絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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五二六話

双夜Side:

 

 

一旦、落ち着いてから現状の確認をする。

虚ろな瞳のフェイトちゃんと、同じく虚ろな瞳の八神はやてが横たわる。その向こう側で、未だ意識がある『高町なのは』が拘束された状態で暴れているけどそれも弱々しいモノだった。普段の『高町なのは』なら、魔力で身体能力を強化してあの程度の拘束なんてなんのそのと弾き飛ばすんだろうけど。今は、どれだけ魔力強化をしても拘束できる程度でしか無かった。

とりあえず、大人しいフェイトちゃんと八神はやての治療を優先して高町なのはには少しの間眠って貰う事にする。多分、彼女が一番ヤバい状態の様な気がするからだ。

下手をしたら、メッチャ時間が掛かるかもしれない。

だって、フェイトちゃんや八神はやてがこんなになっているんだぜ?なら、彼女の状態って意識がある分抵抗されたりする可能性が高いじゃないですか!!全く、面倒だ!!

とりあえず、彼女は眠らせてフェイトちゃんと八神はやての治療に入る。ぶっちゃけ、糞な程に面倒臭い感じしかしないとか彼女達の精神はどうなっているんでしょうね?

 

 

 

……………………。

 

 

 

「…………八神はやての症状が、精神崩壊だけに留まっていた件。ある意味、軽症(?)で済んでる辺り普通の精神力だった感じなのか?対して、フェイトちゃんはロスト……」

 

思わず、膝から崩れ落ちorzの状態になってしまった。

だが、コレばっかりはこうなってしまっても致し方ない。

だって、フェイトちゃんの精神が完全にロストしてたんだぜ?崩壊程度なら、まだやりようがあったのにロスト!

完全消失とか、マジで勘弁して欲しい。えっと、精神崩壊の場合は残っている精神の欠片を集めて繋ぎ合わせ一部の記憶を削除すればなんとかなるんだけれど。精神が消失しているフェイトちゃんは、アカシックレコードから該当者の精神と記憶のみを抽出して本体の記憶を完全に削除してしまわないとイケない。

俗に、【リカバリー】と言えばわかりやすいか?

要は、本体であるフェイトちゃんに《初期化魔法》を掛けて記憶とか経験とかを完全に消してしまう。その後、アカシックレコードから抽出した記憶や精神をダウンロードすれば良い。だけど、このダウンロードに失敗すると自分の記憶が赤の他人の記憶を無理矢理脳にインプットした様な感じになってしまうんだ。要は、再認識の部分で障害が出てしまう。そうなると、その記憶が自分の物とは思えずに暫くの間他人が成りすましている様な感じが続いてしまうんだ。まあ、再認識に障害が出ているだけなので、その記憶が自分の物だと当人が確認してしまえば問題なくなる。のだが、フェイトちゃんはアリシアの複製体で記憶を移植されているから自分を自分と認識出来るかは掛けになる。

 

「あーもう、糞面倒臭いなぁ!!」

 

どこの馬鹿だよ!?フェイトちゃん達を、こんな風にした元凶は!?問答無用で、断罪対象になるので【外】に居る《神殺し》見習い共に探し出して斬り捨てる様に命じておいた。

一応、俺の要望である『甚振れ!』を命令の中に組み込んでおいたから報告書にその辺りの事が記載されるだろうけど……自分で、追い詰めてやりたかった。

兎にも角にも、八神はやてを先に治療して次にフェイトちゃんを手掛ける。ザックリ、記憶を覗かせて貰ったけど。転生者ってのは、ホント碌でもない存在だな?面倒な事ばかり起こしやがって、そのフォローをする存在にも気を利かせて欲しい所だぜ。てか、女の尻を追い回すだけなら他の世界でやれってんだ。そう、考えながら大きな溜息を吐いて精神と記憶の抽出に掛かる。というか、コレをこのまま抽出したら何も無い所に笑い掛けるおかしな記憶になりませんか?

転生者って、アカシックレコードに残らないんだよなぁ。

そもそもが、イレギュラー的存在なので記録される事は無い。ちゃんと、親が居て赤ん坊から始まった転生者ならアカシックレコードに残るのに……コイツらが、残らない所を見ると途中発生した存在なのだとわかる。心霊現象かな?

