絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~ 作:葉月華杏
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先日、師匠から連絡があって世界の調整に着手したと報告があった。つまり、この世界軸とも後少しでお別れということだ。まあ、俺達は何もしていないのでそれほど思い入れとかはないんだけれど。とりあえず、そこそこリフレッシュできたので次の世界軸では頑張ろうと思っている。
「兄様達の休憩は、まだまだ続きます……」
「まだ、終わっておらぬからの?主様みたいに、暇だからと仕事を始めたりせんでくれよ?迷惑だからの?」
なんか、色々釘を刺されているみたいなんですけど!?
でも、暇なのは認めよう。それと、ついつい預金残高を確認してしまう。確認して思う事は、残高をどうやって消費するかであって貯金の事は考えない。
ちょっと、異常だろ!?って思う程に貯まってる。
逆に、コレを使い切る方法を考えてしまう。とはいえ、これからの永い時間を考えると少ない?
でも、不老なのでずっと働く事になるだろうから全然問題ないとも思ってしまう。やはり、この思考は人間だった頃の残滓なのだろうか?
とりあえず、飯は不老不死でも食って行かなきゃならないと言われているのでその分の計算を含めると……一日3食として、ザッと10万回分のお金がある。
ただ、組織は物価が高いので一食辺りの相場が二千クレジットって所だ。ぶっちゃけ、6億あるんですけどwww!
そりゃ、多少は使っているとは言え余り使わないので貯まって行くだけなんだけどな?秘密基地に居れば、『衣食住』の内『衣』以外は用意されているので大分助かっている。『食』は、最悪の場合無人世界でサバイバルという手もあるので実質『衣』さえ何とかできれば後はどうとでもなった。
それに、世界に降り立てば組織の通貨は使えない。
ま、貴金属に換金できるので困りはしないんだけどな?後は、それを元手に《黄金律》で増やしてやればあら不思議。世界を牛耳れるくらいのお金が俺の懐にコロがり込んで来るんだから!なので、ホントにお金を使う事がないんだよね。
――《黄金律》、最高!!転生時の俺、GJ!!
Fate/staynightのギルガメッシュ様には、大変お世話になっております!!
ゲームやアニメでは、慢心王とか言って散々馬鹿にしていたけれど。実際に、その能力を使う側になると早々馬鹿にできないラインナップだった。宝具が無くて、一部の能力が弱体化されているとは言え、そこは己の努力で補っているので無問題。むしろ、マトモに鍛え上げたので物語のギルガメッシュより強いと自負している。つか、握り拳で人間を爆散できる程度にはなっているから十分強くなっている……はず!
なんて、そんなのは相手が人間だった場合であって人外となれば上なんて無限に等しいくらい居る。フワッと、頭に浮かんで来た相手を思って一気に凹んだ。クソォ……コレが、上位者が居る境遇か!?ホントにウゼェ。師匠が、居るのは構わないんだけど。あの【始まりの魔法使い】が、最上位に居るのが解せない。なんで、
凍真の事で一気に信用性が崩れたから俺的にはその地位から降りて欲しかった。ぶっちゃけ、別枠に居て欲しい。
「タヒねば良いのに……」
つい、口に文句が出てしまった。それに対して、ギョッとした様子で振り返るトーマ。すまんすまん。お前に、他意は無いんだ。偶々、秘密基地の居間に集まっている所で呟いただけだから気にしなくて良い。手を横に振って、その旨を示すと組織専用の掲示板を開いて眺める。
そこには、新たなゲームの募集が書き込まれていて何人かが参加を表明している場面だった。つっても、既に別のゲームに参加しているのでそのゲームにまで顔出しする気はないんだけどな?それでも、別ジャンルのゲームになるとちょっと面白そうに思えてしまう。やる気がなくても、他のゲームのリサーチは楽しいモノだ。その上で、興味を引かれるなら尚良い。だからといって、そのゲームをやるかと問われたら『やらない』と答えるだろう。
なんせ、今はかつての姿でプレイできるゲームをしているから。他の奴等も、俺の真似をして過去の姿でプレイしているから尚離れられないっていうのもある。しかも、翼も『佐藤奏』だった頃の姿でプレイしているって言うんだから離れる理由なんてない。まあ、翼に関してはかつての姿に『成長』を加えて加工しているけど。だから、とても充実していると言えた。もしかしたら、あり得たかも知れない未来の光景が……そのゲームの中で再現されている。
それだけの事だけど、俺達はそのゲームから離れられないと言えた。それに加えて、師匠と使い魔達の関係再構築プロジェクトも進めている。いやー、使い魔さん達の協力が色々とヤバい件についてwww。正に、至れり尽くせりとはこのことか!?と思いたくなるくらいに充実している。
つか、ここまで想われてるのに放置している師匠の感性が意味不明。師匠ってば、放任主義を極めているんじゃ無かろうか?と思う程度には使い魔達が必死だった。聞けば、余りにも酷い雇用状況である。褒めない、御礼も言わない、感謝の言葉も無いとか……有り得ないだろう!?
