明地燐の噂は一年の時から聞いていた。俺がヒステリアモードになっても勝てるか分からないほどの強さを持っていた。アレなら俺の兄さんと互角かそれ以上で戦えるかもしれない。
あいつは他の科目でも優秀な成績を持っている。何故それだけの力を持っているのか気になって、理子に何回か調査を依頼したことがあるが、成果は分からないの一言。
自分よりもはるか上に居るそれだけ強かった。
肉体的にも、精神的にも。
あの後、武偵病院で目を覚ました燐に言われた。
『お前がその力を使いたくないのは知ってる。だけどな今回、下手したらバスに乗ってた全員が死ぬかもしれなかった。あの時アリアも死んでたかもしれない。お前は武偵をやめたいと言っていたが、まだその銃を持っているなら、―――』
―――軽い気持ちで現場に来るな。
それは怒っているんじゃなく、親が子に諭すような、そんな口調だった。
自分がまだまだ
やっぱりあいつは凄い奴だ。あの言葉だって俺に教えるために嫌な役を買って出たんだ。
「・・・・ワビ入れるか」
あいつは甘い物が好きだったな、そんなことを思いながら燐のお見舞いに持っていくものを買いに出た。
―――キンジSideEND―――
あれ?主人公がかっこいい?
アイディアをオラに分けてくれー!
(アンケート)