 

「……………………」

 

これは、転生者達が『原作』と呼ぶ世界のフェイトちゃんを抽出した方が良い様な感じかな?その方が、他のキャラクター達にも良い様な気がする。なので、この世界のフェイトちゃんには永遠に消えて頂く事にした。多少の齟齬は、周囲と当人が勘違いしてくれるはずだから無問題。

転生者が、適当に騒いで自滅するだけの気もするのでフェイトちゃんだけは他の世界の記憶をダウンロードする。

フェイトちゃんの性格なら、突っ込んで考えたり周囲に聞いたりはしないだろうからな。多分、生涯勘違いしたまま人生を終えてくれるだろう。例え、何かの拍子にその話がフェイトちゃんの耳に入ったとしても噛み合わない話で終わりそうに思う。

 

「……天然キャラって、そういう事を平然とやりそうなんだよなぁ?そして、フェイトちゃんは天然さんなんだよ……」

 

多分、そうなれば良いなぁ…って程度の話なのに、フェイトちゃんの天然っぷりがその可能性を認識させているのだろう。本当は、違うかも知れない。なのに、普通に上手く行きそうに思えるから困る。もしかしたら、八神はやて辺りが突っ込んだ話をしそうだけれど。それでも、話が噛み合わないまま終了しそうな気も……しないでもない。

 

「いやいや、流石に無いよな?違和感バリバリなら、ちゃんと調べようとするはずだよな!?クソッ!調べてくれよ?マジで!スルーするんじゃねぇぞ!?」

 

とりあえず、両の手を合わせて拝んでおく。

お願いだから、フェイトちゃんが違和感の正体を調べようとしてくれます様に!!スルーとか、するんじゃねぇぞ!?ガチで!!

そんな俺の願いは虚しく、後日談では多少の違和感を放置して日々を過ごすフェイトちゃんが報告書に上がって来るのだが……俺は、まだ知らない。

 

「良し。フェイトちゃんは、これで良いとして……次は、八神はやてか。こっちは、精神が崩壊しているだけだから必要最低限の記憶を削除して八神はやての意識を目覚めさせれば勝手に修復しようとしてくれるだろう」

 

後は、その作業を促しつつ時間加速で体感時間を縮めてやれば直ぐに目を覚ましそうではある。とりあえず、転生者共に弄ばれた記憶を消しつつ意識の回復を優先させてみた。

 

「……体感時間の加速を確認。意識の再起動は……反応無し。過去から、八神はやての意識を刺激する人物を特定。八神はやての記憶とアカシックレコードから、その人物の人格のみを採用。リインフォース・アインスに協力要請…………要請の受諾を確認。ほら、八神はやて。お目覚めの時間だぞぉ?てか、僕の手を煩わせないで欲しいかな?」

 

言いつつ、リインフォース・アインスの人格に八神はやての目覚めを促す様に刺激を与える様に指示。なんなら、悪戯的にその巨乳でパフパフしてみれば良いんじゃないか?と悪知恵を吹き込んでみる。

 

――あ?マジで、やりやがったwww。

 

それにより、目を覚ます八神はやて。てか、その方法で目を覚ますとかコイツヤバいぞ?コレだと、完全な変態さんだ。

しかし、八神はやては目覚めさせてくれた相手を確認し硬直した後で色々な感情が爆発したらしくガチ泣き。リインフォース・アインスに抱きついたまま延々と泣いていた。

 

「そう言えば、コレやるとリインフォース・アインスが八神はやての中で生き続けるんじゃなかったっけ?…………OK。僕は、何も見ていない。何もしていない。全ては、転生者のやらかしのせいなんだ!!」

 

下手をしたら、八神はやての中でリインフォース・アインスとツヴァイがバッタリ対面する様な気もするけど。

まあ、良いや。俺は、何もしていないし何も見ていない。

さて、フェイトちゃんはどうなったかな?同じ様に、体感時間を加速させてはいるけど。中々、簡単にはダウンロードが完了しない。やはり、二十年分の記憶をダウンロードするにはそれなりの時間が掛かるみたいだ。

アイツ……(仮)にその辺りを聞いておけば、ヤキモキする事は無かったんだろうけど致し方ない。ここからは、時間との勝負だ。

 

「一応、確認。守護騎士の動向は?」

 

「は、はい!現在、夜天の書の捜索をしている模様です!!デバイス等は、その場に残して来ましたからここがバレるのは未だ掛かりそうではあります!!」

 

「そうか。そう言えば、神崎はどうしている?先程、僕がブチギレしている時に一度覗いていたみたいだけれど?」

 