そもそも、挨拶すらしない師匠が頭おかしいとしか言い様が無かった。そう言えば、師匠って情操教育とかしてなかったんだっけ?三十五歳で、初めて通ったのが中学校だって言ってたからさもありなん。そら、放任主義にもなりますわ。これ、使い魔さん達との関係構築も放棄してたんじゃないだろうか?最低限の会話が、業務通達や命令とかだったら頭を抱えるレベル。良くぞここまで持ったな?使い魔さん達の努力に脱帽である。
「頑張ったんですね!お疲れ様です!!俺は、師匠ではありませんがせめて労わせてください!!」
言って、その日は使い魔さん達の毛を梳いておいた。
『大変だった』と言っておこう。
なんせ、その場に居た使い魔さん達だけでなく手の空いている使い魔さん達全員が集合していたからな?最終的に、ブラシを手に括り付けてやったよ。
流石に、百体を越えた辺りから数えてもないし絶妙な力加減も5時間を越えた辺りでできなくなった。最後は、俺が根を上げて轟沈。まさか、労いで握力が無くなったのは笑う。
「お疲れ様でした。兄様」
「今日は、もう休むと良いぞ?兄様」
『『『『『ありがとうございました!!』』』』』
そう言って、使い魔さん達に見送られ俺は自室に戻って寝た。今日は、一日中座っていたはずなのにベットへ入ったとたん意識を失ったよw。
意識はしていなかったが、余程疲れていたらしい。
翌日、残高確認したらメッチャ増えてて笑った。
ちょ、使い魔さん達を構ってくれたお礼って、何!?
普通に、振り込み理由が印字されててウケるんですけど!?
とりあえず、臨時収入があったのでゲームに課金する事にしてみた。課金と言っても、ステータスに影響を及ぼさないアバター小物がガチャれるだけで意味は無い。
オシャレさんが、他のプレイヤーと差別化をしたいだけに課金をするんだけど。俺は、別のこだわりで課金する。
ゲームの発信元が、どこぞの企業と提携しているお菓子や雑誌を買い漁ってコードをGET。そのコードを打ち込んで、置物やちょっとした消費アイテムを手に入れる為だった。マイホームは、まだ無いけれど。マイルームは、一プレイヤーにつき一つ提供されているのでインベントリーに入り切らなかったアイテム群を保管するだけにマイルームには倉庫(別売り)を置いている。
もちろん、最大まで拡張してあるので大量に回収したアイテムを預けていたりするのだけど。そろそろ、ガチでいっぱいになりつつあった。
つか、千種以上で999個は保管できるはずなのに一点物扱いの装備以外で満杯とかどうなっているんだろうな?
何はともあれ、そろそろ美愛に防具を発注するべきだろうか?それとも、亮に武器でも造って貰おうか?悩むなぁw。
「…………と言う訳で、買い取ってくれない?」
「何が、『と言う訳』なのかはわからないけど。皮と布関係の防具なら、任せなさい!金属なら、お兄ちゃんが担当しているから金属の防具が欲しいならお兄ちゃんの方に行ってくれる?因みに、私はまだ金属までは範囲外よ!!」
「知ってる知ってる。それで、蛇の皮があるんだけれど……どれくらい欲しい?」
「材料なんて、幾らでも欲しいけど……その口振りだと、生半可な数じゃないでしょ?良いわ、受けて立つ!!」
そんな、売り言葉に買い言葉で始まった素材アイテムの取引だったけれど。早々に、美愛の財力が尽きて涙目になってたw。まあ、五千枚も出した俺が悪いんだけどな?
