緋弾のアリアに転生したら危険な姉から逃げないといけなくなりました。 作:レイアメ
胃が痛いです。
「ほんとっ!」
「ああ、だが俺はあくまで協力するだけだ。お前のパートナーはキンジだ。分かったな?」
「ええ、これで逃げられなくなったわよ、キンジ!」
ビシッと指をキンジに指すアリアと、目で「余計なことを」とでも言っているだろうキンジを横目に1人、コンビニに行く。これからの話はこいつらでやればいいし、俺はやることがあるので早々に逃げさせてもらおう。
そう思いながらズボンに入ってる
○○○
やあ、久しぶりだな。率直に言いますが、今回の一連の事件で、お前はあのアリアとキンジの、手伝いをしなさい。あ!でも、あくまで今回は、裏で動いていただきます。分かった?
○○○
珍しく何の変哲もない手紙。しかし、しかしだ。あの
まあいいか。そう呟きコンビニに入っていく。願わくば何もありませんように。
余談だが帰って来た俺を迎えたのは、顔を押さえうずくまるキンジと不機嫌そうなアリアとで流れる胃が痛くなるような険悪なムードであった。そして極めつけは、
○○○
from レキ
sub 無題
何故そんな女と一緒の部屋に居るんですか?
○○○
レキェ。
◇◇◇
さっきアリアがキンジの予定を聞いてきたので教えてやった。昨日の仕返しだバカ野郎。きっと今頃、追い掛け回されているだろう。いい気味だ。
俺?俺は今...
「聞いていますか燐さん。何故あんな女と一緒に居るんですか?ねえ燐さん」
現実逃避してますが何か?レキが何処から見たのか知らないが、昨日のことで詰め寄ってくる。
いい具合に光の反射か分からないが目にハイライトが無いように見える。
「いやあれは俺にじゃなくてキンジに対してなんだよ。だから俺はほぼ関係ない」
「ほぼ?」
ヤバイ。墓穴を掘っちまった。さらに目を細め、俗に言うジト目でさらに上目使いで見てくる。あらやだ可愛い。じゃなくて、ヤバイ今にもドラグノフで俺を撃ちそうだ。何とかして話題を逸らさないと。
「あ、あ~そのあれだ。あれ」
「あれでは分かりませんが?」
「ほら、え、駅前で新しい店が出来たろ」
「はい」
「(い、いける!)そ、それで一緒に行かないか?ほらあの店女性が多くて入りづらいだろ?だから一緒に行ってくれないか?(どうだ!)」
「誤魔化された気もしますが、分かりました」
(来たあぁー!これで勝つる!)
「...ですがそれとこれは別です。分かりますよね?」
あ、オワタ(悟り顔)
◇◇◇
あれから二日が経った。今はアリアに呼ばれて『武偵殺し』の事件のパーティに入ってる。ちなみにレキも一緒に。
アリアは気付いてないがレキからの威圧が怖い。デートはどうなったか?......聞かないほうがいいこともあるんだぜ。
お、キンジも来たみたいだ。遅いってアリアに怒られてるが。今さらだが大丈夫なんだろうかこのパーティー。
『見えました』
「何も見えないぞレキ」
確かにキンジの言うとおりバスなんてはっきりとは見えない。前にも言ったが今世のスペックは高い。少なくても常人の倍くらいは。そんな俺が見えないのをはっきり見えるってどんな視力してんだよ。
『左右ともに6・0です』
どんな視力だ。それとさらっと心を読むなよ。
『空中からバスの屋上に移るわよ。あたしはバスの外側をチェックする。キンジは内側で状況を確認、連絡して。燐は回りを確認。レキはヘリでバスを追跡しながら待機』
指示を出しながらランドセルみたいな強襲用パラシュートを用意する。これを見て小学生みたいだと笑わなかった俺をほめて欲しいくらいだ。
「内側・・・・って。もし中に犯人がいたら人質が危ないぞ」
『「武偵殺し」なら、車内には入らないわ』
「そもそも『武偵殺し』じゃないかもしれないだろ!」
『違ったらなんとかしなさいよ。あんたなら、どうにかできるハズだわ』
こいつのやり方は確かに非常識と言われるだろう。だがそれなりの実力者になればその位はできる。裏の世界にいた頃はそんなの日常茶判事だった。その場で考え、行動する。迅速かつ冷静に。それが普通だった
だがキンジみたいな学校で習ったやり方では通用しないだろう。だからこそキンジはアリアの考えを理解できないんだと思う。
おそらくキンジは全力でやらない。ヒステリアモードならアリアにも合わせられる。だがその力を嫌うキンジは使わないだろう。
―――何も無いといいんだが。
そう呟き、空を見上げる。その空も満点の曇りで俺を見下ろす。全く、嫌になるぜ。
燐の二つ名を考えています。
ですが中々アイディアが思いつかないので
誰か考えてくれると嬉しいなー(棒)