「問題ありません!今は、幼馴染みの動向に一喜一憂していると報告が来ております!!」

 

「…………幼馴染みの動向かぁ……そう言えば、誰かが邪魔されたとか言ってたなぁ?」

 

まあ、優先度は低い事柄だったけど任務を邪魔するのは戴けない。早急に、彼等の責任者にクレームを入れて様子を見ているけど。今の所は、馬鹿をやった奴が吊るし上げられたらしい。というか、裸の馬鹿を素巻きで玄関口に吊るすのはどうかと思うぞ?下手をしたら、どこぞの痴女に拉致られるからな?まあ、凍真が洗礼を受けたらしいから暫くは大丈夫だと思うけど注意を怠る訳にも行くまい。

ホント、面倒。

 

「組織に残っている者に対して、ナンパをしたそうですが異様にしつこく声を掛けられて販売の列から弾かれたそうです。他の者が、それに気が付きフォローに回ったみたいですが……邪魔は、邪魔でしたのでその場で斬り捨てました!」

 

「真面目だねぇ?というか、そこまでして手に入れたとしても僕がソレを見るかどうかはわからないのに……律儀」

 

「必要最低限の事しかしておりません!!」

 

「積み上げられるだけに終わりそうなのに……お疲れ様と労っておいて?ああ、いや……これは、僕自身がしなきゃイケないのか。人任せにしたら、神崎にまた愚痴られるな」

 

一瞬、脳裏に積み上げられた漫画やDVDが素通りして行く。アレは、どれだけ積み上げても消化出来そうに無い。

その内、神崎にでも命じてその知識を蓄えて貰う事になりそうだ。その時は、その時として考える事にする。

今は、目の前の治療に集中しよう。というか、八神はやてがアインスにかまけて己の精神を集めようとしない。

なので、アインスを取り上げてみて様子を見るかと思えば何かに気が付いたみたいに己の精神を集め始めた。

もしかして、気が付かれてる?

まさか、ねぇ?もしくは、ここに拉致って来た時の事を覚えているのかも知れない。あの時の俺は、彼女達の治療を優先するとか隠さずに告げていた。

多分、それを覚えているのだろう。潜在的に、ソレがわかっているからこちらが何かをする前に勘付くのだと思われる。もしかしたら、アインスを取り上げられたくないから本能で感じ取って居るだけかも?

まあ、久しぶりの再会だ。満足行くまで、再会を楽しんでくれ。ただ、満足するかは……わからないけどな?

 

「とりあえず、八神はやての方はこのままでOK。フェイトちゃんは……人格と記憶のダウンロードは順調。しかし、精神反応がほぼ無いなぁ?アリシアでも、投入するかぁ?」

 

とはいえ、今アリシアを投入しても反応しなさそうなんだよなぁ?なら、手法を変えてプレシア・テスタロッサを投入してしまえば良いんだけど。普通のプレシアを投入しても、反応があるかどうかはわからない。なので、確かどこかの世界で若返らせたプレシアちゃんが居たはずだ。

毒を制したければ、猛毒で制してやれば良い。

ほら、良く言うだろう?毒を食うなら、皿まで食べるのがマナーだって(笑)。

多分、既に他界しているだろうから精神体だけを過去に飛ばしてプレシアちゃんの枕元に立ってお願いしてみる。

了承を得られたら、直ぐにフェイトちゃんの精神世界へ投入して反応を見ていればOK。はてさて、フムゥ?どうなるかな?

 

「……………………了承確認。投入」

 

ビクンと、フェイトちゃんの身体が跳ねた。

おんやぁ?フェイトちゃんには、ちょっと猛毒過ぎたかな?まさか、ここまで凄まじい反応が返ってくるとは思って居なかったんだけど?少し、悪戯心が頭を持ち上げたが抑え込んで気が付かなかった振り。

今は、悪戯している場合ではないからねぇ?

今は、治療を優先しなければならない場面だ。

ちょっと、異色のアリシアを投入してプレシア共々反応を見て楽しみたい所ではあるが……それは、また今度。

下手な事をすると、フェイトちゃんがまた自分の殻に閉じ籠もってしまうかも知れないからなぁ?