でも、乗って来たのは美愛なので『これでもかぁ!』という程押し付けてやったwww。これで、ラノベあるある交渉術ネタは消化したので次の素材を求めて別のフィールドに移動していく。
レベルも十分上昇したし、武器も初期の耐久無限大のがあるのでソレと技術で敵をバッタバタ倒して行った。攻撃力は低くても、俺の戦闘術と技術で十分倒せるのでドンドン進んで行く。いやー、浸透系は便利だなぁwww。
リアルに近付ける為か、脳破壊や首チョンパで倒せるのはありがたい。どれだけ硬い魔物でも、生物である限り脳破壊や首チョンパされればHPが満タンでも死亡エフェクトを撒き散らして消滅する。HPある限り、首チョンパしても動き続ける魔物とか奇抜を通り越してホラーだからなぁ。
つか、首を失っても動き回る熊とか見たくもねぇ。
最悪、『どこのヒドラだ!?』なんてツッコミを入れつつ戦うとか悪夢としか言い様が無い。そんなモン、クソゲー以外の何物でもないだろう。ゾンビゲーで、やってくれ。
多分、戦う方は大爆笑しながら戦ってくれるだろうけど。バグだ!不具合だ!と、みんな大喜びになるんじゃないか?知らんけど……というか、ファンタジーの不死者ならありそうな話ではある。
でも、頭が無いのに動き回る死体とか誰得?という話。
需要は、無いと信じたい所ではある。
けれど、少数派の奴等なら大喜びしそうなんだよなぁ。
実例もあるし?例えば、首無し騎士でデュラハンとか。むしろ、腕に抱えた頭を取り上げてサッカーよろしく蹴り倒しそうだけれど。その内、HPが全損して消滅しちゃうんでしょう?わかります。格闘スキル持ちなら、蹴りは立派な攻撃手段。普通にダメージとか、入りそうだもんな?それ以上に、精神的なダメージでタヒにそうだけれど。プレイヤーは、鬼畜w。
「止めたげて!デュラハンのHPは、もう0よ!!」
「デュラハン?」
「おっと、心の声が漏れてしまった……」
「つか、なんでデュラハン?」
「首チョンパ、首無しモンスター、デュラハンの連想ゲームでデュラハンの頭を奪ってサッカー。精神ダメージで、消滅。プレイヤーは、鬼畜だなぁ?」
「首チョンパからの派生かぁ……」
「そのネタは、絶対やりたいヤツwww」
「ちょっと、誰かデュラハン探して来なさいよ?」
「このメンバーなら、殺れる!!」
「「止めたげて!デュラハンのHPは、もう、0よ!?」」
『『『wwwww』』』
「とりあえず、墓場系ダンジョンかカタコンベでも探しておく。今は、レベル上げに勤しんである程度戦える様にならねば……そこのチート野郎を除いて!!」
「えー?チートなんて、使ってないよぉ?もちろん、運営公認だぜ?実際に、リアルとゲーム内でジョッキ割り百連発はやって見せたからなぁ?監視体制強化で、チートは一切検出できず!GMが、頭抱えてたwww」
ちゃんと、公開処刑もしてあったから最早誰も文句を言って来る奴は居ない。稀に、勘違い馬鹿が湧いて真っ二つに斬り捨てられるくらいだ。文句は、物理演算システムを組み込んだ運営に言ってくれ。それさえ無ければ、俺もここまでチート行動がバズるとは思わなかったよ。
つか、浸透系が使えるならゲームスキルやゲームアシストに頼らないリアルスキルが使えるんだよなぁ。
ホント、運営泣かせだぜww。
……………………。
その後も、ハムスターの如く雑魚狩りホイールを続けた結果……あり得ないくらいのアイテムを確保する。まあ、それらは例によって美愛に引き渡されるのだけれどw。
嫌がらせとかじゃ無いので、悪しからず。何れ、返して貰えれば良いって事で。もちろん、いつか精神的にwww。
「次は、ゴーレム狩りでもしようかな?」
「今度は、鉱石が溢れるんですね?わかります」
「次は、亮が狙い打ちにされるのか……」
「武器なんて、鉱石が溢れる程あっても直ぐに武具となる訳じゃねぇからな!?大量に、持ち込んで来たりするなよ?」
「直ぐに、溢れるくらい持っててあげて!!お兄ちゃんも、苦しめば良いんだ……(堕)」
「ちょ!?スキルレベルを上げるにしても、時間が足りないんだけど!?つか、マジ止めろよ!?」
「身内割で、安くしておくから頼むわwww」
とりまー、死刑宣告はしておく。
「それなら、私も着いて行こうかな?」
「お、源蔵も来るか?お前は、魔法職だからレベル上げとスキル上げは同時進行か……頑張ってwww」
「「ハムハム、楽しぃーwww」」
俺と白亜は、元々ハムハムホイールの常習犯。いつも、みんなでゲームをやる時は俺か白亜が素材を集める役回りだった。それを職人であるプレイヤーに渡して、武器や防具に変えて貰っていたんだけれど。今回は、身内の中から生産職を出す事になったので亮と美愛が担当となった。
因みに、穂波は調合と錬金を担当。巽は、いつも通り前衛職(侍)。雪は、アル◯アイゼンを意識して前衛職。葵は、ヴァイ◯リッターから後衛職。翼は、普通に火力の魔法師を選択していた。
回復役が、居ねぇ!!白亜も、火力担当の魔法師だから唯一回復役が務まるのは錬金術師である穂波と来たもんだ。ある意味、辛い役回り。しかも、このゲームには、アイテムを使った後にクールタイムが発生するタイプなんだよなぁ?だから、全力で回復役を求めている!!