深層意識の奥底で、なんとか残っていた意識の欠片が幼い姿のプレシア投入で超反応を見せてくれたから……もしかしたら、何とかなるかも知れない。そんな淡い期待が持てたので、このチャンスを逃す訳には行かなかった。

 

「それにしても、フェイトちゃんってば意思が薄いんじゃない?やっぱり、未だに自分はアリシアの複製体だって負い目があるのかなぁ?僕にしてみれば、生まれ方が違うだけで普通の人間と変わらないのに……」

 

そもそも、人工子宮なんて技術が存在するんだから試験管ベイビーだろうがクローンだろうが関係ない。

ちゃんと、個別の人格が芽生えているならフェイトちゃんはフェイト・T・ハラオウンという名の確固たる個人だ。

気にする必要は無いと思うんだが……つか、先程からビクン!ビクン!!と激しい反応が続いて居るんだけれど?こりゃ、人選ミスったか?

 

「フェイトちゃんには、刺激が強過ぎたか……まあ、魔法少女と化したプレシア・テスタロッサを目の前にしたら流石のなのはさんでもタジタジになってしまうかもなぁ?」

 

それでいて、従来のオバサン的な性質がそのままだから見た目とのギャップが凄まじいってのもあるかも知れない。

 

「んー…………まあ、強い刺激を与えなきゃイケなかったんだ。外部から、何をしたって精神を呼び起こすなんて不可能なんだからこれで良いのか……恨むなら、精神をロストさせた自分の弱さを恨むと良いさ」

 

必要最低限の刺激では、フェイトちゃんを目覚めさせる事は叶わないだろう。だから、猛毒とわかっていてもプレシア・テスタロッサの投入は避けられなかったんだ。

なら、四の五の言うよりも結果を待っている方が健全だ。

 

「しかし、凄い反応だなぁ?プレシアちゃん、フェイトちゃんの精神世界で何をやらかしてんだろうか……」

 

まあ、俺の知った事じゃ無いので放置する事にした。

それじゃぁ、今回のメインディッシュ。高町なのはの治療を開始しましょうかねぇ?そう考えて、魔法陣を展開したら俺の魔力は高町なのはの魔力で弾かれてしまう。

 

「ハハハ。メッチャ、抵抗されるんですがwww」

 

無理矢理ではあったが、意識を睡眠状態にしてあるのにこの抵抗力。流石、高町なのはである。もしかしたら、レイジングハートの能力かも知れないけど……これは、骨が折れそうだ。というか、レイジングハートを取り上げたら何とかなるんじゃね?しかし、取り上げたら取り上げたで敵認定から外れる事は出来ない。既に、地上にあった管理局を襲撃して彼女達が育てた局員をバッタバッタと倒し捲くったからな?

 

「とりあえず、魔力を法力に変換。浸透開始。…………完了。次に、精神スキャン開始。肉体的なアクセスは、必要なさそうなのでリンカーコアを通して状態異常を検索……」

 

ハハーw!出る出るw異常のオンパレードだ!!

成程成程。リンカーコアを通して、神通力で組んだ術式を寄生させてたんだな?とりあえず、今回の原因であった神通力は《神殺し》のスキルで散らしておいた。相手は神通力なので、それで組まれた術式は《神殺し》の力を帯びたエネルギーで簡単に消滅させる事ができる。なので、神通力によって荒らされた精神をある程度修復すれば……まあ、何とかなるだろう。

多少、時間が掛かるかも知れないが早急に治してしまっても人間の精神ってのは耐えられない。かなり、脆いと聞いているからな。何せ、クトゥルフ系程度で精神が狂ったり発狂したりするらしい。狂う程度なら、まだ浅いと言われているからそれ以上となると……精神崩壊?でも、精神崩壊だと中位のダメージだよな?精神の消失とか、魂滅とかあり得るんだけど?上位に至っては、複数の精神と入り乱れの融合で精神の混濁や残留記憶の混在とか待ってる。

まあ、それ以上も存在するから何処からどこまでが上位と呼ばれるのかは不明。でも、断言して良いけど……あの程度で、精神異常を起こしている時点でお察しだ。

神仏系で、魂滅が最上位に来ている辺りで人間の精神が脆いのは常識に該当するだろう。特に、俺みたいなのからすればぶっちゃけ児戯に等価な話ですよ?種族ランクが、上がって行くのと同時にそういう精神的な異常レベルも上がって行くからな?

そもそも、【@$%⁇】とか【*&℃¶µ§€】等の精神異常を起こす系。【≯√⁇№ψ】や、【⁇※※*¡】等の魂に対する異常を起こす系統の状態異常があるんだぜ?

発狂程度で慌てている様じゃ、神様相手に戦いを挑む馬鹿はこの世から居なくなるってwww!!例え、意識が混濁していようと精神が歪んで他者とグチャグチャに入り混じって居ようと戦えるなら戦うのが《神殺し》である。

そんな世界で、精神崩壊とか人格崩壊なんざ児戯だよ。児戯!!

 

「実際問題、己の肉体が己の意思を無視して行動するとか普通だろ?そこに、他者の記憶が混じったり精神が融合して混濁するとか……いやはや、人間とはなんと弱き存在か……」

 

元は、神々の写し身だったはずなのに今では写し身の複製体とまで呼ばれる始末。世代を重ねるにつれて、どんどん劣化している様にも思えるが……はてさて、どうなる事やら。

 

「とりあえず、ハプシエル程度じゃどうにもならんぞ?僕の精神状態は。一応、神崎に説明はしたが……わかっていないんだろうなぁ?」

 

伊達や酔狂で、高次元精神生命体に昇華した訳じゃない。

まあ、神崎は未だに人間と人外の間に立っているからクトゥルフ程度で騒げる。だが、上へ上へと足を踏み入れる度に精神を蝕む《精神異常》はレベルが跳ね上がって行くから。

とりあえず、神崎に話を合わせているけど。

ぶっちゃけ、アイツが言ってる事の大部分が理解できないからな?お陰で、神崎が俺を頭のおかしな人に分類して来るのがウザい。人間は、自分の知覚できるモノの価値だけしか見てないから、それ以上があるとわからないんだろう。というか、俺が高次元精神生命体である事は教えてあるはずなんだがなぁ?やはり、実際に体験しないと経験として蓄積されないのだろう。《精神異常無効》を持っていても、ハプシエルの『嫌悪』は概念なのでスキル防護を突き抜けて来る。

だからこそ、俺はアレと契約を交わして召喚できる様になった訳だ。最初は誰も、アレの能力をわかって無かったからとても面白かった。お陰様で、被害が拡大したけれど。

スキルで、防御できないモノがある事を知らしめる事ができて俺はとても満足したよ。だって、組織の馬鹿共がスキル万能説を唱えたせいでスキルではどうにもならない事を教えようとすると拒絶反応が凄かった。

だから、ハプシエルと契約して馬鹿共の目の前に連れてったんだが……その後も、チートが云々言われて腹が立った覚えがある。しかも、アイツら人外の癖して人間の理論でスキルを語るから話がおかしくて笑っちゃったよ(笑)。

そもそも、スキルって言うのは人間が組み上げたシステムでは無いのにソレを人間の理論で語ってくれるから『拡大解釈』や名称の延長線上にある可能性が潰されててとても困った事がある。ぶっちゃけ、ソロ(単体)で活動している奴の方が熟知している可能性あり。

大体、(仮)が『永遠には戦えんだろう?』と言う俺の質問に対して『スキルに丸投げする』とか言い出しす輩だからな?アイツの場合は、本能で物事を理解している節があるので同類扱いはできない。それでも、学べる事は山ほどあるので時折アイツの元へ行っては答えのすり合わせをしている。普通なら、人海戦術が出来る【組織】側の方が物事を知っていてもおかしくはないんだけれど。ソロのアイツじゃないと、わからない事の方が多いとか……アホなんじゃねぇの?

 

 

 

 

 




アカシックレコードをバックアップ扱いする双夜がヤバいw
そもそも、アレには他人の心の声も含まれるんだぞ?出来るだけ、個人の記録のみを抽出したってかなり入り交じる可能性があるのにまた無茶をするwww。

そして、何故か作者はフェイトちゃんの精神を弱いと判断して斬り捨てましたねwww。でも、あの三人娘の中で最も心が弱いのは彼女だと思うんですよ。せめて、不屈の心があればそうはならないんですが…フェイトちゃんが、一番弱い心を持っているというイメージがあるんですよねぇー?
でもって、なのはさんは不屈の精神を。一番、悪足掻きとかしぶといのははやてだと思われる。そういう、イメージがあるのでフェイトちゃんは薄幸な少女認識が外れませんw
とりあえず、フェイトちゃんとはやての二人に関してはこれで終了からの完治なんですが…次は、問題となる人の治療になります。ええ、不屈の精神を持つ人の治療ですねw
はてさて、どうなる事やら…www。

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m(_ _)m

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いつも、読んでくれてありがとうございます。

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