いつもなら、バランス良く役割を配分するんだけれど。
今回は、雪が我儘を言ってしまったのでこんな事になってる。まあ、初めてのフルダイブだから普段とは違う事をしてみたいんだと思われた。
「とりあえず、宣言通りゴーレムが生息する領域に来たけれど……何も、居ねぇ!!どーすんだよ!?」
周囲を見回しても、プレイヤーの人っ子一人居ないのにゴーレムも居ない。一瞬、運営がこちらの妨害をしているのかと思ったけれど……多分、フラグを踏み忘れただけの可能性もあるので一度鉱山の町に戻ってみる事にした。しかし、鉱山の町に戻って聞き込みをしてもゴーレムは山のフィールドに居るとしか答えて貰えず途方に暮れる。
もちろん、情報を得た時点で一度フィールドに行ったんだぜ?だが、ゴーレムなんて影も形も存在しなかった。つか、見渡す限りのだだっ広い平野があるだけだ。まあ、それ以外無い訳なんだけど。
「……枯れ果てた木とか、岩すら無いわね?」
「イメージ的には、平野の所々に岩がゴロゴロしていて……その岩が、ゴーレムなんだと思ってた……」
こう……ゴツゴツしたフィールドで、枯れかけた木や草が所々にある場所をイメージしていたのだけれど。
赤土?の平野が、広がるだけの空間があるだけだった。仕方が無いので、しばらく待ってモンスターがRePopするかを確認する事にして適当に座り込んで見たけれど一向に湧く様子も無い。
「座り込んでて、大丈夫なの?」
「知らん。でも、油断はしてないから気にすんな……それに、何かおかしいんだよなぁ……変な感じつーか……」
そう言えば、攻略掲示板でユニークモンスターが出る時は周囲のモンスターが増えるか減るかという話しが出てたっけ?まさかと思うけど、このフィールドに現在進行形でユニークモンスターが出ていて、どこぞのクランと戦闘中とか?だとしたら、そのクランのプレイヤーがどこで戦っているかである。
当然、だだっ広い場所に陣を構えておびき寄せて戦闘をするんだろうけど。そのだだっ広い場所では、人っ子一人居ないというオチが目の前に……全滅した?だったら、俺達の目の前にそのユニークモンスターが現れてもおかしくは無いのに気配すらしない。後の可能性としては、強力な徘徊モンスターがこの場に居たゴーレムを破壊し尽くしたという何とも言い難い理由だけれど。そんな、モンスターの目撃情報は聞いた事も無いので違うと思われる。
――はてさて、なんでかなぁ?
次の瞬間、空気が動いた気がしてバッ!と振り返る。
しかし、多少の違和感は感じたものの何も居ないので前に向き直りかけて……慌てて、その場から離れた。
何故なら、背後に居たはずの白亜が居なかったからだ。
つい、今しがたまで俺の後ろでモンスターのRePopを待っていた白亜……源蔵(プレイヤー名)が、居ないなんておかしい。つまり、目には見えないモンスターが源蔵を襲ったに違いなかった。
「擬態系のユニークモンスター!?」
最初から、この場にはとんでもなくヤバいモンスターが一匹居たんだ。だから、通常のモンスターであるゴーレムは湧かず……そのヤバいモンスターが一匹、フィールド上を我が物顔で闊歩していた。しかも、俺達は町に戻ったりフィールドに来たりと動き回っていたから遭遇はしなかった訳だ。ここに、座り込んで居座ったからソイツが近くまで寄って来れたのだろうと予測する。
―つか、こんな初見殺し……やってくれるじゃねぇか!?
コレに、運営がどこまで関わっているかはわからないけど。詰まる所、俺に不信感を持ってる運営人が何かしらを仕掛けて来たという事か……もしくは、ただの偶然か?訳ワカメ!
とりあえず、看破のスキルでもあれば見抜けるんだろうけど……今はまだ、発見のままで看破までには至っていなかった。慌てて、左手で初心者ソードを手に取り引き抜く。
そして、地面を撫でる様に抉り土煙を発生させた。
ブワッと、舞い上がった土煙が源蔵の居た辺りで歪曲する。
――やはり、ソコに居たか!!
擬態なのか、光学迷彩なのかはわからないけど。
目では、見えないモンスターがそこに居る!!
兎に角、このフィールドを我が物顔で歩き回っているヤツはかなりの大物だって事は把握した。つか、消え行く土煙の歪曲する方向が少しおかしい。なんで、あんなに大きく広がったのか訳ワカメ。てか、全体像が予想以上に大きかったんですけど!?待って、こんなん序盤で出て来るモンスターじゃねぇだろう!?やはり、運営、やらかしてくれやがったな!?ふざけんな!!
「ドラゴンタイプかよ!?ああ、カメレオンか!?」
多分、今見えたのは頭の部分で胴体はもっとデカいと思われる。ラノベには、カメレオンを巨大化させてドラゴンと称するモノもあった。だから、その結論に至るのは簡単だったけど。
だからといって、そんなモンを相手どらされた事には意味がわからなかった。きっと、『ジョッキ割り』程度では納得の行かなかった人達が俺達のフィールド移動に合わせてそのモンスターを配置したのだと思われる。要するに、負けイベントってヤツだ。まあ、勝っても負けても理不尽な理由でイジメられるヤツですね?わかります。
源蔵のお陰で、初見殺しは回避できたけれど。これ、勝ったらチーㇳ認定で負けても疑惑が残るヤツですよね!?なんて、悪夢。なんて、理不尽!クソ面倒なので、撃退するつもりではあるけど。色々、『ふざけんな!』って感じだ。
「コイツ、配置したの運営だろう!?序盤で、何を配置してやがる!光学迷彩ができる、ドラゴンとか止めろや!!」
とりあえず、配信用の録画機能をONにしてかなりの大声で喚いて置く。きっと、この様子はモニターしているだろうから後で文句を言う予定だ。空を切る様に、手にした剣を振り回し相手からできるだけ離れ様と動くけど……相手も、かなり素早い動きでこちらに向かって来る。
――ヤベッ!ロックオンされてるぅ!!
殺しに来てるじゃないですか!やだぁ……。
地面を転がりながら、手にした土を投げて土煙をブチ撒いた。でも、足りないので最終的に地面を殴って荒れさせた後、敵の移動で凹む地面を目安に剣を振るう。当てる時には、全力で浸透系を使う為だ。こうして、俺の長い一日が幕を開けた。ホントに、クソッタレな気分だったよ。
現実と仮想が、ゴッチャになってる気がしないでも無いけれど。基本的には、こんな感じで行こうと思ってます。
出来るなら、別けたかったんだけど。リアルで、話を一本となると面倒になりまして纏めました。とりあえず、リアルパートは報告という形でゲームを中心に描きたいと思ってます。まあ、ちょっとした練習みたいなモノだと思って欲しい。ぶっちゃけ、本編とは違う話なので。つか、行き詰まったwww。似た様なパターンが、連続するだけになって来たからなぁ?なので、違う話で濁す訳ではなく無理矢理進行させる形にした。だって、コレだと神崎はゲームをしているけど。チョイチョイ挟み込まれるリアル情報は進んで行くって寸法www。報告という形で、ダイジェストみたいなノリの進行つーエグいやり方。でも、前にダイジェスト進行した時に不評だったのでこんな形になりましたw。
ダイジェスト進行なのに、ダイジェストじゃない進行?みたいな?無理矢理感で、申し訳ありませんwww。楽しませつつ、ダイジェスト進行wwwとなると、こんな形にしか出来ませんでしたwww。とりあえず、神崎くんと翼の仲がどんな風に近付いているかを書きたいだけのお話です。今は、横道に逸れてるけど…これはこれで、必要な事だと思ってます。運営vsリアルチートのお話。最終的に運営が折れて、リアルチートに依存する話しが多いですけどね?
誤字・方言あれば報告をお願いします。
m(_ _)m
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いつも、読んでくれてありがとうございます。